クリアファイル家計簿とは
クリアファイル家計簿とは、生活費をクリアファイルを使って管理する家計簿のことです。
家計簿といっても、皆さんが想像するノートに費目を書いて、使った金額を計算して記入して、という方法とは全く違います。
プリントなどを入れておくクリアファイルに、1日分のお金を振り分けて、その日の残りのお金とレシートを戻すというものです。
1日分の予算がリアルに目に見えてわかり、残金もパッと見てわかるので管理がとてもシンプルでわかりやすいです。
記入したり計算する必要がないので、今まで家計簿が続かなかった方にもおすすめの方法です。
このクリアファイル家計簿を継続することで、家計の改善点が見つかり、貯蓄の増加につながります。
クリアファイル家計簿のやり方7選
では、クリアファイル家計簿を実践するには、用意するものや、やり方はどうしたらよいのでしょうか。
順を追ってみていきましょう。
- クリアファイルを用意する
- 仕切りの紙に日付を書いて入れる
- 1日分のお金を振り分けて入れる
- 毎朝1日分のお金を取ってお財布に入れる
- 夜にその日の残金とレシートを元に戻す
- 特別支出は別で管理する
- 特別支出は使う分だけ財布に移動する
方法①:クリアファイルを用意する
まずは、クリアファイルを用意します。
ポケットが20枚以上ある、A4またはB5のファイルが良いです。
クリアファイルは家にあるもので構いません。
新しく買う場合は、気分があがるようなお気に入りを探してみても良いかもしれません。
方法②:仕切りの紙に日付を書いて入れる
クリアファイルに紙を挟んで仕切り、1か月分のページを作ります。
元から入っている場合はそちらを使って構いません。
紙にいつの分のお金かわかるよう日付を記入します。
方法③:1日分のお金を振り分けて入れる
1日分の生活費の目安である2000円を振り分けていきます。
1日2000円で1か月30日として6万円なので、計算もラクでわかりやすいですね。
もちろん、家族の人数が多い家庭や、月収などに合わせて1日の金額は計算して変動しても構いません。
方法④:毎朝1日分のお金を取ってお財布に入れる
毎朝、その日のクリアファイルから1日分の現金をお財布に移動します。
その日に使うお金はその分だけだと、目に見えてわかりやすいですし、それだけしか入っていなければ使いすぎることもないのでムダ買いが減ります。
方法⑤:夜にその日の残金とレシートを元に戻す
その日の終わりに、残金とレシートをクリアファイルに戻します。
レシートも一緒に入れておけば、何にいくら使ったのかも確認できます。
残金を毎日戻すので、なるべくお金を使わないでを残そうという心理も働いてお金を使うことが減ってくるかもしれません。
目に見えて貯まってくると、うれしくなってきますね。
方法⑥:特別支出は別で管理する
特別支出も同じように管理しますが、最後のページに別枠で管理します。
飲み会や美容院代など、特別な支出はここから支払います。
特別支出も毎月どれぐらいあるのかおおよそ計算して、その分だけクリアファイルに入れておきます。
クリアファイルに入れる際は、なるべく新札の1万円札で入れるようにします。
新札でしかも1万円札だと、なるべく崩したくないという心理も働くようです。
方法⑦:特別支出は使う分だけ財布に移動する
特別支出は、使う日に必要な金額だけをお財布に移すようにします。
お金が残った場合は、もちろん元に戻します。
こうして、1週間から1か月クリアファイルはそのままキープしておきます。
そして、残金は好きに使って良しとします。
残金は貯金に回すのでは、と思われますが、予算の余りでプチ贅沢をすることで、大きな散財が減って、結果的に貯金が増えることにつながります。
予算として使ってよいお金を用意しているので、その残りは使っても大丈夫です。
クリアファイル家計簿に向いている人の特徴4選
クリアファイル家計簿に向いている人はどのような特徴があるのでしょうか。
- 今まで家計簿が続かなかった人
- お金はあるだけ使ってしまいがちな人
- 細かい計算があまり得意ではない人
- 今年こそは貯金したいと思っている人
特徴①:今まで家計簿が続かなかった人
今まで家計簿が続かなかったのは、家計簿を書くのが大変だからというのが一番の理由ではないでしょうか。
食費、日用品、交際費、など費目を分けて、レシートとにらめっこしながら電卓で計算して、など面倒な手順がたくさんあります。
仕事をしている方や、忙しい方には特に大変な作業ですよね。
ですが、クリアファイル家計簿なら、面倒な手順は一切ありません。
書くことも、計算することも特に必要ありません。
お金を毎月クリアファイルに振り分けて、お財布にに移動するだけです。
ですが、目に見えて予算や残金がわかるので、使っていいお金と貯まっていくお金がわかって、とてもシンプルでわかりやすいです。
クリアファイル家計簿なら、今まで家計簿が続かなかった方も無理なく続けられるはずです。
特徴②:お金はあるだけ使ってしまいがちな人
お金が財布にたくさん入っていると、気が大きくなってついつい使ってしまいがちな方も少なくないと思います。
そういう方にもクリアファイル家計簿は向いています。
毎日使える金額は2000円と決まっているので、それ以上の金額はお財布にないので使いようがありません。
また、まとまった金額が必要であれば2日、3日まてば4000円、6000円と増えていくので、そうやって積み立てて使う練習にもなります。
1日単位で積み立てることができるようになれば、月単位、年単位で積み立てていくことも可能になってくるはずです。
特徴③:細かい計算があまり得意ではない人
家計簿で費目別に計算をしたり、細かい計算をして家計簿に記入するのは、面倒ですし不得意な方も多いと思います。
クリアファイル家計簿なら、面倒な計算も必要ないので、計算が得意ではない方には特におすすめです。
計算をしなくても、予算はすでに管理されているので、その範囲内で生活すれば使いすぎることもありませんし、残すことができれば貯金することも可能です。
特徴④:今年こそは貯金したいと思っている人
今年こそは貯金する、と毎年意気込んでもなかなか上手くいかないことも多いですよね。
そんな方にもクリアファイル家計簿をぜひ試してもらいたいです。
なかなか貯金ができなかった方が、年50万円も貯めれるようになった例もあります。
きちんと予算内で生活できるようになることで、貯金額を増やすこともできるようになるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
クリアファイル家計簿のメリット4選
クリアファイル家計簿を始めることで、このようなメリットがあります。
- 管理がラク
- ズボラでも続けられる
- 衝動買いを防げる
- 貯金ができるようになる
メリット①:管理がラク
まずは、管理がとてもラクだということです。
普通の家計簿のように、書いたり計算したりする必要もなく、毎日クリアファイルからお金をお財布に移動するだけです。
レシートもそのままクリアファイルに入れて管理するだけなので、本当に簡単です。
メリット②:ズボラでも続けられる
家計簿は続けて、毎月の傾向を見ながらムダを改善していってこそ意味があります。
今まで家計簿が続かなかった方でも、ズボラで管理できるクリアファイル家計簿なら続けることができるはずなので、家計を改善できるはずです。
管理がラクということは、家計簿をつけること以外にも手を回すことができるので、その点もメリットといえそうです。
メリット③:衝動買いを防げる
クリアファイル家計簿では、1日に決まった額を毎日お財布に入れていくので、その金額しかお財布には入っていません。
1日2000円なら、2000円しかお財布に入っていないので、衝動買いしようにも、するお金がありません。
衝動買いしそうになる気持ちを我慢することができるようになれば、無駄遣いがぐっと減ってきます。
そうなれば、貯金もどんどん増えていくはずです。
メリット④:貯金ができるようになる
このように、毎月決まった予算内で生活して、ゲーム感覚で残金をどんどん増やしていけば、自ずと貯金は貯まっていきます。
貯まっていくのが目に見えてわかるので、それも貯金が増えていくのを加速させてくれる要因のひとつかもしれません。
今まで貯金が思うようにできなかった方も、ぜひクリアファイル家計簿を始めてみてはいかがでしょうか。
クリアファイル家計簿のデメリット3選
メリットの多いクリアファイル家計簿ですが、デメリットも多少あります。
- お札を用意するのが面倒
- 毎月残った小銭を口座に移すときが大変
- クレジットカードの管理が面倒
デメリット①:お札を用意するのが面倒
クリアファイル家計簿では、毎月初めに大量の1000円札を用意することになります。
これが少々面倒で、挫折してしまう方もいるようです。
ATMで、6万円をすべて千円札で下ろしたいときは、60+千円と入力すると千円札で下ろすことができるので、試してみてください。
ものすごく大金を下ろした気分になりますし、お札がお財布には入りきらないこともあると思いますので、ご注意ください。
デメリット②:毎月残った小銭を口座に移すときが大変
クリアファイル家計簿をつけていると、毎日残金が出た場合はクリアファイルに戻します。
その時に、どうしても小銭が多くなってきます。
その小銭を1か月分まとめると、結構な量になってきます。
これをまた口座に戻そうとすると、ジャラジャラして持ち運ぶのも大変ですし、入金するのも大変です。
これが億劫になってしまっている方も多々いるようです。
デメリット③:クレジットカードの管理が面倒
クリアファイル家計簿のルールとして、基本慣れるまでの間はクレジットカードは封印するようにとしています。
ですが、ネットでの購入などやむを得ないときは、クレジットカードで使った分を取り分けて管理することとしています。
これがやはり面倒になってきます。
細かい金額をきっちりわけようとするとさらに面倒ですし、あいまいにしてしまうと、無駄遣いの元にもなりかねないので、注意が必要です。
クリアファイル家計簿の失敗例4選
- クレジットカードの管理が面倒
- 千円札を大量に下ろして振り分けるのが手間で挫折
- 特別支出が回らなくなって挫折
- 急にお金が必要な時に財布が空っぽで挫折
失敗例①:クレジットカードの管理が面倒
やはり、クレジットカードを使った後のお金の振り分けが手間で挫折してしまう人は多いようです。
クレジットカードを使った後に、使った金額を現金で振り分けるのですが、ちょうどの金額がなかったり、振り分けたかどうかわからなくなってしまうことが多いようです。
そうなってしまうと、わからなくなって、もういいや、となってしまいがちです。
クレジットカードをよく利用する方にはあまり向かないのかもしれません。
失敗例②:千円札を大量に下ろして振り分けるのが手間で挫折
月に1回のこととはいえ、千円札を大量に下ろすためにATMに並ぶのは忙しい方にとっては大変なことです。
平日に並ばなくてはいけませんし、大量に千円札を下ろすことができる銀行も限られているようです。
その手間をかけてまでする必要があるのか、お仕事されている方は特に考える必要がありそうです。
失敗例③:特別支出が回らなくなって挫折
特別支出はあらかじめこれぐらい必要だろうと予想はしていても、急にでてくることも多々あります。
そのお金を1日の予算から出せればよいのですが、出せないことの方が多いでしょうし、特別支出の予算がなくなってしまったら、お金の出どころがなくなってしまいます。
そうなってっくると、もうお金の流れがわからなくなってしまって、だめだ、と挫折してしまう方もいるようです。
失敗例④:急にお金が必要な時に財布が空っぽで挫折
外出先で急にお金が必要になった時、財布にもう今日のお金が入っていなくて空っぽだった、となってしまう人が少なくないようです。
本当に必要なお金なら、なおさら困ってしまいますよね。
出かけたついでに買い物して帰ろうと思っても、今日の予算はもうない、また明日買い物に行かなければいけない、となるとそれはそれで面倒ですね。
このように、失敗してしまう例も少なくはありませんが、クリアファイル家計簿をまずは試してみて、自分に合っているかどうかやってみてから続けるかどうか判断してみても良いと思います。
おすすめのクリアファイル5選
クリアファイル家計簿におすすめのクリアファイルをご紹介します。
おすすめのクリアファイル①:プラス クリアファイル A4縦 40ポケット ピーチピンク
かわいいデザインで、しかも機能的なクリアファイルです。
外側のピンクの花びらのような部分はポケットになっていて、メモなどを挟むのにも便利です。
また、ポケットも開きやすいように加工されています。
毎日お金を出し入れするのもラクです。
おすすめのクリアファイル②:ドキュメントファイル クリアファイル A4 24個ポケット ファイルケース 書類ケース 持ち運び
インデックスもついて、開きやすいクリアファイルです。
カラーで分かれているので、わかりやすくなっています。
上下にゴムバンドもついいるので、大事なお金を落とさないようにしっかり留めておくこともできます。
おすすめのクリアファイル③:コクヨ ファイル クリヤーブック ノビータ A4 40枚 青
シンプルなA4サイズのクリアファイルです。
ポケットが40枚あるので、仕切りを入れる必要もありません。
1日1ポケット使用して、お金を振り分けることができます。
おすすめのクリアファイル④:プラス クリアファイル A4縦 20ポケット
きれいなパステルカラーのかわいいクリアファイルです。
ポケットが開きやすく、使いやすいです。
クリアファイル家計簿で貯蓄体質をめざそう!
クリアファイル家計簿で、貯金ができるようになった方がたくさんいらっしゃいます。
無駄遣いが減って、お金の管理ができるようになったためです。
もちろん、クリアファイル家計簿が合う人、合わない人いるかと思いますが、成功している方をみていると試してみたくなりますね。
興味のある方は、ぜひ試してみることをおすすめします。
クリアファイル家計簿で、予算内で生活することを目指して、貯金ができるようになれば、これからくる増税にも立ち向かっていけそうです。
ぜひ、クリアファイル家計簿を始めてみてはいかがでしょうか。
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