色鉛筆を使ってプラ板を着色する方法を動画で解説
プラ板はツルツルしているので、一般的には油性ペンなどを使って着色します。
そのままでは色鉛筆では色を付けることはできないので、色を塗る前のひと手間が必要なんです。
まずは色鉛筆を使ったプラ板の着色方法の基本を、動画でチェックしていきましょう。
プラ板に色鉛筆で色付けをするときに必要になるのが、紙やすりです。
目の細かい紙やすりを用意しましょう。
手順はこちら。
- プラ板を好きなサイズにカットする
- 紙やすりでプラ板全体に細かい傷をつける
- 好きな絵を描いて色鉛筆で着色する
油性ペンを使うときと違うのは、着色する前に紙やすりで細かい傷をつけるという点。
表面に細かい傷を付けることで、色鉛筆でも簡単に色付けをすることができるようになるんですよ。
細かい傷を付けることで透明感は減ってしまいますが、全体的に柔らかい印象になり作品の雰囲気も優しくなります。
じっくり根気よく紙やすりをかける作業をしましょう。
色鉛筆で着色したいけど、紙やすりをかけるのが面倒という場合は、除光液を使って表面のツルツルを剥がすという方法もあります。
においがきついので、お子さんと一緒に行うときにはあまりおすすめしませんが、作業時間は短くなりますよ。
色鉛筆を使ったプラ板の着色のコツをご紹介
こんなにツルツルなのにちゃんと色鉛筆で着色することができるのか、不安だという人もいると思います。
ちょっとしたコツを押さえることで、仕上がりのクオリティもアップしますし、発色も良くなりますよ。
ここでは色鉛筆を使ってプラ板を着色するときの4つのコツを紹介します。
①:真っ白になるまで紙やすりでこする
プラ板に色鉛筆で着色するには、できるだけたくさんの傷を細かくつけることが重要になります。
紙やすりで付けた細かい傷に色が入るというイメージなので、たくさん傷が付いていたほうがきれいに色を乗せることができるんです。
プラ板が真っ白になるくらいまで、丁寧に時間をかけて紙やすりをかけるようにしましょう。
この作業を丁寧に行うことで、色鉛筆での着色もきれいに仕上がります。
②:いろいろな方向から紙やすりをかける
紙やすりをかけるときに、つい同じ方向からばかりこすってしまいがち。
見た目では真っ白になっていても、同じ方向からしか紙やすりをかけていないと、見えない部分が残ってしまっていることもあるんです。
縦・横・斜めと、いろいろな方向から紙やすりをかけることで、隙間なくしっかりと細かい傷を付けることができますよ。
できるだけツルツルの部分を減らすことで、焼き上げた時の色のムラも減らすことができます。
③:焼くと色が濃くなることを意識
プラ板経験者はご存知かもしれませんが、焼く前と焼いた後の色のイメージはかなり変わります。
これは色鉛筆を使って着色した時も同じで、焼く前よりも焼いた後のほうが色が濃くなります。
淡い色で仕上げたいときは、イメージよりも薄く着色をしましょう。
色鉛筆でも原色系の色を使うとしっかりした色が出るので、イメージに合わせていろいろな色を細かく使い分けるのもきれいに仕上げるポイントです。
④:丁寧に色塗りする
油性ペンなどを使うと、簡単に広い面に着色することができます。
しかし色鉛筆だとペン先が細いということもありますが、ペンよりも色が乗りづらいという特徴があります。
ササっと塗るのではなく、細かく鉛筆を動かして隅々まで丁寧に色を乗せていくようにしましょう。
ここで適当に縫ってしまうと、焼いた後に色ムラが目立ってしまいザラつきがあるような仕上がりになってしまうので注意が必要です。
プラ板の着色に適した100均セリアの色鉛筆をご紹介
プラ板も100均で購入することができますが、着色に使う色鉛筆も100均で購入ことができます。
今セリアで注目されている色鉛筆があるんですよ。
それがこちらの『にほんの色鉛筆』という商品。
従来の24色入りの色鉛筆にはなかった、和の雰囲気を連想させるような色が12色入って100円!
『にほんの色鉛筆』はほんのりくすみがかった色が多く、花の色付けやグラデーションを付けるときにもかなり重宝する色味ばかりなんですよ。
塗り絵で使うときにはちょっと色が薄いと感じる人も多いようですが、プラ板なら焼き上げれば色が濃くなり色の薄さは全く感じません。
ありそうでなかった色が12色もそろったセリアの色鉛筆は、基本の色鉛筆にプラスして持っておくのがマスト!
色鉛筆についてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください!
100均の色鉛筆おすすめ10選!24色や虹色・水彩など全種類を紹介【ダイソー・セリア】100均の色鉛筆は種類が豊富! 一昔前までは単純な多色入りのものしか売っていませんでしたが...
着色に色鉛筆を使ったプラ板のグラデーションの仕方を解説
色鉛筆を使ってプラ板に色付けする最大のメリットは、グラデーションのある作品をきれいに仕上げられるということ。
色鉛筆を使うことで色がきれいに混ざり、作品に立体感や奥行きを出すことも可能になるんですよ。
塗り絵が得意な人ならグラデーションも簡単に付けられますが、慣れていない人にとっては難しく感じるかもしれませんね。
まずは動画できれいなグラデーションのつけ方を学んでいきましょう。
①:濃い色から塗り始める
グラデーションを付けるときは、まずは濃い色から塗り始めます。
一番濃くしたいところから徐々に薄くなるように塗り進めていきましょう。
あとで微調整をするので、初めはちょっと薄いかなというくらいの力加減で塗るのがポイントです。
②:途中から別の色を混ぜる
1色目で徐々に薄く塗り始めたあたりから、もう1色の色を重ねて塗りましょう。
2色目も塗り始めは少し濃いめに塗り、だんだん薄くなるように塗ります。
これを3色4色と繰り返していくと、だんだんきれいなグラデーションが見えてきますよ。
同系色でグラデーションを付けるときは、隣り合う色の濃さを見ながら重ねていきましょう。
反対色を使う場合は、隣り合う色のバランスを見て決めてくださいね。
③:二度塗りして微調整する
すべての色を塗り終えたら、もう一度最初に戻り濃い色から2度塗りをして微調整をしていきます。
少し離れてみて、色の濃さを確認しながら進めるときれいに仕上がります。
最後に白の色鉛筆を使って色が重なっている部分を塗ると、きれいに色が混ざり自然な仕上がりになりますよ。
より濃くしたい部分は黒や茶色を使って陰影をはっきりさせるのもおすすめ。
着色にコピックや水彩色鉛筆を使ったプラ板のおすすめデザイン集8選
プラ板は色鉛筆だけでなく、コピックというイラストレーターが使うペンを使っても色付けをすることができるんですよ。
コピックを使うと、色鉛筆と同じようにふんわりとした印象に仕上げることができます。
また、水彩色鉛筆を使って本物の水彩画のような作品を作ることも可能なんです。
ここではSNSで話題の、コピックや水彩色鉛筆を使った作品アイデアをたっぷり紹介します!
コピックや水彩色鉛筆を使う場合は、水にぬれると色が落ちてしまうことがあります。
焼き上がりにはレジンやニスで両面コーティングしましょう。
- 立体アジサイのピアス
- ミモザのブローチ
- 透け感のある立体フラワー
- グラデーション風船とペンギン
- ちょうちょのピアス
- カラフルな動物モチーフ
- レジンと合わせてぷっくりボタン
- 封入パーツを作る
①:立体アジサイのピアス
立体のアジサイのアクセサリーは小さくても存在感があり、とってもキュート!
こちらの作品はコピックや水彩色鉛筆でもきれいなグラデーションを作ることができますし、普通の色鉛筆でも丁寧に色塗りをすればこんなに素敵に仕上がります。
ピンクと青、紫がきれいなグラデーションになっていて、季節感もある素敵な作品ですね。
②:ミモザのブローチ
コピックを使うと、こんなに奥行きのある絵をプラ板で表現することができるんですね。
ミモザの鮮やかな黄色が映える、素敵なブローチです。
レジンで表面をコーティングしてあるので、さらに立体感が出てアクセサリーに加工した時にキラキラと輝きます。
コピックを使えばはっきりした陰影がつけやすいのが魅力ですね。
③:透け感のある立体フラワー
色鉛筆を使うと紙やすりをかけるので透明感が損なわれてしまいますよね。
色鉛筆の淡いイメージを壊さずに、透明感もしっかり出したいというときは、水彩色鉛筆を使うのがおすすめ。
全体に塗って水でぼかせば、色鉛筆を使っているのにこんなに透明感のある素敵な作品に仕上がります。
立体的なお花に仕上げても、透け感があるので重さを感じません。
④:グラデーション風船とペンギン
こちらも水彩色鉛筆を使った作品。
風船の部分に水彩色鉛筆を使い、水で程よくぼかすと水滴のようなイメージが生まれ、まるで絵本の世界から飛び出したような雰囲気になりますね。
水彩色鉛筆だけでなく、油性ペンなどと組み合わせて使うことでメリハリが出て、作品に動きを出すことができます。
いろいろな素材を上手に組み合わせるのも、クオリティをアップさせるポイントになりそうですね。
⑤:ちょうちょのピアス
1色だけでこんなにきれいなグラデーションを出せるのも、水彩色鉛筆の魅力です。
ちょうちょのはかなさが透明感のあるグラデーションによって、上手に表現されていますね。
こちらも羽根の模様は油性ペンなどを使って描かれているので、メリハリがあってとっても素敵です。
いろいろな色を使ったグラデーションにしてもかわいいですし、色違いでペアにしてもかわいくなりそう。
⑥:カラフルな動物モチーフ
カラフルな色を使ったグラデーションも、水彩色鉛筆を使って水でぼかすことで、こんなに自然にしかもキュートに仕上がります。
水彩色鉛筆を使うと、本当に水彩画のように仕上がるのが魅力ですよね。
普通の色鉛筆を使った時よりも淡く、柔らかい印象に仕上げたい場合は水彩色鉛筆のほうがイメージに近いものが作れるかもしれません。
⑦:レジンと合わせてぷっくりボタン
水彩色鉛筆とレジンを組み合わせると、よりみずみずしくなってかわいらしい印象になりますね。
コピックや色鉛筆よりも、やっぱり透け感が出るのが水彩色鉛筆の魅力。
ぼかしたいところは水を使ってぼかし、ぼかしたくないときは普通の色鉛筆のように使えるので、色を塗る場所によって使い方を変えられるのもうれしいポイントです。
⑧:封入パーツを作る
今ちょっとした話題となっているのが、レジンなどに使う封入パーツをプラバンを使って作るという方法。
コピックや水彩色鉛筆を使うと、透明感のあるプラ板を作ることができますよね。
これを穴あけパンチで小さなパーツを作って焼くと、さらに小さくなってビーズのような仕上がりに。
三角や四角にランダムに切ったものも同様に小さなパーツとして使えます。
いろいろな色で小さなパーツを作って、これをレジンに閉じ込めて新しいアクセサリーを作るのも人気なんですよ。
おすすめのプラ板
自分で絵を描いて仕上げるのもプラ板の楽しみのひとつですが、絵が苦手という人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、プリンターで印刷できるプラ板です。
こちらの商品は、家庭用インクジェットプリンターで印刷することができるので、写真など好きなデザインを印刷して仕上げることが可能。
写真屋さんに頼んだようなプリントアイテムを、自宅で簡単に作ることができるのが魅力です。
塗り絵を印刷して、色塗りを楽しむという使い方もおすすめです。
プラ板と色鉛筆で作品の幅を広げよう
今までプラ板には油性ペンでしか着色をしたことがないという人は、紙やすりで傷をつけて色鉛筆でも色塗りを楽しんでみてください。
同じデザインのものでも着色の素材を変えるだけで、がらりと雰囲気が変わっておもしろいですよ。
グラデーションも色鉛筆を使うととっても素敵になります。
慣れるときれいなグラデーションを作ることができるので、楽しみながら挑戦してみてくださいね。