コルクを開けるときの悩み5選
まずコルクをあける時の悩みについて紹介していきます。
悩みは以下の5点になりますよ。
- コルクを引張出す時いつも失敗する
- コルクが固くて抜けない
- コルク抜きがなくてワインを開けられない
- コルクがひび割れる
- オープナーの螺旋釘が折れてしまう
コルクを開けるときの悩み①:コルクを引張出す時いつも失敗する
コルクを開いた状態にするときの悩み、1つ目はコルクを引張出す時にいつも失敗するという点。
ワインを毎日飲んでいる人でない限り、コルクの正しいあけ方など知らない人も多いです。
となれば、コルクをあける際に壊滅的な状態になったり、途中で失敗する確率が高くなります。
失敗した時は次は成功させるぞ!と考えるわけですが、次に飲むのが1ヶ月先とかになるとその時の事を忘れているでしょう。
コルクを開けるときの悩み②:コルクが固くて抜けない
これはコルクそのものが乾燥していると、出てくる面倒事。
対処法は葡萄酒の瓶を横にしておき、コルクに液体を染み込ませて柔らかくするなどがあります。
コルクを開けるときの悩み③:コルク抜きがなくてワインを開けられない
コルク抜き自体がなくて、ぶどう酒をあけられないという事も起こりえますね。
もしも缶切りがあれば、その缶切りにコルク用螺子釘が付いている商品もあります。
それすらもないなら本記事の後半で、コルク抜きがない時の取出し方を解説しているので参考までにどうぞ。
コルクを開けるときの悩み④:コルクがひび割れる
コルクにひびが入って割れるのも、葡萄酒をあける際には起こり得る困り事。
これは先程のコルクが固くて開かない項目にも共通するのですが、コルク自体が乾燥していると割れやすくなります。
そのため、毎度コルクが破損するといった場合。
所定の時間ブドウ酒のボトルを横向きにして、コルクに水分が行き渡るよう注意しましょう。
コルクを開けるときの悩み⑤:オープナーの螺旋釘が折れてしまう
このケースは葡萄酒を飲める状態にする悩みの中では、悲惨な方ですよね。
螺旋釘そのものが折れてどうしようもなくなってしまったら、ワインコルク自体を葡萄酒の中に落とす。
そういった対処法もあります。
やり方については本記事の後半で解説していますので、是非ご覧ください。
T字のコルクオープナーを使った開け方
それでは最初に、T字型のコルクオープナーを駆使した開け方を見ていきます。
T字型での抜き上げる工程ですが、主に以下の4工程に分かれていますよ。
- コルクオープナーをコルクの中央にななめに差入れる
- さし入れたら徐々に真っ直ぐになるように回していく
- 限界まで挟入れたら少しずつ回してコルクを引きぬいていく
- 最後に取出だす手前で止めて、コルクの根本を手で 引出す
手順①コルクオープナーをコルクの中央にななめに差入れる
まずコルクオープナーをコルクの真ん中にあてて、ななめに差しはさんいきます。
差しはさんだら、オープナーとコルクの角度が一直線になるよう意識しておきましょう。
手順②さし入れたら徐々に真っ直ぐになるように回していく
オープナーをブドウ酒栓にさし入れたら、螺旋釘が徐々に真っ直ぐになる様に回していきます。
廻しつつ、常にまっすぐな状態になる様に集中することがポイントです。
手順③限界まで挟入れたら少しずつ回してコックを引きぬいていく
ブドウ酒栓に限界までスクリュー部分を挟入れたら、ブドウ酒の栓を抜き出していきます。
この時ブドウ酒の入り口を左手で包んでしっかりと押さえつけること。
右手でオープナーを持って、少しずつ力を加えながら回して抜き上げることがコツとなります。葡萄酒
手順④最後に取出だす手前で止めて、コルクの根本を手で引き抜く
力を加えつつ回してそのままポンッと抜いてしまうと、ワインの液体が飛び散ってしまう可能性もあります。
そのため最後に取出だす手前で一旦とめて、抜去る寸前のコックの根本を持って手でゆっくりと抜き上げていきましょう。
このように引張出していけば、ワインの液も飛び散ることなく安全に栓を取出だす事が出来ますよ。
缶切りのコルク抜きを使った開け方の手順
次に缶切りについているコルク抜きを使った、開け方の手順について。
チェックしていく工程は次の4工程です。
- コルクの中心部にスクリューを当てて挿げる
- 回転を加えながら奥まで回して差挟んでいく
- スクリューを真上に引っ張りつつ抜き上げていく
- コルクが十分出てきたら、あとは手を使い前後に揺らして抜去る
手順①コルクの中心部にスクリューを当てて挿げる
まず缶切りの螺旋釘部分を引っ張り出し、コックのセンターにスクリューを当てて差挟んでいきます。
この時、スクリューの先端が上になるようにして挿げると斜めにならずきれいに刺せますよ。
手順②回転を加えながら奥まで回して差しこんでいく
続いて回転を加えつつ、スクリューの限界。
奥まで旋回させて挟み入れていきます。
葡萄酒栓とスクリューとが平行になるよう回し入れていくのがコツです。
手順③スクリューを真上に引っ張りつつ抜き上げていく
限界までスクリューを差したら、スクリューを真上に引っ張ってぬき上げていきます。
ただ缶切りについているスクリューは、短めな設計になっている事が多いです。
その為、引っ張っていく際は焦ることなく少しずつ引っ張って抜いていくようにしてください。
手順④コルクが十分出てきたら、あとは手を使い前後に揺らして抜去る
ぶどう酒のコックが十分に出てきたら、あとは手を使って前後に揺らしつつ抜いていきましょう。
利き手で栓を包み込んで上に力を加えつつ、ポンッと 引出すのが秘訣ですね。
靴を使ったコルクの開け方の手順を解説
次は、靴を使ったコルクの開け方の手順について解説していきます。
今回は葡萄酒の栓抜きその他、ナイフ系のツールもない状況を想定しての開け方となります。
主な工程は次の4工程ですよ。
- 靴の金具を使ってキャップシールを取る
- 靴底にワインをセットして壁に叩きつけていく
- 幾分かコルクが瓶から顔を出してきたら、そろそろ抜ける合図
- コルクが親指の第一関節位まで出てきたら、あとは指先で抜いていく
手順①靴の金具を使ってキャップシールを取る
靴を使ったコックの開け方その1。
まずブーツの金具に着目して、その金具部分にワインのキャップシール当ててグリグリ押し付けていきます。
金具に押し付けて回しながら、外のラベル部分を少しずつ削いでいきましょう。
ある程度押し付けながら回して、ラベル部分がズタズタになったら指先を使いキャップシールを取っていきましょう。
手順②靴底にワインをセットして壁に叩きつけていく
靴を使ったコルクの開け方その2。
靴の底にワインをセットして、靴を壁に叩きつけて衝撃を加えていきます。
靴は何でもいいとのことですが、最も扱いやすいスニーカーが適していますね。
壁に叩いていく際には、コルクの上がり具合を叩きつつ確認するようにしてください。
手順③幾分かコルクが瓶から顔を出してきたら、そろそろ抜ける合図
靴を使ったコルクの開け方その3。
壁に何度も叩き付けていくうちに、ぶどう酒栓が瓶から上がってきて顔を出すようになります。
そうなったら、そろそろ葡萄酒のコックがワイン瓶から抜ける合図と考えてください。
手順④コルクが親指の第一関節位まで出てきたら、あとは指先で抜いていく
靴を使ったコルクの開け方その4。
親指の第一関節程度の高さ位まで栓が飛び出してきたら。
あとは指先に力を加え、ちょっとずつ前後に揺らしながら抜いていきましょう。
ちなみに、この開け方ですが靴にこだわる必要はなかったりします。
壁に叩いた時に発生する衝撃によって、ワイン瓶の中で気泡が出てきます。
その気泡が発生しては消えて、出ては消えてを繰り返すことで瓶の中の圧力が上昇する為コックが徐々に顔を出してくるという訳ですね。
その為ブドウ酒瓶にストレートにショックが加わらなければ、クッションやバスタオルなどでも代用可能です。
とはいえ、靴底にセッティングして叩いていく方法の方がやりやすいといえます。
栓を引張り出す工具や他のツールも無い中。
ワインに衝撃を与える遣りくちでぶどう酒栓を抜くなら、素直に靴を用いた方が良いでしょうね。
その他のコルクの開け方
次に、その他のコルクの開け方についてもピックアップしてみました。
ピックアップした開け方は、次の3点となります。
- コルク栓をカギで開ける
- コルク栓にネジを食い込ませる
- ソムリエナイフで安全に開ける
その他のコルクの開け方①コルク栓をカギで開ける
カギを使ってブドウ酒栓を開ける遣り口です。
上記で紹介した、靴と壁を駆使して開ける方法。
これはコルク栓がない時の応急処置としてはいいのですが、ドンドンッと壁に叩き付けていくのはご近所迷惑になる場合もありますよね。
そこでチェックしていくのが、カギを用いた開け方。
まず鍵をコックそのものにグイグイッと差し入れていきます。
差しはさむ際は予めちょっと切り込みを入れておいた方が、若干やりやすくなります。
角度は約45度位になるように調節していきましょう。
ある程度差し入れたら、鍵を刺したコックを上に抜いていくイメージで瓶を回していきます。
手の力だけでなく、体全体を使ってでスーッと上に抜いていくと抜きやすいようです。
コルク栓がブドウ酒瓶からいくぶんか顔を出したら、そのまま旋回させて抜き出すか。
もしくは、手を使って引き抜くかして開けてしまいましょう。
その他のコルクの開け方②コルク栓にネジを食い込ませる
コルク栓にネジを食い込ませて開ける方法です。
用意するのは、葡萄酒栓が貫通するほど長めのネジとプラスドライバー。
それとフォークです。
まずネジをコルクに当ててねじ込んでいきます。
この時コルクとネジがまっすぐになるように、ねじいれていってください。
手動ドライバーでもいいですが、電動ドライバーがあると作業が楽になりますね。
ネジを奥まで回し入れたら、フォークを取り出し根本の部分をネジに当ててテコの原理で葡萄酒栓をちょっとずつ引っ張り出していきます。
一時に実践するとブドウ酒栓を傷めるので、ちょっとずつ前後に揺らしながら抜くのがコツ。
詳細は下の動画の2番目にありますので、是非参照してみてください。
その他のコルクの開け方③ソムリエナイフで安全に開ける
こちらは、ソムリエナイフで安全に開ける遣りかたです。
葡萄酒のコルクを開ける場合、この技法が最も安全で確実でしょうね。
まずソムリエナイフのスクリューの先端をコルクの真中に当てて、上向きになるようにします。
そこから反時計回りにグッと巻き、その後時計回りに回して中心部に入るようにしていきます。
スクリューの根本まで入ったのを確認したら、ボトルの縁にナイフの力点となる部分を当てましょう。
そうして、テコの原理で引っ張り出していきます。
この時持ち手の力を奥に入れるとブドウ酒栓が折れてしまうので、できるだけ真上に突き上げるように力を入れて引き摺り出していってください。
最後はブドウ酒栓が十分出てきた段階で、手を使って引き抜けばOKです。
ワインをよく飲む方なら、ソムリエナイフは合った方が便利なので用意しておく事をおすすめしますね。
\コルクの抜き方アイデアはこちらでも紹介しています/
コルク抜きがない時の代用品を紹介!手近にあるもので簡単にできる方法を解説コルクを抜く前にしておいたほうがいいこと ワインの瓶にはコルクが使われています。
ワインに...
コルクを開けるのに失敗したときの対処法
次なるは、コルクを開けるのに失敗してしまった時の対処法についても書いておきます。
その失敗してしまった状況にもよりますが、真っ先に確認すべきはブドウ酒栓の状態ですね。
コルクが割れてしまっているのか、はたまたボロボロになってスクリューが刺せないほどに修整負荷な状況なのか。
コルクが割れてしまった場合、それを逆手にとって上記で紹介したネジを食い込ませて引っ張る技法もあります。
ただ、力技になりますが最も明確でぶどう酒を飲める状態にする遣り口が『葡萄酒栓を押しこむこと』
ボロボロになって引っ張ることが難しいようなら、いっそ逆の発想で瓶の中に栓を落としてしまえば良いのです。
まあ正直コルクのカスが入ってしまう事もあるので、最終手段となるわけですが。
やり方は至ってシンプル。
スプーンの柄やハシの先端などを用いて、グイグイッと脇目もふらず押し込んでいきましょう。
一心不乱になって押していけばいつしか栓が葡萄酒の中に落ちて、ワインを飲めるようになりますよ。
コルクカスが気になるようでしたら、茶こしなどの道具を使って濾過すればいいですね。
飲みかけワインの保存方法
次に飲みかけのワインの保存方法について。
紹介していく保存の方法は、以下の3点になります。
- 真空のボトルに移し替える
- ポンプで空気を抜き、真空状態にする
- 小瓶に入れて保存
飲みかけワインの保存方法①真空のボトルに移し替える
保存方法の1つ目。
まず開けたブドウ酒の味が徐々に劣化していくのは、ブドウ酒に空気が触れて酸化していくから。
つまり、ワインの味が落ちるスピードをなるべく遅くするためには、空気に触れない状態を作り出す必要があります。
空気のない状態とは要するに真空状態のことですね。
であるからして、開けた飲みかけのブドウ酒は真空のボトルに移しかえる事をおすすめします。
一般的に気軽に真空状態にできて、ワインを保存できるボトルに適しているのはハジー技研株式会社の『真空ハジーボトル』
ボトル内に葡萄酒を入れて、キャップを閉めたら空気を抜くための小さいキャップを取り外し。
あとは空気を徐々に抜いて、ノズルの先端に葡萄酒が出てきたら真空になった証拠。
とても簡単に真空状態を生み出せるので、おすすめなアイテムです。
飲みかけワインの保存方法②ポンプで空気を抜き、真空状態にする
保存方法の2つ目。
ポンプで空気を抜き取って、真空状態を生み出す方法です。
真空ポンプと耳にすると、何となく扱いが難しそうに感じるでしょう。
しかしながら、ワインショップに足を運べばすぐに手に入る代物で価格も2000円から3000円とそんなに高くありません。
ワインの空気抜きアイテムで有名なのは『バキュバン』という商品。
仕組みは至って単純で、キャップでワインに栓をつけて手動ポンプで瓶の中の空気を抜き取っていく。
これだけです。
瓶内の状態が真空になったらカチカチッと音がなるので、それが真空状態となった合図。
とても扱いやすくコストパフォーマンスにも優れているので、葡萄酒の保存に適したアイテムですね。
飲みかけワインの保存方法③小瓶に入れて保存
保存方法の3つ目。
葡萄酒の劣化を防止するためには、空気との接触を避ければ良い。
その中で最も簡単な方法は、小瓶に入れて保存するやり方ですね。
ドリンクが入っていた瓶や酸化防止専用の瓶など、それらに移して保存することで酸化スピードをゆっくりにする事が出来ます。
小瓶に移す際気をつけておきたいのは、瓶内になるべく空気を残さない事。
つまり、小瓶の中目いっぱいにぶどう酒を注いでいくことが、劣化スピードを遅めるコツとなります。
おすすめのワインオープナー
最後におすすめのワインオープナーをご紹介しておきますね。
CORKASから販売されている『ソムリエナイフ(木製ハンドル)』です。
ワインソムリエといったプロフェッショナル専用のアイテムで、ぶどう酒を扱う際非常に扱いやすい点が特徴。
大きさもコンパクトに出来て持ち運びしやすく、旅行やちょっとしたパーティに持っていくのにも適しています。
このアイテムが1つあればぶどう酒を開けるのが非常に楽になりますし、栓抜きも付いているのでとってもお得。
高級感のある洗練されたデザインと、実用的かつ使いやすい長いスクリューが人気の一品です。
是非こちらお手に取ってみてはいかがでしょうか。
ワインコルクの開け方を習得して、美味しく楽しいワインライフを!
今回はワインコルクの開け方について、缶切りやT字コルク抜きの使い方。
コルク抜きがない時の開け方から、失敗したときの対処法などいくつか紹介していきました。
ブドウ酒栓は慣れないと、最初のうちはコックがボロボロになってしまうもの。
とはいえ次第に開け方のコツが分かってくるので、慣れてくればすんなり開けられるようになります。
せっかくのブドウ酒ですから、美味しく飲むためにもコルクの開け方はマスターしておいて損はないですよ。
是非今回の記事を参考に、ワインの開け方を習得してみてくださいね。