ポチ袋は簡単に手作りできる
「ポチ袋作り方」とは関西地方の方言に由来し“点、小さいもの、少しだけ”という意味があります。少しばかりの心遣いを“これっぽち”と控えめな気持ちで小袋にしたためたことから「ポチ」になったとされています。
人付き合いの上手な人は、常に手帳などにポチ袋を忍ばせて、ちょっとした御礼や心付けの際に包んで渡すそうです。
最近は可愛いデザインのポチ袋が沢山売られていますが、実はこのポチ袋、手頃な材料で可愛く簡単に作れてしまいます。
折角なら手作りしたもので包んだ方が渡す時により思いを伝えられて良いですよね。それでは、差し上げた後もリユースして楽しめる、そんな小粋なポチ袋の折り方をこれからご紹介していきます。
ポチ袋を作るために必要な材料
ポチ袋はたったひとつの材料で出来てしまいます。それは折り紙です。何処でも手に入り、最近では100円ショップでも多く取り扱われています。手軽に手に入る材料で作れるのはとても嬉しいですよね。
更に、柄の入った折り紙を使えば見栄えも良くなるのでおススメです。100円ショップのものでも素敵な柄の折り紙が沢山売っているので是非お気に入りの折り紙を見つけてみてください。
又、ラッピング用の包装紙や和紙を切って使うのも良いでしょう。和紙で作るとシンプルで洗練されたお洒落なポチ袋が作れるのでこちらも是非、参考にしてみてください。
基本のテンプレート的なポチ袋の作り方
折り紙を用意したところで、ポチ袋を折って作ってみましょう。まずは、簡単に出来る基本的なポチ袋の折り方を4つ解説と共にご紹介していきます。
基本的なポチ袋の折り方には折り紙で多く用いられる“中割り折り”や“かぶせ折り”などの技法は使いません。ほとんどが真っ直ぐ折っていくだけの作業なので折り紙を苦手に思っている方でも簡単に作れるでしょう。
基本のテンプレート的なポチ袋の作り方①:たとう包みのポチ袋
一般的にご祝儀袋や平たいものをラッピングする際によく用いられる包みをポチ袋のサイズで作る折り方です。まず、折り紙の表面を上してに置きます。右側が上になる様に三つ折りにしてください。
上になった面の端を2〜5ミリ程折りましょう(この折った部分の事を化粧折りと言います。)。裏返しにして、下4分の1程度を手前に向かって折り上げます。上も同様に折ったら先程折り上げた下の部分に入れ込んでください。
表に返したらたとう包みのポチ袋の完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
基本のテンプレート的なポチ袋の作り方②:斜めたとう包みのポチ袋
ひとつ前にご紹介した“たとう包みのポチ袋”の化粧折りの箇所を斜め折りにしたパターンのたとう包みの折り方です。作り方の手順は“たとう包みのポチ袋”と全く同じです。
この“斜めたとう包みのポチ袋”の違うところは三つ折り後、上になった面の端の化粧折りを斜めに折り曲げるだけです。上下を折り畳んだら完成です。
両面に色や柄の入った折り紙を使うと更に可愛く仕上がります。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
基本のテンプレート的なポチ袋の作り方③:基本の封筒ポチ袋
封筒の形になるポチ袋の基本の折り方です。小学生や中学生の頃に友達同士で授業中に渡すお手紙として折った方も多いのではないでしょうか。
まず裏面を上にして折り紙の横半分に折り目を付けます。下の辺1センチ程を目安にフチを折り上げてください。折り上げた側を折り目に合う様に更に折り上げましょう。
今度は折った側の角を折り目に合わせて折り上げてください。折り上げた角の辺に合わせて左右の辺を内側に折り畳みます。
上の辺の中心をとって側上左右の角を折り畳み、角を作ってください。折り畳んだ角のフチに合わせて下に折ったら完成です。角を隙間に差し込めば封をする事も出来ます。
図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
基本のテンプレート的なポチ袋の作り方④:簡易式封筒ポチ袋
ひとつ前にご紹介した“基本の封筒折り”を更に簡易的にした封筒折りのポチ袋です。まずは、裏面を上に、ひし形になる向きで折り紙を置きましょう。
自分側にある角を上の角より1センチ程度ずらして三角に折ってください。三角の形になった底辺の中心をとり、中心に合わせて三角の頂点を折りましょう。
裏に返し、斜めになっている辺を両辺とも底辺に合わせて折り重ねます。最後に上になっている方を下になっている方の隙間に入れ込めば完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧下さい。
意外と簡単!かわいいハートのポチ袋の作り方
可愛いポチ袋が作りたい方におススメしたいのが、ハートのポチ袋です。実は、意外と簡単に作れてしまうのです。
見た目が可愛いのは勿論、ちょっと手が混んでいるように見せられるので、渡す人も受け取る人にとっても嬉しいですよね。そんなハートのポチ袋の簡単な作り方を4つご紹介していきます。
ハートのポチ袋の作り方①:基本的なハートのポチ袋
一般的によく作られているハートのモチーフが袋の真ん中に現れる最も簡単なポチ袋の作り方です。このポチ袋を作る際には、折り紙の他にハサミを準備しておきましょう。
まず、折り紙を対角線上に折り、三角の形にしましょう。次に、三角の頂点を底辺側の中心に向かって半分折り返します。更にその半分折り返して折り目をつけてください。
折り目線に合わせてハートの半分の形にハサミを使って切り取ります。切り取るのが心配な方は、鉛筆などで下書きをしてから切り抜きましょう。
最後に袋になる所を8〜9センチの目安で残し、両端を折って噛み合わせたら完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
ハートのポチ袋の作り方②:ハートの付いた封筒ポチ袋
こちら、まるでハートの封をしたように見える封筒ポチ袋の作り方です。このポチ袋を作る際には、折り紙の他に糊を準備しておきましょう。
完成時の折り印がどうしても気になる方は、鉛筆などで薄く印を入れながら作ってみると良いでしょう。
ハートのポチ袋の作り方③:ハートを乗せたポチ袋
こちらは、袋の上にハートが乗っかっているようなポチ袋の作り方です。折り紙のみを使用します。折り幅によってハートのサイズが変えられるので、是非自分の好きな大きさのハートにしてみてください。
ハートのポチ袋の作り方④:ポッケタイプのハートのポチ袋
こちらは、そのまままるっとハート型にしたポチ袋の作り方です。使用するのは折り紙のみです。袋がポッケ状になっていて形も四角形ではないのでコインや小さいアクセサリーを入れるのにおススメです。
又、裏地付きの折り紙を使うとカラフルで可愛い仕上がりになります。まず、折り紙を対角線上に折り、三角の形にします。もう一度折り、4分の1のサイズの三角形にしてください。
両面袋開きにしたら、辺が繋がっている方を自分側にひし形に見える向きで置きましょう。左右の角を少し折り畳み、それに合わせて上の角を両面とも下に折り返します。
残りの箇所を折り返した辺に沿って2度折り曲げたら完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
折るだけで簡単に作れるポチ袋の作り方
基本から可愛いハートのポチ袋までの作り方をご紹介してきました。次にご紹介するのは、更に簡潔で作りやすいポチ袋の作り方です。折るだけで簡単に作りたい方、シンプルでオシャレなポチ袋を作りたい方はこちらを是非参考にしてみてください。
折るだけで簡単に作れるポチ袋の作り方①:一文字たとうのポチ袋A
基本でご紹介した“たとう包みのポチ袋”は化粧折りが片側に寄り、端処理を裏に折り上げておりました。今度ご紹介する“一文字たとうのポチ袋”は化粧折りが中心に来るタイプで、封も表面で出来るタイプのものになります。
まず、折り紙の裏面を上にして自分側に正方形の向きになるように置き、辺同士を合わせて十字に折り目を付けてください。
次に中心横の折り目線に向かって4分の1に折り目を付けましょう。今度は4分の1の折り目線の更に半分を折り(化粧折りに)しましょう。
縦の中心線に向かって左右の辺を折りたたんでください。最後に、化粧折りをした部分が中心に来るように3つ折りにして化粧折りした側の中に片方を入れ込めば完成です。
図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
折るだけで簡単に作れるポチ袋の作り方②:一文字たとうのポチ袋B
先程の"一文字たとうのポチ袋A"の見た目にちょっと変化を付けさせる作り方です。対角線上の角を結び十字に折り目を付けてください。中心の交点に合わせて左右を折りたたみ、出来た三角の頂点を中心に合わせて更に谷折りをしてください。
先に折りたたんだ時に出来た折り目線を中心線に向かって折っていきます。谷折りした時に出来た三角同士を合わせて更に谷折りしてください。
最後に余った上下を裏面に折りたたみ片方にもう片方を差し込んだら完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
折るだけで簡単に作れるポチ袋の作り方③:たとうのポチ袋
途中までは"一文字たとうのポチ袋B"と同じ作り方です。「谷折りした時に出来た三角同士を合わせて更に谷折り」の箇所を片側だけ蛇腹状に折っていきましょう。
蛇腹状に折った側を反対側に倒し、最後に余った上下を裏面に折りたたみ、片方に片方を差し込んだら完成です。図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
折るだけで簡単に作れるポチ袋の作り方④:お年玉包みのポチ袋
こちらだけ、長方形の紙を使用します。B5からA4サイズの紙を使用すると仕上がりが丁度良いサイズになります。短い辺が自分側に向く様に紙を置きます。
右上に来る角を左長辺に合わせて折り、今度は左上の角を右側に折りたたんでいきましょう。すると、三角形に長方形がくっ付いた様な見た目になっている筈です。
次に三角形の頂点を三角形の底辺になっている所に合わせて下に折りたたみます。次に、三角形の反対側にある長方形の長辺を先程折りたたんだ辺に合わせて折り上げましょう。
折り上げたら、三角の頂点が隠れる様に長方形の下に来た長辺を少し折り上げます。最後に小さな三角形が出来る様に折りたたみ片方に片方を差し込んだら完成です。
図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
のし袋風ポチ袋の作り方
ポチ袋で外せない作り方が、のし袋風のポチ袋です。“のし”のワンポイントが付くだけでご祝儀感がアップするので、ちょっとお兄さんお姉さんになった子供達へのお年玉などに喜ばれるでしょう。
次はそんなのし袋風のポチ袋の作り方をご紹介します。
のし袋風ポチ袋の作り方①:のし付きポチ袋A
中心に“のし”が来るのし袋風ポチ袋の作り方です。一番簡単でシンプルな作り方になっています“のし”を仕上げる際、バランスに気を付けて折っていきましょう。
のし袋風ポチ袋の作り方②:のし付きポチ袋B
”のし付きポチ袋A”の”のし”が右側に寄ったタイプの作り方です。”のし”を作る位置を変えただけで、作り方は同じです。こちらも是非参考にしてみてください。
のし袋風ポチ袋の作り方③:鶴のモチーフが付いたのし付きポチ袋
中心の”のし”の下に鶴のモチーフが付いたタイプののし袋風ポチ袋の作り方です。鶴を折る過程が少し複雑ですが、慣れると簡単に作れるようになります。
のし袋風ポチ袋の作り方④:のし付きお年玉包みのポチ袋
”お年玉包みのポチ袋”でご紹介した作り方に”のし”を付ける工程が加わったのし袋風ポチ袋の作り方です。
”お年玉包みのポチ袋”の時と同様、B5からA4サイズの紙を用意しましょう。裏地にも色や柄が入っているものを使うのがおススメです。
図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトからご覧ください。
小銭が入るポチ袋の折り方
ちょっとした心付けとして手作りのポチ袋に入れて差し上げた後、何かにリユースして貰えたら嬉しいですよね。次は、使用後小銭入れとしても使えるポチ袋の作り方をご紹介します。
- マチ付き小銭入れポチ袋
- おままごとにも使えるお財布ポチ袋
- 手紙折りで小銭入れポチ袋
- がま口型のポチ袋
小銭が入るポチ袋の折り方①:マチ付き小銭入れポチ袋
マチが付いた小銭入れとして使えるポチ袋です。しっかりと閉じることが出来ます。折り目を付けては開きというのを繰り返すので、付ける位置を間違えないように気を付けましょう。
小銭が入るポチ袋の折り方②:おままごとにも使えるお財布ポチ袋
こちら、おままごとにも使えるお財布ポチ袋です。実際、子供の頃におままごと用のお財布として作った方も多いのではないでしょうか。少し大きめの紙で作ればお札入れとしても使えます。折り方も単純なのでとても作りやすいです。
小銭が入るポチ袋の折り方③:手紙折りで小銭入れポチ袋
こちら、学生の時に手紙を折って作った方も多いのではないでしょうか。手紙折りは小銭の入るポチ袋としても使えます。長方形、もしくは4分の1を切った折り紙で作りましょう。
小銭が入るポチ袋の折り方④:がま口型のポチ袋
こちらは韓国の方が紹介しているがま口型のポチ袋の作り方です。口金を作るところが少し複雑ですが、見た目も可愛く使い勝手も良いので是非チャレンジしてみてください。
ポチ袋の作り方にひと工夫したいアレンジ術
ポチ袋を作ったけれど何か物足りない、もう少し個性的なポチ袋で特別なものにしたいという方の為に、今度はポチ袋作りにひと工夫したいアレンジ術をご紹介します。
- ポチ袋に水引を付けてアレンジ
- クイリングペーパーを付けてアレンジ
- スタンプを捺してアレンジ
- 変形タイプの鶴のポチ袋アレンジ
ポチ袋のアレンジ術①:ポチ袋に水引を付けてアレンジ
作ったポチ袋に水引の飾りを付けるアレンジです。水引はセリアなどの100円ショップでも簡単に手に入ります。結び方の種類も沢山あるのでアレンジの幅も広がります。
ポチ袋のアレンジ術②:クイリングペーパーを付けてアレンジ
作ったポチ袋にクイリングペーパーのお花を付けるアレンジです。小さいモチーフを作ってつけても大きく華やかにしても素敵な仕上がりになります。
ポチ袋のアレンジ術③:スタンプを捺してアレンジ
あえて無地のポチ袋を作ってそこにスタンプを捺してアレンジするのもおススメです。クラフト紙などで作ったポチ袋にアンティーク調のスタンプを捺すとお洒落に仕上がります。又、オリジナルのけしごむハンコを作って捺すのも良いでしょう。
ポチ袋のアレンジ術④:変形タイプの鶴のポチ袋アレンジ
最後に、仕上がった時の形状がちょっと変わったポチ袋のアレンジ折りをご紹介します。仕上がりは、ホームベースのような形になります。
このポチ袋を作る際は4分の1をカットした折り紙をご用意ください。鶴の部分の作り方が少し複雑ですが、簡単なポチ袋の作り方に飽きてしまった方はこちらのアレンジ折りに是非チャレンジしてみてください。
図が付いた詳しい作り方はこちらのサイトで見ることが出来ます。
一工夫したオリジナルポチ袋の作り方5選
前項では主に、作ったポチ袋に後付けするアレンジ方法をご紹介しました。最後は、前項の終わりにご紹介した”変形タイプの鶴のポチ袋アレンジ”のようなアレンジ折りをご紹介します。
- 鶴のポチ袋の作り方
- リボンのポチ袋の作り方
- 小銭が入るポチ袋の作り方
- お札向けポチ袋の作り方
- 花のポチ袋の作り方
ポチ袋の作り方①:鶴のポチ袋の作り方
ポチ袋の中心に鶴のモチーフが来る折り方です。鶴のポチ袋の作り方の中でも最もポピュラーな作り方なので比較的簡単に作ることが出来ます。
ポチ袋の作り方②:リボンのポチ袋の作り方
海外の方が紹介している袋部分がリボンの形をしているポチ袋の作り方です。”ハートの付いた封筒ポチ袋”と違い、のりを使わないので手軽に作る事が出来ます。無地の折り紙を使ってシンプルにしてもお洒落な仕上がりになるのでおススメです。
ポチ袋の作り方③:小銭が入るポチ袋の作り方
こちらは本格的なお財布の様な仕上がりになる2つポッケが付いたポチ袋の作り方です。A4サイズの紙か4分の1にカットした折り紙とハサミをご用意ください。
ポチ袋の作り方④:お札向けポチ袋の作り方
お札をしっかりと仕舞えるお札向けのポチ袋の作り方です。封筒風の仕上がりですが、留めなくても最後に差し込むので封がしっかりと出来て安心です。
ポチ袋の作り方⑤:花のポチ袋の作り方
開いた時にも美しく見えるお花のポチ袋の作り方です。正方形の形に仕上がるので、仕舞えるものの幅が広がります。両面色や柄が入っている折り紙を使用するととても綺麗に出来るのでおススメです。
おすすめのポチ袋
こちら、なんと筒状になっているポチ袋です。松竹梅・猪鹿蝶の2種類のデザインがあります。お札などを丸めて入れるようになっているので折り目が付いてしまう事がありません。又、松竹梅のデザインはお祝いの際に喜ばれること間違いなしですね。
20パターンの鳥のイラストがプリントされたポチ袋です。モダンなデザインなのでポチ袋という事を忘れてしまいそうなお洒落なポチ袋です。ちょっとしたお手紙や小さいアクセサリーなどのプレゼントに良いでしょう。
手作りポチ袋で小粋に!
折り紙のポチ袋の作り方をご紹介させていただきました。簡単且つアレンジや折り方次第で可愛くお洒落に出来るので、子供だけでなく大人も楽しく作れるでしょう。
ちょっとしたものでも包まれて渡されると特別な気がして誰でも嬉しい気持ちになりますよね。是非そんな小さな心付けを手作りポチ袋にしてプレゼントしてみるのはいかがでしょうか。