プラバンは色鉛筆でも着色できる!
セリアやダイソーといった100均でも買えるプラバン。
オーブンを使ってプラ板を縮める過程が楽しく、子共のころにはまった人も大勢いるでしょう。
最近は、大人でも趣味でプラバンを楽しむ人が増えています。
丁寧に作れば、ピアスなどアクセサリーにもアレンジできますよ。
ディズニーのキャラクターを題材にしたプラバンや、マスキングテープなどの素材を組み合わせたものまで作品の幅がどんどん広がっているプラバン。
プラバンを複数くみ上げた、立体的な作品まで出てきています。
プラバンを着色するにはマーカーを使うのが定番ですが、実は色鉛筆を使っても着色ができます!
色鉛筆を使ったプラバン作品の特徴や、色の付け方のコツなどを紹介します。
プラバンに色鉛筆で着色する方法
プラバンに色鉛筆で着色するには、やすりがけが必要です。
やすりをかけてプラスチックに凹凸をつけないと、色鉛筆の顔料がプラスチックにくっつきません。
プラバン同様、紙やすりも100均で売っているので買っておきましょう。
やわらかく全体に均一にやすりがけをしないと、色をつけたときにムラになってしまいます。
やすりで擦った面に色鉛筆で色をつけます。
色を付ける面は、作品の表面でも裏面でもどちらでも構いません。
白いプラバンの場合は裏にかいたものが透けないため、表面にしか色をつけられません。
一方、透明なプラバンの場合は、色を表裏どちらにつけるかで雰囲気が変わります。
また、色鉛筆の水性・油性にもこだわるとより細やかな表現ができます。
たとえば、グラデーションや濃淡にこだわりたい部分には水彩色鉛筆、イラストのアウトラインなど強く表現したい部分には油性色鉛筆が向いています。
いったんオーブンで焼き縮めた後は、歪みなどが出ても焼き直して修正することはできません。
プラ板はメーカーが違うと焼き縮み具合が異なるので、簡単な試作品を作ってみると失敗が少なくなります。
緻密で大掛かりな作品に挑む前には、同じプラ板を使って練習しておくことをおすすめします。
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴を解説します。
マーカーやコピックと比較してどんな点が異なるのでしょうか。
- 使える色の種類が多い
- グラデーションを付けやすい
- 濃淡をつけやすい
- 線の流れを表現しやすい
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴①: 使える色の種類が多い
色鉛筆は、マーカーやコピックと比較して使える色の種類が多いです。
市販されている色鉛筆には50色くらい色数の多い商品もあります。
また、自分で色を重ねて微妙な色を表現することもできます。
マーカーだとどうしても色数が少なくなりがちで、色をまぜるとくすんでしまうこともあるでしょう。
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴②:グラデーションを付けやすい
色鉛筆だとグラデーションがつけやすいので生き物を表現するときなどに向いています。
イラスト作品をそのまま小さくしたような緻密な表現ができます。
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴③:濃淡をつけやすい
色鉛筆は濃淡もつけやすいです。
マーカーでは色がはっきり出る分、ポスターのような表現が得意です。
色鉛筆だとぬるときの力によって色の濃淡を変えられます。
もちろん力強く塗り重ねれば、はっきりとしたマーカーのような濃さも表現できますよ。
色鉛筆を使ったプラバンでは素朴でやわらかい感じが持ち味になります。
グラデーションや濃淡をうまく使って表現しましょう。
色鉛筆で色塗りしたプラバンの特徴④:線の流れを表現しやすい
色鉛筆は、シャープに削れば細く強い線、平たくして使えば柔らかい線が描けます。
動物の毛並みや、鳥の羽などを描くのに向いています。
一色の色を使っても、メリハリがある作品を作りやすいです。
色鉛筆を使ったプラバン作品例
色鉛筆を使ったプラバン作品を紹介します。
創作意欲がわいてくる素敵な作品ばかりです!
- くっきりした表現
- 細かい表現
- 色彩豊かな表現
- 立体的な表現
- ラメ入りレジンの華やかな表現
- 色鉛筆とアクリル絵の具の比較
作品例①:くっきりした表現
バラの花がはっきりした色味で表現されています。
色鉛筆で着色するというと、やわらかな色味であまり強めの色は出せないと思い込んではいませんか?
丁寧に塗れば、こんなふうに鮮やかな作品もできます。
わざわざマーカーやポスカを用意しなくても色鉛筆で色々な表現を試してみましょう。
作品例②:細かい表現
色鉛筆ならではのシャープさを生かした作品です。
金魚のうろこ一枚一枚の輪郭や、色の違いが面白いです。
濃淡の付け方で、自然な立体感を出しているところも参考になるでしょう。
作品例③:色彩豊かな表現
色鉛筆の色数の多さを、うまく利用しています。
色鉛筆のやわらかな雰囲気がいきるグラデーションや、色をあえてつけない部分を作っているところが特徴的です。
作品例④:立体的な表現
青い花びらにつけた濃淡が、花びらの重なりによる影を強調しています。
焼く前後の色味の変化が参考になります。
結構はっきりした色になることがわかるでしょう。
作品例⑤:ラメ入りレジンの華やかな表現
色鉛筆の粉が落ちないように、コーティングは欠かせません。
ラメ入りのレジンで、キラキラと華やかにコーティングしています。
表面がぬれているかのような、しっとりした質感が素敵です。
グラデーションが効いた羽が、神秘的な作品です。
作品例⑥:色鉛筆とアクリル絵の具の比較
同じイラストでも、色鉛筆とアクリル絵の具で見え方が違うことがわかります。
色鉛筆だと全体的にほわっとした感じに仕上がっていますね。
絵本の挿絵のような、ナチュラルな表現が素敵です。
青系と茶色系の色を自然に重ね合わせることで、作品全体に統一感がみられます。
やすりなしで色鉛筆を使うことはできない?
ツルツルしたプラスチックには、色鉛筆で着色することは難しいです。
色鉛筆の顔料は、平坦なプラスチックにひっかからないからです。
やすりをかけて表面をザラザラにすることで、プラスチックの表面に色が付けられます。
やすりがなければ、爪磨きにつかっている道具でも代用できるので試してみましょう。
やすりを掛ける時は、色を付ける部分全体を、いろいろな方向から擦りましょう。
強くこすって特定の方向に傷が強くつくと、色をぬったときにムラが出る恐れがあるので、軽くなでるようにします。
なお、すでに表面がでこぼこのプラバンもあります。
100均にもおいてありますよ。
つやつやに仕上げるコーティング術
色鉛筆で作ったプラバンアクセサリーをつやつやに仕上げるコーティング術を紹介します。
見た目だけではなく、色味が長持ちするためにはコーティングが大事です。
- マニキュアでコーティング
- UVジェルでコーティング
プラバンアクセサリーのコーティング①:マニキュアでコーティング
マニキュアのトップコートでコーティングするのは、比較的簡単な方法です。
トップコートにラメが入ったものを使えば、キラキラ感も楽しいです。
塗って乾くのを待つだけでよく、手軽です。
ただし、マニキュアの除光液のような有機溶剤につけないようにしましょう。
また、トップコートは擦れに弱い面があります。
マニキュアは慎重に扱っていても、きれいに保てるのは一週間程度です。
プラバンアクセサリーでも同じです。
まめにトップコートを塗り直すと、長持ちするでしょう。
プラバンアクセサリーのコーティング②:UVジェルでコーティング
UVジェルでコーティングするのは、UVライトがある人にはおすすめです。
短時間でコーティングできてもちがいいです。
UVジェルならではのぷっくり感も魅力です。
UVジェルのなかには太陽光で固められるものもあるので、探してみてはいかがでしょう。
おすすめのプラバンアクセサリー本

プラバンアクセサリーを作るときの道具で定番のマーカーと、色鉛筆を使った作品についてわかります。
かわいい系の作品が好きな人におすすめです。
カラーのアクセサリーの写真がたくさんあるため、イメージがわきやすいでしょう。
カラフルでかわいいイラスト風の作品は、子供から大人までとりこにします。
色鉛筆で作る作品の雰囲気がよく伝わってきます。
ややマニアックな題材がつまっていて、飽きることなく最後まで楽しめそうです。
色鉛筆を使ってプラバンアクセを作ってみよう!
油性マーカーやコピック、パステルといった画材に加えて、色鉛筆でもプラバンに着色できます。
色鉛筆で着色するためには、やすりをかけてプラバンの表面をデコボコにすることが必須です。
イラストが得意な人は、プラバンアートにも挑戦してみましょう。
マニキュアやUVレジンでコーティングすれば、もちをよくできます。
プラスチックの無機質な感じと色鉛筆の温かみが合わさって、面白い作品ができますよ。