ミサンガ作りに再ブーム到来!
切れてしまうまで身につけておくことで、願い事が叶うと言われているミサンガ。
日本では90年代にサッカー選手が優勝を祈願して身につけていたことから、サッカーファンを始めとして広がり、一躍ブームになりました。
そんなミサンガですが、再びブームが到来してきているようです。SNSでも多くの方がミサンガ作りに挑戦している事がわかります。
今回は、そんなミサンガの作り方やアレンジ方法をご紹介します。
ミサンガを手作りする魅力
ミサンガは出来上がっている物を購入することも出来ますが、それにも関わらず自分でミサンガを作る方が大勢います。ミサンガを手作りする魅力には、以下のようなものが上げられます。
- 好きな色、模様にできる
- 長さが調整できる
- 気持ちを込めることができる
- 作り方が簡単で、すぐに始めることができる
それでは、それぞれご説明していきましょう。
ミサンガを手作りする魅力①: 好きな色、模様にできる
好きな色や模様で作ることができるのは、手作りの一番の魅力でしょう。特にミサンガは色によって意味が変わるので、自分の叶えたい願いにあわせて色を選ぶ必要があります。
糸の色には、以下の様な意味があります。
- 赤:情熱、スポーツ、勝負
- 白:健康、落ち着き
- 青:仕事、学問
- ピンク:恋愛、結婚
- 黄色:金運、平和
- 緑: 癒やし、健康、優しさ
自分で作るときには、願い事にあわせて色を選ぶといいでしょう。
ミサンガを手作りする魅力②: 長さが調整できる
ミサンガは手首や足首に身に付けるものです。人によって手首や足首の太さは違いますから、身につける人に合わせて作りたいですよね。
また、色と同じように身につける場所にもそれぞれ意味があります。それぞれの場所の意味は、以下の通りです。
- 利き手:恋愛
- 利き手と反対の手:学業
- 利き足:友情、勝負
- 利き足と反対の足:金運
身につけるときには、上の意味を踏まえて身につけるようにしましょう。
ミサンガを手作りする魅力③: 気持ちを込めることができる
願い事を叶えるお守りですから、気持ちを込めたものを身につけたいですよね。誰かにミサンガを贈りたいと思ったときにも、一生懸命気持ちを込めて編んだものを渡したいと思うのではないでしょうか。
気持ちを込めた贈り物を喜んで貰えたら、とても嬉しいですよね。
ミサンガを手作りする魅力④: 作り方が簡単で、すぐに始めることができる
ミサンガの作り方はとても簡単です。材料も基本的には糸だけです。
使う糸も刺繍糸が一般的ですが、レース糸や毛糸、革紐などでも作ることが出来ます。これらの糸は手芸屋だけではなく、100均でも購入する事ができます。
素材が手に入れやすいのは、初めての方にも慣れて居る方にも嬉しいですよね。
ミサンガの基本的な編み方
ミサンガには様々な作り方がありますが、ここでは基本的な3つの作り方をご紹介します。
- 平編み
- ねじり編み
- 三つ編み
これらの作り方は、どれも初心者向けで簡単な作り方になります。それぞれ細かくご紹介していきましょう。
基本の作り方①: 平編み
ミサンガの中でも代表的な作り方である、平編み。作り方が簡単な為、初心者の方でもすぐに覚えることが出来ます。
基本の作り方②: ねじり編み
ねじれた模様が特徴的なねじり編み。こちらも平編みと作り方が似ており、覚えやすいため初心者向きです。
基本の作り方③: 三つ編み
一番シンプルで、分かりやすい作り方である三つ編み。全て三つ編みで作ることもありますが、平編みやねじり編みで編んだ両端を三つ編みでまとめることが多いです。
ミサンガを初めて作るという方で、三つ編みをしたことがない方は、この作り方から練習すると良いでしょう。
平編みのミサンガの作り方
平編みのミサンガの作り方は、以下の手順に分けられます。
- 糸の端を結ぶ
- 糸を三つの束に分ける
- 編み始める
- 編み終わりの処理をする
用意する糸は、中心になる糸、編み糸の二種類です。編み糸は中心の糸の倍程度の長さを用意しておくといいでしょう。
それでは、それぞれ詳しく説明していきます。
平編みのミサンガの作り方①: 糸の端を結ぶ
糸を端から10cm程度のところで結びます。結んだ糸の端は、セロハンテープやマスキングテープで机などに貼り付け、固定しておくと後の作業がしやすくなります。
テープがない場合は、糸の端に重しをおくといいでしょう。。
平編みのミサンガの作り方②: 糸を三つの束に分ける
中心になる糸と、編み糸を右と左の束に分けます。右と左に分けた束は同じ量になるように調整して下さい。
平編みのミサンガの作り方③: 編み始める
始めに、左の束を中心の束の上を通って、右の束の下にくぐらせます。次に、右の束を中心の束の糸の下を通って、左の束の上に通します。
その状態でそれぞれの束を引いて、糸を締めます。締めた後、左に来た右の束を、中心の束の下を通して右に来た左の束の上を通し、右に来た左の束を、中心の束の上を通して左に来た右の束の下に通します。
またそれぞれの束を引いて、糸を締めます。これを繰り返していきます。
平編みのポイントは、始めに中心の束の上を通し、もう片方の束の下を通した束は、左右が変わっても常に中心の束の上を通り、もう片方の束の下を通すことです。もう片方の束も同様に、中心の束の下を通り、もう片方の束の上を通ります。
この上下は編み終わりまで変わりません。これさえ覚えておけば、平編みもスムーズに編むことができるようになるでしょう。
平編みのミサンガの作り方④: 編み終わりの処理をする
必要な長さまで編んだら、糸の束をまとめて一結びします。その後先の糸は三つ編みにして、最後もう一度糸を一結びします。
編み始めに結んだ側の糸の先も同じように、三つ編みを作って糸を結んでください。最後に、結んだ糸の先を切りそろえれば完成です。
ねじり編みのミサンガの作り方
ねじり編みのミサンガの作り方は、以下の通りです。
- 糸の端を結ぶ
- 糸を三つの束に分ける
- 編み始める
- 編み終わりの処理をする
用意する糸は、中心になる糸、編み糸の二種類です。編み糸は中心の糸の倍程度の長さを用意しておきましょう。
それでは、それぞれ細かく説明していきます。途中まで平編みと同じ作り方ですので、間違えないように注意して下さい。
ねじり編みのミサンガの作り方①: 糸の端を結ぶ
糸を端から10cm程度のところで結びます。結んだ糸の端は、セロハンテープやマスキングテープなどで固定しておくようにしましょう。
テープがない場合は、糸の端に重しをおくといいでしょう。
ねじり編みのミサンガの作り方②: 糸を三つの束に分ける
中心になる糸と、編み糸を右と左の束に分けます。右と左に分けた束は同じ量になるように調整して下さい。
ねじり編みのミサンガの作り方③: 編み始める
最初に、左の束を中心の束の上を通って、右の束の下にくぐらせます。次に、右の束を中心の糸の下を通って、左の束の上に通します。
その状態でそれぞれの束を引いて、糸を締めてください。この手順までは平編みと同じ作り方になりますが、この後が異なります。
糸を締めた後、今度は左に来た右の束を、中心の束の上を通して右に来た左の束の下を通し、右に来た左の束を、中心の束の下を通して左に来た右の束の上に通します。これを繰り返していくと、段々と結び目がねじれていきます。
糸をテープで固定している場合、ねじれにあわせて一度テープから外し、固定し直すとやりやすくなるでしょう。その際には、左右がごちゃ混ぜにならないように注意しながら固定し直して下さい。
ねじり編みのポイントは、左側に来た束は中心の束の上と、右側の束の下を通し、右側に来た束は中心の束の下を通して、左側の束の上を通すことです。平編みとは違い、編んでいる最中の左右で上下が変わっていきますので、間違えないようにしましょう。
また、中心の束を持って、編んだ部分を上に押し上げると、糸が詰まってしっかりします。お好みで編み目を詰めてみてください。
ねじり編みのミサンガの作り方④: 編み終わりの処理をする
必要な長さまで編んだら、糸の束をまとめて一結びします。その後先の糸は三つ編みにして、最後もう一度糸を一結びします。
編み始めに結んだ側の糸の先も同じように、三つ編みを作って糸を結んでください。最後に、結んだ糸の先を切りそろえれば完成です。
三つ編みのミサンガの作り方
三つ編みのミサンガの作り方は、以下になります。
- 糸の端を結ぶ
- 糸を三つの束に分ける
- 編み始める
- 編み終わりの処理をする
とても簡単で、初心者の方でも短時間で覚えることのできる作り方です。三つ編みは他の作り方をしたミサンガの両端で使うことが多いですが、三つ編みだけでミサンガを作ることも出来ます。
また、ヘアアレンジで三つ編みを編んだことのある方も多いのではないでしょうか。作り方は全く同じです。
用意する糸は、真ん中の糸、左の糸、右の糸の三種類です。全て同じ長さで用意してください。
それでは、作り方を細かく説明していきましょう。
三つ編みのミサンガの作り方①: 糸の端を結ぶ
糸を端から5cm程のところで結びます。結んだ糸の端は、セロハンテープやマスキングテープなどで固定しておきましょう。
テープがない場合は、糸の端に重しをおくといいでしょう。
三つ編みのミサンガの作り方②: 糸の束を三つに分ける
糸を三つの束に分けます。それぞれの束が大体同じ量になるよう調整して下さい。
三つ編みのミサンガの作り方③: 編み始める
始めに、右の束を左の束と真ん中の束の間に持ってきます。次に、持ってきた右の束と真ん中の束の間に、左の束を持ってきます。
束の位置が変わった状態で、また右の束を左の束と真ん中の束の間に持って行き、持ってきた右の束と真ん中の束の間に左の束を持って行く、というのを繰り返していくと、どんどんと三つ編みが出来上がっていきます。力の入れ方が均一になるよう意識して編んでください。
初めて編む時は糸をテーブルや台などに置いた状態で、順番を確認しながら編んでいくと良いでしょう。順番を覚えたら、手に持って編んでみて下さい。
糸を手に持って編めるようになると、編むスピードがぐんと上がります。
三つ編みのミサンガの作り方④: 編み終わりの処理をする
必要な長さまで三つ編みを編んだら、全ての糸を束ねて、開始と同じように糸を結びます。始めと終わりの結んだ糸の先を同じ長さになるように切りそろえれば、三つ編みのミサンガの完成です。
ミサンガを上手に仕上げる作り方のポイント
ミサンガを作ることに慣れると気になってくるのが仕上がりです。初心者の内は、丸まってしまったり、形が歪になってしまったりしてしまうことが多いでしょう。
そこで、ミサンガを綺麗に仕上げるためのポイントをまとめてみました。
- 力の込め方を均一にする
- 糸の束をテープでまとめておく
- アイロンをかける
それぞれのポイントについて、細かく説明していきます。
ミサンガの作り方のポイント①: 力の込め方を均一にする
ミサンガを綺麗に仕上げる為には、均一に力を入れて編むことが一番重要です。初心者の方は、編むときに力を入れすぎている事が多いです。
まずは力を込めすぎないように編んでいくことから始めましょう。あとは何度も練習することによって力の込め具合が分かってくると思います。
ミサンガの作り方のポイント②: 糸の束をテープでまとめておく
編んでいる最中、糸がばらばらと解れてしまって編みづらく感じたことはないでしょうか。そんなときは、端をテープでまとめておくと解れづらくなります。
テープを貼っていたところは、編み上がった後に切り落としてしまえば後始末も楽になります。
ミサンガの作り方のポイント③: アイロンをかける
ミサンガが編み終わった後、アイロンをかけるという方法もあります。温度は低温~中温でかけてください。
強く押さえ付けず、滑らせるようにかけるようにしましょう。スチームアイロンがある場合はそちらを使用すると効果が高いです。
アイロンを使う際は、火傷に十分注意して下さい。
ミサンガのアレンジテクニック5選!
上記で紹介した作り方に慣れてきたら、模様を入れてミサンガのアレンジに挑戦してみましょう。アレンジ方法には、以下の様なものがあります。
- 斜め編み、V字編み
- うろこ編み
- 四つ編み
- ハート模様
- 文字を入れる
それでは、それぞれのアレンジ方法についてご説明しましょう。
ミサンガのアレンジ術①: 斜め編み、V字編み
斜め編みと呼ばれているこの作り方。斜めの模様が特徴的ですね。
アレンジの中では一番簡単で、初心者の方でもすぐに編めるようになる作り方です。編んでいる最中で丸まってきてしまうことがありますが、仕上げにアイロンをかけると綺麗に伸ばすことが出来ますので、まずは最後まで編みきってしまいましょう。
また、似たような模様になる作り方に、V字編みというものがあります。こちらも斜め編みと同じく初心者向けの作り方です。
この二つは、使う糸の色を増やすことによって2色のシンプルなものからカラフルなものまで作ることが出来ます。糸を増やすと作り方が少々複雑になりますが、ミサンガを作ることに慣れてきたら是非挑戦してみて下さい。
ミサンガのアレンジ術②: うろこ編み
まるで魚の鱗のように見えることから、うろこ編みと呼ばれている作り方です。編み上がりの幅が均一でないのと、糸と糸の間を少し開けて編む箇所があるため、一風変わった仕上がりになります。
色使いによっては、ハートが連なっているように見えることも。少し変わったミサンガを作ってみたい時にオススメです。
ミサンガのアレンジ術③: 四つ編み
ご紹介したミサンガの作り方に三つ編みがありましたが、実は四つ編みという作り方も存在しています。三つ編みよりボリュームがでて、色も4色使える分、見た目が華やかになります。
四つ編みには二種類あり、それぞれ平四つ編みと丸四つ編みと呼ばれています。名前についている通り、平四つ編みは平べったく、丸四つ編みは丸く立体的な仕上がりになります。
三つ編みと同じように、両端のまとめに使うことが出来ます。色を沢山使ったときや、普段とは違うミサンガにしたいときには、四つ編みで糸をまとめてみてはいかがでしょうか。
ミサンガのアレンジ術④: ハート模様
ハート模様のミサンガを作ることも出来ます。作り方が複雑ですので、慣れてきた頃に挑戦すると良いでしょう。
女性や小さなお子様にはこの模様で作ったミサンガをプレゼントすると喜ばれそうですね。また、恋人へのプレゼントでもハート模様のミサンガが活躍することでしょう。
ミサンガのアレンジ術⑤: 文字を入れる
アルファベットやカタカナ、ひらがなといった簡単な文字であればミサンガの模様として編み込むことが出来ます。とても難しいですが、出来上がったときの達成感はかなりのもの。
贈りたい人や、自分の名前を編み込むことが多いようです。短い応援メッセージなどでもいいのではないでしょうか。
ミサンガの太さを変えたい時の方法
デザインや模様の関係でミサンガを太くしたり、幅を広くしたりする必要が出てくるでしょう。そんなときには以下の方法があります。
- 太めの糸を使う
- 一束の糸の量を増やす
- 束の本数を増やす
作り方によって、このうちのどれかを選ぶことになります。
ミサンガを太くする①: 太めの糸を使う
これはどの方法で使えます。使用している糸の太さを太くすれば、ミサンガも太くなります。
その分編み目も大きくなりますが、一番分かりやすい方法です。
ミサンガを太くする②: 一束の糸の量を増やす
平編みやねじり編みでは、中心にする束の量を増やすことで、ミサンガを太く仕上げる事が出来るようになります。
三つ編みは、三つに分ける束それぞれの糸の量を増やすことになります。どちらも、糸を増やせば増やした分だけ太いミサンガにすることが出来ます。
ミサンガを太くする③: 束の本数を増やす
斜め編み、V字編みなど、模様を付けている時に使える方法です。作り方はその分複雑になりますが、束の本数を増やすことによって、使える色も増やすことが出来ます。
ちょっとした一工夫でオリジナルのミサンガに変身
願い事にあわせて色を選ぶ為、ミサンガは似たような色になりがちです。
そんなときには、ビーズを使うという方法があります。こちらの作品は、白と黒のシンプルな糸に、七色のビーズが映えていて可愛らしいですね。
このようにミサンガの途中に編み込んでみたり、ミサンガの両端にビーズを付けてみると変化が付けられていいのではないでしょうか。
糸と同系色のビーズを使用しても、とても可愛らしく仕上がります。いろいろな組み合わせを試してみて下さい。
また、ミサンガをブレスレット上にするのではなく、ストラップにするという方法もあります。仕事などの関係でずっと身につけておくのが難しい方は、ストラップにしてみてはいかがでしょうか。
おすすめのミサンガの作り方を紹介している本
こちらの本ではミサンガの模様の作り方をとても丁寧に説明しています。また糸の種類や、できあがりの寸法についても説明があるので、糸の購入の際にも役立ちます。
模様のあるミサンガの作り方は図解もされているため、図を見ながら作りたい方はこちらの本を参照してみて下さい。
ミサンガは初心者でも簡単に作ることができる
贈り物にも、自分で身につけるものにも、気持ちのこもったミサンガを使いたいですよね。ご紹介したとおり、ミサンガはとても簡単に作ることができるため、初心者の方でもすぐにミサンガを作ることが出来るようになるでしょう。
材料も糸だけととてもお手軽です。是非、自分だけのオリジナルミサンガを作ってみて下さい!