ストライダーは子供用のランニングバイク
まずは、ストライダーがどんな乗り物なのかを簡単にご紹介します。
一見するとペダルのない自転車に見えるストライダーは、アメリカで生まれた、子供が乗って楽しむランニングバイクです。
日本のみならず全世界で販売されており、累計販売台数は200万台となっています。
生みの親であるライアン・マクファーランドさんが、自転車に乗ってくれない自分の息子へ向けて、ペダルとブレーキを外してフレームを切断し、今のストライダーの形を作ったことが始まりです。
当時、彼の息子は2歳。
「2歳の子供に二輪車は乗れない」という世間の評価にとらわれず、
子どもの成長する力を信じた結果、全世界で愛される乗り物が生まれました。
ストライダーは何歳から?1歳半から5歳まで乗れる
自転車に乗る前の幼児に向けて作られているストライダーですが、何歳から乗ることが出来るのでしょうか。
生みの親の息子は2歳で乗った、ということもあってなのか、メーカーによる対象年齢は、1歳半から5歳まで、と、なっています。
足で地面を蹴って進む乗り物なので、1人で立てるようになって歩き始めてからであれば、性別を問わず、親が見守っているところで楽しむことが出来ますよ。
「何歳から乗れるの?」と、気になっていたお母さんは、自分の子供の年齢と興味関心を考慮して、検討してみてはいかがでしょうか。
ストライダーを取り入れる4つのメリット
ストライダーがどんな乗り物で、何歳から乗れるのかという基本情報は抑えました。
では、子供がストライダーに乗ることには、どんなメリットがあるのでしょうか。
- バランス感覚が養われる
- 補助輪なしの自転車に移行しやすくなる
- 脳を活性化してくれる
- 足が速くなる
メリット①:バランス感覚が養われる
ストライダーは自立しないので、乗っている子供自身がバランスを取って操縦する必要があります。
何歳からであっても同じ乗り方なので、乗り続けることで、自然とバランス感覚を身につけることが出来ますよ。
色々な道を自分で走ることで、そのシーンに応じたバランスのとり方を、感覚で身につけることが出来ます。
ストライダーを使うことで、何歳からであっても、楽しみながらその感覚を体に覚えさせることが可能です。
メリット②:補助輪なしの自転車に移行しやすくなる
ストライダーの発端は、自転車からペダルとブレーキ、補助輪を抜いたものだ…ということは、前の項目でもお伝えしましたよね。
要するに、乗る原理は自転車と同じです。
自分自身でバランスを取って進み、何歳からでもバランス感覚や平衡感覚を養ってくれるので、ストライダーから補助輪なしの自転車へと、スムーズに移行出来る子供が多いようです。
補助輪のついていない自転車は、乗れるようになるまで怖かったり、時間がかかったりする子もいます。
自転車は小学生になると多くの子供が乗っていますので、何歳から乗せるという教育方針もあるかと思いますが、友達と同じ時期に乗れるようにはなって欲しいですね。
ストライダーで楽しく感覚を掴んでから、ペダルの付いた自転車に乗せることで、子供自身に怖くて辛い思いをさせる必要がなくなるかもしれませんよ。
メリット③:脳を活性化してくれる
ストライダーに乗ることは、全身運動です。
そのため、体の色々なところを刺激して、子どもの脳を活性化してくれる効果が期待出来ます。
乗っている時はバランスを取ることや路面状況に集中しているので、物事を成し遂げる集中力を養うとも言われていますよ。
何歳からであっても必要な能力を、遊びの中で身につけられるのは嬉しいですね。
メリット④:足が速くなる
ストライダーに乗っていると、足が速くなる…と、言われています。
各々の身体能力にも寄るので、全員の足が速くなるわけではありませんが、その理由の1つに、短距離選手が走る時のフォームと、ストライダーに乗る時のフォームが似ていることがあります。
そのため、何歳からでもストライダーに乗ることで、自然と足が速くなるフォームを身につけることが出来ると言われているんです。
また、進む時に後ろ足で地面を蹴りながら進むのですが、その動作もまた、走る時に大切なこと。
足を速くしたいということで、「何歳から」という年齢に達したら、ストライダーを買い与える人が増えています。
ストライダーの注意点
何歳から乗せていいのか、どんな利点があるのか…などをご紹介してきましたが、ここで、ストライダーに子供を乗せる際の注意点をご紹介します。
- 道路は走らない
- ヘルメットなどを着用する
- 子供から目を離さない
- 無理やり押し付けない
注意点①:道路は走らない
ストライダーは子どもの遊び道具であり、自転車のような移動手段とは言い難いアイテムです。
そのため、実際に乗せる場合は、子供が何歳からでも、公園や自宅の庭など、車が通らない場所を選びましょう。
実際の歩道などを走行すると、バランスを崩して転んでしまった時に、別の事故に巻き込まれてしまうかも。
公園で使うときも、他の人にぶつかったりしないように気をつけましょう。
今は各地でストライダーのレースも開催されていたり、コースが整備されているところもあります。
思いっきり楽しみたい人は、そういったイベントや施設を調べてみてはいかがでしょうか。
注意点②:ヘルメットなどを着用する
ストライダーに乗せる時は、ヘルメットやプロテクターなど、何歳からでも子供の体を守るための道具を活用しましょう。
足蹴りで進むとはいえ、車輪がついていますので、坂道などで止まることが出来ずに転んでしまった…という話もよく聞きます。
スピードがついた状態で体が投げ出されると、想像以上の怪我になってしまうかも。
子供が安全に、楽しく遊ぶために、何歳からであってもヘルメットなどはつけるように声掛けをしていきましょう。
注意点③:子供から目を離さない
ストライダーに乗れるようになった子供は、何歳からでも色々な場所へ行こうとします。
自分の足で歩くよりも速く移動出来るため、楽しくてしょうがなくなって…時に、思いも寄らない方へ行こうとしてしまうことがあるかも。
一度見失ったり、距離が離れてしまうと、何かトラブルが発生しそうになっても対処出来ず、結果的には子供が怖い思いをしてしまうかもしれません。
見守るだけでも神経を使うので、乗れるようになったら子供だけで遊ばせたくなるかもしれませんが、何歳から乗せていても、常に子供の位置は分かるようにしておきたいですね。
注意点④:無理やり押し付けない
ストライダーは何歳から乗せて良いのか、という質問の答えは、「1歳半頃から」ということになります。
しかし、1歳半で自分から「これに乗りたい!!」と店先で自己主張する子供は…恐らく稀です。
先に紹介したように、ストライダーに乗せることで、始めたのが何歳からでも子供には多くのメリットがあります。
親がそのメリットだけを見て、「足が速くなって欲しいから、早いうちから乗せたい」と思って買い与えても、本人は興味がなかったり、不安定さが怖くて嫌がってしまうかも。
そんな時に「あなたのためを思って買ったのに!!」なんて思って、無理やり押し付けるのは逆効果。
ストライダーは何歳から、という内容で、1歳半から5歳頃まで…という紹介をしたように、長く遊べるのがストライダーの魅力です。
成長とともに興味を持ってくれるかもしれない、そう思って見守ることも、時に必要なことではないでしょうか。
ストライダーに乗るときに準備しておきたいおすすめアイテム
ストライダーと一緒に揃えておきたい、そんなアイテムをご紹介します。
- ヘルメット
- プロテクター
- 手袋
- スタンド
準備しておきたいおすすめアイテム①:ヘルメット
何歳から乗り始めても、子どもの頭を守るヘルメットは、ちゃんとしたものをしっかり用意してあげてください。
スピードがある状態でアスファルトなどに頭部をぶつけると、何歳からでも大怪我に直結してしまう可能性があります。
今はネット通販でも購入することが出来ますが、やはり子供と一緒にお店へ行って、実物を被ってから検討することを推奨します。
準備しておきたいおすすめアイテム②:プロテクター
ヘルメットと一緒に、肘や膝を守ってくれるプロテクターも、何歳から始めても最初から用意しておきたいところです。
バランスを崩して転んだ時、怪我をしやすいところをしっかり守ってくれるプロテクターは、何歳からでも必要なアイテムですよ。
装着した時のサイズ感を確認するために、店頭で実物を確認することが大切です。
特に、路面が凸凹しているコースを走行したり、大会などに出る場合は、子供を守るアイテムをしっかり用意しておきましょう。
準備しておきたいおすすめアイテム③:手袋
手袋は手の怪我を防ぐだけでなく、ハンドルから手が離れないように、滑り止めとしての役割も果たします。
指が出るタイプと、指の先まで覆うタイプがありますので、店頭で実物を見てから、子どもの手の大きさに合わせて購入することをおすすめします。
準備しておきたいおすすめアイテム④:スタンド
ストライダーを立てておくためのスタンドが別売りの場合があります。(セット販売されている場合もあるようです)
今は色々なタイプのスタンドが発売されていますので、子供が使いやすい・片付けやすいスタンドを選びましょう。
何歳から乗せるかによって、子供が使えるアイテムも変わってきますので、一緒に探すことをおすすめします。
おすすめのストライダー7選
それではここから、どんなストライダーがおすすめなのか、より具体的にご紹介します。
おすすめのストライダー①:スポーツモデル
多くの人が購入しており、沢山の子供が楽しんでいるモデルです。
カラーリングも豊富なので、何歳からでも性別を問わずに選ぶことが出来ますよ。
本体の重さが三キロなので、持ち運びもそこまで苦になりません。
必要なパーツが揃っているので、組み立ててすぐに遊ぶことが出来ますよ。
おすすめのストライダー②:クラシックモデル
シンプルで軽い作りで、何歳からでも堅実に楽しむことが出来るクラシックモデル。
無駄を省いているので、軽さとタフさを両立されています。
価格もスポーツモデルより安いので、ストライダーを調べた多くの人が購入を検討するモデルではないでしょうか。
ただ、サドルのクッション性が高いのはスポーツモデルなので、実物を見てから選ぶことをおすすめします。
おすすめのストライダー③:プロ
他のモデルよりも価格が高い理由は、フレームの素材にあります。
フレームをアルミ素材にすることで、より軽量化を実現しました。
スタンダードモデルが3キロなのに対して、このモデルの重量は2.5キロ。
本体を軽くすることで、子供が何歳からであっても操作しやすくなります。
おすすめのストライダー④:レーシングモデル
ストライダーレースにより特化したレーシングモデルは、フレームにカーボンファイバーが使われています。
大人顔負けの性能と価格で、本格的に楽しみたい親子の力になってくれますよ。
おすすめのストライダー⑤:ペダル装着可能なストライダー
ストライダーは足で蹴って進む乗り物ですが、オプションのペダルをつけて、自転車として長く使えるモデルもあります。
ペダルユニットの装着も簡単なので、ストライダーとして、自転車として、両方を楽しみたい人に最適。
何歳から始めても楽しめるストライダーですが、「始めるのが遅くなってしまって、買うのを迷っている」人にオススメです。
おすすめのストライダー⑥:コラボレーションモデル
ストライダーが他のメーカーとコラボしたアイテムも、何歳からでも高い人気があります。
ハーレーダビッドソンとのコラボレーションモデルは、フレームにあるロゴがカッコいいこともあって、男の子へのプレゼントにもオススメ。
価格的にもスポーツモデルとそこまで変わらないため、比較的に手に取りやすいのが嬉しいですね。
おすすめのストライダー⑦:ベイビーバンドル
ストライダーは何歳から、という問いかけの答えは「1歳半から」なのですが、実は、もっと小さい頃から使えるモデルがあります。
この「ベイビーバンドル」は、足元にロッキングベースがついているため、つかまり立ちを始めた赤ちゃんが、サドルにまたがって遊ぶことが出来ます。
ロッキングベースを外せば、普通のストライダーとしても使えますよ。
幼少期のおもちゃは、年齢によってすぐに卒業してしまうこともありますが、このモデルは5歳まで長く使うことが出来ますね。
ストライダーになかなか乗れない子もいる
何歳からでも乗り始めれば簡単に操縦出来るストライダー。
ですが、やはり個人差はありますので…何歳から始めても、苦手な子は苦手です。
バランスを取るのが難しかったり、足を離すのが怖かったり…何歳から挑戦させていても、子供が乗れない理由も千差万別。
「もう5歳になるのに…」なんて年齢だけで判断せずに、子供が苦手なところ、怖いところがどこなのかを、一緒に調べてみてくださいね。
ストライダーの乗り方を教えるコツ
ストライダーは、親世代が子供の頃に遊んでいなかった玩具かと思いますので、コツを聞かれると返答に困ってしまうかも。
お店の人に聞いたり、イベントに参加したり、動画を見たりして、子供と一緒に研究してみましょう。
おすすめの自転車
子供向けのおすすめ自転車をご紹介します。
リーズポート(REEDSPORT) 補助輪付き 組み立て式 子供用自転車
アマゾンでも人気の高い子ども用自転車は、8色から選べるカラフルなモデルです。
タイヤの大きさも14インチ・16インチ・18インチから選べるので、何歳からという年齢以上に、子どもの体格や成長に応じて使い分けることが出来ますよ。
ただし、安価な分、使う側で組み立てる必要があります。
組み立てが不安な人は、近くの自転車屋さんに相談してみることをおすすめします。
ストライダーは何歳からでも十分楽しめる
子どもの可能性を伸ばすことが出来るストライダーは、幼年期にしか味わえない体験をさせてくれます。
始めるのが遅いからと諦めないで、子供が対象年齢内の場合は、何歳からでも始めてみましょう。