ステンレスにできる水垢の原因を解説
ステンレスに水垢が出来る原因を解説しますね。
- 水道水
- 石けんカス
- 油によるもの
- 微生物によるもの
ステンレスは水垢がついて当たり前の環境にさらされているんですよ。
ステンレスにできる水垢の原因を解説①:水道水
実は、水道水そのものが、ステンレスにできる水垢の原因なんです。
水は、地下を流れているうちに、カルシウムなどのミネラルを含んでいるんですよね、このカルシウムが、水が蒸発した後も残り、水垢となるのです。
日本はミネラル濃度の低い軟水なので、あまり気になりませんが、ヨーロッパなどはミネラル濃度の高い硬水なので、特に顕著に現れます。
硬水の地域では、水をきちんと拭き取らないと、即、カルシウムの水垢だらけになるんですよ。
ステンレスにできる水垢の原因を解説②:石けんカス
石けんカスとは、水道水のミネラルと、石けんが混ざった事で出来る水垢の事です。
お風呂や、洗濯物に白いカスが付くことがありますね、これこそが石けんカスなのですよ。
化学物質の名称で言うと、石けんカスは脂肪酸カルシウムあるいは脂肪酸カリウムとなります。
アルカリ性の物質なんですね。
ステンレスにできる水垢の原因を解説③:油によるもの
お風呂のものは湯垢と呼ばれる事もありますね。
車やお風呂にできるのは、このタイプの水垢です。
当然。アルカリ性ですが、皮脂などの油と水の中のカルシウムやマグネシウムが混ざる事で出来るんです。
要は、石けんカスなんですよね。
車に出来てしまうのは、車に付けているワックスなど油性コーティング剤が雨水のミネラルと混ざるからです。
ステンレスにできる水垢の原因を解説④:微生物によるもの
お風呂には、赤いものが良くこびりつきますね。
実はあれ、微生物のコロニー(集まり)なんです。
その微生物の正体は、赤色酵母と言う酵母です。
酵母と言うと、良いイメージがありますが、赤色酵母は人工的に出来る酵母なんですよ。
実際、食品の発酵にも使われていますが、水回りにできるのは、勘弁してほしいですよね。
ステンレスの水垢の落とし方【クエン酸】
クエン酸でステンレスの水垢を落とす方法を紹介しますね。
- クエン酸水を作る
- 水垢に吹き付ける
- そのまま置いておく
- 綺麗にこすり落とす
思っている以上に簡単ですよ。
手順①:クエン酸水を作る
まず、水100mlに対して小さじ1~2杯のクエン酸を溶かしてクエン酸水を作りましょう。
スプレーボトルで作ると良いですよ。
クエン酸はすぐ湿ってすぐ塊になりますし、また、水で溶かしておいた方が、掃除する時、水垢部分にまんべんなくかけられて便利ですよね。
湯沸しポットの洗浄に使う場合は、ポットに水を入れて、そこに直接クエン酸を入れて下さいね。
ポットの取扱説明書を読みながらやりましょう。
手順②:水垢に吹き付ける
クエン酸水が出来たら、いよいよ、ステンレスに付いた水垢に吹き付けます。
クエン酸は食品にも含まれる、安全なものですから心配せずに掛けましょう。
酷い場合は、キッチンペーパーやトイレットペーパーにしみこませて、貼り付けると良いですよ。
お風呂やシンクなど、水を流す場所であれば、水に溶けて流れるトイレットペーパーがおススメです。
手順③:そのまま置いておく
ここまで出来たら、しばらく放っておきましょう。
普通にクエン酸を吹き付けた場合は1時間位、キッチンペーパーなどで張り付けた場合は2~3時間が目安です。
ステンレスにクエン酸を長く付けっぱなしにしたら、ステンレスが溶けるのではないか、という心配は無用ですよ、水垢はアルカリ性、クエン酸は酸性、中和しますからね。
手順④:綺麗にこすり落とす
時間が経ったら、クエン酸に中和されたおかげで、水垢が浮いているはずです。
スポンジなどでこすると、驚くほど簡単に落ちますよ。
ツルツルピカピカ、ステンレスの本来の輝きを取り戻せますね。
ステンレスの水垢の落とし方【お酢】
お酢で水垢を落とす方法を紹介しますね。
- お酢を薄める
- 水垢にスプレーする
- そのまま置いておく
- 綺麗にこすり落とす
やり方もクエン酸と同じです。
手順①:お酢を薄める
まず、スプレーボトルにお酢と水を1:2の比で割ったものを作りましょう。
お酢は、食用のお酢で大丈夫ですが、ホワイトビネガーを使って下さい。
ホワイトビネガーは、お酒を発酵させて作ったお酢で、余計な味付けは一切されていません。
すし酢とか、ポン酢は醤油や出汁などを含んでいますから、掃除には使わないでくださいね。
また、より掃除の効果を上げるには、はっか油やアロマオイルを入れると良いですよ。
香りも良くなりますね。
手順②:水垢にスプレーする
スプレーボトルから、お酢が入った水を水垢の上にスプレーしましょう。
独特の匂いがしますが、お酢だから仕方ないです。
クエン酸の場合と同じく、あまり頑固な水垢には、キッチンペーパーやトイレットペーパーにしみこませて貼り付けてくださいね。
手順③:そのまま置いておく
お酢をスプレーしたら、そのまま1~2時間放っておきましょう。
これもまた、クエン酸の場合と同じですね。
手順④:綺麗にこすり落とす
時間が経ったら、綺麗にこすり落とします。
スポンジで良いですよ、クエン酸の場合と同じく、信じられないぐらいぽろぽろ落ちますよ。
最後に、綺麗に水を流しましょう。
これらの他に、オレンジの皮、レモンの皮を使って掃除する事も出来ますよ。
皮の内側の白い部分でこすると、綺麗に落ちるんです。
ステンレスの水垢の落とし方【アルミホイル】
アルミホイルで水垢を落とす方法を紹介しますね。
- 水垢に水を掛ける
- アルミホイルでこする
- 綺麗に水で流す
- 丸めて、排水口に入れておく
ステンレスを傷つけないよう、気を付けてやってくださいね。
手順①:水垢に水を掛ける
水垢が付いている部分に水やお湯を掛けましょう。
水を掛けたら、すぐ、掃除の作業を始められます。
アルミホイルだと、置いておく時間が要らないんですね。
手順②:アルミホイルでこする
実際に、アルミホイルでこすります。
アルミホイルは、クシャクシャに丸めたりせず、取り出してそのまま、広げた状態で使いますよ。
アルミホイルにも裏表がありますね、銀色に光っている面で、ステンレスを傷つけないよう、水垢を優しくこすって下さい。
手順③:綺麗に水で流す
水垢が綺麗に取れたら、綺麗な水で流しましょう。
たったこれだけで、おしまいです。
アルミホイルが水垢掃除に使えるのは、アルミニウムイオンという金属イオンの力なんです。
アルミホイルは水に触れる事で、アルミニウムイオンを発生させるんですよ。
手順④:丸めて、排水口に入れておく
ついでですから、排水口の掃除もしましょう。
ステンレスのシンクの排水溝に、水垢落としにつかったアルミホイルを、丸めて放り込み、数日、そのままにしておくのです。
アルミホイルの金属イオンには、殺菌、除菌効果があるんです。
排水口に放り込んでおいたら、その力で、排水口内のぬめりを綺麗にしてくれるんですね。
面倒でやりにくかった排水口の掃除も、これなら楽々、しかも、数日後には驚くほど綺麗になっているんですよ。
ステンレスの頑固な水垢落の落とし方
ステンレスの、頑固な水垢落としの方法を紹介しますね。
- 業務用の水垢洗浄剤を用意する
- スポンジなどで洗浄剤を馴染ませる
- 3~5分置いておく
- 洗浄剤を綺麗に落とす
あまりひどい場合は、専門家に相談されてくださいね。
手順①:業務用の水垢洗浄剤を用意する
頑固な水垢にはもう。クエン酸やお酢では手に負えませんから、業務用の水垢洗浄剤を用意しましょう。
何かにつけ、業務用となると強力ですよね、水垢洗浄剤も、かなり強烈な酸性なのです。
業務用水垢洗浄剤は、家庭用品店、ホームセンター、ネット通販を探しましょう。
ネット通販が一番見つけやすく、確実ですね。
手順②:スポンジなどで洗浄剤を馴染ませる
スポンジなどに洗浄剤を適量取って、ステンレスに馴染ませるように付けて行きます。
スポンジでクルクルと、優しく付けて行くのが良いですよ、クレンザーなんかと同じ感覚ですね。
シンクの中、蛇口、外回りなど、ステンレス素材の部分にまんべんなく付けましょう。
ただ、酸性の強い洗浄剤ですから、手荒れをするかもしれません、皮膚の弱い人は手袋をして使った方が安全ですよ。
手順③:3~5分置いておく
水垢洗浄剤をステンレスの水垢につけたら、そのまま3~5分置いておきます。
わざわざその時間、待っていなくても、他の部分に付けている間に、時間が過ぎていますね。
クエン酸やお酢よりずっと早く、水垢が浮き上がりますよ。
手順④:洗浄剤を綺麗に落とす
水垢が浮き上がったら、綺麗な水で流すか、水で絞った布巾や雑巾で丁寧にふき取りましょう。
何せ、この洗浄剤は強烈な酸性ですから、残ったままにしていると、ステンレスを傷めてしまいますよね。
その効果についてすごく自信を持たれている業者さんもあって、「綺麗に水垢が落ちなかったら返金します。」なんてキャンペーンをしている会社もあるぐらいなんですよ。
セスキでステンレスの水垢は落とせない
水回りの洗浄グッズは、結構出回っていて、セスキ水と言うのもありますね。
しかし、これではステンレスの水垢は落とせないのです。
セスキ水は正確に言うと、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ナトリウムと重曹を混ぜたようなものなのです。
要するに、アルカリ性なんですね。
何度も書いていますが、水垢はアルカリ性、これに、アルカリ性のセスキ水をかけても意味がないのはよくご理解いただけるでしょう。
時々、セキス水でもステンレスの水垢を落とせる、と謳っているものもありますが、これは、殆ど期待できないと思ってください。
セキス水は、油脂やタンパク質による汚れを落とすのに向いているんです。
換気扇の掃除なんか、最適なんですね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ8選
ステンレス製シンクにおススメの水垢落としグッズを紹介しますね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ①:ハイホーム
研磨剤に、ケイ酸鉱物と界面活性剤(石けん成分のもの)を混ぜ込んだ、ステンレス用のペースト状クレンザーです。
昭和38年から売られている、ロングセラー商品なんですよ。
ステンレスの水垢だけでなく、錆にも効果があります。
天然成分で作られていますから、身体にも自然環境にも優しいんですね。
シンクばかりでなく、金属やホーローの食器、お皿、調理器具にも使えますよ。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ②:お酢の力を活かしたスプレー剤
お酢の力でステンレスの水垢を落とすためのスプレー剤です。
少し、界面活性剤(合成洗剤成分)が入っていますよ。
お酢をボトルで薄めて作るのは面倒、と言う人は、こちらを買って置かれると良いでしょう。
詰換え用もありますよ。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ③:専用パット同梱のクリーナー
ステンレスのシンク専用のクリーナーに、磨き落とし用のパットがセットになっているものもありますよ。
クリーナーは、水垢、石けんカス、錆に至るまで、ステンレスのシンクに付いた、あらゆる落としにくい汚れに対応しています。
これで掃除する場合は、クリーナーと付属のパットを、必ず一緒に使って下さいね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ④:水垢落としブロック
洗浄剤を使わず、水を付けてこするだけで水垢を落とせるグッズです。
安全で、便利ですね。
重さも4gで、何も持っていないのと同じようなものですよね。
このシリーズは、ステンレスシンク用だけでなく、IH調理器用、蛇口用など用途別に商品展開されています。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ⑤:クエン酸の粉末
クエン酸の粉末も、ステンレス製シンクの掃除用のが売っていますよ。
結構、買っている人多いですよね。
この記事で紹介した使い方で、お掃除しましょう。
しかし、食用ではありませんから、料理と兼用しないようにして下さいね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ⑥:粉末クレンザー
もう1つ、粉末の商品をご紹介、粉末のクレンザーです。
こちらは、陶器やガラスの水垢落としも出来ますよ。
洗うものを水で濡らしてから直接、この粉末を振りかけて、後はこするだけです。
このタイプのものは、使っている人多いですね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ⑦:排水口用洗浄剤
これも最近人気ですね。
汚れたシンクの排水口に、粉末を入れておくだけです。
1日の終わり、寝る前に入れておくのがおススメです。
翌朝、すっきり綺麗になっていますよ。
混ぜるな危険の表示がありますから、よく読んでから使って下さいね。
ステンレス製のシンクにおすすめの水垢落としグッズ⑧:スポンジ
シンクをこすり洗いするのに欠かせないスポンジ、良いものがありますよ。
水切れの良いものの方が、清潔を保ちやすいですよね。
スポンジは、煮沸消毒に適しませんから、良いものを短い間隔で取り換えていきましょう。
ステンレスの水垢防止のコツ4選
ステンレスの水垢防止のコツを紹介しますね。
- 水はすぐ拭き取る
- シンクも毎日洗う
- メラミンスポンジでこする
- コーティング剤
水垢の特徴を捉えれば、よく分かりますね。
水垢防止のコツ①:水はすぐ拭き取る
水垢は、水がそこにあるだけでもできる原因になります。
ですから、水が付いたら、速やかにふき取りましょう。
毎日の家事の最後には、シンク全体をタオルできれいに拭く習慣をつけると良いですね。
水垢防止のコツ②:シンクも毎日洗う
面倒ですが、シンクも毎日洗いましょう。
お皿を洗い終わったら、引き続き、洗剤とスポンジで同じようにシンクを洗うのです。
後は、排水口のごみも綺麗に取って、これだけでも、水垢が出来にくくなりますよ。
水垢防止のコツ③:メラミンスポンジでこする
まだ、水垢が小さく薄い間に、メラミンスポンジでこすり落としましょう。
ステンレスの表面を指でなぞって、凸凹を感じたら、それが水垢です。
小さいうちに落としておけば、楽ですよね。
水垢防止のコツ④:コーティング剤
水垢防止のための、コーティング剤があります。
これを、ステンレスに塗っておきましょう。
洗浄しながらコーティングできる商品もありますよ、使いやすいのを選んでくださいね。
おすすめのシンクコーティング剤
この2つは、プロ用の水垢コーティング剤です。
ちょっと、お値段も高いですが、その分効果抜群ですよ。
車には、こちらがおススメです。
専用スポンジでボディに塗ると、驚くほどの撥水効果を発揮しますよ。
雨水は車に水垢を作る原因ですから、しっかりコーティングしておきたいですね。
ステンレスの水垢の特徴を知ろう
ステンレスの水垢は、何も手ごわいものではないのですね。
要するに、カルシウムを中心としたアルカリ性の物質、酸性のものを持って来れば、楽々勝利できるのです。
水垢の特徴をよく頭に入れましょう。
もう、何も悩まされませんね。