折り紙の枚数別多面体の作り方
多面体とは、4つ以上の複数の平面に囲まれた立体のことを言います。
曲面があるものや境界が曲線であるものは多面体には含まれません。
折り紙で多面体を作る際は、1つ1つのパーツをとにかく丁寧に折っていくことが、綺麗に仕上げる秘訣と言えます。
基本となるパーツを丁寧に折ることで、パーツ同士を繋ぎ合わせて組み上げたとき、隙間ができずにきちんと重なり合い、綺麗な多面体となるのです。
多面体を折り紙で作る際に必要となる折り紙の枚数ごとに、作り方をみてみましょう。
例え同じ枚数の折り紙を使った多面体であっても、表面の模様が異なっていたりと、それぞれとても個性があります。
30枚で作る多面体の折り方
30枚の折り紙を使って作るくす玉です。
まずは、30個の同じ形のパーツを作成しすることからスタート。
このパーツのことをユニットと呼ぶこともあります。
30個の同じパーツを作ってから、3つのパーツを組み合わせて、1つ目の山となる部分を組み上げていきます。
それぞれのパーツを連結させていく際のポイントは、片面に山が5個できるように作ることです。
そうすれば、自然と多面体が完成していきます。
連結させる際は、折った際にポケットになっている部分に差し込んで連結させるので、ノリは使用しません。
使用する折り紙の色や、組み立てる際の色の配置によって、仕上がりの雰囲気もガラリと変わります。
多面体にアレンジを加えて表面にお花が咲いているかのようなデザインの作り方です。
形が立体的なだけでなく、表面の模様も立体的で、とても凝った造りになっています。
30枚の折り紙で作られたパーツを、1つ1つ差し込みながら組み合わせて作られています。
こちらも多面体の表面にアレンジを加えて、表面に星型が現れるように組み立てられた多面体。
ノリを使用しながら、1つずつのパーツを丁寧に固定してきます。
完成に近くなると、開いている部分が小さくなるため、細かい作業はピンセットを使いながら行うと作業がしやすくなります。
90枚で作る多面体の折り方
90枚の折り紙で作られた90個のパーツを、5個ずつつなげていきます。
5個ずつをつなげてできたパーツを12セット作ったら、それらを単体のパーツを接続するために使いながら立体に組み上げていきます。
リズミカルに多面体を仕上げている手元の様子は、見ているだけでも気持ちの良いものです。
120枚で作る多面体の作り方
120枚の折り紙を使用した多面体の折り方です。
ストップモーションの技法でパーツの折り方とそれぞれのパーツの組み立て方が撮影されています。
1つのパーツの作り方が分かりやすいだけでなく、その後120個のパーツが組み合わさり立体にとなり、さらに多面体が完成していく様子は作品はもとろんのこと、映像としてもとても芸術的です。
120個のパーツを折るのも組み立てるのもとても根気が必要な作業です。
しかし、組み立て終わったときの達成感はひとしおです。
おすすめの折り紙
ショウワグリムから発売されている直径15㎝のくす玉を作るための折り紙セット。
こちらには、くす玉の下に飾りとして付けるリリアンと折り図もセットになっているので、購入後すぐに作成に入ることができます。
できあがりサイズが約13㎝のさくら玉を作ることができるセットです。
ピンク色のオーロラ折り紙が30枚入っています。
ひしめいて咲く桜の花をイメージされる、とても素敵な折り紙です。
折り方の解説も入っています。
折り紙で多面体を作ってみよう!
折り紙で作られた多面体の完成作品を見ると、とても複雑そうに見えて「自分には作ることができない」と感じてしまいがちです。
しかし、折り紙を使って多面体を作る作業は、基本的には同じ作業の繰り返しです。
折り紙初心者の方は、最初は30枚の折り紙を使った多面体の作品から初めて、次第に90枚、120枚と折り紙の枚数を増やしてチャレンジされるのも良いですね。
ぜひ、これらの折り紙で作る多面体の簡単な作り方を参考に、折り紙での多面体づくりに一度挑戦してみてはいかがでしょうか。