モルタルとは?
みなさんはモルタルという用語を知っていますか?
DIYをしたことがあるという人は、聞いたことがあるかもしれません。
モルタルはレンガやブロックなどを積み上げるときに、接着剤として使われます。
その他にも壁の補修やガーデニングなど、様々なところで使われます。
とても便利なので、ぜひこれを読んで使ってみてください。
ここでは基本的なモルタルの使い方について紹介していきます。
それでは実際に見ていきましょう。
セメントとの違い
モルタルとセメントはどう違うのでしょうか?
モルタルはセメント・砂・水を混ぜ合わせたものです。
一方でセメントは、石こうや石灰石などを高温で焼いて作られます。
粉末状で、水や液体を混ぜることで固まります。
ちなみにコンクリートは、セメント・砂・水・砂利を混ぜることで完成します。
こちらの方が固く強いですが、ブロックやレンガの目地に塗るときには向きません。
DIYで使うモルタル塗料の作り方の手順
ここからは、モルタル塗料の作り方について紹介します。
- 砂とセメントを混ぜる
- 水を加える モルタルは一回で使い切らないといけません。 100均に売られているモルタルは量が少ないので、あまり使わないという人は100均のモルタルを使うといいでしょう。
特にレンガの目地を塗るときや、ちょっとしたものを作るときなどはあまり必要ありません。
紙パックに入れて固まらせるといったことでも代用できるので、道具も簡単に揃えることができます。
砂とセメントを混ぜる
まずは、砂とセメントを混ぜていきます。
肌にセメントやモルタルがつくと荒れるので、手袋を着用するのをおすすめします。
トロおけに砂とセメントを3:1の割合で入れます。
砂の色がなくなり、セメント色になってくるまでひたすら混ぜましょう。
DIY初心者という人は、インスタントセメントを使うと簡単でおすすめです。
インスタントセメントには、あらかじめセメントや砂が入っているため、水と混ぜるだけですぐにできます。
水を加える
セメントと砂がよく混ざったら、ここから水を足していきます。
水を加えるときのコツは、少量ずつ入れる ということです。
よく例えられるのは、耳たぶぐらいの柔らかさです。
このくらいになったら完成です。
モルタルはすぐに固まってしまうため、保存ができません。
使い切ってしまえるように、用途に合わせて水の量を調整 することが大切です。
夏場の場合
混ぜるのに必要な水の量は、季節によって変わります。
夏場は気温が高いため、すぐに乾燥してしまいます。
そのためいつもより水を少し増やすといいでしょう。
このとき失敗しないためにも、水は少しずつ加えていきましょう。
また、乾燥を防ぐためにもなるべく気温が低く、雨の降らない日を選ぶことをおすすめします。
冬場の場合
反対に冬場は、気温が低く乾くのが遅いです。
水を入れすぎてしまうと緩くなってしまうので、夏よりは水の量を減らしましょう。
少し固めにするとちょうどいいです。
ちなみに、一般的な水の量はセメントの半分ほど と言われています。
しかしこれはあくまでも目安なので、様子を見ながら足していきましょう。
DIYでモルタル塗料を塗るときの準備3つ
モルタル塗料を作ったら、次は3つの塗る準備をしていきます。
- 必要なもの
- 塗る箇所を水で洗う
- 塗る場所以外のところをマスキングする
モルタルは外壁塗装や玄関アプローチ など、おしゃれなDIYをするときに便利な素材です。
ぜひやり方をマスターしましょう。
それでは必要なものを用意して、DIYに取り掛かっていきましょう。
モルタル塗料を塗るときの準備1:必要なもの
まず、塗料を塗るときに必要な道具を紹介します。
- トロおけ(モルタルを混ぜる容器)
- バケツ(水を加えるときにあると便利)
- 練りスコップ(原料を混ぜ合わせるときに必要)
- 左官ごて(塗り作業のときに必要)
- ゴム手袋(手が荒れるのを防ぐ)
- 塗装用マスキングテープ(目印をつけるのに便利)
これとセメント・砂、またはインスタントセメントがあればモルタル塗装ができます。
モルタル塗料を塗るときの準備2:塗る箇所を水で洗う
塗料を塗る際に下地が乾燥していると、モルタルが水分を吸い取ってしまい接着力が失われてしまいます。
この状態だと、乾燥した後にひび割れや剝がれの恐れがあります。
これを防ぐためにも、モルタルを塗る前に下地は十分に濡らして おきましょう。
モルタル塗料を塗るときの準備3:塗る場所以外のところをマスキングする
塗料を塗るときの最後の準備はマスキングです。
マスキングをすることで、塗らないところや汚したくないところ に目印をつけられます。
家の中でDIYをするとき、ついつい汚してしまう恐れがあります。
固まってしまうと取りづらくなるため、まずは塗る前にマスキングをしましょう。
塗装用のマスキングテープや養生テープを使うと、剥がしやすくて便利です。
床や窓枠など汚れると困るところに貼っておきましょう。
DIYでのモルタルの塗り方3つ
準備ができたら、いよいよモルタル塗料を塗っていきます。
ここからはモルタルの塗り方を3つご紹介します。
- ブロックやレンガの目地に塗る場合
- 壁に塗る場合
- 床に塗る場合
モルタルはレンガやブロック塀の繋ぎ目に塗ったり、キッチン・浴室の床や天井に塗ったりと、とても多くの使い道があります。
ここでは、塗り方のポイントや注意点 などを解説していきます。
使い方を確認して、モルタル仕様のおしゃれなDIYをしましょう。
ちなみにモルタル塗料の処分の仕方ですが、排水溝に流してはいけません。
業者に頼むのが望ましいですが、費用がかかってしまいます。
庭に埋めるか別のものを作るなど、工夫する必要がありますが、できるだけ使い切ってしまうように気をつけましょう。
モルタルの塗り方1:ブロックやレンガの目地に塗る場合
まず、ブロックやレンガに塗る方法です。
手順としては、はじめに左官ごてを使って施工面にモルタルをならしていきます。
2段目を積む場合、目地(繋ぎ目)にもモルタルを詰めていきます。
後は好きな高さまでブロックやレンガを積み上げていきます。
このときに水平器 を使うと、真っ直ぐに揃えられるので、あると便利です。
モルタルで汚れた箇所は、水を含ませたスポンジ等で拭き取ります。
完全に乾いたら出来上がりです。
モルタルの塗り方2:壁に塗る場合
外壁や内壁に塗る場合、まず下地処理として補修作業を行います。
下地の汚れを落とし、欠けている部分やひび割れがあれば取り除きましょう。
塗るときのコツは、利き手とは反対側から塗り始める ということです。
右利きであれば左上から塗ると塗りやすいです。
重ね塗りをしっかりしておくと、ひび割れを防げます。
もし剥がれた場合は、もう一度補修をすると金額も安くて済むでしょう。
モルタルの塗り方3:床に塗る場合
最後に床に塗る場合です。
モルタル仕様にすると、お風呂場やトイレなどもおしゃれな床に変わります。
床は大体2~3cmほどの厚さで塗るといいと言われています。
塗り方のコツは、コテをモルタル面に水平に当てる ことです。
なるべく大きな動きでコテを動かし、塗った跡が目立たないようにしましょう。
モルタル仕上げの床は滑りやすくなるので、滑り止め塗料も用いるのがおすすめです。
DIYでモルタル仕上げにするメリット3つ
DIYをするうえで人気のモルタルですが、モルタル仕上げをすることで 3つのメリット があります。
- 高級感を出せる
- 補強になる
- 耐火性が付く
モルタルは、スタイルによって大きく雰囲気が異なります。
モルタル仕上げにするメリット1:高級感を出せる
まず1つ目のメリットは、高級感を出せるということです。
モルタルの色はよく目にする灰色だけではなく、パステルカラーなどバラエティーに富んでいます。
その中でも 白色や黒色のモルタル はシンプルですが、高級感を出せます。
塗り方を変えれば模様をつけることも可能で、DIYならではの味のある家に変わるでしょう。
自分好みのデザインにできるため、おすすめの素材です。
モルタル仕上げにするメリット2:補強になる
メリット2つ目は、補強になるという点です。
レンガの繋ぎ目に接着剤として使用することで補強になります。
水には弱いモルタルですが、耐久性には優れています。
強風や地震にも強く、メンテナンスを欠かさず行えば30年はもつと言われています。
モルタルが劣化しているかを見極める方法もあります。
チョーキングといって触った際に手に粉がついてしまったり、色あせや変色が起こったときには補修工事をしましょう。
モルタル仕上げにするメリット3:耐火性が付く
3つ目のメリットは、耐火性にも強いということです。
モルタルの原料であるセメント・砂はどれも不燃性です。
そのため、とても火に強いといった性質を持ちます。
木造建築の多かった日本では、防火性のある家にすることを求められました。
そこで広まっていったのがモルタル仕様の壁です。
燃えにくく、安全面でも優れているモルタルはおすすめでしょう。
モルタル塗料でDIYしよう
DIYと聞くと少し難しく感じてしまいますが、このモルタルを使った方法は簡単にできます。
上で紹介した以外にも、ピンコロ石で花壇を作ったりガーデンパンを作ったりと、工夫次第でたくさんのDIYが可能 になります。
今までよりも、さらに魅力的な家になること間違いなしです。
モルタルはとても便利な素材なので、DIY初心者という方もぜひ活用してみてはいかがでしょうか。