ステンレスが電子レンジで加熱できない理由3選
レンジで加熱してはいけない理由には、どのようなことが挙げられるでしょう。
こちらでは、3つの理由についてご説明していきます。
- 電磁波を跳ね返すため火花が散る恐れがある
- 電子レンジ本体に負荷がかかることがある
- 電子レンジは他のインテリアと隣り合っていることがあり火事に繋がりやすい
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由①:電磁波を跳ね返すため火花が散る恐れがある
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由の1つ目は、電磁波を跳ね返すため火花が散る恐れがあることです。
ステンレスを始めとした金属の多くは、電磁波を跳ね返してしまうという性質を持っています。
そのため電子レンジで加熱するとどうなるかと言うと、本来食品に吸収されるべき電磁波が解消されないため火花が散ってしまうでしょう。
加熱時間が増えるほど火花も増えていき、大きな火に変わってしまうことがあります。
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由②:電子レンジ本体に負荷がかかることがある
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由の2つ目は、電子レンジ本体に負荷がかかることがあることです。
電子レンジに跳ね返ってきた電磁波は、レンジの内部の部品に影響を及ぼし、壊れやすくなったり不具合が出やすくなってしまいます。
そのため、ステンレスを温めた結果すぐには事故が起こらなかったという場合でも、しばらくあとに上手に温めづらくなったりして買い替えの時期が早まってしまうことがあるでしょう。
家電を長持ちさせたい場合にも、避けたほうが良いということがわかります。
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由③:電子レンジは他のインテリアと隣り合っていることがあり火事に繋がりやすい
ステンレスが電子レンジで加熱できない理由の3つ目は、電子レンジは他のインテリアと隣り合っていることがあり火事に繋がりやすいことです。
家電はレンジ台の真ん中に配置していたり、壁沿いに置かれていることが多く、火が発生すると燃え広がりやすいという危険があります。
そのため、より入念に火が出ないようにする必要があるでしょう。
調理で使いやすい便利なアイテムではありますが、もともと温度が上昇しやすい家電なので、扱いを間違えると火事に繋がりやすい、ということを念頭におくことがおすすめです。
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象3選
レンジで加熱した時に起こってしまう現象はどのようなものでしょうか。
こちらでは3つの現象についてご説明します。
- 電磁波によって水分が震え庫内の温度が上がる
- 水分が含まれていないステンレスの容器に当たった電磁波が跳ね返る
- 跳ね返った電磁波から火花が生まれる
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象①:電磁波によって水分が震え庫内の温度が上がる
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象の1つ目は、電磁波によって水分が震え庫内の温度が上がることです。
食材を内部に入れて温めた場合、食品の内部の水分に電磁波が働きかけ、水分が振動を始めることで擦られて熱が生まれていきます。
その結果長時間温めるほど庫内の温度も上昇していき、やけどなどの危険性も高まっていくでしょう。
デリケートな状態の庫内に金属が干渉することで、さらに危険性が跳ね上がってしまいます。
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象②:水分が含まれていないステンレスの容器に当たった電磁波が跳ね返る
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象の2つ目は、水分が含まれていないステンレスの容器に当たった電磁波が跳ね返ることです。
電磁波は食品に対しては正常に働くことができますが、金属に対しては跳ね返ってしまい正常に働くことができません。
そのため、金属に当たった電磁波だけが火事の原因になっていきますが、容器は食材を包むような構造になっていることが多いことが懸念点となります。
食品に当たる電磁波よりも金属に当たっていく電磁波の方が多くなるため、おのずとトラブルに繋がりやすくなってしまうでしょう。
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象③:跳ね返った電磁波から火花が生まれる
電子レンジでステンレスを加熱したときに起こる現象の3つ目は、跳ね返った電磁波から火花が生まれることです。
跳ね返った結果電子レンジの内側の壁にぶつかってきた電磁波から火花が生まれ、次第にさまざまな方向から火花が生まれていってしまいます。
たくさんの火花が生まれると煙や大きな火に繋がっていき、消火活動が必要になってくるでしょう。
また、庫内が焦げてしまうとその後修理や買い替えが必要になってしまい、費用がかさむという事態が発生する場合もあります。
電子レンジで使える金属8選
レンジで使うことができる、金属に見えるアイテムにはどんなものがあるでしょうか。
こちらでは8つの金属に似ているアイテムをご紹介します。
- ポリエステル樹脂
- 陶器
- ASB樹脂
- 一部だけステンレスのアイテム
- 萬古焼
- ホーロー風の藍丸焼
- 有田焼
- 美濃焼
電子レンジで使える金属①:ポリエステル樹脂
電子レンジで使える金属の1つ目は、ポリエステル樹脂です。
金属のような見た目のココットであっても、ポリエステル樹脂でできていれば電子レンジに対応しているお弁当箱となっています。
一見金属が使われているように見えても、樹脂製で金属のように見せている場合があるため、見た目のおしゃれさと実用性を兼ね備えたアイテムがほしい場合におすすめな素材でしょう。
電子レンジで使える金属②:陶器
電子レンジで使える金属の2つ目は、陶器です。
金属のような黒黒とした見た目をしていますが、セラミック製の陶器であればレンジで温められます。
お米を入れるおひつなどに使われていることが多く、金属のようにクールな印象を与えながら、レンジで加熱できるようにしていけるでしょう。
電子レンジで使える金属③:ABS樹脂
電子レンジで使える金属の3つ目は、ABS樹脂です。
四角形に近いアイテムは、より金属のよう印象を与えますが、ABS樹脂という素材で作られていば問題がないため、レンジに対応しています。
ABSという名称は、アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン、という種類の樹脂が合成されたものである、ということを表していて、耐用温度が100度に達しているのもポイントです。
電子レンジで使える金属④:一部だけステンレスのアイテム
電子レンジで使える金属の4つ目は、一部だけステンレスのアイテムです。
蓋を止める部品にステンレスが使われていますが、蓋を取り外して使う、という工夫を施せばレンジで温めるリスクを少なくしていくことができます。
一部に金属が使われていても、大部分を占めていなければ金属による電子レンジへのダメージを気にせず使いやすい、という場合もあるのもポイントです。
金属が使われていてもレンジに対応しているのか、新しい食器などを買った時には説明に目を通しておくと良いでしょう。
電子レンジで使える金属⑤:萬古焼
電子レンジで使える金属の5つ目は、萬古焼です。
金属のように見えますが萬古焼という土から出来た焼き物で、金属の代わりとして似た見た目と機能を持ったものとして作られています。
レンジでも使える、金属のようなアイテムがほしい、という時には、暗い色味の焼き物を選択肢に入れると良いでしょう。
特に、萬古焼は無骨な印象もあるため、クールな雰囲気を取り入れていくことができます。
電子レンジで使える金属⑥:ホーロー風の藍丸焼
電子レンジで使える金属の6つ目は、ホーロー風の藍丸焼です。
フライパンなどに使われている、ホーロー鍋などもレンジで使ってはいけないアイテムですが、ホーロー風の焼き物であれば使うことができます。
藍色の模様が特徴的な藍丸焼であれば、涼しげな印象や白いマットな質感を楽しみつつ、気軽に扱うことができるでしょう。
電子レンジで使える金属⑦:有田焼
電子レンジで使える金属の7つ目は、有田焼です。
一見鋳物のように見えることもある有田焼ですが、石からできた磁器となっているため、電子レンジで使うことができます。
陶器を作っている家庭であっても日常的にレンジで温める場合に用いている、という評判もあるため、安心して使うことができる素材となっているでしょう。
電子レンジで使える金属⑧:美濃焼
電子レンジで使える金属の8つ目は、美濃焼です。
黒いおしゃれな見た目が金属を想起させますが、美濃焼という陶磁器で作られているため、レンジで使える代わりにオーブンでは使えないという特性があるアイテムとなっています。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属8選
レンジで使ってはいけない金属はステンレス以外にどんなものがあるでしょうか。
こちらでは、8つの金属についてご紹介します。
- チタン
- アルミ
- 錫
- タングステン
- 銀
- 銅
- 亜鉛
- 鉄
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属①:チタン
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の1つ目は、チタンです。
キャンプ用のマグなどには、チタンなどの材質が使われていることがあり、直接温めることができません。
チタンを使うことで、飲み物を雑味を気にせず美味しく飲みやすくなる分、扱いに注意が必要でしょう。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属②:アルミ
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の2つ目は、アルミです。
レンジではアルミホイルをかぶせて使うこともありますが、クッカーなどに使われているアルミ製品は原則温めない方が良いでしょう。
アルミを使うことで軽量になりやすい、という利便性がありますが、中身を温めたい時には耐熱容器に移したりして対応することが必要です。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属③:錫
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の3つ目は、錫です。
錫という材質は日本製のタンプラーなどに使われていることがありますが、レンジでは使うことができません。
錫はより温度を反映しやすい材質でもあるため、冷やすと飲み物を冷たい状態で楽しみやすくなりますが、熱も伝えやすいため融けやすくなる、という危険もあります。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属④:タングステン
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の4つ目は、タングステンです。
リングなどの材料として丈夫な作りにするために使われますが、温めには適していません。
電子レンジの部品にも使われていますが、その分電磁波を発生させやすく、火花も生まれやすくなってしまうため、扱いには注意が必要でしょう。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属⑤:銀
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の5つ目は、銀です。
高級な食器などには、銀が使われていることがあるため、一緒に電子レンジに入れないように留意しておくと良いでしょう。
取り分けるために容器に入れたまま温めてしまう場合があるため、レンジに入れる前にチェックすることが大切です。
また、食器の縁取りの一部などに使われていることもあるため、黒ずんだりしないように温めには用いないようにすると良いでしょう。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属⑥:銅
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の6つ目は、銅です。
赤みがかった色味がおしゃれで、レトロな風合いのコーヒーポットなどに使われている銅も、電子レンジには適していません。
コンロなどで使うように心がけるようにして、陶器などのコップに移して使うと良いでしょう。。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属⑦:亜鉛
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属の7つ目は、亜鉛です。
メッキとして表面に塗布されていることかあり、食器などには多く使われませんが乾電池などに使われています。
亜鉛はもちろんのこと、乾電池なども電子レンジに入れてはいけないアイテムのため、子供が間違えて使わないように気をつけることが重要です。
電子レンジ使用不可のステンレス以外の金属⑧:鉄
レンジ使用不可のステンレス以外の金属の8つ目は、鉄です。
鉄製の食器などは、おしゃれな見た目なため料理を引き立ててくれますが、そのままレンジに入れてはいけません。
鉄製のスプーンやフォークなどもあるため、あらかじめ材質を確認しておき、容器に入れたまま加熱しないように注意することがおすすめです。
電子レンジ加熱不可のプラスチック6選
レンジで使えないプラスチックはどんなものでしょうか。
こちらでは、6つのプラスチックをご紹介していきます。
- 再利用プラスチック
- 透明なプラスチック
- 折りたたみプラスチック
- 薄い材質のプラスチック
- 使い捨てプラスチック
- 紙製プラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチック①:再利用プラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチックの1つ目は、再利用プラスチックです。
PPと表記されるポリプロピレンではなく、PSと表記されるポリスチレンが使われている場合、加熱には対応していません。
再利用素材でできたアイテムに多く該当するため、あらかじめチェックしておくと良いでしょう。
電子レンジ加熱不可のプラスチック②:透明なプラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチックの2つ目は、透明なプラスチックです。
透明なカップは熱に弱いことが多いため、温めないように注意が必要でしょう。
また、熱すぎる飲み物はカップが溶ける場合があるのも留意しておくことがおすすめです。
電子レンジ加熱不可のプラスチック③:折りたたみプラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチックの3つ目は、折りたたみプラスチックです。
折りたたみ式のアイテムは便利ですが、加熱により溶けることがあるため温めには適していません。
電子レンジ加熱不可のプラスチック④:薄い材質のプラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチックの4つ目は、薄い材質のプラスチックです。
薄い材質であれば、より熱により溶けやすい構造になっています。
庫内で溶けてしまった場合、かなり熱くなっていることが多いため怪我に注意して取り除かなければいけないでしょう。
電子レンジ加熱不可のプラスチック⑤:キッチン用品フォークプラ
電子レンジ加熱不可のプラスチックの5つ目は、使い捨てプラスチックです。
パーティーなどに使える使い捨て用のアイテムは、加熱には適していません。
電子レンジ加熱不可のプラスチック⑥:紙製プラスチック
電子レンジ加熱不可のプラスチックの6つ目は、紙製プラスチックです。
紙製のカップなどはスープの容器などにも使えることがありますが、ポリスチレン製の紙容器は加熱には用いることができません。
紙の容器を温める場合にも、電子レンジに対応しているかどうかよく確認して、加熱時間などの条件をしっかりと把握することがおすすめです。
ステンレスは電子レンジのオーブン機能には利用できる
ステンレスの製品はオーブン機能であれば利用できる、ということも大切な知識です。
電子レンジの機能のうち、あたため機能ではなくオーブン機能が使えることもあります。
料理を温める際に使いやすいラップは、オーブン機能を使うと溶けてしまうことがあるため、アルミホイルをかぶせて蓋をすると良いでしょう。
アルミホイルは熱源に触れてしまうと燃える場合があるため、庫内に触れないように留意して配置することも大切です。
さらに、アルミホイルのうち耐熱性の高いものを用いるようにすると一層安心して用いやすくなるでしょう。
おすすめの保温調理グッズ
おすすめの保温調理グッズは、「イノマタ化学楽ちんパック」です。
蓋をしたまま電子レンジで温めることができるアイテムとなっているため、ご飯やおかずを入れて保管し、温めて食べることができるでしょう。
ピンク、オレンジ、黄色、水色というカラフルな色味がセットになっているので、どのおかずを入れたのか判断しやすく、使うのが楽しくなるのも魅力的なポイントとなっています。
温める時にふたを外す必要がないため、子供も簡単に扱いやすく、ラップを使う量を節約できるようにもなるでしょう。
食洗機を使うこともできるため、手間を省きながら料理を楽しみやすくなるのもポイントです。
ステンレスと電子レンジの相性について知って注意しよう
ステンレスと電子レンジの相性が悪いことや理由を把握して、間違えないように注意していきましょう。
また、どんな金属であれば使っても良いのか、どの金属は使ってはいけないのかしっかりと把握することで、調理の失敗や調理による怪我を減らしていくことができます。
温めてしまいやすいプラスチック製品についても相性が悪いものを押さえておくことで、電子レンジと上手に付き合いやすくなるのもポイントです。
電子レンジの得手不得手について知って、より賢く取り入れていきましょう。