折り紙で作る簡単な「まり」の折り方
風船でつくる「まり」の折り方
一番簡単な「まり」といえば、折り紙風船ですね。
小さい頃に、折り紙で風船を作ったことがある方も多いのではないでしょうか。
風船をふくらませて、手の上でポンポンとまりつきをした方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、風船の折り方をご説明します。
きれいに膨らませると、丸くてかわいい「まり」が出来上がりますよ。
- 折り紙を半分に折ります。長い四角形ができました。
- もう半分に折ります。小さな四角形ができました。
- 袋になっているところに指を入れ、三角形に折りたたみます。
- 裏側も同じように、三角形に開いて折りたたみます。
- 三角形の左右の下の角が上のてっぺんの角に合うように、折ります。
- 裏側も同じように折ります。四角形になりました。
- 左右の角を中心の線に向けて折ります。折り曲げたところが袋になりました。裏側も同じように折ります。
- 上から手前の1枚を三角形の袋の中に入れます。裏側も同じように入れます。
- 下の穴から息を入れて、ふくらませると、風船の「まり」ができあがり。
きれいにふくらませるコツ
「まり」がきれいにふくらまない時は、折り目を少し広げてから息を入れてください。
手で角を引っ張りながら息を吹き入れて、形を整えていくときれいな「まり」ができますよ。
厚くて硬い紙は広がりにくいので、きれいにふくらみにくいです。
まりを作る時は、薄めの折り紙を使いましょう。
まりをきれいにふくらませるコツをまとめると次のようになります。
- 折り目を少し広げてふくらませる。
- 手で角を引っ張りながら、まりに息を入れる。
- 薄めの折り紙を使う。
まりをついて遊んだり、たくさん作ってオーナメントとして飾ったり。
色々な折り紙を使って、カラフルな「まり」を楽しんでくださいね。
折り紙で作るまりやボールの折り方
折り紙風船ができたら、それを使っていろいろなまりを作ることができます。
また、同じ形をたくさん組み合せて作るユニット折り紙も素敵ですね。
- 折り紙風船ウサギ
- おだんご
- 立体的な花
- りんご
- 鈴入りまり
- お雛様
- ハロウィンのカボチャ
- 折り紙ピアス
- 星のくす玉
- トゲトゲのくす玉
- バラのくす玉
- さくらのくす玉
折り方紹介①:折り紙風船ウサギ
折り紙風船をアレンジして、ウサギを作ることができます。
ぷっくりとふくらんで、まりのまんまる感がかわいいですね。
風船の折り方で、1~7までは同じように折ります。
8で、表面は上から手前の1枚を三角形の袋の中に入れます。
裏面は袋の中に入れずに、中央から斜めになるように折ります。
ここが耳になりますので、耳の形を整えてできあがりです。
折り紙紹介②:おだんご
折り紙風船でおだんごを作ります。
折り紙風船を3つ並べて串をさしたら、串だんごのできあがり。
白い折り紙や茶色の折り紙を使うといいですね。
三方に入れると、お月見だんごになりますよ。
折り紙紹介③:立体的な花
折り紙風船と三方を組み合わせて、立体的な花を作ることができます。
三方を茎や葉に見立て、その上に花に見立てた紙風船を置きます。
三方は緑色の折り紙、風船は赤や黄色などの折り紙を使うとチューリップ風の花に見えますよ。
三方の折り方をご説明しますね。
- 四角く半分に折り、さらに半分に折って、十字の線を付けます。
- 十字の線にそって4つの端を内側に折り、十字の中心に角を合せてください。
- 折った面を外側にして、半分に折り、三角形を作ります。
- 三角形を横に折って、小さな三角形にしてください。
- 小さな三角形の上の部分が袋状になっています。ここを開き折り、四角形にします。
- 裏面も同じように四角形にします。
- 小さな四角形の左右が袋状になっているので、指で手前に起こし、上から押さえて折っていきます。
- 裏面も同じようにします。カニの爪のような三角の下に四角形の形になりました。
- 片側の端をめくるように折りと、真ん中が分かれている面が出てきます。 裏面も同じようにめくります。
- 真ん中の線にそって両端を折ってください。裏面も同じように折ります。 鉛筆のような形になりました。
- 上のとがっている部分を手前に折ります。裏面も同じように折ります。
- 犬の耳のような形になりました。これをひっぱり広げてできあがり。
折り方紹介④:りんご
折り紙風船を使ったかわいいりんごです。
作り方はとても簡単。
風船の穴を上にして、ワイヤータイ(ラッピングなどに使う針金)を入れてテープで止めるだけです。
緑の紙で葉っぱをつけると、より雰囲気が出ますね。
折り方紹介⑤:鈴入りまり
風船を折る時に小さな鈴を入れれば、鈴入りまりができます。
鈴は軽くて小さなものをお選び下さい。
転がるたびにチリンチリン鳴るので、小さなお子さんにも喜ばれるかも。
ひもをつければ、子猫のおもちゃにもなりますね。
折り方紹介⑥:お雛様
折り紙風船を身体にして、お顔を書いたり、烏帽子や扇子を貼ったりすれば、お雛様ができます。
和紙を使えば、より雰囲気が出るでしょう。
折り方紹介⑦:ハロウィンのカボチャ
オレンジ色の折り紙で風船を作り、緑色のヘタを刺せば、ハロウィンのカボチャができます。
複数の風船を貼り合わせれば、より立体的なカボチャもできますよ。
折り方紹介⑧:折り紙ピアス
小さな折り紙でまりを作って、ピアスなどアクセサリーを作ることもできます。
ピアス用の金具は、手芸店や100円ショップなどでも購入できますよ。
折り方紹介⑨:星のくす玉
同じ形のパーツを複数折って組み合わせることで、くす玉を作ることができます。
パーツの形や数によって、いろいろなくす玉に。
星の形のくす玉をご紹介します。
基本のパーツを30枚使って作ります。
星の形になっているところは5枚の折り紙でできています。
隣り合う色を揃えると、より星の形が分かりやすくていいですね。
折り方紹介⑩:トゲトゲのくす玉
星のくす玉をさらに複雑にしたトゲトゲのくす玉です。
使うパーツの数により、より大きくすることができます。
色の組み合わせを変えると、違う雰囲気も楽しめますね。
折り方紹介⑪:バラのくす玉
バラのパーツを組み合わせて作ったバラのくす玉です。
ローズボールとも呼ばれています。
バラのパーツ1つでも素敵ですが、複数になるとまさに花束。
ところどころ違う形や色を加えてみても、立体感が出て素敵ですね。
折り方紹介⑫:さくらのくす玉
こちらはさくらのくす玉です。
小さなパーツを組み合わせて1つのさくらを作り、それをさらに組み合せてさくらのまりを作っています。
- 5個のパーツで花が1個
- 花12個でくす玉が1個
- 5×12=60 60個
ひとつのくす玉には、60個のパーツが必要になります。
空いた時間に少しずつパーツを作っていって、作り上げていくのも楽しいですね。
「まり」を作るのにおすすめの折り紙
折り紙でまりを作る時は、薄くてハリのある丈夫な紙がいいでしょう。
厚い紙ですと、折り紙風船でまりを作った時にふくらましにくいです。
ユニットを組み合せてくす玉を作る時にも、厚みが出て形が整えにくくなります。
また、やらかい紙では、ユニットを組み合せる時にはめ込みにくいです。
一般的な折り紙だけでなく、くす玉専用の折り紙も市販されています。
お好みの紙を見つけて、いろいろなまりを作ってくださいね。
- トーヨー 折り紙 タントカラーペーパー 15cm角 100色
- トーヨー 折り紙 千羽鶴用キット 7.5cm角
- ショウワグリム 折り紙 ダブルカラーくす玉150ミリ
おすすめの折り紙①:トーヨー 折り紙 タントカラーペーパー 15cm角 100色
一般的な折り紙よりも、紙の質感が強く、コシのあるカラーペーパーです。
一般的な折り紙は裏面が白ですが、こちらは両面同じ色です。
100色100枚入りで、たくさん使えるところもおすすめです。
100色の折り紙でカラフルな「まり」を作ってくださいね。
おすすめの折り紙②:トーヨー 折り紙 千羽鶴用キット 7.5cm角
一般的な折り紙は15㎝角ですが、こちらは7.5㎝角と四分の一の大きさです。
ユニットを組み合せてくす玉を作る際に便利です。
千羽鶴用に1020枚入なので、紙の枚数を気にせずにたくさんのユニットを作ることができますね。
おすすめの折り紙③:ショウワグリム 折り紙 ダブルカラーくす玉150ミリ
昔ながらのくす玉を作ることができるセットです。
15㎝角の折り紙が4色38枚入っています。
折り図やリリアンもついていますので、このセットだけでくす玉を作って吊るすことができますよ。
誰でも簡単にできるくす玉ユニット折り紙とは
ユニット折り紙とは
ユニット折り紙とは、折り紙で作った簡単な構造(ユニット)を複数組み合わせて作る作品のことです。
多面体折り紙ともいいます。
代表的なユニット折り紙には、昔ながらのくす玉がありますね。
球体である「まり」を折るには、折り紙1枚だけでは難しいです。
12面体や24面体というように面の数を増やしていくことで、より丸いまりになります。
それには、ユニット折り紙で、ユニットを組み合せて作っていくのが効果的。
ユニット折り紙の基本である薗部式ユニットをご紹介します。
薗部式ユニットとは
1960年代、薗部光伸さんによって考案された折り紙です。
薗部式ユニットは、シンプルな折り方ですが、応用範囲が広く、ユニット折り紙の普及のきっけかになりました。
なかでも、薗部式30組のくす玉は、現代でもいろいろな場所で使われています。
12面体
ユニット折り紙は、ユニットをたくさん折って組み合わせて多面体を作る折り紙です。
ですが、多面体の面の数が少なければ、必要なユニットの数も少ないとは限りません。
12面体の多面体を作るには、24面体よりも多くのユニットがいります。
12面体に必要なユニットの数は30枚です。
24面体
薗部ユニットを使うと、一番シンプルな24面体の多角形は12枚のユニットで作ることができます。
模様を入れたりするなら、30枚くらいのユニットがいります。
おすすめの折り紙飾り付け折り方本
薗部式ユニットを中心としたユニット折り紙作品集です。
薗部式ユニットの折り方、組み立て方を写真付きで丁寧に解説してあります。
ユニット折り紙は、1つ1つのユニットは作れても、それをどう組み立てていけばいいかが難しいですね。
本書は、初めての方でも組み立てできるように、詳細な折り図が掲載されてます。
薗部式ユニット2枚組から90枚組の多面体、薗部式ユニットを変形した裏だしユニットや二分割ユニット、派生系ユニット、重ね箱ユニットまで掲載は全38作品。
折り紙でまりを作るには、ユニット折り紙がおすすめ
シンプルな折り紙風船で作った「まり」も良いのですが、より球体に近づけるには、複数のユニットを組み合せて作るユニット折り紙がおすすめです。
ここでは、まりを作るために、ユニット折り紙の基本や作品例をご紹介しました。
複雑に見えるユニット折り紙ですが、コツをつかめば簡単。
ユニットの配色や組み合せ数により、まりの種類は無限に広がります。
ユニットは、1つ1つを丁寧に作っていきましょう。
たくさんユニットを折る必要がありますが、慌てず、空いた時間にのんびりと少しずつ折り溜めておくといいですね。