鉄フライパンの特徴
プロが使っている本格的なイメージで、家庭で使うには難しいかもと思われがちな鉄フライパン。
まずは鉄フライパンの特徴をご紹介します。
料理が美味しく作れる
鉄フライパンの一番のおすすめの特徴は、料理が美味しく作れるということです。
これは、鉄フライパンは熱伝導性がよく、鉄製のため強火調理ができるためです。
食材に熱が伝わりやすいので、強い火力で短時間で調理できるので、食材の旨みを手早く閉じ込めることができます。
他素材のフライパンによっては、強い火力で調理すると変形することがあります。
また、テフロン加工のものはテフロンが剥がれてしまうので、中火以下で調理しなければなりません。
鉄フライパンなら強火で調理できるので、お肉の表面をパリッと仕上げられたり、お店さながらのパラッとした炒飯をつくることができるのでおすすめです。
手入れ次第で長持ちする
鉄フライパンは使い方次第で一生モノになります。
テフロン加工のフライパンを使っていると、だんだん焦げ付くようになってくると思います。
これは、表面に加工されている焦げ付きを防止するテフロンが、調理や洗浄によって傷ついたり剥がれてしまうためです。
鉄フライパンはそのような加工をしていないので、焦げ付くようになったから処分するということがありません。
そして鉄フライパンは、使えば使うほどに焦げ付きにくくなるという嬉しい性能も。
鉄フライパンで調理するときには、使用前後に油をなじませる必要があるので、これがだんだん染み込み、表面加工がなくても焦げ付きにくくなるのです。
鉄も頑丈で高密度のもので作られているので、傷がつきにくく、長持ちするのでおすすめです。
鉄分を摂取できる
鉄フライパンは、女性に特におすすめです。
女性に重要な鉄分は、食材で摂取するのはなかなか難しい栄養素です。
鉄フライパンで調理することで、鉄分が食材に移り、鉄分を摂取することができます。
サプリに頼らず気軽に鉄分摂取できるでおすすめですよ。
鉄フライパンと他の素材のフライパンの違い
よく販売されているフライパンは、鉄フライパンとテフロン加工のフライパンです。
これらの違いをご紹介します。
調理前の下準備が違う
テフロン加工のフライパンは、調理前に軽く油を引くだけです。
一方鉄フライパンは、煙が出るくらいまでフライパンを熱してから油をひき、全体に馴染ませる必要があります。
鉄フライパンの温度が低いと焦げ付きの原因になりますので、「煙が出るくらい」を目安にしてください。
調理後の手入れが違う
調理後、テフロン加工のフライパンは洗剤とスポンジで洗いますが、鉄フライパンは洗剤を使いません。
鉄フライパンを洗う時に使うのは、お湯とたわしです。
焦げ付いた場合はお湯でふやかしてからたわしでこすりましょう。
洗った後は軽く拭き取り、再び加熱して水気を完全に飛ばします。
最後に油を塗って、常温まで冷めたら完了です。
調理後のお手入れは少し手間ですが、次第に油が馴染んで毎回やらなくてもよくなりますよ。
鉄フライパンの選び方
実際に鉄フライパンを購入してみようとお店に行っても、どのように選べばいいのか分からないことがあります。
こちらでは、おすすめの鉄フライパンの選び方をご紹介します。
料理研究家おすすめの選び方
ジョーさん。さんにおすすめのフライパンの選び方について教えていただきました。
鉄フライパンのみならず全体を通して言えることですのでぜひ参考にしてください。
フライパンにはいろいろな材質や、コーティングの種類などがありますが、まずは持ってみた時に重いと感じないものを選ぶようにしてください。
重たく感じるようなフライパンですと、例えどんなに高級な材料を使ったものであっても、使うのが嫌になってしまいますし、洗い物も面倒に感じてしまい、結果、料理をするのが嫌になってしまいます。
自分にとって扱いやすい重さのものを選びましょう。
続いてはこちらです。
コート加工済みのフライパンは焦げ付きにくく、お手入れがしやすいです。
鉄のフライパンはきちんと手入れをすれば一生使える道具ではありますが、手入れが大変なのが注意点としてあります。
よほどのこだわりがない限りはコート済みのフライパンがオススメです。
ただし、寿命が短いのでコーティングがはげてきたら新しいものに買い換えるようにしましょう。
重さ
鉄フライパンは他素材のフライパンよりも重いです。
毎日使うものなので、無理して重いものを購入してしまうと使うのが億劫になってしまいます。
一般的な26cmのフライパンでは、1kg前後のものが主流です。
最近では女性向けにかなり軽いものも出ているので、重さの表示はチェックすることをおすすめします。
サイズ
フライパンには用途に合わせて様々なサイズがあります。
18cm前後のものは、お弁当や朝食など気軽なサブのフライパンサイズ。
24~26cmは2人前。
27~28cmは3~4人前のファミリーサイズ。
他にも、卵焼き用なども出ています。
大きくなれば一気に調理ができますが、その分重くなりがちなので、実際に持ってみることをおすすめします。
厚み
最も一般的な鉄フライパンの厚みは1.6mm。
耐久性もそれなりで、軽いため大きな鉄フライパンはこれくらいの厚さの方が使いやすいでしょう。
次に多いのは2.3mm。
業務用でも使用される厚さです。
加熱ムラも少なく、耐久性もよいので迷ったらこの厚みを選ぶのがおすすめ。
大きなサイズだと片手で振るのは疲れてしまうかもしれません。
さらに本格的なのは3.2mm。
これは持ち手で振るというよりは、ステーキやハンバーグなどをしっかり置いて焼くタイプです。
かなり重いですが、しっかり強火調理ができるので、旨味を閉じ込めた肉料理ができるのでお肉好きな人におすすめです。
持ち手の素材
鉄フライパンの持ち手は大きく分けて、鉄製・鉄以外の金属製・木製・樹脂製の4種類です。
耐久性がよいのは鉄製か他金属製です。
ただ、熱が伝わりやすいので、長いタイプの持ち手を選ぶことをおすすめします。
木製や樹脂製は熱が伝わらず持ちやすいですが、劣化してしまうので一生モノの鉄フライパンとするつもりでしたらおすすめしません。
コンロに対応しているか
鉄フライパンはガスコンロでしか使えないと思われがちですが、IHクッキングヒーターでも使用できます。
鉄フライパンは最初の使用前に直火で加熱する「焼き込み」が必要ですが、この作業はIHではできません。
そのため、焼き込み不要タイプを購入することをおすすめします。
IHクッキングヒーターからはみ出るサイズのフライパンだと加熱にムラが出てしまうので、IHクッキングヒーターのサイズ以内のものを選びましょう。
料理研究家がおすすめするフライパン
ジョーさん。さんにおすすめのフライパンを紹介していただきました。
鉄フライパン以外のものも紹介していただいているのでぜひ参考にしてください。
パール金属 フライパン 鍋 5点 セット IH対応 ブラウン ダイヤモンドコート HB-3497
Amazonならば4000円程度で手に入ります。
同じ様な商品の中では比較的コーティングもはがれにくい印象があり、適切に使っていれば、長く使うことができると思います。
軽量ダイヤモンドマーブルコーティング フライパン 20cm ブラック ガス火専用
また本体に厚みがあるためか、こういった軽いフライパンの中では、食材を入れた時に温度が下がりにくいです。
炒め物などがべちゃっとなりにくく、おいしく仕上がります。
そこまで頻繁に料理をしない方ならばこれ一つあればOKではないでしょうか。
初心者におすすめの鉄フライパン8選
【IH対応で使いやすい】 パール金属 鉄フライパン 20cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
20cm | 600g | 日本 |
自宅のコンロがIHで鉄フライパンは諦めていたという方におすすめなのがこちら。
ガス火はもちろん、200VのIHやハロゲンヒーターなどオール熱源に対応しています。
サイズは20cmと小ぶりで、1~2人暮らしの方や朝食作りなどちょっとした料理に使いたいという方におすすめです。
【目玉焼き作りに最適】和平フレイズ フライパン 16cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
16cm | 390g | 日本 |
16mmと小ぶりなサイズの鉄フライパン。
深めのフライパンなので、食材がこぼれず炒めやすいです。
持ち手は熱くなりにくい素材なので初心者にもおすすめ。
熱伝導がよいので、時短で目玉焼きなどの朝食作りもできてしまいます。
【コスパに優れた】PRO SERIES 鉄フライパン 26cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
26cm | 924g | 日本 |
ファミリーにおすすめな26cmで、重さは1kgを切っている使いやすいサイズ感。
コスパに優れたおすすめの商品です。
表面に透明シリコン樹脂加工が施されているので、本体の仕込みをしなくても使用できます。
すぐに使いたいという方におすすめです。
【丈夫で使いやすい】 キング 鉄 フライパン 20cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
20cm | 600g | - |
レストランでも使用されている使いやすい鉄フライパン。
持ち手まで同じ鉄でできているので、長持ちします。
一生モノの鉄フライパンが欲しいという方にはおすすめです。
【卵焼きが上手に焼ける】和平フレイズ フライパン EM-8285
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
約147x335x70mm | 620g | 日本 |
卵焼きをふわっとおいしく作りたい方におすすめなのがこちら。
卵焼き用フライパンは焦げ付いてしまうとうまく負けませんが、鉄フライパンなら油馴染みさえすれば焦げずに美味しく仕上がります。
子どものお弁当に毎日入れたい卵焼きで鉄分も補えたらいいですよね。
【便利な深さ】 藤田金属 スイト 匠の技 鉄フライパン 20cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
20cm | 650g | 日本 |
200VのIHクッキングヒーターにも対応しているこちら。
少し深めの設計なので、炒めものをする人にもおすすめ。
鉄フライパンは取っ手が斜めに伸びているものが多いですが、こちらは蓋が浮かずにしまるタイプです。
樹脂製の取っ手なので握りやすく、初心者にもおすすめです。
【中華料理に最適】 パール金属 鉄フライパン 18cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
18cm | 520g | 日本 |
IHクッキングヒーター対応のこちら。
軽いのでフライパンを振りやすく、炒め物におすすめです。
自宅で本格的な中華料理を食べたい方にもおすすめ。
【初心者におすすめ】 スイト こだわり職人 使いやすい鉄フライパン 26cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
26cm | 1070g | 日本 |
独自の「ハードテンパー加工」により、油慣らしが必要ないので初心者にもおすすめの鉄フライパンです。
職人が本体を一つ一つ約700℃ほどで焼き入れ、その後油に浸すことにより初めの状態から油が馴染んでいます。
200VのIHクッキングヒーターにも対応しています。
おすすめのプロ仕様の鉄フライパン9選
次に、ワンランク上のプロしようの鉄フライパンのおすすめです。
せっかく鉄フライパンを使うなら、お店で使っているような本格的なものを使いたいという方におすすめですよ。
【一度使ったら手放せない】NISHIKIMI CHUZOU 魔法のフライパン 28cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
26cm | 980g | 日本 |
2~3人分の焼き物、炒めものにも活躍するサイズなのでファミリーにもおすすめ。
IHクッキングヒーターも使用できます。
少量の油でくっつかないつくりは、一度使ったらもうテフロン製のフライパンには戻れないと評判です!
【1枚の鉄板より打ち出された】turk クラシックフライパン 7号 32cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
32cm | 2.3kg | ドイツ |
SNSで人気のタークの鉄フライパン。
サイズは大きく重量もありますが、本格的な鉄フライパンが欲しいという方におすすめです。
長くフライパンを使うと取っ手が取れてしまったり劣化してしまうという難点がありますが、こちらは1枚の鉄板から作られているので心配ありません。
肉や野菜など、素材の持ち味を生かしたシンプルに焼く料理がおすすめです。
【プロ御用達】 山下工芸 キングパン 45cm 04-0179-0215
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
45cm | 998kg | 日本 |
45cmとかなり大きい鉄フライパンです。
ホームパーティーでお料理を振る舞いたい方、大家族の料理を作りたい方におすすめです。
【人気料理研究家監修】 dinos 有元葉子の鉄のフライパン 片手径26cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
26cm | 1.0kg | 日本 |
人気料理研究家が監修した有元葉子さんの鉄フライパンです。
同シリーズのフライパンは、重ねてすっきり収納できるので様々なサイズを揃えたいという方におすすめ。
ハンドルは短めの設計。
そのままオーブンに入れて、食卓に出すことができるのでパーティーにもおすすめですよ。
【焦げ付きにくい】 CONCEN 鉄製フライパン
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
19cm | 1.4kg | - |
19cmと小ぶりなサイズですが、1.4kgとずっしりした本格的な鉄フライパン。
スキレットのようにそのままテーブルに出すのもおすすめです。
【料理が冷めにくい】 staub ラウンドフライパン 26cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
26cm | 2.55kg | フランス |
人気のストウブから、おすすめの鉄フライパンのご紹介です。
ホーロー加工してあるので、料理が冷めにくく、焦げ付きにくいのがおすすめポイント。
オーブンもIHクッキングヒーターにも対応しているので、様々な料理に活躍しますね。
【おもてなしや特別な日におすすめ】 山下工芸 鉄短柄フライパン 42cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
42cm | 998g | 日本 |
お店で使っているものが欲しいという方におすすめなのがこちら。
サイズは42cmと大きめなので、おもてなしや特別な日のパーティー料理におすすめ。
パエリアやステーキ、グリル料理など、高い熱伝導性を生かして、お店さながらな料理を作ってみてはいかがでしょうか。
【一流のシェフ愛用】 deBUYER フライパン ブラック 24cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
24cm | 499g | フランス |
フランスの老舗調理器具メーカーの鉄フライパン。
一流のシェフたちも愛用しているおすすめ商品です。
持ち手は木材なので、持ちやすく温かみのあるデザインです。
【お手入れ簡単】 リバーライト 鉄 厚板フライパン 極 ジャパン 28cm
サイズ | 重量 | 生産国 |
---|---|---|
28cm | 2.49kg | 日本 |
特殊熱処理をした鉄フライパンの表面は、鉄フライパンのお悩みだったサビやすさもなく、傷にも強いためお手入れが楽ちん。
プロも愛用している3.2mm厚なので重量はありますが、油なじみがよく焦げ付きにくいため毎日使いたい方におすすめです。
鉄フライパンのメリット
一般的にはテフロン加工のフライパンを使っている方が多いですが、鉄フライパンには様々なメリットがあります。
料理が美味しく仕上がる
鉄フライパンを使うだけで、料理を美味しく仕上げることができます。
フライパンを変えるだけで料理を格上げできるなんてすごいですよね!
鉄フライパンは熱伝導性がよく、鉄製のため強火調理ができます。
そのため食材に熱が伝わりやすく、強い火力で一気に調理ができるので、食材の旨味を手早く閉じ込めることができます。
他素材のフライパンで強火調理をすると、強火で調理するとフライパンが変形してグラグラしたり加熱ムラがでることも。
鉄フライパンなら強火で調理ができるので、ステーキなどのお肉料理やグリル料理などにもおすすめです。
和洋中でお店のような美味しい料理をつくることができます。
いつものメニューも、とっておきの日のメニューも、鉄フライパンを使うことでワンランク上の仕上がりになりますよ。
長持ちする
鉄フライパンが長持ちするのは、頑丈で高密度な鉄でつくられているためです。
テフロン加工のフライパンを使っていると、表面の加工が次第に剥がれたり傷ついたりして、焦げ付きやすくなります。
大体1年くらい使うと、焦げ付きが気になるようになって捨ててしまうという人も多いと思います。
一方鉄フライパンは、使えば使うほどに焦げ付きにくくなるという嬉しい性能があります。
鉄フライパンで調理するときには、使用前後に油をなじませる必要があるので、これがだんだん染み込み、表面加工がなくても焦げ付きにくくなるのです。
表面加工がはがれることがないので、鉄フライパンは使い方次第で一生モノになるのでおすすめ。
たった1年で捨ててしまうフライパンよりも、使うたびに愛着が湧く鉄フライパンの方が時代に合っていますね。
栄養価が上がる
鉄分をもっと摂りたいと思っている女性の方は多いのではないでしょうか。
鉄フライパンで調理をすると、鉄分が食材に移り、鉄分を摂取することができるのでおすすめです。
妊婦さんや栄養に偏りが気になる人にとって、フライパンを変えるだけで鉄分を補えるようになるのは嬉しいですよね。
サプリのように添加物ではないので安心です。
鉄フライパンのデメリット
一方、鉄フライパンにはデメリットもあります。
使い方次第でデメリットも解消されるので、使い方をしっかりご確認してくださいね。
重い
鉄フライパンの一番のデメリットは、やはり重いというでしょう。
特にプロ仕様の本格的なものになるほどずっしりとした重さになります。
これは、鉄が厚く作られているためです。
耐久性には優れていますが、慣れないうちは手首が疲れることもあります。
最初に鉄フライパンを購入するときは、店頭で重さを体感してみることをおすすめします。
錆びやすい
鉄フライパンは、錆びやすいという特徴があります。
錆びの原因は酸化鉄です。
調理後洗ったら、必ずすぐに水分をふき取りましょう。
さらに空焼きをして完全に水分を飛ばし、油をぬることで錆びを予防できます。
もし錆びてしまったら、クレンザーや重曹を使い、金たわしで錆びをこすり取ってください。
きれいに洗い流し、空焼きをして水分を飛ばしたら完了です。
手入れに手間がかかる
他素材のフライパンに比べ、手入れが必要な鉄フライパンは手間がかかります。
初めて使うときには「焼きこみ」「油ならし」という工程が必要です。
これは、手元に届くまでに鉄フライパンが錆びないように施された表面加工を落とすためと、フライパンの表面に油の膜をつくるためです。
普段の調理後は洗剤を使わず、たわしとお湯で汚れを落とします。
最後は空焼きをして水分を飛ばし、油を塗って完了です。
手間はかかりますが、だんだんと油が馴染んできて、使い勝手がよくなっていくのも鉄フライパンの特徴です。
鉄フライパンのお手入れ方法
鉄フライパンは長持ちするので、お手入れ次第で一生モノとして使い続けることができます。
大事な日常のお手入れ方法についてご紹介します。
まずはジョーさん。さんからいただいたアドバイスをご紹介します。
強火や空焚きをすると表面のコートがはがれやすくなります。
また、早く片付けたいからと、使ったばかりの熱々のフライパンを水につけるのも寿命を縮める原因。急冷されてしまい、これもコートがはがれやすくなっていまいます。
また意外とやってしまいがちなのが、金属製のおたまやヘラで表面をこすること。表面のコーティングに直接ダメージを与えてしまうので、お玉やヘラはシリコンやゴムのものを使うのがおすすめです。
これら家でやってしまっている方も多いのではないでしょうか。以下では特に具体的な方法を紹介します。
お湯で汚れを浮かしこすり取る
鉄フライパンを洗うときには洗剤は使いません。
お湯で汚れをふやかし、落としやすくします。
油汚れが落ちないことに不安な方もいますが、例えば中華料理屋さんは毎回洗剤でフライパンを洗ったりしません。
毎回油を塗ってなじませていくので、調理に使った油が残っていても問題ありません。
汚れが浮いたら、金たわしやナイロン製のスポンジで汚れをこすり取ります。
フライパン専用のスポンジを用意しておくのがおすすめです。
空焼きする
鉄フライパンを洗ったら、まずはペーパーなどで水分をよくふき取ります。
そしてコンロに戻し、空焼きをします。
これは鉄フライパンに残った水分を完全に飛ばすためです。
この作業を怠ると、すぐに錆びてしまうので気を付けましょう。
油を塗る
完全に水分が飛んだら、油をまんべんなく塗ります。
メーカーによってはこの作業が不要な場合もあります。
鉄フライパン使用時の注意点
鉄フライパンを使用するときにはいくつか注意しなければいけないことがあります。
他素材のフライパンとは異なるポイントもあるので、注意してくださいね。
食器用洗剤はNG
鉄フライパンを洗うときには、食器用洗剤を使うのは絶対にダメです。
これは、洗剤を使ってしまうと、調理後に頑張ってなじませてきた油が分解されて流されてしまうからです。
鉄フライパンは油を落とし切ってはいけません。
他素材のフライパンとは異なる点なので、つい癖で洗剤を使わないようにしましょう。
自然乾燥はNG
鉄フライパンの一番の敵は水分です。
洗った後に自然乾燥をさせていると、そのうちに錆びてしまいます。
必ずペーパーなどで持ち手までよく拭き、最後は空焼きをして完全に水分を飛ばすようにしてください。
もちろん、食洗器は使用NGです。
傷がついたらサンドぺーパーでならす
鉄フライパンに大きな傷がつくことはあまりありませんが、何かを落としたり、焦げ付きを落とすためにたわしで強くこすって傷がついたりしたら、そこから錆びが発生する可能性があります。
鉄フライパンの表面に傷がついてしまったら、ホームセンターなどで売っているサンドペーパーで周りをこすり、ならすようにしてください。
鉄フライパンの性能を活かせるおすすめメニュー
鉄フライパンの調理における強みは、熱伝導と強火調理が可能なこと。
そのため、煮込みよりも、焼く・炒めるという調理におすすめです。
鉄フライパンで作ると美味しくなるおすすめのメニューをご紹介します。
目玉焼き
目玉焼きなんてどんなフライパンで作っても同じでしょ?と思われる方もいるでしょう。
鉄フライパンで作ると、焦げ目はパリパリ、黄身はジューシーなホテルのような目玉焼きを作れておすすめです。
フライパンに油をひいてよく熱することがポイントです。
そうすることで焦げ付かなくなります。
卵を落とし入れると、じゅわっと食欲の湧く音がしますよ!
白身の周りがふつふつと膨れてきたら完成です。
鉄フライパンで作ることで鉄分補給にもなるので、朝食におすすめです。
チャーハン
休日ランチにお手軽なチャーハン。
いつものフライパンで作ると、水分でべちゃっとしたり、焦げ付いたり、なんだかいまいちな仕上がりになることありませんか?
鉄フライパンは強火調理ができて、焦げ付きにくいので、水分をしっかり飛ばしたパラパラのチャーハンになりおすすめ。
調理前にはしっかり油を熱して、具材を入れてください。
チャーハンを作るときには、深さのある鉄フライパンがおすすめです。
チキンソテー
お肉料理の中でも特におすすめなのがチキンソテー。
お店で食べるような、皮はパリっと、中はジューシーなチキンソテーを楽しむことができるのでおすすめです。
まず、鶏モモ肉に多めの塩をふります。
次に、油を熱した鉄フライパンに皮面から鶏モモ肉を入れていきます。
ミートプレスという重しを乗せると、お肉が反らずに焼けるので、本格的に作りたい人はおすすめです。
ない場合は、お肉の筋に切り込みを入れたり、ヘラで押しながら焼くようにしましょう。
裏面も焼いて中まで加熱したら、また皮面を焼きます。
こうすることで皮がパリッと仕上がりますよ。
他のフライパンで作ると、中まで火が通っていなかったり、皮がパリッとしないことがありますが、鉄フライパンなら熱伝導がよいので中まですぐに火が入り、強火調理により皮はパリッと仕上がるのでとてもおすすめです。
シンプルに塩だけでも美味しく、ローズマリーで香付けしたりハーブソルトを使えばワンランク上の味になりおすすめです。
鉄フライパンはお手入れすればワンランク上の料理を楽しめる!
鉄フライパンは、最初に使う前と日々の調理の後にお手入れが必要です。
最初は手間に感じるかもしれませんが、慣れてくると油なじみがよくなり使い勝手がよくなってきます。
テフロン加工のように、加工がはがれたら捨てるのではなく、ずっと使い続けられるというのもおすすめポイントです。
きちんとお手入れをすれば、子どもに引き継ぐこともできるかもしれません。
ワンランク上の料理を楽しめる鉄フライパン、おすすめ商品の中から一台試してみるのはいかがでしょうか。
料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出す仕事をしています。
食の企画会社にて3年の勤務を経て独立。
Webで”バズる”企画を得意とし、Twitterで投稿した”春巻きの皮クレープ”、”アスパラのバターごはん”が20万いいね!を獲得、テレビなど各メディアで注目を集める。
企業様向けレシピ開発、レシピ動画、記事の企画開発、執筆、撮影、編集、フードコディネートを一貫して行います。