折り紙でバラなどの立体的な花を作ってみよう!
子どもの頃に作ったお花の折り紙を思いだしてみましょう。
チューリップやひまわりなど、特徴がわかりやすいお花が多かったのではないでしょうか?
チューリップなら、ぷっくりしたシルエットが特徴的です。
ひまわりなら黄色と茶色の折り紙を組み合わせると、それらしく見えますよね。
特徴がわかりやすいので、わざわざ折らなくても、それらしい形に切り抜いても表現できるレベルです。
大人向けの折り紙は、子ども向けの折り紙とは異なり、立体で表現することがポイントです。
バラやダリア、ガーベラなど、平面だとどうしても特徴を出すのが難しいお花ですが、立体的に作ってみるとそれぞれの特徴が発揮されます。
花びらをカールさせたり、お花を支えるガクを作ったり、それぞれのお花の特徴を生かした作り方を紹介します。
折り紙を使った立体的な花の簡単な折り方
まずは折る回数が比較的少なく、難しい工程が少ないお花の折り紙を紹介します。
自信がない人は、折り紙でなくてもいいので、大きいサイズの紙から作ってみましょう。
- チューリップの折り紙
- ユリの折り紙
- あやめの折り紙
- 桃・梅・桜の花の折り紙
- 椿の花の折り紙
- ハスの花の折り紙
簡単な立体的な花①:チューリップの折り紙
チューリップのぷっくりとした形が素敵に再現されています。
折り紙の鶴の折り方と同じように途中まで折っていきます。
花びらを作るときに、折り紙を重なるようにおりこみ、上が絞られた四角すいを作ります。
四角すいの上からバナナを向くように花びらを広げていきます。
緑色の折り紙でチューリップの大きな葉っぱと茎を作り、組み合わせます。
簡単な立体的な花②:ユリの折り紙
ユリの花は、大きくカールした花びらが特徴的です。
折り紙の鶴の折り方と同じように途中まで折りますが、鶴の足になる部分の反対側をつぶして折っていきます。
花びらを開いたら、鉛筆やストローなどに紙をまきつけ大きなカールをつけましょう。
以下の動画では色のついた折り紙を使っていますが、白い色の折り紙で作ると良いですね。
緑色の折れ曲がるストローと組み合わせて下向きにお花を取り付けると、さらにユリらしく見せられます。
ワイヤーに黄色い紙テープをまきつけ、花の中にめしべ、おしべを付けるとさらにリアルに。
簡単な立体的な花③:あやめの折り紙
あやめの花は、ユリの花と作り方がかぶる部分が多いので一緒に習得してしまいましょう。
あやめの特徴は、紫色で上を向いて広がる花びらと、細い茎と葉っぱです。
特徴を生かせば、ユリの花と区別をつけられますね。
紫の折り紙でユリの花と同じように折っていき、花びらはしっかり折り目をつけて折ってからカールさせます。
カールは指の先で弱めにつけるくらいでいいですよ。
茎は緑色の折り紙を丸めて、葉は細く切って作ります。
作り方がかなり似ているお花同士でも、出来上がったものはまったく違うところが面白いですね。
簡単な立体的な花④:桃・梅・桜の花の折り紙
これら3つのお花もほとんど同じような作り方でできます。
ポイントは花びらの切り方に着目することです。
桃は尖った花びら、梅は丸くぽってりした花びら、桜は切れ込みが入った花びらです。
もちろん、折り紙の色もそれぞれの花によせるといいですね。
一枚の花を作るのに、折り紙を5枚使います。
本物によせるには、15cmサイズの折り紙を四つ切にして7.5cmサイズで作りましょう。
1枚の折り紙で花びら1枚と花弁がセットになったものを作ります。
紙を丸めて貼り付けて、丸い花びらが完成!
桃の花はそのまま丸めればよいのですが、梅と桜は丸める前に花びらを切っておきます。
花びら同士を貼り合わせる時は、手で糊をつけるとべたべたになってしまうので注意してくださいね。
爪楊枝など、糊をのばす道具を使ってやるときれいに作れますよ。
簡単な立体的な花⑤:椿の花の折り紙
椿の花は力強い印象で、赤と黄色または白と黄色のコントラストがポイントです。
1枚の折り紙で花びら、もう1枚の折り紙でおしべ・めしべを作ります。
椿の花びらは重めで、花びらの先のみカールしていますね。
折り紙を二重に重ねて椿の花びらを表現します。
花びらの先は、爪楊枝など細いもので強めにカールさせるのもポイントです。
おしべ・めしべは黄色い折り紙に切り込みを入れたものを巻いて作ります。
簡単な立体的な花⑥:ハスの花の折り紙
ハスの花は丸まったシルエットがポイントです。
大きく広がった葉っぱと組み合わせると特徴をバッチリ抑えられますね。
折り紙の頂点を中心に向かって折る動作を3回繰り返します。
普通の15cmサイズの折り紙でも厚みが出て折りにくくなっていくので、もっと大きいサイズの折り紙でやってみてもいいでしょう。
最後に、折った部分をひっくり返すようにして花びらを作ります。
何重にも重なった紙を折り返すので、気を付けないと破れてしまうことも。
折り方自体は簡単なのでゆっくり慎重に取り組みましょう。
もっと難しい折り紙を使った立体的な花に挑戦
立体的な折り紙の中には折る手順が難しかったり、たくさんの折り紙を使うものもあります。
思わずため息が出そうな、立体的で見事な折り紙を紹介します。
- カーネーションの折り紙
- ピンポンマムの折り紙
- ガーベラの折り紙
- やや難しいバラの折り紙(ツイストローズ)
- もっと難しいバラの折り紙
- お花を束ねて作るくす玉
- あさがおの折り紙
- ダリアの折り紙
難しい立体的な花①:カーネーションの折り紙
カーネーションは母の日のプレゼントで応用が利きますね。
本物に似せるには、花びらの細かいギザギザと、ガクの部分の膨らみがポイントです。
花びらは、薄い紙を使って表現します。
折り紙のような固く表裏で色が違うものではなく、和紙のような薄くて表裏がない紙がいいでしょう。
紙を数枚程度重ね、蛇腹折におって、端の方をギザギザに切っておきます。
なるべく細かく折り、刻みをいれるように頑張ってください。
ガクの部分は膨らみがポイントですね。
動画のように膨らみが出るような折り方をしてもいいですが、ティッシュをつめても良いですよ。
最後に茎を刺すときに、ティッシュを詰めていた方がガクがつぶれず安定します。
難しい立体的な花②:ピンポンマムの折り紙
ピンポンマムというのは、西洋菊のことです。
日本の菊だと、お供え物をイメージすると思いますが、西洋菊はまんまるでかわいいお花ですよ。
一枚のお花を作るのに、紙を12枚も使います。
さらに、ピンポンマムの丸いポップな花びらを表現するために、すべての円を丸く切ります。
1つの丸い紙で、小さい花びら2つとその周りの大きい花びら1つを作ります。
これを8つ作り、まるくお花の形にします。
花びらの形を固定するためにはボンドを塗りながらの緻密な作業が必要ですが、形がいびつにならないように気を配る必要があります。
紙が4枚残っていると思いますが、その紙は、大きい花びらの中に貼り付け、色をつけるのに使います。
難しい立体的な花③:ガーベラの折り紙
ガーベラの花は四方に広がる花びらと、中心のやや小さめな丸い部分がポイントです。
この動画の折り方だと一枚の折り紙で花全体を折れます。
真ん中の部分がつぶれないように、花びらを作る前にしっかり中心部に折り目をつけておくことをおすすめします。
花びらを回しながら折っていくので、持つ部分を考えないと花の形がゆがんでしまいます。
難しい立体的な花④:やや難しいバラの折り紙(ツイストローズ)
バラは何枚もの花びらが重なりあってできています。
色々折り方はありますが、やわらかな重なりを表現するのが折り紙では難しい部分があります。
この方法では、折り紙をねじってバラを表現しています。
途中までは普通に直線的な折り方で全くバラの雰囲気はないのですが、折り紙をねじったところで、一気にバラの雰囲気がでてきます。
ねじった後は、爪楊枝で強めに花びらにカールをつけて完成です。
難しい立体的な花⑤:もっと難しいバラの折り紙
バラの折り方には、川崎ローズ・福山ローズなどといった名前がついているものもあります。
今回紹介するのは、それらとはまた別の折り方です。
バラの花の重なりを、大きさの異なる折り紙3枚で表現しています。
1枚の紙を折るだけでも大変なのに、重ねる時にいったん解体しなくてはならないことも!
苦労をして作ったバラは、ツイストローズよりも安定感があるので頑張ってみましょう。
難しい立体的な花⑥:お花を束ねて作るくす玉
桃・梅・桜のお花をたくさん束ねて作るくす玉はいかがでしょう。
動画のように、両面テープを使うとボンドで貼り付けるよりは素早くできます。
ただ、組み立てる時に間違うと、ボンドよりも剥がすのが大変な場合があります。
難しい立体的な花⑦:あさがおの折り紙
あさがおの丸く開く花を、はさみで切ることなく再現できます。
ラッパのような形はボンドで固定して作っているのでよく乾かしながら作業を進めましょう。
花の中の白い星の部分は、紙の端を折る面積で調整できます。
難しい立体的な花⑧:ダリアの折り紙
ダリアはエネルギッシュな花びらが特徴的ですね。
この折り紙では1枚の折り紙で、12枚もの花びらがあるダリアができます。
縦横、斜め方向にきっちり折り目をつけていきます。
折り目を付けたら、中心に向かって寄せていきます。
しっかり折り目がついていれば、寄せても崩れません。
中心に紙が集まったら、四角で円を描くように折りたたみましょう。
花びらの重なっている部分を折っていくと、立体感が際立ちますよ。
折り紙で立体的な花が作れるおすすめ本
立体的なお花の折り紙が折れる本です。
特別な紙を使うわけではなく、普通の折り紙による素朴さ*を感じられる作品ができます。
作品を作ったはいいが、実際にどうやって飾ったらいいか迷う人には、この本がおすすめです。
細めの瓶、バスケット、陶器など*飾り方の参考になる写真がのっています。
花びらだけではなく、茎や葉っぱなどお花全体を表現することができます。
きれいに作ったらぜひ飾ってみてください。
組み合わせればブーケやくす玉も作れる
立体的な折り紙は大人も楽しめる工作にピッタリです。
特にお花の折り紙は、リースなどにして飾ったりプレゼントにしたりと、実用的ではないでしょうか。
立体的にすると、それぞれのお花の特徴が生きた作品ができます。
花びらの形やカール、葉の形などにこだわって作りましょう。
特別な道具がなくても指先だけで十分折れますよ。
自分の好きなお花から始めてみてください。