三脚の特徴
はじめに、三脚の主な特徴を3つご紹介します。
3本の脚でカメラを固定する
三脚は、カメラをしっかりと固定するために3本の脚が柱として機能します。
3本の脚でしっかりと地面についた状態で撮影することにより、カメラが安定しブレを起こしにくくなります。
シャッタースピードを遅く撮る場合は三脚が一番安定しますし、定点から被写体を追う場合も三脚の方がやりやすいですよ。
水平器がついておりカメラの水平を確認できる
多くの三脚には水平器が備わっており、カメラを固定してから水平器を使ってカメラを水平にすることにより、歪みがないキッチリとした構図で撮影できます。
山や地面が安定していない場所での撮影は水平器がとても役に立ちますよ。
建築物を撮る場合は水平をしっかりと確認した方が綺麗に撮れます。
雲台と呼ばれるカメラを固定、向きの操作をする部品がある
三脚には、カメラを固定させたり向きを変えたりできる雲台と呼ばれる部品があります。
カメラの底面には雲台を設置するためのネジ穴があり、雲台と固定することができます。
雲台のレバーでカメラを固定したり、水平や垂直に動かしたりすることができ、雲台はカメラを支える重要な役割を持ちます。
三脚の種類
次に、三脚の主な種類を3つ見ていきましょう。
カーボン三脚
三脚は主にアルミ製とカーボン製の2種類の素材があります。
アルミ製と比べてカーボン製は軽量で持ち運びに便利というメリットがあります。
昔の三脚はアルミ製で、重いほどブレが少ないとされていましたが、今ではカーボンの耐久性と振動に強い性質でプロのカメラマンにも愛用されるおすすめの三脚ですね。
コンパクト三脚
圧倒的に持ち運びに便利なコンパクト三脚は、スマホやコンデジなどの小さなカメラを使用するのにおすすめです。
スマホで簡単に集合写真を撮ったり、ちょっとした静物写真を撮るのにとても便利ですよ。
その代わり伸縮するタイプは少ないながら、軽量で簡単に設置できることから、スマホで写真を撮ることが多い最近では1台持っていると役に立ちおすすめですよ。
ビデオ用三脚
カメラ三脚とビデオ三脚は見た目の違いをほとんど感じられません。
しかし、静止画を撮るのと動画を撮るのとでは使い勝手が変わってきます。
まず、被写体を追ってカメラの向きを変えるのをスムーズにするために、雲台のレバーが長く向きを変えやすくなっていたり、重さに耐えきれず雲台が急激に傾いてしまうのを防ぐ機能を備わっているものが多いです。
三脚の選び方
三脚の種類や特徴を見たところで、三脚を購入する際のおすすめの選び方を見ていきましょう。
素材
まずは上記でご紹介したカーボン製かアルミ製かを選ぶことから始めましょう。
外での撮影を主にしたり、持ち運びをよくする場合は軽量で振動に強いカーボン製、スタジオ撮影や自宅での静物撮影などで一定の場所に置くことが多い場合は安定感のあるアルミ製がおすすめです。
軽さ
三脚の重さはカメラを固定するには大切な要素になってきます。
バルブ撮影などでしっかりとカメラを固定したい場合は重量のある三脚の方がブレが生じにくいですね。
旅行や出先で使用したい場合は、カメラやカメラ道具などの重さもあるので軽量の三脚の方が持ち運びするにはおすすめです。
値段
値段は安いものは1000円台からあり、プロ用になるとフルサイズ一眼レフカメラよりも高い値段もあります。
特にビデオ三脚用の雲台は高級なものが多いですね。
耐久性がありしっかりと固定できるものを選ぶとなると1万円以上の三脚が安心です。
小さなスマホ用三脚であれば購入しやすいお値段の三脚がおすすめです。
耐荷重(カメラの重さ)
いざ三脚を使おうと思っても、使用しているカメラの重さに耐えられないと三脚の意味がなくなる可能性があります。
三脚の耐荷重は必ず確認し、今使用しているカメラの重さに耐えられるか調べましょう。
カメラの重さだけでなく、ストロボなどのアクセサリーをつける可能性がある場合は、その重さも加味して選ぶことをおすすめします。
高さ
例えば運動会のビデオを撮りたい場合、他の人の頭が写り込まずに撮りたい場合はある程度の高さが出る三脚が必要です。
三脚の高さの段階の多さや全高サイズを確認してみましょう。
鉄道写真や風景写真などで、障害物を取り除いたものを撮りたい場合、障害物の高さを確認し、それに合った三脚を選ぶのがおすすめです。
おすすめのカーボン三脚
では、ここではおすすめの三脚を種類別にご紹介していきます。
まずはカーボン三脚のおすすめから見ていきましょう。
【カラーも魅力】Fotopro カーボン三脚 X-Aircross1 MATT OR 816849
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1315mm | 375mm | 0.82kg | 4段 |
三脚の色のほとんどが黒やシルバーですが、こちらはカッコいい赤色が展開されています。
女性やデザインを重視する人にはおすすめですよ。
また、折りたたみ時の長さが約37cmとコンパクトで、バックパックに入れるにも便利でおすすめです。
【軽量】SLIK カーボン三脚 ライトカーボン E54 106976
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1500mm | 468mm | 0.87kg | 4段 |
パイプの直径が19mmから32mmまであり、自分のカメラに合わせて最適なものが選べるおすすめの三脚です。
32mmのパイプ系になると、大口径レンズのカメラが干渉しない設計になっており、どのようなカメラでも安心して使えます。
一番低くて37cmの高さから撮影することができ、自分の目線ではない迫力のある撮影ができおすすめです。
【安定感抜群】Velbon カーボン三脚 VS-5400Q 435521
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1940mm | 630mm | 2.18kg | 4段 |
三脚メーカーでおなじみのVelbonのカーボン三脚です。
雲台が自由自在に動かすことができるので、様々なアングルでの撮影が楽しめおすすめです。
推奨積載質量が3kgなので、ミラーレスからフルサイズ一眼レフまでどのようなカメラにも使えるのでおすすめです。
【超軽量】ヴァイテックイメージング Manfrotto 三脚 BefreeGT MKBFRTC4GT-BH
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1620mm | 430mm | 1.55kg | 4段 |
高さが最大162cmまで伸ばすことができ背の高い人でも楽に撮影ができるおすすめの三脚です。
耐荷重が10kgまでなので、大きな一眼レフカメラにストロボなどを装着しても安心ですね。
高さを出せるにも関わらず持ち運びに便利なサイズまで折りたたむことができバッグに入れて移動できますよ。
【お手頃価格】Tycka カーボン製カメラ三脚 1.3kg超軽量5段 全高148cm 8kg耐荷重 旅行用三脚 一脚可変式 自由雲台付き デジタルカメラ 一眼レフカメラ
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1480mm | 380mm | 1.3kg | 5段 |
5段階まで長さが調整できるとても便利な三脚です。
様々な機能がありながら1.3kgと軽量なので、旅行で持っていくのにおすすめです。
また、脚を外せば一脚として使えるようになっており、三脚が立てられない場所でも撮影できおすすめです。
おすすめのコンパクト三脚
続いて、スマホ撮影や旅行に便利なコンパクト三脚のおすすめ商品をご紹介しますね。
【超コンパクト】Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
135mm | 185mm | 230g | なし |
最軽量の230gで女性の小さなバッグにも入れられるおすすめのコンパクト三脚です。
カラー展開がブラック、ホワイト、レッドとどれもカッコいいデザインでおすすめです。
また、アタッチメントの種類が豊富で、ミラーレスやGoPro、スマホなどどんなカメラにも取り付けが可能ですよ。
【持ち運び便利】Velbon 卓上三脚 EX-Macro 301741
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
563mm | 281mm | 578g | 3段 |
Velbonのお求めやすい価格のコンパクト三脚です。
コンパクトと言っても機能はカーボン三脚に劣りません。
卓上で物撮りをしたり、旅行にも持ち運べ場所を選ばないのでおすすめです。
【軽くて丈夫】Manfrotto トラベル三脚 Element MKELES5BK-BH
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1430mm | 320mm | 1.15kg | 5段 |
とてもコンパクトでありながら、最大143cmまで伸ばすことができるおすすめのコンパクト三脚です。
折りたたみ時が32cmととてもコンパクトなのでカメラと一緒にバックパックに入れておけますね。
3本の脚が最大限に開くことができるので、ローアングルでの撮影にも適しています。
【折り曲げ自在】iStabilizer フレキシブルミニ三脚 カメラ 三脚 スマホ 旅行三脚 多角度曲げ
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
298mm | ー | 280g | なし |
今までご紹介した三脚とは一味違って、脚がグニャグニャと曲げられるようになっています。
これによって、柱に巻きつけたり一脚として3本をまとめて持ったり三脚が使えない場所でも簡単に取り付けられるのでおすすめです。
防水機能が備わっているので、水中で使えるカメラを使用して海の中での撮影にも活躍してくれます。
【ケース付き】HAKUBA 小型三脚 8段式 コンパクトC8 H-C8-SV
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1070mm | 270mm | 450g | 8段 |
カメラ用品メーカーで有名なHAKUBAのコンパクト三脚です。
カラー展開が4種類あり、特にシルバーとゴールドはおしゃれですね。
8段階も長さ調整できるので思い通りの高さで撮影でき、専用ケースもあるので持ち運びにとても便利でおすすめですよ。
おすすめのビデオ用三脚
最後に、運動会などで活躍してくれるビデオ用三脚のおすすめ商品をご紹介します。
【動きスムーズ】ビデオカメラ三脚 ShenMateJP 一眼レフカメラ スマホ三脚 60インチ アルミ製 コンパクト 持ち運び便利
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1540mm | 480mm | 1.6kg | 4段 |
安定感のあるアルミ製のビデオ三脚です。
アルミ製ながら1.6kgと軽量で持ち運びに便利ながら、カメラの重さは8kgまで耐えられるので業務用カメラでも使えますよ。
フックがついているので、重いバッグをかけても耐えられるほどの安定さがあります。
【しっかり安定】miliboo MTT609Aヘビーデューティーアルミニウム流体
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1700mm | 415mm | 5.1kg | 3段 |
プロでも使用するほどの安定感抜群のビデオ三脚です。
重さが15kgまで耐えられるので、業務用カメラやストロボなどの付属品をつけても安心して使えます。
ずっしりと重いですが、その重さがビデオ撮影のパンがなめらかにでき撮影がぐっと楽になりますよ。
【コンパクトサイズ】Velbon ビデオ用三脚 EX-447 VIDEO 301468
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1550mm | 485mm | 1.12kg | 4段 |
ビデオ三脚は重量のあるものが多いですが、こちらは1.2kgと軽量で持ち運びに便利なビデオ三脚です。
パンやティルトのレバーが同軸にあるため、カメラを動かす時に生じるガタつきが軽減されます。
これ1本あれば、一眼レフカメラでもビデオカメラでも使えて持ち運びに便利なのでおすすめです。
【安定感抜群】ビデオカメラ三脚 - OhaYoo スマホ三脚 一眼レフカメラ 4段階伸縮 60インチ スマホつかみ 持ち運び便利
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1498mm | 476mm | 1.3kg | 4段 |
約150cmまで伸ばすことができ背の高い人も楽に使えるビデオ三脚です。
こちらも軽量設計となっているので、旅行や移動の持ち運びに便利です。
三脚の主な機能を揃えておきながらお求め安い値段となっているので、初めて三脚を使う人におすすめのアイテムです。
【高さしっかり】MountDog ビデオカメラ三脚 スマホ三脚 一眼レフカメラ 全長60インチ ミニ コンパクト アルミ製
全高サイズ | 縮長サイズ | 重さ | 段数 |
---|---|---|---|
1540mm | 480mm | 1.35kg | 6段 |
アルミ製三脚ながら軽量で安定感のあるビデオ三脚です。
重さが7.5kgまで耐えられ、フックもついているのでバッグをかけるのに便利でおすすめです。
こちらは1年間の保証付なので、万が一の時があっても安心ですね。
三脚のメリット
では、実際に三脚を使うことによってどのようなメリットがあるのでしょうか。
大きく3つご紹介します。
星空などバルブ撮影に最適
三脚の一番のメリットはカメラを固定できることにあります。
それを生かして、シャッタースピードを遅くして光を多く取り込んだり、星の軌道を撮るには三脚が欠かせません。
星空の撮影はバルブ撮影が主になりますが、カメラを三脚で固定することで星が綺麗に輝いて写すことができおすすめです。
手ぶれを気にしなくて良い
写真や動画などで望遠で撮影すると、広角より手ブレが顕著に現れます。
運動会で子供をクローズアップして撮りたい場合などには三脚があるとブレを気にせずに綺麗に撮ることができます。
遠くの被写体を追いながら撮る場合などは手ブレで被写体を逃してしまうことがありますが、三脚で固定することによってそれが軽減させてくれます。
水平を保てるので構図がしっかりした写真が撮れる
建築物の写真や風景写真で水平線が目立つ場所では水平をしっかりと取ることで、構図がキッチリと決まり技術がグンと上がります。
動画でも、斜めになっている動画は少し違和感がありますが、水平がきちんと取れている動画はとても見やすいですよ。
水平が取れているだけでも写真と動画の質が上がるので、記録として残しておきたいものは水平器を活用することをおすすめします。
三脚のデメリット
逆に、三脚を使うことのデメリットも確認しておきましょう。
傾斜のある場所には不向き
山道や坂道などで傾斜が大きい場所での三脚の設置はとても不安定になり、カメラの重さで倒れてしまう場合があります。
傾斜のある場所で三脚を置きたい場合は体で固定する必要があるので、ブレない写真を取るのは難しいですね。
三脚を置く場合はデコボコしておらず傾斜のない地面に置くのがおすすめです。
場所を取ってしまうので場所によっては迷惑に
鉄道写真を撮る人が増えて、良い写真が撮りたいと立ち入り禁止区域に三脚を立てたり、花火大会などの人混みで三脚を立てるのは周りの人の迷惑になっている可能性があります。
近年では三脚を立てるのを禁止している場所もあるので、三脚を使用しても良いか、周りの迷惑になっていないか確認して使用するようにしましょう。
設置に時間がかかり慣れないとシャッターチャンスを逃すかも
三脚の使い方に慣れていないと、脚を伸ばしたりカメラを固定するのに時間がかかり、設置をしている間にシャッターチャンスを逃してしまうということもあります。
特に鳥や虫などの撮影の場合は、1秒の無駄も許されず、あっという間に被写体がいなくなってしまいます。
撮影をする前に、自宅で三脚の使い方、カメラの取り付け方などに慣れて置くことをおすすめします。
三脚の注意点
では、実際に三脚を使用する時に注意しておくべき点を3つご紹介します。
レバーを固定したまま動かさない
誤って固定レバーをしっかりと固定した状態で動かすと、レバーの故障に繋がり、カメラをしっかりと固定できなくなります。
カメラが固定できないようになると、ブレが生じた写真や動画になったり、カメラが落下して故障してしまう可能性があります。
レバーは小さな部品であるために壊れやすいので、丁寧に扱うことが大事ですよ。
水に濡らさない、除湿された場所に保管する
カメラやカメラ用品のほとんどで共通されるのが、水に弱いということ。
耐久性の強い三脚であっても、雲台や細かな金具などに水分が付着した状態が続くとサビでしまい上手く動かなくなります。
雨や海辺の撮影で水分がついてしまったら、必ず綺麗に拭き取り除湿された場所へ保管することをおすすめします。
カメラを固定させる部品を紛失しがち
雲台のカメラを固定する部品や固定レバーなどは紛失しやすい部品です。
特にカメラを固定する金具においては、カメラに付けっ放しにしていると知らない間に取れてしまい紛失することが多いですね。
最悪の場合は三脚を買い直さなければならないこともあるので、使用後は部品を必ず元の場所へ戻しておきましょう。
撮影場所で三脚を使い分けるのがおすすめ
運動会のビデオ撮影や望遠での撮影、バルブ撮影に大きく活躍してくれる三脚ですが、種類がたくさんあって迷ってしまいますよね。
実際に値段もお手頃なものから高級なものまで幅広くあり、更に迷ってしまうところ。
そんな時は、なぜ三脚を使いたいのか、なぜ三脚が必要なのかを整理して考えてみましょう。
撮影する場所、移動の頻度などによって用途が絞られてくるはずです。
三脚で撮影の幅を広まると、写真や動画を撮るのが楽しくなりますね。
ご紹介したおすすめの三脚で、カメラライフをもっと楽しみましょう。