食洗機洗剤の種類
食洗機を開けて食器をしまう時に、お皿に汚れが残っていたりお皿やマグカップのデザインが剥げてしまっていた経験はあるでしょうか?
その原因は、食洗機用の洗剤が合っていないからかもしれません。
食洗機洗剤の種類を変えるだけで、洗いあがりが劇的に変わる可能性もあるんですよ。
現在販売されている食洗機洗剤の種類は3種類
- 粉末タイプ
- ジェルタイプ
- タブレットタイプ
3種類それぞれの特徴をご紹介します。
コスパ重視の粉末タイプ
粉末タイプの食洗機洗剤はコスパが良いので、月々の金額が気になる人におすすめです。
メリットは他の2種類に比べて、圧倒的に値段が安いので、多少多く使ってしまっても気にならないでしょう。
粉末タイプは弱アルカリ性やアルカリ性の性質を持っているものが多く、洗浄力が強いのも特徴です。
素手で使用すると手荒れしてしまうほど強力なので、油汚れなどもすっきり洗い上げてくれますよ。
コスパの良い粉末タイプの食洗機洗剤は水垢が残りやすいことや、溶けきれずに残ってしまうところがデメリットといえるでしょう。
アルミ製品やグラスと相性が悪いところもデメリットですね。
粉末なので毎回専用スプーンで測る必要がありますが、慣れてしまえば目分量ですくうことも可能です。
ただ粉末タイプのデメリットである溶け残りが気になる場合には、しっかり測ることをおすすめしますよ。
水垢がつきにくいジェルタイプ
次にご紹介するのは、ジェルタイプ。
洗濯洗剤のようにキャップで必要量を計測して、洗剤入れに投入します。
ジェルタイプは水垢がつきにくいのがメリット。
溶け残りの心配もありません。
デメリットは価格。
粉末タイプよりも高い商品が多いので、お手入れは必要最小限で済ませたい、一度でしっかり綺麗にしたいという方におすすめです。
また意外と知らない方も多いのですが、ジェルタイプは熱に弱いので、熱源が多いキッチンで保管する場合は注意が必要ですよ。
お手軽なタブレットタイプ
タブレットタイプは3種類の中でもっとも高額な食洗機用洗剤。
高いだけあって3種類の中でも一番使用方法が簡単なんです。
タブレットタイプの食洗機洗剤は測る必要がなく、1粒ポンと洗剤投入口に入れるだけでOKという手軽さが一番の利点です。
少しでも楽に家事を済ませたい主婦から絶大な人気を集めていますよ。
ただコスパの悪さは気になるところ。
1度に使用する洗剤の量を調節できないため、少量の食器を洗うだけでも1つ使用しなければいけません。
個包装になっているタブレットタイプの食洗機洗剤なら保管方法を気にしなくて良いのですが、ジェルボールなどぷにぷにしているタイプは湿気によってくっついてしまうことも。
保管場所や保管方法に注意が必要ですよ。
ただ食器を洗うのは毎日のことだからこそ、お金が多少かかっても手間を省きたい人にはとってもおすすめです。
価格 | 溶け残り | 使いやすさ | |
---|---|---|---|
粉末タイプ | 安い | 〇 | × |
ジェルタイプ | 普通 | × | △ |
タブレットタイプ | 高い | × | 〇 |
食洗機洗剤の選び方
食洗機洗剤はメーカーそれぞれが上記で紹介した3種類を販売していたりするため、全体の種類はかなりの数になります。
その中から自分や家族の生活スタイルに合った食洗機洗剤を選ぶためのポイントをご紹介しますよ。
汚れの洗浄力
まず重要なのは、汚れをしっかり落としてくれる洗浄力。
どんなに食器や環境に優しくても、汚れを落としてくれなければ何の意味もありませんよね。
当然製造メーカーも汚れの洗浄力には力を入れていますが、どれも同じというわけではありません。
汚れを落としきれない洗剤や汚れはしっかり落とせても、石鹸のかすが食器に残ってしまうことも。
気になっている食洗機洗剤の洗浄力が高いかをチェックする方法は2つ。
- 予洗いせずに洗ってみる
- 酵素が配合されている
まず1つ目は、予洗いせずにどの程度まで汚れが落ちるかを試す方法。
洗浄力が強い食洗機洗剤は、予洗いしなくても汚れをしっかり落としてくれるんです。
サンプルなどが貰えるチャンスがあったら、ぜひ試してみてくださいね。
次に「酵素」が配合されているかどうかをチェックしてください。
汚れ落ちが良い食洗機洗剤には、酵素が含まれている場合が多いので気になった洗剤に酵素が含まれていれば、洗浄力にも期待できますよ。
形のタイプ
上記で紹介した形状も非常に重要です。
粉末タイプはコスパが良く洗浄力も強いのがメリットですが、計量の手間やアルミ製食器と相性が良くなかったり、溶け残りが出てしまう点がデメリット。
ジェルタイプは溶け残りの心配もなく水垢がつきにくいのがメリット。
粉末タイプに比べると価格は少し高めです。
タブレットタイプは価格は高めですが、計量の手間もなく置くだけの手軽さが魅力。
ただ少量の食器でも1タブレット使わなければいけないため、コスパは良くありません。
それぞれのメリットデメリットを確認して、自分に合った食洗機洗剤を選びましょう。
家族構成や生活スタイルによって、ぴったりの洗剤も違いますよ。
例えば多少コストが高くても、手軽さ優先ならタブレットタイプがおすすめですし、コスト重視で考えるなら断然粉末タイプがおすすめ。
2タイプを常備しておいて使い分けるのもおすすめですよ。
環境への影響
環境汚染は国際的な問題にもなっていますよね。
手洗いするよりも食洗機のほうが節水に繋がるため、食洗機を導入したという家庭も増えています。
節水も大切ですが、洗剤選びも重要ですよ。
環境に優しい洗剤かどうかもチェックしておきましょう。
食洗機を使用することで、流される水の量が減ってしまい排水管が詰まりやすくなることをご存知でしょうか?
そういった詰まりに効果的な洗剤だったり、微生物の効果で排水管や水質のトラブルを解決してくれるような食洗機洗剤も登場しています。
ぜひ一度環境に配慮している洗剤かどうか確認してみてくださいね。
おすすめの食洗機用洗剤11選
次はいよいよおすすめできる食洗機用洗剤をご紹介します。
粉末・ジェル・タブレットそれぞれのおすすめを挙げますので、ぜひじっくり選んでくださいね。
【99.9%の除菌力】フィニッシュ 食洗機 洗剤 パウダー
食洗機メーカーが推奨しているフィニッシュの粉末タイプの食洗機洗剤。
洗浄力が高いのが人気の理由です。
時間がない時のスピードコースでも汚れをしっかり落とせるのがポイント。
化学成分を大幅にカットしているため、環境にも優しい食洗機洗剤なのでおすすめですよ。
99.9%の除菌力が食器はもちろんカビが生えやすい食洗機内を清潔に保ってくれます。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | 粉末タイプ | 〇 |
【ドイツ生まれで自然にやさしい】緑の魔女 全自動食器洗い機専用洗剤 800g
ミドマジョの愛称で親しまれている、緑の魔女 全自動食器洗い機専用洗剤。
緑の魔女シリーズは風呂用洗剤やトイレ用洗剤も発売されていて、一度使うとリピートされる方が多いのでも有名なブランドです。
緑の魔女が人気の理由はコスパがいいところと環境にいいところです。
地球のことを考えて作られた緑の魔女の食洗機洗剤は、植物由来の成分なのに洗浄力も高いところが魅力。
食器の洗い上がりとてもきれいで、食洗機庫内の除菌もおまかせ。
自然由来の浄化作用でパイプについた汚れや水質まできれいにしてくれる食洗機用洗剤は、めったにありませんよ。
お手入れを最小限で済ませたいなら、緑の魔女がおすすめです。
食洗機の稼働中にはミントの爽やかな香りが漂って、清潔な気分で家事を終えられますよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
〇 | 粉末タイプ | ◎ |
【酵素のパワーで徹底除菌】食洗機用ジョイ 食洗機用洗剤 除菌 本体 700g
食洗機用ジョイ 食洗機用洗剤の粉末タイプはファブリーズとの共同開発された洗剤。
漂白剤・漂白活性化剤配合なので除菌・消臭作用が期待できますよ。
酵素の力で食器をきれいに洗い上げてくれ、さらに食洗機庫内の消臭までしてくれる優れもの。
粉末タイプなので汚れや臭いが気になる時は、少し多めに洗剤を入れることもできますよ。
粉末タイプのデメリットである溶け残りが気になったことはないという声も聞かれました。
「家族の食器はしっかり除菌したい!」「コスパの良い粉末洗剤がいい」という人におすすめできる食洗機洗剤です。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | 粉末タイプ | 〇 |
【人にも環境にもやさしい】シャボン玉 食器洗い機専用 500g
シャボン玉の食洗機洗剤は、合成界面活性剤を使用していないため人はもちろん環境にもやさしい食洗機洗剤です。
合成洗剤が気になる人にもおすすめできますよ。
粉末タイプは弱アルカリ性が多く、通常手で直接触れると手荒れしてしまう可能性がありますがシャボン玉の食洗機洗剤は直接触っても手が荒れることはありません。
環境にも優しい洗剤なので、安心して使い続けられるところもおすすめポイント。
無臭タイプなので香りが食器に残ってしまう心配もありませんよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
〇 | 粉末タイプ | ◎ |
【自然にやさしいアルカリ成分】すっきり食器洗い機専用洗浄剤 500g
泡が立たないのが特徴のすっきり食器洗い機専用洗浄剤。
手やお肌への優しさを最優先に考えられた洗剤なので、環境にも配慮された洗剤ですよ。
不要な化学成分は使用せず、無添加なのも魅力です。
自然派洗剤の中では汚れ落ちも良いので、環境や手肌が最優先の人におすすめですよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
〇 | 粉末タイプ | ◎ |
【におい汚れも落とす】チャーミークリスタ 消臭ジェル 食洗機用洗剤
消臭ジェル食洗機用洗剤は、その名の通り消臭作用があるので食洗機内の臭いが気になる人におすすめ。
ダブル酵素を配合しているので蓄積してしまった汚れの膜も、強力に落としてくれますよ。
この汚れの膜はグラスなどを曇らせる原因。
チャーミークリスタで一気に落としてしまいましょう。
詰め替え用もあるので、コスパも抑えられますよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | ジェルタイプ | △ |
【海外製の大容量洗剤】カスケード コンプリート ゲル 2120g
非常に強力な洗浄力が魅力のカスケードコンプリートゲル食洗機用洗剤。
アメリカ製なので2キロ以上入っているのも魅力です。
リンスの成分も配合されているため、洗いあがりもすっきり。
水滴の跡も気になりませんよ。
日本に比べると脂っぽい食事も多いアメリカ。
そんな油汚れにも対応しているので、洗浄力重視という人におすすめですよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | ジェルタイプ | △ |
【天然酵母のやさしい洗剤】ハッピーエレファント 食洗機用 ジェル洗剤 400ml
ハッピーエレファントは、食品素材だけで作られた安心の食洗機洗剤。
洗浄成分は独自に開発したソホロリピッドという成分で、ソホロリピッド以外はすべて食品原料のみという徹底ぶり。
赤ちゃんのいるご家庭でも安心して使えるのでおすすめですよ。
合成界面活性剤や漂白剤、着色料や香料など一切使用していません。
人と環境に最大限配慮された食洗機洗剤です。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
△ | ジェルタイプ | ◎ |
【ギトギト汚れも落とす】フィニッシュ 食洗機 洗剤 タブレット パワーキューブ 60個
世界シェアナンバー1のフィニッシュから発売された水に溶けるフィルムに包まれた、タブレットタイプの食洗機用洗剤。
食器を入れてタブレットを投入口に置いてスイッチを入れるだけでOK。
他のどれよりも手軽で使い勝手の良い食洗機洗剤なので、忙しい共働き家庭や一人暮らしの方にもおすすめですよ。
湿気で洗剤同士がくっついてしまうのはタブレットタイプを使う時の注意点ですが、フィニッシュのタブレットタイプは個包装になっているので、くっついてしまうことはありません。
フィルムをいちいちはがす必要もないので、もっとも手軽に食器洗いができる食洗機用洗剤ですよ。
ただ時短コースで使用すると、洗剤が溶けきらないこともあるため注意してくださいね。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | タブレットタイプ | △ |
【茶渋もきれいに】ジョイ ジェルタブ 食洗機用洗剤
粉末とジェルが二層になった新しいタイプの食洗機用洗剤。
ジョイのジェルタブは食洗機庫内にポンとおくだけで、しっかり洗浄してくれます。
粉末タイプとジェルタイプの良いとこどりしたお得感のある食洗機用洗剤ですよ。
比較的新しいタイプなので、新商品が気になるという人にもおすすめ。
ただ取り出す際に濡れた手をそのまま容器にいれてしまうと、洗剤同士がくっついてしまうので必ず手を乾燥させてから取り出しましょう。
また必ずチャックをしっかり閉めて、湿気や水が入らないようにしておくことをおすすめしますよ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | タブレットタイプ | △ |
【銀やステンレスにも使える】ミーレ 食器洗い機用タブレッド洗剤
ミーレの食器洗い機用タブレッド洗剤は他のタブレットタイプと比べても、値段が高め。
しかし金額が高い分洗浄力はダントツです。
洗い残しにストレスを感じていた方には特におすすめですよ。
乾燥仕上げ成分も配合されているので、洗いあがりにきっと満足できるはず。
食洗機と相性が悪い銀やステンレスにも使えるので、食器にこだわりがあるのならミーレがおすすめ。
洗浄力 | 形のタイプ | 環境への影響 |
---|---|---|
◎ | タブレットタイプ | △ |
食洗機用洗剤を使用する時の注意点
毎日出る洗い物を自動で洗ってくれる便利な食洗機ですが、食洗機洗剤の使い方にも注意する点がいくつかあります。
高価な食洗機を故障させないためにも、注意点をしっかり把握しておきましょう。
手洗い用の食器用洗剤で代用しない
食洗機には必ず食洗機専用の洗剤を使用してください。
なくなってしまったからと言って、手洗い用の洗剤で代用すると食洗機が壊れてしまう可能性があります。
手洗い用の洗剤は泡立ちが良く、食洗機で使用すると庫内から泡が溢れ出てきてしまいます。
漏水で食洗機が故障してしまったり、キッチン周りが水浸しになってしまう危険性も。
食洗機には必ず食洗機専用の洗剤を使用し、絶対に手洗い用の洗剤は投入しないよう注意してくださいね。
粉末タイプはアルミ製の食器に使用しない
カレー皿やボウルなどのアルミ製の食器に、粉末タイプの食洗機洗剤は相性が悪いので絶対に使用しないでください。
粉末の食洗機洗剤はアルカリ性の性質を持っているため、アルミとアルカリ性では化学反応を起こしてしまいます。
アルミ製の食器が黒く曇ってしまうため、粉末タイプの洗剤を使用する時はアルミ製の食器を洗うのは控えましょう。
食洗機用洗剤のアルカリ性と酸性の違い
まずアルカリ性・中性・酸性という言葉は聞いたことがある人がほとんどですよね。
洗剤もそれぞれの性質にわかれていて、特徴があります。
アルカリ性は「弱アルカリ性」と「アルカリ性」があり、強さによって区別されていますよ。
酸性も同じく「弱酸性」と「酸性」があり区別されます。
これはph値によって区別されていて、ph値の数字が大きくなるにつれアルカリ性が強くなり、数字が小さくなればなるほど酸性に傾きます。
性質 | ph値 |
---|---|
酸性 | 3以下 |
弱酸性 | 3以上6未満 |
中性 | 6以上8未満 |
弱アルカリ性 | 8以上11以下 |
アルカリ性 | 11以上 |
アルカリ性
食洗機用洗剤の粉末タイプの多くは弱アルカリ性がほとんど。
弱アルカリ性の洗剤は洗浄力が強いのが特徴です。
ただ素手で触れると肌に悪影響を与える性質でもあるため、手洗いの食器用洗剤には向いていません。
また成分が強すぎるとマグカップの塗料がはがれてしまったり、アルミ製の食器を変色させる可能性もあるので、おすすめできませんよ。
弱酸性
肌と同じ弱酸性の食器用洗剤は洗いあがりがとても優しいので、デリケートな食器やワイングラスなどにおすすめ。
手肌に優しいのはもちろん水あかや殺菌効果も期待できますよ。
ただその分どうしても洗浄力には欠けてしまいます。
脂汚れやこびりついてしまった米粒などをしっかり落としたいときには、弱酸性の食洗機用洗剤は向いていません。
中性
手洗い用洗剤の多くは、中性のものが多いのですが食洗機用洗剤の場合は、洗浄力に不安が残ります。
食洗機の使用理由が「手間を省きたい」だけなら、中性洗剤がおすすめ。
予洗いをある程度してから入れたり、そこまで汚れていない食器を食洗機で洗いたいときなどにぴったりの洗剤ですよ。
食器の素材や性質、汚れ具合に合わせて食洗機用洗剤を選べると、大切な食器を傷めずに済みますね。
食洗機の洗剤はしっかり選んで清潔な食器を使おう
食洗機洗剤は毎日使うものだからこそ値段も大切ですが、洗い残しや食器の傷みは大きなストレスに繋がってしまいます。
価格が高いといっても、数千円も変わるわけではありません。
今の洗剤に不満があるなら、思い切って変えてみるのもありですよ。
今までと違うタイプを使ってみると、想像以上に洗いあがりが違うかも。
それぞれの特徴や違いを理解して、少しでも快適に家事が進む食洗機洗剤を探してみてくださいね。