ユーチューバーも絶賛のストームグラスの作り方
天気によって白い結晶が増えたり減ったりする不思議なガラス瓶のストームグラス。
インテリアとして人気が高く、mily製など在庫がないものもあります。
ストームグラスの中には液体と白い結晶が入っています。
置いてある部屋の環境によっては、透明な液体しか見えない場合もあるでしょう。
ストームグラスは、YouTubeでも盛り上がっていて、温度によって結晶の様子が変化する様子を動画で見られます。
以下の動画では、ストームグラスをの作り方も見られます。
透明な瓶にエタノールと樟脳をまぜ溶かしきります。 精製水をこの後加えますが、結晶が少し析出してきます。
完成した液体を、ガラス瓶などの容器に移して、密閉すればストームグラスの完成です。
作業している場所の温度によっては、すでに結晶が目に見えて観察できることもあるでしょう。
エタノールを加えれば結晶は溶け、精製水を加えれば結晶が析出します。
好みに応じて結晶の量を調整してください。
できたストームグラスは、冬になって室温が下がると結晶がたくさん出てきて、夏になって温度が上がると結晶がとけて透明になっていきます。
温度と結晶の関係がわかって、子どもの自由研究でも人気のストームグラスですが、作業する際には、直接樟脳などを手で触らないように注意しましょう。
マスクや手袋をして、可能ならメガネもして作業すると安全です。
作業に使う容器にも注意が必要です。
くれぐれも食事に使っている容器は、使ってはいけません。
また、完成したストームグラスの置き場所にも気を付ける必要があります。
たとえば、日光が良く当たる窓辺においてはいけません
曲面のガラス瓶だと、ストームグラスがレンズのように働くため火事になる可能性があります。
安全に注意してストームグラスを作ってみましょう。
100均グッズで出来るストームグラスの作り方8選
ストームグラスを作るのに必要なグッズは、ほとんど100均でそろいます
エタノールは100均では見つからないことが多いでしょうが、それ以外の材料はなるべくコスパ良くそろえましょう。
- マスクやゴム手袋を入手
- 精製水を入手
- 樟脳を入手
- 大き目のガラスの容器を入手
- スポイトを入手
- じょうごを入手
- ガラスの瓶を入手
- ストームグラスにに入れるアクセサリーを入手
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方①:マスクやゴム手袋を入手
ストームグラスの作り方では、樟脳など直接触ってはいけないものが多いです。
マスクやゴム手袋は100均の衛生グッズコーナーにあります。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方②:精製水を入手
精製水は、普通の水より純度が高いため、ストームグラスの作り方に必要です
不純物が多い水だと、不純物を足場にして結晶が出やすくなってしまいます。
また、不純物によって濁りが目立つストームグラスになってしまうこともあります。
精製水も衛生コーナーにあることが多いです。
コンタクトレンズの洗浄液や、美容目的として使われることがあります。
ストームグラスの作り方で使いきれなくても、使い道に困ることはないですよ。
もし捨てることになっても流しにそのまま捨てられます。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方③:樟脳を入手
樟脳は衣類防虫剤でこれも、100均で買えます。
樟脳はエタノールに溶け、精製水に溶けません。
ストームグラスの作り方では、この仕組みを応用しています。
樟脳や液体の分量をなるべく正確に測ることが作り方のポイントです。
なお、硝酸カリウムや塩化アンモニウムなどを使った作り方もインターネットでは紹介されていますが、樟脳だけの作り方でも大丈夫です。
また、硝酸カリウムは爆薬に使われる危険があるため、一般の人は入手しにくいものです。
材料を用意しやすく、簡単な作り方でやってみましょう。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方④:大き目のガラスの容器を入手
ガラス容器を入手しましょう。
エタノールに樟脳を溶かしたり、精製水と混ぜ合わせるために使うので大き目のガラス瓶が必要です。
プラスチックの使い捨ての容器だと、エタノールに溶けてしまうおそれがあるのでお勧めできません。
また、家庭にあるガラス瓶を使うと、汚れが混じってしまってきれいなストームグラスができなくなる恐れがあります。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方⑤:スポイトを入手
エタノールや精製水の分量を正確に測るため、スポイトを使いましょう。
樟脳を入れた瓶に直接エタノールを入れてしまうと、エタノールの量を間違って多く入れたときにやり直しがききません。
エタノールも精製水も、個別に分量を量ってから加えるようにしましょう。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方⑥:じょうごを入手
じょうごがあると、ストームグラスに使う瓶に液体を入れる時にこぼさずに入れられます。
試験管のような細いガラス瓶を検討している人は、じょうごも買っておくのがおすすめです。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方⑦:ガラスの瓶を入手
おしゃれなガラスの瓶を入手しましょう。
蓋は密閉できるタイプが良いので、コルク栓などは不向きです。
密閉できない容器を使うと、ストームグラスの液体が徐々に揮発していきます。
エタノールは揮発性が高い材料なので、密閉した作り方ができる容器を選んでください。
豆電球型などインテリア性が高いガラス製品は、きちんと密閉できない可能性があることを考慮して選びましょう。
デザインなどでどうしてもかわいい容器を選びたいときは、パラフィルムで固定した作り方がおすすめです。
パラフィルムはホームセンターや通販で買えます。
フィルムを伸ばしながら、蓋と瓶の隙間に巻くことで密閉されます。
100均のハーバリウムに使うガラス瓶を利用した作り方の場合は、アルミキャップでしっかりした蓋を使っているものを選ぶのがポイントです。
ハーバリウムと並べて飾るとかわいいですよ。
100均の材料を使って手軽に出来るストームグラスの作り方⑧:ストームグラスにに入れるアクセサリーを入手
ガラス製のものなど、エタノールに溶けないものならストームグラスの瓶に入れられます。
プラスチックのビーズはエタノールに弱い可能性があるので、ガラスの方が無難です。
ストームグラスをより透明にする方法
ストームグラスをより透明にする作り方を3つ紹介します。
濁ったり色がついてしまったストームグラスを透明にするのは難しいため、作る段階で慎重に作業することが大切です。
- 大きい瓶を使って混ぜる
- 新品のガラス瓶を使う
- きちんと精製水を使う
ストームグラスをより透明にする作り方①:大きい瓶を使って混ぜる
エタノールに樟脳を溶かしたり、精製水を混ぜるときには大きい瓶を使いましょう。
小さいサイズの瓶を使って作業することは難しく、液体をこぼしたり、きちんと分量を守れないことがあります。
家庭に置いてある料理用の測りだと、細かい目盛りがついていないことがあるでしょう。
ストームグラスのレシピを2倍、3倍で計算して作ると誤差を小さく抑えられます。
小さいストームグラスを作りたくても、混ぜ合わせる際は大きい瓶を使いましょう。
液体が完全に完成してから、本命の容器に取り分けることをおすすめします。
ストームグラスをより透明にする作り方②:新品のガラス瓶を使う
日頃使っている容器を使った作り方では、不純物が混じりやすくなります。
大きいからといってプラスチックの容器を選ぶと、プラスチックが溶ける可能性があります。
工作用の容器を使うと、汚れがそのままストームグラス内に混入することも。
なるべく新しいガラスの瓶を使って作業しましょう。
蓋にも注意が必要です。
おしゃれにしようと思って蓋をペイントしても、時間がたつにつれてストームグラスに色がうつることもあります。
ストームグラスをより透明にする作り方③:きちんと精製水を使う
水を使った作り方でも結晶はできますが、不純物が混じります。
精製水はよけいなイオン物質を取り除いた水で、普通の水道水よりは明らかに純度が高いです。
精製水は100均でも買えます。
けちったり、面倒臭がらずに、精製水を使った作り方でやってみましょう。
ストームグラスのリセット方法
ストームグラスの結晶をいったん無くすことをリセットするといいます。
せっかくストームグラスを用意したのに、まったく結晶の様子が変わらないという人は一度リセットを試してみてもいいでしょう。
購入したストームグラスも、自作したものもリセットの方法は同じです。
いずれのストームグラスでも、温度を高くすれば結晶は溶けます。
湯煎にかける時は、40℃程度のお湯のなかにストームグラスを浸します。
密閉されていればお湯が中に入ることはありませんが、自作のストームグラスの場合は全部お湯の中に入れない方が無難です。
市販品の中には大きなものもあります。
ボウルなどを使って湯煎するのが難しいときは、お風呂で湯煎するという手もあります。
お風呂で湯煎する際には、持ち運びには十分注意してください。
万が一割れてしまうことも考え、くれぐれも一緒にお風呂に入らないようにしましょう。
湯煎がめんどくさい時は、まぜただけでも結晶が溶ける場合があります。
自作のストームグラスなら、簡単に蓋を外せるのでやってみてもいいでしょう。
結晶ができたり消えたりする様子を一刻も早く楽しみたいと思う気持ちはわかります。
ただ、空調がきいた部屋に一日中置いていれば、ストームグラスの中の温度も変わらないので、結晶が反応しない可能性があります。
玄関や窓際など、朝晩で温度変化がある場所に置いて様子を見てみるのもおすすめです。
気長な気持ちで楽しみましょう。
なお、どうしても結晶ができずに透明なままの時は、冷蔵庫に入れてみると結晶が出ることも。
市販品に問題がないか、自分の作ったものが大丈夫かなど不安な人は、少しだけ試してみてください。
おすすめのストームグラス
おすすめのストームグラスを3つ紹介します。
1つめは、ガリレオ温度計とストームグラスがセットになったタイプです。
カラフルな球体が温度によって浮いたり沈んだりするガリレオ温度計は、インテリアグッズとして人気があります。
それぞれの球体には温度が割り振られていて、割り振られた温度より室温が上がると球体は沈みます。
ストームグラスは温度によって結晶の出具合が変わるため、ガリレオ温度計とセットで飾ると化学的で面白いです。
2つめは、リンゴ型のかわいいストームグラスです。 特徴的なのは色がついているところです。
自分でカラフルなストームグラスを作るのはなかなか難しいです。
不純物がまざると結晶の出方に影響するため、絵具などを溶かすのはやめておいたほうがいいでしょう。
食紅など水に色をつけられるものはありますが、結晶の出具合に影響する可能性があります。
手のひらにおさまる小ぶりなサイズなので、オフィスの机などこじんまりとした場所にも置けます。
透明なタイプもあるので、好みに応じて選んでください。
3つめは、雨粒のような形が素敵なストームグラスです。
夏はほぼ透明な状態で、冬になると結晶が目立つようになるとのことですが、大きめのサイズなので見ごたえがあるでしょう。
同じ形で高さが半分程度のものもあるので、並べてみたりしてもかわいいです。
ストームグラスを家のなかにいくつか置いてみて、結晶の出具合を比べてみるのも面白いです。
化学グッズとしても面白いストームグラスを作ってみて!
ストームグラスは温度によって結晶の具合が変わります。
嵐の時にはストームグラス内が結晶で真っ白になるとも言われていますが、今のところ嵐と結晶の研究結果はありません。
精度良く、不純物が混じらないように注意すれば、自分でもきれいなストームグラスを作れます。
100均の材料を利用した作り方でも十分なので、安全面に注意して作ってみてください。
温度と結晶析出という化学的な観点が面白いストームグラス。 天気が詳しくわからなくても、インテリアとして置くだけでも魅力的です。