すり鉢の特徴
すり鉢とはどのようなものなのか、特徴をまとめました。
食材をすり潰す調理器具
内側に刻み目がつけられたボウルのような陶器で、中に食材を入れてすりこぎを使ってすりつけるようにして潰して滑らかにしていく調理器具のことです。
味噌やつみれ団子、豆腐、ゴマなどを潰すのにおすすめです。
口当たりをよくすることができる
すり鉢で食材をする事で口当たりをなめらかにすることができます。
特に白和え、ゴマ和え、とろろなどはなめらかな口当たりが美味しい料理なので、作るときにはすり鉢を使うのがおすすめです。
平安時代からある調理器具
たくさんの調理器具があるなかで、すり鉢は平安時代以前からありました。
その頃はまだ刻み目がなかったようで、鎌倉時代に初めて刻み目がつけられたようです。
すり鉢の素材の種類
すり鉢にはどのような素材のものがあるのか、おすすめの3種類をご紹介します。
陶器製
陶器製のすり鉢は、どっしりとした重厚感があり安定していて、木製のすりこぎとの相性が良い一般的なすり鉢を求めている人におすすめです。
最近ではよく見るすり鉢のデザインだけでなく、和食器のように使える色や形のすり鉢も多くあり、調理器具としてだけでなく、食卓でも使え物も増えてきているのでおすすめです。
金属製
金属製のすり鉢は、陶器製のように割れる心配もなく耐久性がありお手入れも簡単なのでおすすめです。
陶器製のものは内側の刻み目に食材が詰まったり、香りの強いにんにくやスパイスをすり潰すとにおいがついてしまって洗っても取れにくいのですが、金属製はにおい移りがないのでスパイス系の調理に使うのがおすすめです。
メラミン製
プラスチックの中でも丈夫で熱に強く割れることがないメラミン製のすり鉢は、子供と一緒にでも安心して使えるのでおすすめです。
色合いもカラフルなものが多く、食器としても使いやすいのでおすすめです。
すり鉢と乳鉢の違い
おすすめのすり鉢とよく間違えられる調理器具、乳鉢の違いはどのようなところでしょうか。
刻み目がない
すり鉢と乳鉢は似ているので間違われやすいですが、乳鉢にはすり鉢のような刻み目がないのが特徴です。
粉末にするために潰したりするのに使われることが多いです。
用途に合わせて選べる材質が多い
固い固形を潰すために、それに合わせてすり鉢と同じ陶磁器製のものだけでなく、メノウ製、ガラス製、鉄製などいろいろな材質があり、使う場所や砕きたいものに合わせて選べます。
すり鉢の選び方
おすすめのすり鉢の選び方のポイントを知っておきましょう。
用途や人数に合わせて大きさ決める
すり鉢の大きさは、号(寸)で表し、1号(1寸)は3センチなので、号数に3センチをかけると直径サイズがわかります。
小さめのものだと、1〜2人用の6号(18センチ)がおすすめで、家族用のサイズなら3〜4人用におすすめの7号(21センチ)くらいが目安です。
人数が2人増えるごとにワンサイズ大きくするのがおすすめです。
ゴマすりや離乳食作りにしか使わないのであれば、小さめの4号(12センチ)程度が使いやすくておすすめですし、だし汁を加えて混ぜるようなら8号(24センチ)以上が溢れる心配もなくおすすめです。
サイズを大きくすれば容量も大きくなりますが、たくさんの食材をすり潰すのであれば深さがあるものを選ぶ方がおすすめです。
すりたい食材に合った材質にする
ゴマや豆腐、みそ、つみれなど幅広くいろいろな食材をすり潰したいというのであれば、定番の陶器製のものがおすすめです。
木製のすりこぎとの相性がとても良いです。
ニンニクや山椒など香りの強いスパイス系のものをメインにすり潰すのであれば、金属製やメラミン製、石製などを選ぶことで香りがすり鉢に残りにくいのでにおい移りの心配がなくおすすめです。
その場合は、木製のすりこぎではなく、同じ材質のすりこぎが付属されていることが多く、木製すりこぎよりも相性もよく同じくにおいも付きにくいのでおすすめで
形状や粗さをチェックする
すり鉢の内側には刻み目がありますが、すり鉢によって形状や粗さが違います。
細かいのとは小さな食材におすすめで、なめらかに仕上がります。
粗い刻み目は大きな食材を素早くすり潰すことができるので、すり潰す食材やなめらかさに合わせて選ぶのがおすすめです。
持ち手や注ぎ口など使いやすさとデザイン
どんぶり型がすり鉢の一般的な形ですが、持ち手や注ぎ口があるすり鉢もあります。
小さめのすり鉢は安定感が悪いものもありますが、持ち手があれば使いやすいのでおすすめです。
注ぎ口があれば、ドレッシングやソースを作ったときにそのままかけることができるので別容器に移し替える必要がなく、洗い物も減るのでおすすめです。
調理中に移し替える時もこぼれにくく注ぎやすいのでおすすめです。
滑り止めが付いているタイプは、女性やお年寄りなど力が弱い人でも安定して無駄な力を入れなくても良いのでおすすめです。
最近は、デザインがオシャレでそのまま食卓に出すことができるものもたくさんあります。
どっしりとした焼き物で和風のデザインや色合いのものは和食のときにおすすめですし、シンプルなものや鮮やかなデザインであれば洋食の時やサラダボウルのように使うこともできるのでおすすめです。
お手入れしやすいものにする
すり鉢で一番手間に感じるのが刻み目に詰まった食材のお手入れです。
刻み目に目詰まりしにくい加工がされたものであれば、水で洗ってスポンジでこするだけで簡単に汚れが取れるのでおすすめです。
最近では、食洗機対応のすり鉢もたくさんあるので、使い終わった後のお手入れを楽にしたいと思っている人におすすめです。
おすすめの陶器製すり鉢
陶器製すり鉢のおすすめ商品をご紹介します。
【初心者も使いやすい】ヤマキイカイ 常滑焼すり鉢
シンプルで一般的によく見かけるすり鉢です。
重量感があり、安定しているので初心者でも使いやすくておすすめです。
サイズ | 7号(22㎝×9.5㎝) |
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重量 | 1.1kg |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【離乳食にも使える】元重製陶所 国産石見焼 カラーすり鉢
日本でも数少ない、すり鉢専門メーカーである元重製陶所製で職人が一つ一つ丁寧に手作業で仕上げた刻み目と、国産天然木を使ったすりこ木がセットになっているおすすめのすり鉢です。
可愛らしい色合いで、小鉢として食卓に出すこともできます。
離乳食作りにもおすすめのサイズです。
サイズ | 330ml |
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重量 | 358g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 有 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【和食の似合う】bloom 美濃焼すり鉢
うねりのある刻み目と美濃焼の土のザラザラとした焼き上がりは摩擦力が強く力が入りやすいのですりやすくておすすめです。
右利きでも左利きでも使いやすい作りになっているのも便利でおすすめです。
サイズ | 6号(19㎝×7.5㎝) |
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重量 | 700g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【吸水性と強度に優れた】光陽陶器 黒縦型すり鉢
陶土で焼かれた陶器は吸水性があり厚手に作られていますが、工業製品のようにすべて同じものではなく、一つ一つ手作業で作られているので味わいがあっておすすめです。
温かみのある風合いで、それぞれ少しずつ番うので選ぶのも楽しくておすすめです。
サイズ | Ⅿ(13㎝×8.2㎝) |
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重量 | 299g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 有 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【心地よい暮らしを演出する】 LOLO SHIKIKA 片口すり鉢
内側に釉薬をかけているので臭いが付きにくいだけでなく、洗うのも簡単でおすすめです。
見た目の美しさと和の雰囲気を持つすり鉢で、和え物などをそのまま食卓に出すにもおすすめです。
サイズ | 19㎝ |
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重量 | 299g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 有 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【器としても使える】元重製陶所 国産石見焼すり鉢
内面に赤茶色の釉薬がつけられていて、これは石見焼伝統の天然来接石からできた来待釉薬とても耐久性に優れているのでおすすめです。
裏には滑り止め用のシリコンゴムが付けられているので手を添えていなくてもすりやすく、テーブルを傷つけるけることもありません。
コロンとした見た目と電子レンジ対応という機能面で、使える和食器としてプレゼントにもおすすめのすり鉢です。
サイズ | 14㎝×8㎝ |
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重量 | 649g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 有 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【ポップで可愛い】 TAMAKI 水玉すり鉢
調理器具の中でもわき役であるすり鉢を食器として普段使いできるようにと、和陶にしかないぬくもり感はそのままで、水玉模様をつけたポップなすり鉢は若い世代にもおすすめです。
調理器具としての使いやすさと食器としての見栄えの両方を兼ね備えたおすすめのすり鉢です。
サイズ | 290ml |
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重量 | 180g |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 有 |
食洗器対応可否 | 可 |
おすすめの金属製すり鉢
金属製すり鉢のおすすめ商品をご紹介します。
【重くて丈夫な二重ステンレス鋼構造】Vktechステンレススチール すり鉢
にんにくやナッツなどをつぶすのに使いやすく、刻み目がないのでお手入れがしやすいのでおすすめです。
滑り止めベースが付いているのでコンパクトですがしっかり安定させて使えるおすすめのステンレス製すり鉢です。
サイズ | 10㎝×9㎝ |
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重量 | 621g |
持ち手の有無 | 有 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【離乳食にも使える】OUNONA ステンレス製すり鉢
スパイスなどのにおい移りがしにくく、お手入れが簡単で、コンパクトなのにしっかりとした重さがあるので使いやすくておすすめです。
におい移りがないので離乳食にも使いやすく、シンプルでモダンなデザインはキッチンに出しっぱなしでもインテリアの邪魔にならないのでおすすめです。
サイズ | 10㎝×15㎝ |
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重量 | 1.27㎏ |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
【耐久性に優れた】SunniMix ステンレス鋼 すり鉢
ダブルステンレス鋼構造で耐久性があり、最小限の力で食材をつぶすことができるのでおすすめです。
サイズ | 10.5㎝×10㎝ |
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重量 | ー |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
おすすめのメラミン製すり鉢
メラミン製すり鉢のおすすめ商品をご紹介します。
【メラミン製で割れない】金井陶苑 メラミン製すり鉢
硬くて丈夫なメラミン製は、軽くて使いやすいのに割れることがないので安心して使えるおすすめのすり鉢です。
サイズ | 17.5㎝×7.5㎝ |
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重量 | ー |
持ち手の有無 | 無 |
注ぎ口の有無 | 無 |
食洗器対応可否 | 不可 |
すり鉢の上手な使い方
すり鉢を上手に使うおすすめの方法をご紹介します。
すり鉢に合うすりこぎを選ぶ
すり鉢を使うときに必ず必要なのがすりこぎです。
適度な堅さ、重さがあるものがおすすめです。
山椒の木やホオの木が使われることが多いです。
長さはすり鉢の直径の2倍程度がおすすめとされています。
安定した状態をつくる
すり鉢は安定していないときちんとすり潰すことができないため、必ず真っ直ぐなところで使います。
滑り止めなどが付いていないすり鉢なら、固く絞った布巾を敷いた上にすり鉢を置いて安定させます。
動かし方は潰したい状態によって変える
すりこぎは利き手で中央あたりを持ち、反対の手はすりこぎの上の方を持ちます。
円形に動かすこともあれば、8の字(∞)に動かす、きめ細かくするときには、三つ葉摺りという三菱マークのように動かす使い方もあります。
2人で調理するのであれば、1人がすり鉢を押さえてもう1人がすりこぎを使うとやりやすいです。
1人の場合はあぐらをかいて足の裏で押さえたり、正座をして膝の間で固定させることもできます。
すり鉢のお手入れ方法
すり鉢は普通のボウルと違って刻み目があるため、すり潰して食材が刻み目に目詰まりしてしまいます。
刻み目に食材が残ったままになっているとカビが生えてしまったり、異臭の原因になってしまいます。
スポンジで洗っても取れていない汚れは、爪楊枝や竹串で丁寧にとるのがおすすめです。
詰まりにくい加工がされているものも最近はあるのでおすすめです。
洗った後は、布巾で拭いても刻み目の水気が取れにくいため、しっかり乾かしてから片付けるのが良い状態を保つためにはおすすめです。
他のすり鉢や食器と重ねると刻み目が傷んでしまうのでおすすめできません。
デザイン性の高いすり鉢は調理道具としてだけでなく器としても使えておすすめ
すり鉢といえば、キッチンで調理道具としてたまにしか使わないモノという印象があるかと思いますが、最近では器としても使いたくなるようなオシャレなデザインのすり鉢がたくさんあります。
一つ持っているだけで料理の幅も一気に広がり、いつもの料理もより美味しくすることができるすり鉢は、料理だけでなく食卓も華やかにしてくれるので若い人にもおすすめの調理器具です。