電子レンジの匂いとは
スイッチひとつで簡単に食品を温められる電子レンジは、わたしたちの生活の必需品になっていますよね。
主に食品をメインに温める電子レンジの中は、汚れやすいものです。
電子レンジの中の汚れを放置してしまうと、それは嫌な匂いの原因となります。
食べ物を温めるレンジから嫌な匂いが発生すると、あまり良い気持ちはしません。
いったい庫内のどんな汚れが匂いの原因となるのか、ここで認識しておきましょう。
電子レンジの匂いの原因
特に掃除せず何度も使っているなら、電子レンジの匂いの原因は以下の2つです。
- 食材の飛び散り
- 汚れや焦げ
普通に電子レンジを使っていれば、庫内を汚している認識はないかもしれません。
しかし庫内は、レンジを使用する度に少しずつ汚れを蓄積しています。
使う度に綺麗な状態に戻すことが理想です。
ご家庭の電子レンジもぜひチェックしてみましょう。
食材の飛び散り
加熱されて飛び散った食品の破片や、発生する匂いがレンジ内に付着し、それを放置すると電子レンジの匂いの原因になります。
電子レンジでは、食品に含まれる水分を温めて食品を加熱します。
そのときに飛び散った水分や食品の破片、また比較的匂いの強い魚や生肉などは加熱により、その匂いが庫内に付着してしまいます。
その破片や匂いを放置すると、それが電子レンジの匂いの原因になります。
汚れや焦げ
食品を温める電子レンジは、食品から出る油や水分の飛び散り、汁物などの吹きこぼれなどで大変汚れやすくなっています。
時間がたつとその汚れから菌が増え、嫌な匂いが発生します。
また、うっかり庫内で食品を焦がしてしまうと、焦げた匂いが庫内に残り焦げ臭さが残ってしまうこともあります。
電子レンジの匂いを除去する方法7選
ここからは、電子レンジの匂いを除去する方法を7つご紹介します。
- お茶の搾りかすを使う
- コーヒーの出し殻を使う
- 柑橘類の皮を使う
- お酢を使う
- 重曹を使う
- クエン酸を使う
- アルカリ電解水を使う
電子レンジの匂いが気になると、使う度に衛生面がきになってしまいますよね。
しかし、ついてしまった匂いの取り方がわからない、一度ついた匂いはなかなか取れないのではないかと、あきらめてしまっていませんか?
電子レンジの匂いは、綺麗に消すことができます。
家にあるものを使って簡単にできる方法もあるので、ぜひ実践してみましょう。
電子レンジの匂いを除去する方法1:お茶の搾りかすを使う
緑茶の葉には消臭効果があるカテキンが含まれています。
使い切って捨ててしまう茶がらにもその効果は残っていますので、お茶を飲み終わって捨ててしまう前に、電子レンジの匂い除去に活用してみましょう。
小皿に使い切った茶がらを入れて、それを電子レンジで1~2分温めるだけです。
簡単にできる除去方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
電子レンジの匂いを除去する方法2:コーヒーの出し殻を使う
実はコーヒー豆には、脱臭剤の定番になっている活性炭と同じように匂いを吸収する性質があります。
コーヒー豆は挽くことで表面積が広くなり、さらに消臭効果を発揮するので、コーヒーの出し殻は匂いが気になるところに置くだけで匂い除去ができます。
電子レンジの匂い除去には、そんなコーヒーの「フラン」という成分を活用します。
コーヒーの出し殻をレンジで2分程度加熱すると、庫内にフランが拡散され消臭効果を発揮します。
電子レンジの匂いを除去する方法3:柑橘類の皮を使う
柑橘系の皮に含まれるリモネン成分には消臭効果があります。
みかんやオレンジなどの柑橘系の果物は、食べ終わって捨ててしまう前に電子レンジで2分程加熱してみましょう。
皮から蒸発した水分で爽やかな香りが充満し、電子レンジの匂いを消臭します。
また、皮に含まれるリモネンには油を分解する力もあり、庫内の油汚れが比較的簡単に落とせますので、温めて柔らかくなった皮は捨てる前にぜひ庫内の掃除に活用しましょう。
電子レンジの匂いを除去する方法4:お酢を使う
お酢の主成分である酢酸は雑菌の繁殖を抑える作用が期待できるため、その殺菌作用を使うと電子レンジの匂い対策に効果的です。
アルカリ性のタンパク質汚れには、酸性のお酢が消臭効果を発揮してくれます。
お酢:水=1:1を耐熱容器に入れて、電子レンジで3分程加熱します。
蒸発して庫内に広がった水分を30分程放置して、汚れを浮き上がらせてください。
浮き上がってきた汚れは、お酢を含ませたキッチンペーパーなどで綺麗にふき取りましょう。
電子レンジの匂いを除去する方法5:重曹を使う
重曹は掃除にも使えるアイテムですが、消臭効果にも優れていることはご存知でしたか?
アルカリ性である重曹は、腐敗臭などの酸性の匂いを中和して、無臭である中性へと変化させる作用があります。
大さじ1の重曹とカップ1杯の水を混ぜて、電子レンジで2~3分程加熱します。
庫内で蒸発した水分は10分程放置してから、キッチンペーパーなどでふき取ります。
重曹には雑菌の繁殖を抑える作用も期待できるため、その後の匂いもつきにくくなりますよ。
電子レンジの匂いを除去する方法6:クエン酸を使う
クエン酸は、柑橘系の果汁や梅干しなどに含まれる天然成分で、殺菌や消臭効果などお酢と同じ作用が期待できます。
100mlの水と小さじ2のクエン酸を混ぜて、レンジで5分程加熱し庫内を蒸気で満たします。
30分放置して、その後ペーパーなどで汚れを綺麗にふき取りましょう。
お酢と比べると即効性に欠けますが、お酢のツンとした匂いが苦手だという人はお酢の代わりにクエン酸を代用してみましょう。
電子レンジの匂いを除去する方法7:アルカリ電解水を使う
アルカリ電解水には、酸性の油汚れなどはもちろん、タンパク質も乳化し分解してしまう作用があります。
そのため、酸性とアルカリ性の汚れが混在する電子レンジの中の掃除にはおすすめ。
また、強アルカリ性であるアルカリ電解水は、嫌な匂いの原因となる菌を除菌する効果もあるので消臭にも効果的です。
使い方も簡単で、庫内に直接吹きかけてふき取るだけ。
汚れがひどい部分は吹きかけた後、5分程放置して汚れを浮かせてふき取りましょう。
電子レンジの汚れによるトラブル3選
電子レンジの汚れによるトラブルを3つ紹介します。
- カビが発生する
- 電子レンジの機能が下がる
- 発煙や発火の恐れがある
電子レンジの汚れは、匂いの原因になるだけでなく、さまざまなトラブルを招いてしまいます。
電子レンジで充分に温まらなくなった、なんだかカビ臭い、使用中に突然火花が舞った、などという経験はありませんか?
それは庫内の汚れによるトラブルの可能性があります。
電子レンジの汚れによるトラブル1:カビが発生する
電子レンジの汚れは主にタンパク質や油汚れです。
食品から出た汚れなので、当然それらの汚れには栄養分が含まれています。
放置すると雑菌が繁殖し、カビが発生することがあります。
食べ物を美味しく食べるために、使用する電子レンジでは特にカビの発生には気を付けておきたいですね。
電子レンジの汚れによるトラブル2:電子レンジの機能が下がる
電子レンジの中が汚れていると、食べ物が温まりにくくなってしまう場合があります。
電子レンジから発せられる電磁波は、庫内に残っている汚れも、温めたい食べ物も区別はつかず、そのどちらにも電磁波を当てしまうため、汚れている分本当に温めたい食べ物の加熱効率が下がります。
電子レンジの加熱機能が下がると故障を疑ってしまいがちですが、庫内の掃除で解決する場合も多いですよ。
電子レンジの汚れによるトラブル3:発煙や発火の恐れがある
食品も加熱し続けると温度が上がり、発煙や発火の原因になります。
電子レンジでは炎を使わずに食品を調理するため、ガスコンロなどと比較すると発煙や発火のトラブルとは無縁と思われがちです。
しかし、電磁波でも食品自体の熱を発火点まで上昇させることで、充分に発火の可能性はあります。
電子レンジの汚れは使用する度に加熱され続けます。
特に電波の出口付近である出口カバーが汚れていると、電波の影響を受けやすく危険です。
電子レンジの匂いを予防するには?
電子レンジの匂いの原因は、主に食品による汚れです。
ラップをして飛び散りや吹きこぼれに注意して、綺麗に使っているつもりでも見えないところに汚れは蓄積されています。
そのため 電子レンジは使用する度に掃除して、使用前の綺麗な状態に保つことで電子レンジの匂いを予防できます。
1回分の汚れなら、労力をかけずに簡単に綺麗にふき取れますね。
また、使用後は扉を開けて庫内を換気すると、食品の匂い残りを防げます。
電子レンジの匂いを除去する方法を知ろう!
電子レンジの匂いを除去すると、同時に除菌もできて庫内を清潔な状態に保てます。
電子レンジの汚れは匂いの原因となるだけでなく、カビなどの雑菌を繁殖させてしまいます。
食品を調理したり温めて美味しく食べるための電子レンジは、できれば清潔に使いたいですよね。
電子レンジの匂いが気になったら、今回紹介した匂い除去方法を実践して、あなたやあなたの家族の健康のためにも、電子レンジは清潔な状態で使用しましょう。