ミシンの特徴
まずはミシンとは、を紹介しますね。
縫い方
手縫いとは圧倒的に違うのが分かるけど、どう違うのだろう、と思いますよね。
そもそも針に糸を通す構造から、異なります。
手縫いであれば、布に刺す先端とは反対側の先端に、糸を通しますよね。
ミシンは、布に刺す側の先端に糸を通します。
これにより、布を刺した裏側でループが出来上がり、そこに下糸を通して布の表側に抜けないような仕組みになっています。
上糸と下糸を絡ませることで、手縫いとは違い縫い目が変わるだけでなく丈夫な作りになるということですね。
歴史
そもそもいつ頃からあるものでしょうか?
一番古い物は、1589年のイギリスで発明された物といわれています。
年号だけではピンとこないかもしれませんが、その頃の日本は、織田信長や豊臣秀吉の時代です。
いかに古いか、わかりますよね。
日本には、1854年にかの有名なペリーによってもたらされたといわれています。
庶民には明治以降に生産を開始し、後に家庭用だけでなく職業用なども開発されていますよ。
この職業用などが開発されたことで、ジーンズなどの厚手の布も縫うことが出来るようになった、というわけですね。
動力源
今はコンセントに繋いで動力としています。
しかし昔は、足で動力を生み出す「人力ミシン」というものもありました。
足踏み式で動くため、電気で動く物が開発されてからは少なくなったものではあります。
しかし慣れている方だと、この足踏み式の方が使いやすい、という方もいらっしゃいますね。
足で踏むことで針が動きますが、スピードを自由に替えることができること、針の逆方向へ動かすことも自在なため動かしやすい、ということだそう。
またこの動力がいらない、という点で、今は見直されている機械でもあります。
電気がいらないということは、どこでも出来るため発展途上国など電気が行き届いていない場所でも使えますよね。
今はNGO等が収集し、無償で寄付する取り組みも行われているそうですよ。
ミシンの種類
ここでは種類を紹介します。
なおここでは一般家庭向けの物だけ、紹介しますよ。
電動ミシン
1つ目の種類が電動ミシンですね。
これは他の物に比べて、一番安価かつシンプルな造りとなっています。
いわゆるモーターを使って針を動かし、布を縫っていく、という構造で昔からあるタイプでもあります。
昔からあるため、もしかしたら家にあったのはコレだった、という方もいらっしゃるかもしれませんね。
ただしこちらは、初心者の方が購入するものとしてはおすすめできません。
シンプルな構造や安いことから考えると、基本的には初心者の方におすすめするタイプに聞こえますよね。
実はこちらのタイプは、シンプル故、自分で糸や針の位置などを調整する必要があります。
この調整が、初心者の方には難しく感じるため、慣れていない方にはおすすめできません。
その反面、昔からこれを使っていた、という方には使いやすいかもしれませんね。
電子ミシン
2つ目の種類が電子ミシンといわれるものです。
このタイプが、価格や機能のバランスも良く、初心者の方から一番人気のあるおすすめタイプといえますね。
電動ミシンにあるような糸や針の位置などを調整することもなく、ボタン一つで制御できるようになっています。
またゆっくり縫うなどスピードの調整も可能なタイプが多く、初心者の方にもおすすめ。
コンピューターミシン
3つ目の種類が、コンピューターミシンといわれるものです。
こちらの種類が、今発売されているもの中でもトップクラスといえますよ。
糸や針の調整だけでなく、縫い目の調整まで可能になっています。
「文字や名前のアルファベットの刺繍が、簡単にできますよ」という広告を見たことがないでしょうか。
ボタン一つで、これらの刺繍までしてくれるのが、この種類になります。
ただやはり高機能なため、他のタイプに比べて値段が高額になっているのが現状です。
そのため、初心者の方でもよく使う予定がある、という方にはおすすめですが、初心者でどれだけ使うかわからない、という方は電子ミシンがおすすめですよ。
また高機能を使うという方には、初心者の方でもこのタイプを買ってみてくださいね。
ミシンと手縫いの違い
では実際にミシンを使うことで、どのような差がでるのでしょうか。
仕上がり
まずは手縫いとの違いは、縫い目の仕上がりにあります。
手縫いで作業すると、どうしても人間ですから縫い目の大きさが変わったり、曲がったりしますよね。
また縫い目の強度にも差が出ますよね。
手縫いに比べて、ミシンは布の上と下から糸を通して絡めながら、縫っていきます。
これにより手縫いよりも圧倒的に、強度が増しますよね。
反面、手縫いなら細かい部分まで丁寧に仕上げることができる、という違いもありますよ。
スピード
手縫いとの違いは、スピードが変わるのも最大の特徴ですね。
これは多くの小物を作るという方や、あまり時間が取れない方には特に気になるポイント。
手縫いで一針一針縫うよりも、ミシンでがーっと縫う方が早い場合もあります。
ただこれは一長一短でもありますよね。
手縫いなら空き時間に針と糸があればできますが、ミシンは準備を始めるところから始めなければなりません。
縫うだけをピンポイントで比較したら、ミシンが圧倒的に早いですが、準備や片付けを含めると手縫いの方が早い、という方もいらっしゃいますね。
初心者のミシンの選び方
ミシンが欲しくなった、という方、初心者の方は特に、これから紹介するポイントを押さえて選んでみてくださいね。
糸など通しやすい物を選ぶ
まず初心者の方におすすめしたいのが、糸の通しやすさですね。
いざ何かを作ろうとしたときに、準備しなきゃ始められません。
その時にミシンを出して、糸の準備をして、縫えるように布を準備して、と意外とやることが多いです。
なかなか初心者の方だと、この時点で面倒に感じますよね。
少しでも使う機会を増やすためにも、また煩わしさを少なくするためにも、重要ポイントです。
糸を通す、というのは必ず行う作業ですので、簡単にできるもの選ぶ方法がおすすめですよ。
操作性
操作は、直感的に、簡単にできるものを選ぶのが鉄則です。
何かをハンドメイドするときに、都度、説明書は読みたくないですよね。
今はタッチパネルが付いているものもあり、見たまま順番にやりたいことを選べば操作できるようになっているものもあります。
初心者で慣れてないから、とタッチパネルを選ぶのもおすすめですね。
また昔使ったことがある、という方には今まで使っていた物に似ている物を選ぶのもおすすめの方法ですよ。
サイズ
ミシンはどうしてもある程度の、場所を取りますよね。
普段、片づけているにしても、その場所が必要になります。
そのため何を作るかで、サイズを変えましょう。
今はコンパクトサイズのものと、フルサイズの2種類販売されています。
ちょっとした小物を作るだけということなら、コンパクトサイズで十分ですよね。
また洋服などを作っていきたい、という方にはフルサイズの方が縫いやすく、作業効率があがるのでおすすめですよ。
何を作るか
ミシンを買おうかな、と考えている方。
その動機は何でしょうか?
何を作りたい、だからミシンを買おう、となるはずですよね。
その何を作るかによって、サイズや機能が変わります。
お子さん用の入園グッズを作ろう、と思ってもそのクオリティにも関係しますよ。
例えば、お子さんの名前をイニシャルで刺繍もしたい、という方にはその機能が付いなければなりません。
可能なら、何を作りたいか、を具体的にイメージすると買うべき物も選びやすくなりますよ。
欲しい機能があるか
昔のミシンと異なり、今は多機能なタイプが多くあります。
ここまで紹介したとおり、糸を通すのが楽な物、自動で刺繍をしてくれるものなど、さまざまです。
何を作りたいか、で欲しい機能があるか、にも繋がりますよね。
またフットコントローラーが機能として、あるかも1つのポイント。
フットコントローラーは足で操作することが出来るもので、手がフリーになるので布を押さえたりすることがやりやすくなります。
慣れるまでは大変ですが、自由に両手が使えるので実は初心者の方にはおすすめですよ。
初心者におすすめの電動ミシン7選
ここではおすすめの電動ミシンを紹介します。
【初心者でも安心の簡単操作】 ottostylejp コンパクト 電動ミシン

初心者におすすめ1つ目は、コンパクト 電動ミシンです。
これはコンパクトなので、出し入れが楽ちんなのが嬉しいですね。
しかしコンパクトながら縫い目も16種類から選ぶこともあり、とりあえず欲しいという初心者にはおすすめ。
またお子さんの入園グッズを作らなきゃいけないけど、その後使うかは未知数、という方にもおすすめ。
コンパクトであること、安価であることから初心者に特におすすめですよ。
サイズ | 幅32.0cm×奥行き13.5cm×高さ28.5cm |
重量 | 2.6kg |
搭載機能 | LED照明、フリーアーム仕様 |
フットペダルの有無 | 有 |
【12通り縫い方ができる】 Gshopper 電動ミシン パープル

初心者におすすめ2つ目は、電動ミシン パープルです。
こちらはコンセントなしでも縫うことが出来るので、縫う場所に困らないのがおすすめポイント。
またコンパクトながらも12通りの縫い方ができますが、シンプルな設計です。
初心者の方でも迷わず、使うことができますよ。
サイズ | 約27.5×12×高さ26cm |
重量 | 2kg |
搭載機能 | LED照明、スーパースロー機能 |
フットペダルの有無 | 有 |
【手軽で丈夫】JANOME 電動ミシン JN508DX

初心者におすすめ3つ目は、JANOME 電動ミシンです。
JANOMEはミシンメーカーの中でも有名なので、聞いたことある方もいらっしゃいますよね。
こちらは他の物と同様に、コンパクトでかつフリーアームが搭載されているので初心者の方でも満足できるおすすめ仕様です。
またこちらは熟練者の方でも2代目として、おすすめですよ。
糸調子を替えることができるので、厚手の布などをきちんと縫うことが出来るようになっています。
サイズ | 幅38.5×奥行き15×高さ28.2cm |
重量 | 5kg |
搭載機能 | 糸調子変更可 |
フットペダルの有無 | 有 |
【コスパ最強】 SINGER 電動ミシン Amity SN20A

初心者におすすめ4つ目は、SINGER 電動ミシン Amityです。
こちらも色々な縫い方が出来る機能が搭載しているので、小物作りにおすすめですよ。
もちろんフットコントローラーやフリーアームが搭載されていますので、ちょっとしたズボンの裾上げも自分で出来ます。
お店にわざわざ、手数料を払って、という手間がなくなりますね。
サイズ | 幅34.8×奥行18.3×高さ29.2cm |
重量 | 4.35kg |
搭載機能 | LED照明、フリーアーム、上糸調子 |
フットペダルの有無 | 有 |
【子供と初心者もできる】 KPCB ミシン コンパクト電動ミシン 大きなテーブル付き

初心者におすすめ5つ目は、大きなテーブル付きのコンパクト電動ミシンです。
テーブル付きというのがあまり、初心者の方にはピンとこないかもしれませんね。
小物作りの場合は、従来のテーブルで問題ないのですが、大きな物を作るときは物がはみ出て、無駄なテンションがかかります。
布によっては、重すぎて上手く真っ直ぐ縫うことが大変になる場合も。
その時に便利なのが大きなテーブルで、このテーブルに置きながら縫うことが出来るので、格段に縫いやすくなりますよ。
サイズ | 奥行17.5cm×幅8.9cm×高さ21.8cm |
重量 | 1.26kg |
搭載機能 | LED照明、フリーアーム、上糸調子、大きなテーブル付き |
フットペダルの有無 | 有 |
【おしゃれで使いやすい】Vinada 家庭用ミシン コンパクト

初心者におすすめ6つ目は、Vinadaというメーカーの物です。
こちらは今までにはない、新しいデザイン性が注目を浴びていますね。
もちろんオシャレなだけでなく、機能も充実しています。
基本の縫い方は搭載していますし、糸調子を替えることもできますよ。
サイズ | 32 x 29.6 x 15.4 cm |
重量 | 2.5kg |
搭載機能 | LED照明、フリーアーム、上糸調子 |
フットペダルの有無 | 有 |
【小型で移動ラクラク】 HomLead 電動ミシン 家庭用 コンパクト小型

初心者におすすめ7つ目は、コンパクトミシンです。
こちらは重量が1kgととても軽く、出し入れが簡単にできますね。
筒状のものも縫うことが出来ますし、針のスピードを選ぶことも可能です。
ただし縫い方はあまりありませんので、その点は注意してくださいね。
サイズ | 20cm x 10cm x 19cm |
重量 | 1kg |
搭載機能 | ライト付き |
フットペダルの有無 | 有 |
初心者におすすめのコンピューターミシン6選
ここではおすすめのコンピューターミシンを紹介します。
【文字縫いもできる】 ジャガー コンピューターミシン FJ-3800

初心者におすすめ1つ目は、ジャガーのコンピューターミシンです。
こちらはコンピュータミシンとして、模様刺繍を多数出来ますよ。
なんと文字でもひらがなだけでなく、カタカナやアルファベット、漢字も刺繍することが出来ます。
またLCD液晶画面が付いているので、操作性も分かりやすく初心者の方でも簡単でおすすめですね。
サイズ | 幅38.7×奥行19.7×高さ30.3cm |
重量 | 7.0kg |
搭載機能 | LCD液晶画面、エラーメッセージ表示機能、文字模様298種類、実用模様100種類 |
フットペダルの有無 | 有 |
【キレイに縫える】 brother コンピュータミシン CPS4204(PS202)

初心者におすすめ2つ目は、brotherのコンピュータミシンです。
ブラザー製のミシンは、有名なのでこのメーカーの物が欲しい、という方も多いですよね。
こちらは軽量で持ち運びが楽なのに、液晶ディスプレイや縫い目も20種類あります。
また全自動でボタンをかがってくれたり、簡単に糸通しできる機能も搭載していますよ。
サイズ | 幅40.7×奥行き17×高さ29.1cm |
重量 | 4.5kg |
搭載機能 | 全自動ボタン穴かがり、下糸クイック、クイック上糸通し、スーパースロー機能 |
フットペダルの有無 | 無 |
【便利なワイドテーブル付き】ジャノメコンピュータ ミシン JN810

初心者におすすめ3つ目は、ジャノメのコンピュータ ミシンです。
こちらもブラザーと同じくらい、有名なメーカーですね。
こちらは初心者の方でもやりやすいように、糸切りや糸通しが簡単にできるような機能が搭載しています。
もちろん縫い方も豊富に搭載しているので、初心者の方だけでなく熟練者の方にもおすすめですよ。
またワイドテーブルも付属しているので、洋服などを作りたい方には特におすすめですよ。
サイズ | 幅40.6×奥行き18.4×高さ29.8cm |
重量 | 8kg |
搭載機能 | 自動糸切り、ワイドテーブル付属、ワンアクション糸通し |
フットペダルの有無 | 無 |
【お値段以上の満足度】 ジャガー コンピュータミシン TRM-10

初心者におすすめ4つ目は、ジャガーのコンピュータミシンです。
ジャガーも同じく、ミシンメーカーとしては有名ですね。
簡単に操作できるので初心者の方にもおすすめですが、このミシンには特徴的な機能が付いています。
それは、ボタンを付ける作業です。
ボタンホールの縫い目だけで2種類あり、「オートボタンホール」といってボタンをセットするだけで簡単にボタン穴を作ってくれます。
洋服をよく作る、という方には特におすすめですよ。
サイズ | 幅42cm×奥行20.5×高さ31.1cm |
重量 | 6.3kg |
搭載機能 | オートボタンホール、厚地縫い、自動糸通し器 |
フットペダルの有無 | 有 |
【入学準備におすすめ】 SINGER コンピュータミシン SN778EX

初心者におすすめ5つ目は、SINGERのコンピュータミシンです。
こちらは文字も刺繍できるだけでなく、自動でボタンホールを作る機能も搭載しています。
また初心者の方に嬉しいのが、スピードを無段階で調整できること。
やりやすい早さで出来るので、おすすめですよ。
また文字等も刺繍できるので、入園や入学の時に購入しようと考えている方にもおすすめですよ。
サイズ | 幅40.4×奥行18.8×高さ29.8cm |
重量 | 5.8kg |
搭載機能 | 文字縫い(207種類)、飾り縫い(65種類)、自動ボタンホール |
フットペダルの有無 | 有 |
【らくらく模様選択で楽しく縫える】2018年版ブラザー コンピューターミシン II/CPE1501

初心者におすすめ6つ目は、ブラザーのコンピューターミシンで、2018年版です。
こちらは手芸用品の販売をしている、ユザワヤ限定で販売している、ニューモデルですよ。
こちらはステッチが70種類あるだけでなく、ディスプレイが搭載しているので初心者の方でも簡単にできる工夫があります。
また糸通しや自動ボタン穴かがりの機能も搭載しているので、作業が捗りますよ。
サイズ | 49.2 x 37 x 33.8 cm |
重量 | 7kg |
搭載機能 | ワイドテーブル、糸通し、自動ボタン穴かがり |
フットペダルの有無 | 有 |
初心者がミシンを使うメリット
初心者の方が特にメリットを感じられるポイントを紹介します。
仕上がりが綺麗
ミシンを使う最大の特徴とも言えるのが、仕上がりが綺麗になることですよね。
手縫いの場合は、いくら気を遣っても縫い目が変わってしまいます。
縫い目が均等になるだけでなく、見た目が綺麗に仕上がりますよね。
これは出来上がった作品を見る度に、意識するポイントです。
特にお子さんの物を作るときには、このポイントは重要ですよ。
綺麗に仕上がるということは、縫い目の強度もあります。
お子さんの物であれば、洗濯が必須ですよね。
その洗濯、全て手洗いをするというのは現実的ではないはず。
ミシンでしっかり仕上げれば、洗濯機で気兼ねなく洗えますよ。
スピードが速い
ミシンで作業すると、手縫いとは圧倒的にスピードがかわりますよね。
手縫いなら、チクチクと縫う物を、一気にガーッと縫うことが出来る。
このスピード感は、これから色々な物を作りたいと思っている方には必須です。
やはり何事も、作業できる時間は限られていますから、スピードが速いに越したことはないですよね。
特にお子さんが居る方は、作業できる時間も限られます。
明日までに、これを作らなきゃ、というときにゆっくりと手縫いで仕上げる時間的余裕はないですよね。
またハンドメイドを趣味としてやりたい、という方でもこのスピード感は大事です。
縫う作業が短縮できれば、他のことに時間を使うことができますよね。
まとめて作業するのが苦にならない
例えば、お子さん用のグッズを作るとき、洗い替え用や兄弟、姉妹のために複数同じ物を作るということありませんか?
またあれもこれも、と作るときもありますよね。
そのようなときに手縫いで作業していると、まだまだ終わらない、となります。
ミシンであれば、ガーッと縫っていけるので、まとめて作業していても手が痛くなる、ということもありませんね。
むしろミシンをせっかく出したのだから、と一気にまとめて作業したくなるはず。
まとめて縫ってしまえば、効率的に作業できますね。
これはミシンのメリットである、仕上がりの綺麗さやスピード感あってこそ、とも言えます。
初心者がミシンを使うデメリット
メリットもありますが、初心者の方だからこそ感じるデメリットもありますよ。
準備が面倒
基本的には、ミシンを出しっぱなしにする、ということは少ないはず。
そのような場合は、箱にしまっておくことになるので、作業するためにはまず準備が必要です。
ミシンを箱から出して、糸や針などミシン用に準備をして、となかなか面倒な作業でもありますよね。
また手縫いとは違い、ミシン用に糸を購入するところから始めなければなりません。
ミシンを出す、ということはその作業スペースを確保することも必要ですよね。
お子さんがいらっしゃる、という方はお子さんが近づいて怪我をしないように、気を遣うことも必要です。
ハンドメイドが好きな方は、ミシン部屋といって、作業するスペースを作っている方もいらっしゃいますね。
ただ初心者の方は、ここまですることもないため、ミシンを使おうと思ったら準備だけで時間がかかります。
その点、手縫いであれば、裁縫箱を持ってきて、すぐに作業することが出来ますね。
隙間時間の作業には不向き
これは上でも紹介した「準備に時間がかかる」ということにも、関連する内容ですね。
ミシンは準備が必要になるため、ちょっと時間が空いたから、というわけにはいきません。
ハンドメイドを仕事にしている人以外であれば、作業する時間の他に仕事や家事などやるべきことがありますよね。
その合間に作業するなら、ミシンの作業は不向きと言えます。
手縫いであれば、ちょっと空いた時間にさっと、縫うことが出来ますよね。
この積み重ねで、実は手縫いの方が早く仕上がる、ということもしばしば。
小物であれば、尚のこと手縫いの方が早く仕上がることもありますよ。
時間帯に注意
この時間帯に注意、というのは特にマンションやアパートなど集合住宅に住んでいる方に言えますね。
実は、ミシンは意外と作業中の音がうるさく、振動もします。
そのため夜中にしか作業できない、という方には特に注意ポイントです。
今は静音タイプも販売されていますが、音の大きさがゼロになっているわけではありません。
近隣住民の方からの苦情にも繋がるくらいの音量が出る、と思っておく方が間違いがありませんよ。
また小さいお子さんが居る方も、注意ですね。
お子さんのお昼寝中に、寝かしつけた後に、と思っている方は、難しい可能性があります。
実際に店舗に行けば、動かしてくれる場合もありますので、よく確認してみてくださいね。
初心者がミシンを使いこなすコツ
では初心者の方でも使いこなすことができるように、コツを紹介します!
まずはミシンやパーツの確認
ミシンを買ったので、早速作業しよう!
買った物は、すぐに試したくなるのは、大人も子供も一緒ですよね。
もちろんわくわくした気持ちのまま、楽しく作業することは大切なことです。
しかしまずは、ミシンやパーツの確認をするなど、基本的なポイントを押さえましょう。
そもそもミシンによって、パーツの付け方、糸の付け方、針のセットの仕方など異なります。
少し面倒かもしれませんが、説明書などを見ながら、縫う作業が出来るまでミシンをセットしましょう。
楽しくて、布を縫ってみたら、何故か糸が絡まって早速壊れてしまった、などというのはよくある話です。
よく確認したら、実は糸の付け方が間違っていたのに、無理矢理動かしてしまった、となっては悲しいですよね。
そうならないためにも、基本の確認は行いましょう。
必ず試し縫い
2つ目には、必ず試し縫いをすることです。
ミシンを使うからには、何か作りたいものがあるはずで、布の下準備が出来ているという状態ですよね。
使い慣れていない方、初めて使う、という場合は、実際の物を縫う前にハギレで縫ってみましょう。
布によって、ミシンが進むスピードが変わったり、思っていた縫い目ではない、ということもあります。
布の種類によっても異なりますし、厚みによっても異なりますよね。
また角を縫うのか、細かい作業をするのか等によっても変わります。
ミシンは手縫いとは異なり、機械が針と糸を動かしますよね。
そのため布をしっかり固定できているか、布をきちんと動かせるか、で仕上がりが大きく変わります。
想像通りいかず、縫い目をほどかなきゃ、となれば余計に時間がかかってしまいますよ。
機能は二の次
ミシンは今はとても多機能な物が多く、せっかくだから、と使いたくなりますよね。
もちろん、機能は使うためにあるので、ぜひ色々使ってみてほしいです。
しかし初心者の方はまずは、基本から始めましょう。
ミシンを使って、真っ直ぐ、直線を縫うことが出来ますか?
角を綺麗に曲がって縫うことが出来ますか?
そんなことが出来るようになって、どうするの、とも思いますよね。
ミシンは自動で動くとはいえ、全ての作業が全自動で動くわけではありません。
基本の作業が出来なければ、他の機能を使いこなすのも難しくなります。
例えば、ワンポイントの刺繍機能を使いたい、というときに、問題なく刺繍したい場所に縫うため、布や糸をセットする必要がありますよね。
ボタン1つで、布の準備はしてくれないはず。
何事も基本が出来るようになってから、応用編へ、ということですね。
初心者に嬉しいミシンの機能
初心者の方には特に嬉しい、おすすめ機能を紹介しますね。
自動針穴糸通し
針に糸を通す作業、1度はしたことありますよね。
その作業がすんなり出来て、苦じゃない、という方はあまりいないはず。
また多くの物を作ろうと思ったら、この作業もその分回数が多くなります。
それなら楽できるに越したことはないですよね。
特に初心者の方は、この作業が面倒になり、なかなか作業に取りかかりにくくなる原因の1つです。
そんな作業は、ミシンに任せて自動化しよう、というのがこの機能になります。
所定の場所に糸をかければ、レバーやボタン1つで針に糸を通してくれますよ。
これなら色々な糸を使って、カラフルに仕上げたりすることも楽しくなりますね。
ニュースレッディングシステム
この「ニュースレッディングシステム」だけでは、なかなかどのような作業か見当が付かないですよね。
しかしこの機能も、1つ目に紹介した機能と同じく、とても重要な機能です。
簡単に説明すると、糸のかけ方が簡単になっており、ミシン本体にガイドが印字してあるのでその通りやれば良いだけ、というものです。
ミシンで特に気を遣うのが、糸をミシンにセットするときですよね。
このセットを誤ると、きちんと縫えないだけでなく、糸が絡まりミシンの故障の原因にもなります。
故障は困るけど、この作業が意外と難しいですよね。
ミシンによってやり方も変わりますし、この突起にかけて、こっちに通してというのは慣れるまでは大変です。
そこでこの「ニュースレッディングシステム」が便利になりますよ。
このガイドがきちんとあるだけで、糸を通す際に迷わずに済みますし、簡単に行うことが出来ます。
静音設計
ミシンのデメリットの中で、作業をする時間帯に注意しましょう、と紹介しました。
機械を動かす以上、必ずモーター音がしますよね。
これをゼロにすることは、今現在は不可能です。
しかし静かにする静音設計によって、昔と比べてとても静かになっていますよ。
どうしても夜にしか使う時間がない、お子さんが寝ている間に作業したい、という方は多いはず。
また昼間に使う予定だったけど、夜まで作業がかかってしまった、ということもありますよね。
そのようなときに気兼ねなく使えるようにするためにも、この機能は必須ですよ。
ミシンは初心者の方に特におすすめ
ミシンは、普段使わない方からすると中々購入するのも躊躇しますよね。
どのようなものがいいのか、見当も付かない、という方も多いはず。
しかしミシンもテレビやパソコンと同じく、「自分がどのように使いたいか」を明確にすることで、選ぶべきポイントが見えてきます。
今は色々なことが出来るものも増えていますので、必ず欲しい機能が付いているミシンがあるはずですよ。
ぜひベストなミシンを見つけて、楽しく作ってくださいね。