エアコンからカビの臭いがするのはよくあるトラブル
エアコンからカビの臭いがするのはよくあるトラブルです。
特に、夏の時期にエアコンを使い始めると、使っていなかった間に生えてしまっていたカビが風に乗って部屋に運ばれてしまい、部屋にいる人が臭いと感じてしまいます。
しっかりと掃除をしたり対策を練らないと、カビが生えやすい状況は整ってしまいやすいため、臭いが気になる問題は目につきやすいでしょう。
よくあるトラブルである分、カビキラーを用いない対策法や有効なにおい除去の方法も確立されているので、ぜひ確認してみましょう。
エアコンがカビ臭くなる原因
エアコンが臭くなってしまう原因にはどんなものがあるのでしょうか。
こちらでは3つの原因をご紹介します。
- 埃と水が合わさり放置される
- カビが活動しやすい温かさ
- エアコンの中の環境は一定期間維持されやすい
埃と水が合わさり放置される
エアコンがカビ臭くなる原因の1つ目は、埃と水が合わさり放置されることです。
エアコンは動かしていると、少しずつ部屋に発生した埃を取り込んでしまいます。
またエアコンでは、冷たい風や暖かい風など、部屋の温度と違う風を作り出すため、温度の差で水分が生まれやすくなってしまうという傾向もあるでしょう。
そのため、エアコンを動かしている年月が重なっていくと、段々と埃に水分が溜まっていき湿った環境が整ってしまいます。
カビが活動しやすい温かさ
エアコンがカビ臭くなる原因の2つ目は、カビが活動しやすい温かさです。
機器の内部では機械が稼働するため、使用すると常に温かい状態になります。
特に、エアコンは温度を変えて快適に過ごしやすくするために、エネルギーを消費し熱を放出し続けるので、通常の機械よりもより温かい環境を作り出しやすいです。
そのため、カビが積極的に活動を始めて生活する範囲を広げていきやすい状態を招いてしまい、臭いが気になりやすくなる原因となってしまうでしょう。
エアコンの中の環境は一定期間維持されやすい
エアコンがカビ臭くなる原因の3つ目は、エアコンの中の環境は一定期間維持されやすいということです。
エアコンは、使ったり使わなかったりして環境が細かく変化する、というよりも、4月から6月まではずっと付けていない、7月から9月まではほとんど使う、というように2、3ヶ月環境が変わらないことが多いでしょう。
そのため、カビがしっかりと成長するための時間が設けられてしまいやすく、風によって菌が飛散する状態が出来上がってしまいます。
エアコンのカビ対策にカビキラーを使っても大丈夫?
エアコンのカビ対策にカビキラーを使っても大丈夫かどうかを判断しづらく感じる方もいますが、カビキラーは使ってはいけないとされています。
カビキラーは特にお風呂の壁や床に見られるしつこい菌に効果的で大掃除などでも重宝するアイテムで、カビを退治するためには適しているように見えますが、エアコンには適していない掃除用具です。
カビキラーではなく、よりエアコンの普段の掃除にも適したアイテムを使うようにすると、エアコンを長持ちさせつつ清潔な状態を保ちやすくなるでしょう。
エアコンのカビ対策にカビキラーがダメな理由
エアコンのカビ対策にカビキラーがダメなのはなぜでしょうか。
こちらでは、その理由を3つご紹介します。
- 部品が壊れやすくなる
- 使った後取り除かないと吸引してしまう
- 異なる洗剤を使いづらくなる
部品が壊れやすくなる
エアコンのカビ対策にカビキラーがNGな理由の1つ目は、部品が壊れやすくなることです。
機械の部品には、金属が使われていることが多く、また金属の部品は大切な働きを担っているという傾向があります。
そのため、カビキラーを使って掃除をしてしまうとカビキラーの成分で金属を溶かしてしまい、正しく起動しなくなってしまうリスクが表れてくるでしょう。
カビキラーで殺菌効果は期待できても、その後の使用に影響が現れる可能性があるため、カビキラーの使用はおすすめできません。
使った後取り除かないと吸引してしまう
エアコンのカビ対策にカビキラーがNGな理由の2つ目は、使った後取り除かないと吸引してしまうということです。
カビキラーを使って洗浄した後に、しっかりと水洗いして薬剤が残らないように徹底しておかないと、起動した際の風にカビキラーの薬剤の成分が含まれてしまう恐れがあります。
定期的に換気を行わなければいけなかったり、エアコンを使っている部屋に長時間いることに不安を感じるなど、カビキラーの成分はさまざまな懸念が生まれる原因にもなるでしょう。
そのため、特に小さい子供がいる部屋のエアコンなどにはカビキラーを用いないほうが良いと考えられます。
異なる洗剤を使いづらくなる
エアコンのカビ対策にカビキラーがNGな理由の3つ目は、異なる洗剤を使いづらくなることです。
カビキラーは塩素を含む殺菌成分などで構成されているため、普段の掃除などを行う時にカビキラーの成分が少し残っていると反応が起きて有毒なガスが発生する可能性も否定できません。
例えば、ファンにマジックリンを使って掃除を考える場合でも、マジックリンの種類によってはアルカリ性であったり酸性や中性である場合があるため、カビキラーと反応させないために使用には注意が必要になってきます。
エアコンにカビキラーを使った場合の対処法
エアコンにカビキラーを使った場合の対処法は、カビキラーを使った箇所はなるべくすぐにしっかりと水洗いをして成分を洗い流すようにすることと、金属の部品にカビキラーを使った場合買い替えを検討することです。
カビキラーを使ったことで菌の恐れを取り除くことができても、通常の使用に不安を抱えてしまう場合は、カビキラーを使って掃除した箇所に影響が出ないように処置を取る行動をしたほうが良いでしょう。
エアコンのクリーニングをするときは専用の洗剤がマスト
エアコンのクリーニングをするときは専用の洗剤がマストです。
クリーニング用の洗剤をカビキラーの代わりに用いることで、カビキラーと同じように雑菌の消毒を行うことができるでしょう。
また、カビキラーを使った場合と違いより安全に清潔な状態を保ち、機器を稼働させやすくすることができます。
専用の洗剤についてチェックして、より効果的な掃除を行うようにしていきましょう。
エアコンのクリーニングにおすすめの洗剤
エアコンのクリーニングにおすすめの洗剤には、どのようなものがあるのでしょうか。
こちらでは3種類の洗剤をご紹介していきます。
アルミフィンクリーナーエアコン洗浄プロ505
エアコンのクリーニングにおすすめの洗剤の1つ目は、アルミフィンクリーナーエアコン洗浄プロ505です。
オスバンのような殺菌剤に見た目が似ていますが、機器のフィルターやフィンの菌だけでなく、目立つ汚れなどに対しても効果がある洗剤で、水で薄めて使うことができます。
1本の洗剤で3から10もの機器を洗浄することができるため、季節の変わり目やエアコンを使う前の時期や使った直後の時期などにこまめに掃除したい方におすすめなアイテムです。
くうきれいエアコンファン洗浄剤
エアコンのクリーニングにおすすめの洗剤の2つ目は、くうきれいエアコンファン洗浄剤です。
家庭に置いても違和感のない柔らかい色味のパッケージであることと、カビキラーのように除菌してしっかりと掃除できる実力が特徴的なアイテムとなっています。
機器1台分、3台分、と自分で掃除したい回数に合わせて購入することができるため、自分の用途に合わせて商品の容量を選びやすいのも嬉しいポイントです。
商品の公式サイトにて、具体的な使い方も説明されているので、ゆり扱いやすいアイテムをチョイスしたい方にもおすすめでしょう。
アース製薬エアコン洗浄スプレー防カビプラス
エアコンのクリーニングにおすすめの洗剤の3つ目は、アース製薬エアコン洗浄スプレー防カビプラスです。
名称の通り、カビキラーのように菌をなくしてただ綺麗な状態にするだけでなく、菌が発生しにくくしてくれる機能が特徴的なアイテムとなっています。
また、無香料のタイプ、森林のような爽やかな香り、花のような甘い香りの、3つのタイプの香料から選ぶことができ、自分の好きな系統の香りで作業を進めることができるのも嬉しいポイントです。
排水のパイプから汚れを流すことができるため、後処理も簡単に行いやすいでしょう。
自分でエアコンをクリーニングするときの手順
自分でエアコンをクリーニングするときのやり方はどんなものでしょうか。
こちらでは、5つの手順に分けてやり方を説明します。
- 機器が動かないようにスイッチを切っておく
- ビニールで排水先を固定する
- 洗剤を使って汚れを取り除く
- 水で洗剤を流す
- 片付けてから換気しつつ風を放出させる
機器が動かないようにスイッチを切っておく
自分でエアコンをクリーニングするときの手順の1つ目は、機器が動かないようにスイッチを切っておくことです。
初めに機器のスイッチをしっかり切っておき、繋げているコンセントを外しましょう。
作業を本格的に始める前に行っておくことで、掃除中に機器が勝手に作動して故障したり感電してしまうのを防ぐことができます。
作業中のトラブルを防ぐために大切な工程なので、忘れずに行いましょう。
ビニールで排水先を固定する
自分でエアコンをクリーニングするときの手順の2つ目は、ビニールで排水先を固定することです。
機器を掃除すると、汚れがそのまま下に流れてきてしまいます。
そのため、あらかじめ汚れが落ちてきそうな部分にビニールを取り付け、ビニールの先にゴミ袋やバケツを取り付けて汚れが溜まる場所を作るようにする作業が必要になるでしょう。
テープなどを用いて汚れが漏れないようにビニールやゴミ袋、バケツの位置をしっかり固定するようにしましょう。
洗剤を使って汚れを取り除く
自分でエアコンをクリーニングするときの手順の3つ目は、洗剤を使って汚れを取り除くことです。
機器に適した洗剤スプレーを用いて、機器の内部の掃除を始めましょう。
ファン用の洗剤、フィン用の洗剤などパーツによって適した洗剤が変わってくることもあるため、洗剤を使った後どのくらいの時間放置しておいたほうが良いのかなどの具体的な使い方は事前に把握しておくことがおすすめです。
洗剤の説明に従って、マスクや手袋など体を守るアイテムを用いながら内部を洗浄しましょう。
水で洗剤を流す
自分でエアコンをクリーニングするときの手順の4つ目は、水で洗剤を流すことです。
洗剤の種類によっては洗剤を落とす用のスプレーが付属してくることもあるので、使うようにします。
しかし、汚れが多い場合などは追加で水が必要になることもあるため、ペットボトルに取り付けることができる加圧式のスプレーノズルを用いて水を追加しながら汚れを取り除きましょう。
片付けてから換気しつつ風を放出させる
自分でエアコンをクリーニングするときの手順の5つ目は、片付けてから換気しつつ風を放出させることです。
汚れが付いたバケツ、ゴミ袋、ビニールなどを片付け、コンセントを配置します。
窓を充分に開け、風が出てくる部分に、捨てても良いタオルを当ててから、スイッチを付けましょう。
タオルを用いることで、内部の水や排出しきれなかった汚れなどが部屋に放出されないよう布に留めることができます。
1時間弱換気しつつ風を放出したら、通常の使用ができるようになるでしょう。
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点
自分で掃除する時には、注意点があります。
こちらでは、5つの注意点を説明していきます。
- しっかりと目や口、鼻や手を保護する
- 窓を開けながら作業する
- 汚れが流れてくる場所は部屋に漏れないように何度か確認する
- 数時間は用意する
- 洗剤の使い方を間違えない
しっかりと目や口、鼻や手を保護する
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点の1つ目は、しっかりと目や口、鼻や手を保護することです。
作業している時に粘膜や呼吸器に洗剤の成分や汚れが入り込まないように、必ず防護を怠らないようにしましょう。
機器を開けると、内部に溜まっていた汚れが放出されることになります。
またある程度の時間向き合って作業しなければいけないため、自分の体に害が無いよう、準備しておくことが大切です。
作業の服に関しても、作業が終わったらすぐに洗うか捨てても良い服を用いるようにしましょう。
窓を開けながら作業する
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点の2つ目は、窓を開けながら作業することです。
閉め切った部屋で作業してしまうと、どうしても汚れや菌の臭いがこもってしまうことになります。
さらに、洗剤の科学的な臭いも、人によっては気分を悪くしてしまう理由の1つとなり得るでしょう。
そのため、窓を開けて掃除するように心がけることで、作業を少しでも快適な環境に近づけることができます。
窓を開けて外に臭いが漏れることが気になる場合は、事前に掃除を行うとお知らせしておくのも手です。
汚れが流れてくる場所は部屋に漏れないように何度か確認する
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点の3つ目は、汚れが流れてくる場所は部屋に漏れないように何度か確認することです。
汚れはひとたび流れ出すと、どこに動いていくか決めることはできません。
そのため、事前にしっかりと汚れがどこを辿ってどこに溜まっていくのか、水などを軽く流して動きを確認しておくことが大切です。
またバケツがいっぱいになった時にどう対処するかも考えておくと対応に追われて慌てる事態を回避しやすくなるでしょう。
数時間は用意する
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点の4つ目は、数時間は用意することです。
作業を行う人や機器などの条件によっても変わってきますが、機器を自分でクリーニングする際には、少なからず数時間は必要になると見積もっておいたほうが良いでしょう。
作業の流れはわかりやすくても、実際に始めてみたら想定していたよりも時間がかかった、ということもあります。
時間がある程度かかっても良いように作業をするのは時間に余裕がある日と決めるようにしましょう。
洗剤の使い方を間違えない
自分でエアコンをクリーニングするときの注意点の5つ目は、洗剤の使い方を間違えないことです。
せっかくクリーニングを行っても、間違った洗剤の使い方をしてしまうと後々トラブルが起こったり、しっかりと汚れを取り除けなかったりすることもあります。
そのため、洗剤の使い方は正しく把握しておいて、またあやふやな点や疑問点などは解消してからクリーニングに臨むようにしましょう。
エアコンのカビ臭を予防する方法
エアコンの臭いを予防するためには、有効な対策を取る必要があります。
こちらでは5つの方法をご紹介していきます。
- 機器の内部を掃除する機能を利用する
- フィルターの埃を定期的に取り除く
- 機器を使用したらしばらく送風を行う
- 水蒸気を発生させるものはなるべく置かない
- 換気を定期的に行う
機器の内部を掃除する機能を利用する
エアコンの臭いを予防する方法の1つ目は、機器の内部を掃除する機能を利用することです。
機器によっては、内部に汚れがたまらないように、掃除をする機能が付いていることがあります。
なるべくこの機能を利用して普段から汚れがたまりにくい状態を維持できるようにしておくと、カビキラーを用いたくなるような菌の発生を防ぎやすくなるでしょう。
フィルターの埃を定期的に取り除く
エアコンの臭いを予防する方法の2つ目はフィルターの埃を定期的に取り除くことです。
機器のパーツには、ファンやフィンの他にもフィルターがあります。
フィルターにも埃が溜まることがあり、埃はカビキラーを使いたくなるような菌の栄養となってしまうでしょう。
そのため、数ヶ月使う場合には掃除機などでフィルターの表面に付いている埃を吸い込めば、カビキラーのような強力な殺菌機能を持った機器用の洗剤を使わないで済むように対策できます。
機器を使用したらしばらく送風を行う
エアコンの臭いを予防する方法の3つ目は機器を使用したらしばらく送風を行うということです。
送風という機能は、特に温度を変えて風を作り出すという必要はないため、そのまま内部も涼しい環境を作り出し、溜まっている水分を干上がらせることができます。
そのため、菌の原因の1つとなる水分の要素を排除しやすくなるでしょう。
また多くの機器に搭載されている機能なので、実践しやすい予防策となっているでしょう。
水蒸気を発生させるものはなるべく置かない
エアコンの臭いを予防する方法の4つ目は、水蒸気を発生させるものはなるべく置かないことです。
部屋の環境が湿気が発生しやすい状態であると、どうしても菌も付随して発生しやすくなってしまいます。
例えば、ディフューザーや美顔器など、空気に水分を含ませる可能性があるアイテムは菌を予防するためにはあまり用いないほうが良いでしょう。
アイテムが故障したタイミングなどで、水蒸気を使わない方法で同じ働きを持つアイテムに変えるのもおすすめです。
換気を定期的に行う
エアコンの臭いを予防する方法の5つ目は、換気を定期的に行うことです。
部屋に空気がこもる期間が長いと、水分が外に逃げていくことができなくなるため、段々と湿度も上がりやすくなっていきます。
外の気温があまり快適でないほど換気は行いづらいですが、なるべく機会を設けて部屋の中の空気を入れ替えるように努めてみましょう。
結果として機器のカビを抑制し、より部屋で快適に過ごしやすくすることができるようになります。
エアコンの内部まで掃除をするなら業者に依頼
エアコンの内部まで掃除をするなら、業者に依頼することを検討するのも良いでしょう。
自分でこまめに掃除をすることも大切ですが、家庭用の洗剤やアイテムでは、なかなか奥までしっかりと掃除しづらいこともあります。
特にビルトインエアコンなどの専門的な構造をしている場合、自分で掃除するよりも業者に依頼したほうがトラブルを起こさず、的確なクリーニングを施してもらえるでしょう。
お金がかかる代わりに、労力や準備を考慮しなくても良いという利点があります。
おすすめのお掃除方法を紹介している本
おすすめのお掃除方法を紹介している本は、「掃除の解剖図鑑」です。
掃除と言われても、どんなやり方をすればよいのか、何を使えばよいか理解しづらいということもあります。
しかしこちらの本では、ハウスクリーニングの知識に基づいた効果的な方法のうち、簡単に取り入れやすいやり方を詳しく、絵を用いてわかりやすく紹介しているので、掃除が苦手な方でもおすすめです。
また家で暮らしていると気になる汚れに対応した掃除のやり方は網羅的に紹介しているので、1冊で色々な知識を得ることができます。
カビキラーを使えない理由を把握して、正しい掃除を行ってみよう
カビキラーは菌に効果的に取られやすいですが、機器の掃除には向いていません。
カビキラーを用いる前に、正しい掃除のやり方を知って、カビキラーと同様に菌を除去しながら、カビキラーで起こってしまうトラブルは防ぐようにしましょう。
カビキラーを使わずに、より使いやすいスプレーを用いてエアコンを清潔な状態に保ちましょう。