成人式にも使える髪飾りは手作りできる
成人式で振袖を着る方は、ヘアスタイルにもこだわりたいですよね。
ヘアセットをするだけではなく、より一層華やかに見せてくれる髪飾りも必須アイテムではないでしょうか?
しかし、髪飾りは意外と値段が高く頻繁に使うものでもないので高いお金をかけるのはためらってしまう、髪飾りの作り方がわからない、という方も多いでしょう。
実は髪飾りの作り方は、コツを覚えてしまえば簡単にできるようになります。
着物の色や自分の好みに合った髪飾りを作ってみましょう。
髪飾りに必要な材料
髪飾りを作る際に必要な材料は、以下の通りです。
- お好みの造花
- Uピン
- はさみ、ニッパー
- キリ
- フローラルワイヤー
- フローラルテープ
造花の選び方
造花は、最近では100均でもかわいいものがたくさん販売されています。
造花を選ぶ際に気をつけたいのは、花びらの一枚一枚が密接になっているものを選ぶこと。
密接している花は、茎の部分を切った際に髪飾りにしやすくなります。
めしべが見えていたり、あまり密接していないものを選ぶと茎を切る際にバラバラになってしまうのです。
もう1つ花びらが密接しているものを選ぶメリットは、髪飾りをつけたときに華やかに見えることです。
写真を撮った際にも、きれいに写るのでおすすめです。
Uピンと造花を使った簡単髪飾りの作り方
Uピン&造花を使った簡単髪飾りの作り方①:Uピンと造花を用意する
まず最初に、Uピンを用意しましょう。
Uピンとは、名前の通りUの形をしているピンのことで「オニピン」とも呼ばれているピンです。
アップヘアや夜会巻きを作る際に、髪を固定するために使われることが多いピン。
先端部分を折り曲げて使うと固定力が上がるという特徴があります。
造花は、自分好みのものを選んでみてくださいね。
小さな花だと上品に見えますし、大きな花にすれば一気に華やかな雰囲気に見えますよ。
Uピン&造花を使った簡単髪飾りの作り方②:花と茎を切り分ける
次に造花の花と茎の部分を切り分けます。
中には切るとバラバラになってしまう造花もありますので、選ぶ際は慎重に。
Uピンを通すために茎部分に穴を開けるので、5mmほど残しておくと良いでしょう。
茎が柔らかい造花の切り方
茎の部分が柔らかい造花なら、100均に売っているニッパーで充分切ることができます。
ハサミでも切れますが、刃こぼれしてしまうこともあるので注意しましょう。
茎が硬い造花の切り方
茎の部分が硬い造花は、100均のニッパーや小型の道具では切るのが難しいことが多いです。
こういった造花を切る際は、専用の切る道具を用意してくださいね。
Uピン&造花を使った簡単髪飾りの作り方③:茎に穴を開けワイヤーを通す
そして切った茎部分に、Uピンを通すための穴を開けます。キリでゆっくりと開けていきましょう。
あまり勢いよく開けてしまうと茎が破れてしまうので注意してください。
穴を開けたら、ワイヤーを通しねじっていきます。
このとき、穴が破れないように造花を手でおさえるとスムーズにねじることができますよ。
ワイヤーが頭に刺さると危険なため、最後の方まできちんとねじることを忘れずに!
Uピン&造花を使った簡単髪飾りの作り方④:Uピンを固定して完成
最後にねじったワイヤーとUピンを沿うように固定していきます。
固定には、フローラルテープを使うのがおすすめです。
フローラルテープとは花のアレンジをする際に使用されるテープで、伸び縮みが良く柔らかめのテープです。
フローラルテープを軽く引っ張りながら、スライドさせて固定していきます。
造花にUピンがしっかりと固定されたら完成です。
カチューシャと造花を使った簡単髪飾りの作り方
カチューシャ&造花を使った簡単髪飾りの作り方①:カチューシャと造花を用意する
まず髪飾りを作るのに以下の材料を用意します。
- お好みの造花
- カチューシャ
- ニッパー、はさみなど茎を切る道具
- 瞬間接着剤
お好きなカチューシャを選んでください。
造花はUピンの時と同様に、小さな花を使うと上品に見えますし、大きな花を使うと一気に華やかな雰囲気に見えますよ。
カチューシャ&造花を使った簡単髪飾りの作り方②:花と茎を切り分ける
Uピンを使ったアレンジと同様に、花と茎を分けていきます。
茎は花びらがバラバラにならないように切るようにしましょう。
フラワー感をたっぷり出したい方は造花だけではなく葉っぱの部分も切って残しておくのがおすすめ。
葉っぱも加えることにより、花が際立つため可愛い雰囲気のカチューシャに仕上がります。
カチューシャ&造花を使った簡単髪飾りの作り方③:土台を作る
カチューシャ本体の作り方です。(用意したカチューシャのままで良い方はこの工程を飛ばしてくださいね。)
カチューシャの色を変えたいときは、リボンを使うのがおすすめです。
リボンをカチューシャの2倍の長さでカットし、半分に折ってリボン同士を接着させます。
次にカチューシャの両端に両面テープを貼ります。
リボンを片方の端に貼り、真ん中には薄く接着剤を塗っていきます。
そして、もう片方の端までリボンを接着させていきます。
カチューシャの端が細くなっている場合は、内側に折り込んでまとめるときれいに見えますよ。
カチューシャ&造花を使った簡単髪飾りの作り方④:花とカチューシャをくっつける
土台のカチューシャに、切った花を接着剤で飾りつけていきます。
きれいな花の作り方
花は立体的に見えるよう作り方を変えると、まとまっていて見えきれいな仕上がりになります。
一輪一輪、少しずつ重ねて貼っていくのがポイントです。
髪飾りをきれいに作るポイント
手作りでも、売っている髪飾りのようにきれいに見せたいですよね。
そこで、髪飾りのきれいな作り方のポイントを3つ紹介します。
- 接着剤がはみ出ないようにする
- 花の配置のバランスを考える
- ワイヤーでしっかり固定する
髪飾りをきれいに作るポイント①:接着剤がはみ出ないようにする
せっかく全体がきれいにまとまっていても、接着剤が見えてしまっていたら作り方が雑に見えてしまいます。
自然に花が付いているように見えるのがきれいに見えるポイントです。
接着剤は、はみ出ないように付けすぎには注意!
もし接着剤がはみ出てしまった場合は、綿棒やピンセットで取るようにしてくださいね。
接着剤がはみ出たまま乾いてしまうと跡になってしまうので、乾く前に取り除きましょう。
髪飾りをきれいに作るポイント②:花の配置のバランスを考える
複数の花を使う場合は、花の配置のバランスを考えて作るようにします。
花だけだと少し寂しい方は、葉っぱを加えるのも良いでしょう。
また、ビーズやパールなどの小物を使うとまた違った雰囲気になります。
ビーズを使うと可愛い印象に、パールを使うと上品で大人っぽい髪飾りになりますよ。
髪飾りをきれいに作るポイント③:ワイヤーでしっかり固定する
ワイヤーをしっかりつけていると髪飾りをつけたときに安定します。
花の大きさに対して、ワイヤーの固定を変えましょう。
大きな花は1本では弱すぎて不安定になってしまうため、2本以上で固定すると安定しますよ。
また、ワイヤーは飛び出てしまっていると非常に危険ですのでフローラルテープで二重に保護することも忘れずに。
七五三や成人式にはつまみ細工の髪飾りがおすすめ
つまみ細工とは江戸時代から伝えられている伝統的な手工芸のことです。
つまみ細工の作り方は、薄い絹の羽二重を正方形に小さく切りつまんで折りたたみ、それらを組み合わせることによって花などの形をつくっていきます。
おすすめの理由1:見栄えがよく素人っぽさが出にくい
細かい模様がたくさん入っていて複雑な作り方に見えますが、意外とカンタンに作ることができます。
たくさんのパーツが組み合わさっているため、凝った髪飾りに見えるので見栄えがよく見えるのです。
おすすめの理由2:着物や小物に合った髪飾りを作ることが可能
売っている髪飾りではなく手づくりのため、自分の理想の髪飾りを作ることができます。
着物の色や雰囲気と合わせて作り方を変えると、全体のバランスがぐっとまとまります。
つまみ細工の髪飾りの作り方
①:材料を用意する
今回は基本的な丸つまみの作り方をご紹介します。
まず最初に使用する材料と道具を用意します。
- 布
- ハサミ
- カッター
- ボンド
- ピンセット
- 定規
- ウェットティッシュ
- 花芯にするパーツ
ボンドは、基本的には布用ボンドを使用しましょう。
ただ、使用する布によってはくっつかないものもあるので布に合った接着剤を用意してください。
花芯にするパーツはビーズ、パールなど自分の好みに合った雰囲気に合わせて選んでください。
カッターはロータリーカッターが使いやすくておすすめです。
また、カッターを使う際に傷をつけたくない方は布の下に敷くマットもあると傷つけずに済むのでおすすめですよ。
②:布をカットする
布をカッターで3×3センチに枚数分切っていきます。
用意する布の数は、作りたい花びらの数にプラス1枚用意します。
たとえば5枚の花びらを作るなら、カットする布は花びらの数5枚に加えて土台用に貼るための1枚必要なため、全部で6枚用意するということになります。
つまみ細工の布の選び方
つまみ細工で使用されている布は、「ちりめん」と呼ばれる布が多く使われています。
ちりめんは絹で織られて生地の表面にシボと呼ばれる凸凹があるのが特徴です。
ちりめんではなくてもつまみ細工を作ることができますが、シフォン生地や厚い生地は不向きなので気をつけてくださいね。
③:花びらを作る
花びらの作り方は、角と角を合わせて対角線上に半分に折ります。
半分に折った布の真ん中をピンセットでつまんで、さらに半分に折っていきましょう。
折り山を上にしたら、ピンセットで真ん中のあたりをつまみます。
そして離れている部分を折り、山に向かって重なるように外側に折り上げましょう。
ボンドをつけて全体になじませ、しっかりと布がくっつくまでつまんだままにしておきましょう。
手で抑えておくのが大変な方は、ピンチで挟んでおくのがおすすめです。
全体が乾くまで待ち、花びらを見てキレイに整っていない部分を調節します。
はみ出ている部分はカットしてくださいね。
④:土台に花びらを並べ、花芯をくっつける
土台の布の全体にボンドを塗り、作成した花びらを乗せていきます。
全体のバランスを見て、きれいになるように作り方を工夫してくださいね。
土台に塗った接着剤が乾いたのを確認して、花を乗せたところからはみ出てしまっている土台の布をはさみで調節していきます。
真上から見た時に、土台の布がはみ出ていないか確認しましょう。
土台をきちんと調節すると、髪飾りの仕上がりが一層に美しくなりますよ。
そして最後に、花芯にパーツを接着します。
出来上がったつまみ細工をピンやかんざしなどお好きなヘアグッズにくっつければ完成です。
つまみの先端を細くしたり、花びらの枚数を変えたりして、自分好みのつまみ細工に仕上げてみましょう。
100均材料をグルーガンで付けるだけで髪飾りを作れる
飾りをつける際に必要な接着剤。
しかし、接着剤は使うのに慣れていないとはみ出たり、くっつきが甘かったりしてしまいます。
そこで活躍してくれるのが「グルーガン」です。グルーガンとはスティック状の樹脂を溶かし接着していく道具のことです。
溶かした樹脂が再び固まることで固定され、短時間で作業することができます。
グルーガンは布だけではなく、金属やプラスチックも接着することができます。
ホームセンターで売っているグルーガンは1,000円ほどするので、100均で手に入れた方がお得ですよ。
強度も通常の接着剤と同じくらいあるので安心して使うことができますし、接着している部分を再加熱すれば剥がす事もできます。
髪飾りの作り方を紹介している本
3名の作家によるつまみ細工の髪飾りの作り方が載っている本。
つまみ細工の基本的な作り方はもちろん、アレンジ方法も紹介しています。
お花や動物のモチーフから、かんざし・バレッタ・カチューシャ・などさまざまな髪飾りに合った作り方も掲載。
後半では髪飾りだけではなく、バッグチャームや帯飾りなどアクセサリーの作り方もあるのでトータルコーディネートが可能です。
髪飾りの作り方を自分流にアレンジしてみよう。
今回は、さまざまな髪飾りの作り方をご紹介しました。100均で揃うアイテムで作ることができるので、はじめての方でも気軽にチャレンジできますね。
既製品も可愛い商品が売っていますが、自分で作った髪飾りは一段と愛着が湧くのではないでしょうか?
世界に1つだけの髪飾りを作ってみてくださいね。