子供に人気!飛び出す絵本の作り方
絵本を開くと、いろいろな形の紙が飛び出す。
同じ絵本でも平面と立体とでは、やはり視覚に訴えてくるものが変わるので、飛び出すだけで子供は大喜びします。
ただそんな飛び出す絵本、買うのが当たり前と思っていませんか?
実は、飛び出す絵本は簡単に作ることができます。
基本的な飛び出す絵本の作り方は、紙を切る、糊で貼る。
たったこれだけです!
もちろんその切り方や貼り方に工夫がありますが、それも構造さえわかれば難しいことはありません。
基本が、切る、貼るの2つなので、どなたでも挑戦できますよ。
飛び出す絵本に必要なもの
飛び出す絵本を作ってみよう!と思った方、必要な道具についてご紹介しますね。
この道具も揃えやすいものばかりです。
飛び出す絵本作りに必要な道具は、以下の通りです。
- 色画用紙(厚みのあるものがBest)
- はさみ
- のり
- 定規
- 筆記用具
- カッター(必須ではないです)
- カッターマット(必須ではないです)
ご覧になってわかるとおり、既に家にあるものばかりではないでしょうか?
注意点としては、色画用紙はなるべく厚みのあるようなものの方が作りやすいと言えます。
薄いものだと絵本の中で飛び出す仕掛けをしても、立つことなく倒れてしまう可能性があります。
また売られている絵本のように、表紙が欲しい方は、真っ白な絵本が販売されていますので検討してみてくださいね。
飛び出す絵本の作り方
では、道具まで揃えたら、実際に飛び出す絵本を作ってみましょう!
とっても簡単にできる、飛び出す絵本の作り方をご紹介しますね。
- 作ってみよう!その前に
- 貼り方(基本)
- 貼り方(紙を貼り合わせる)
- 貼り方(重ね貼り)
- 切り方(平行切りポップアップ)
飛び出す絵本の超簡単作り方ステップ①:作ってみよう!その前に
絵本を作ろうとするときに、いきなり紙を切り始めるのはあまりオススメしません。
「絵本」というからには、きちんとしたストーリーがあるはずです。
絵本の内容は童話にするのか実話にするのか、起承転結はあるのか。
また飛び出す絵本にするために、飛び出す仕掛けはどの部分に付けるのか、などあらかじめ決めておいた方が、スムーズに作業できます。
飛び出す絵本とはいえ、全てを飛び出すような仕掛けをすることは難しいです。
絵本というある程度、制約のある面に作るので、ポイントを決めて仕掛けをした方が効果的といえます。
絵本のストーリーの中でも、どこが重要なのか、どこを伝えたいのか。
既にある絵本を参考に、ここは仕掛けにしようかな、などメリハリが付くように考えていきましょう。
なお初めて絵本を作る、というかたは既にある絵本のストーリーを参考にすることをオススメします。
1つのストーリーを考えて、少ない絵と言葉で表現する。
言葉にすると簡単ですが、実際に作るという段階では難しい場合もあります。
そういうときは無理をせず、既に絵本になっているものを、飛び出す絵本に変身させましょう!
お子さんも平面で見ていた絵本が飛び出す絵本になれば、それだけでとても喜んでくれますよ。
慣れてきたらオリジナルのストーリーに、チャレンジしてみましょう。
飛び出す絵本の超簡単作り方ステップ②:貼り方(基本)
さて、絵本のどの部分に飛び出す仕掛けを作るか決めたら、実際の作り方紹介です。
まず、一番簡単な飛び出す仕掛けの作り方です。
絵本の中で飛び出したいパーツを形通りに切り取り、下半分を折り曲げます。
折り曲げた下半分に糊を付け、貼り付けていきます。
たったこれだけで、絵本を開いたときに紙の反発の力によって開いたときに立ち上がる仕掛けになります。
これは簡単なので小さなパーツに向いており、草や小さな動物などに使うと可愛いですね。
では、そのパーツを少し手前に飛び出す仕掛けの作り方をご紹介します。
こちらもとても簡単です。
まず、飛び出すパーツを形通りに切り取ります。
飛び出すパーツに隠れるようなサイズの、バネを作っていきます。
長方形にカットした紙を、三つ折りにして、「Z」の形に折り曲げていきます。
この「Z」の形のパーツと、飛び出すパーツを貼り合わせれば、完成です。
たったこれだけで、少し飛び出すパーツの出来上がりです。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
飛び出す絵本の超簡単作り方ステップ③:貼り方(紙を貼り合わせる)
3つ目は紙を重ね合わせて、より立体的に飛び出す仕掛けの作り方紹介です。
紹介する作り方では、桜の木が飛び出す仕掛けの作り方で紹介しますね。
まずは全てのパーツの点線に、折り目を付けてから切り取っていきます。
台紙と厚紙を準備し、台紙を半分に折り厚紙を貼り付けていきます。
桜の花部分に当たるパーツを重ね合わせたら、下に木の幹になるパーツを貼り合わせます。
このときに、飛び出すように木の根に当たる部分をしっかり折り曲げておきます。
細々とした小さなパーツもしっかりと折り曲げてから、貼り合わせておきます。
パーツが出来上がったら、組み合わせていきます。
小さなパーツを使って、木のパーツに立体感が出るように、花部分のパーツを重ねてくださいね。
組み合わせが終わったら、台紙に木のパーツを貼り付けます。
開いた時に立ち上がるように、台紙を折り曲げながら貼り合わせる部分があるので注意してくださいね。
あとは、組み合わせた花部分や花を添えていけば完成です!
詳しい作り方はこちらの動画をご覧ください。
飛び出す絵本の超簡単作り方ステップ④:貼り方(重ね貼り)
4つ目は、より大きな物にも使える仕掛けの作り方紹介です。
これは「重ね貼り」と呼ばれる手法で、開いたときに立体的に見えるような飛び出す仕掛けの作り方になります。
まず、同じ形に切り取った紙を複数枚、用意します。
紙を半分に折り、片面だけ糊を付けていきます。
これを絵本の中心部分、段差の境目がある部分に貼り付けます。
次に貼り付けた紙に、2枚目の紙を貼り付けていきます。
これを繰り返し、最後の紙までたどり着いたら、最初と同じように、紙の半分は絵本側に貼り付けます。
これだけで絵本を開いた瞬間に、立体的に飛び出す仕掛けの完成です。
重ねる紙の色を少しずつ変えると、グラデーションのようにできてとっても可愛いですね。
なおこの飛び出す仕掛けは、絵本の中心部分に行う仕掛けなので、できる数が限られてしまうので、効果的に使っていきましょう。
また重ねる紙の数が多すぎると、絵本が閉じなくなる原因にもなるので注意してくださいね。
詳しい作り方はこちらの動画をご覧ください。
飛び出す絵本の超簡単作り方ステップ⑤:切り方(平行切りポップアップ)
5つ目にご紹介するのは、紙自体に切り込みを入れて作る飛び出す仕掛けの作り方になります。
この仕掛けは、絵本の中からキャラクターが飛び出てくるような印象になりますよ。
まず半分に折った紙に、同じ長さになるように平行線を書きます。
線をなぞってカッターなどで切れ目を入れ、前と後ろに折り目を付けていきます。
ここで1度紙を開き、先ほど折りたたんだ部分を手前に引き出していきます。
再度、紙をたたみ、しっかりとした折り目を付けたら出来上がりです。
詳しい作り方はこちらの動画をご覧ください。
送別会や祝福に贈りたい!飛び出すアルバムの作り方
送別会や結婚式など、フォトアルバムを渡すときに、飛び出す仕掛けをプラスするのはいかがでしょうか。
写真だけより華やかになる、飛び出すアルバムの作り方を紹介します。
- 仕掛けを貼る位置決め
- デコを先にする
- ポップアップを貼り付ける
飛び出すアルバムの超簡単作り方ステップ①:仕掛けを貼る位置決め
1つ目の作り方ステップは、アルバムの中でも、どこに仕掛けを貼るか考えることです。
アルバムですので、他にも写真やメッセージ部分など、盛り込みたい要素が多くなります。
またアルバムの中でもどこまで仕掛けを作るか、を決めることも重要です。
全ての面に、仕掛けをするのか、1番最初の見開きページのみなのか。
全てを完璧に決める必要はありませんが、ある程度、アルバムをどのように仕上げていくのかイメージを先に決めた方がスムーズに進みます。
またポップアップのサイズにより、希望の写真が入らない、ということも考えられます。
またせっかく準備したポップアップが、貼るスペースがなくなることも考えられますので、作り始める前にイメージしておきましょうね。
飛び出すアルバムの超簡単作り方ステップ②:デコを先にする
2つ目の作り方ステップは、写真やアルバムへのデコを先にすることです。
後からでも、できるから後回し、としがちですが、先にすることが大切です。
ポップアップの特徴は、飛び出す仕掛けにあります。
物によっては、見開きページの全面に大きく飛び出す、なんて物もあります。
そのような仕掛けを使った場合、仕掛けを先に貼ってしまうと、写真の周囲にしようと思っていたデコがやりにくくなります。
なぜなら、全面にポップアップの仕掛けがあるので、ただテープが貼りたいだけなのに、思うようにできないとなる可能性があります。
また、写真やカードなどを台紙に貼り合わせる際に、透明なシートで挟む方法もありますよね?
このような台紙を使う場合は、ポップアップの仕掛けを先に貼ってしまうとシートを剥がすことができなくなります。
1度仕掛けを貼ってしまうと、外すのが大変になりますので、なるべくデコを全て終わらせてから貼りましょうね。
飛び出すアルバムの超簡単作り方ステップ③:ポップアップを貼り付ける
3つ目の作り方ステップは、いよいよポップアップを貼り合わせていきます。
ポップアップはご自身で作った物でもいいですし、複雑な仕掛けなら仕掛け部分だけ販売しているものもあります。
簡単な仕掛けは手作りして、複雑な大がかりな物は購入して、と使い分けてもいいですね。
この用意したポップアップをアルバムに貼り合わせれば完成です。
ポップアップによっては、貼り方に注意が必要な物もあります。
購入した物の場合は、説明書等で確認しながら作業してくださいね。
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
文字入りポップアップカードの作り方
誕生日のプレゼントやお世話になったお礼に、品物だけでなく、言葉を添えて渡したい場面が数多くあると思います。
そんなときには文字を添えた、見た目にも楽しいポップアップカードの作り方を紹介します。
- 用意する物
- 台紙に切り込みを入れる
- デコと文字入れ
文字入りポップアップカードの超簡単作り方ステップ①:用意する物
ポップアップカードを渡す1つの機会として、誕生日プレゼントと共に、ということが考えられます。
ここでは誕生日ケーキが飛び出す仕掛けの作り方紹介です。
用意するものは、以下の通りです。
なお基本的な道具は省略しているので、注意してくださいね。
- 白い台紙
- カラフルなペン または 色鉛筆
- ろうそくやイチゴなどのシール
以上となります。
ポイントは「白い台紙」になります。
理由として、この白い台紙を、ショートケーキに見立てて作り上げていきます。
もちろん、どの色でもケーキのように飾り付けていきますが、ケーキにはあまり見えないような色は避けた方が無難と言えます。
またろうそくやイチゴなどのシールは、無くても作ることはできます。
ただあると、シールを貼るだけで出来上がるので、より簡単に出来上がりますよ。
初めてカードを作る、という方にはシールやマスキングテープなど、デコが簡単にできる素材を積極的に使っていきましょう。
文字入りポップアップカードの超簡単作り方ステップ②:台紙に切り込みを入れる
では早速、飛び出す仕掛けの作り方紹介です。
まず台紙を半分に折り、折り目の部分から2本、間隔を空けて線を入れます。
この線と線の間が、ケーキの幅になりますので少し幅広の方が作りやすいですよ。
線に合わせて切り込みを入れ、折り曲げます。
ここで1度、カードを開いて形を整えておきます。
開いた時に、手前に山折りに飛び出てくるようにセットします。
そのまま1度閉じて、次にケーキの2段目に当たる部分を作ります。
閉じたカードの上部分にだけ、さっきの切り込みより狭い切り込みを2本、入れます。
上部分のみなので、重ね合わせた状態で切らないように、注意してくださいね。
切り終わったら、1段目と同じように折り曲げます。
折り曲げたらカードを開いて、表側へ引き出して、形を整えます。
これでケーキの土台部分が完成になります!
もし更に豪華にしたい場合は、3段、4段と作ってみてもいいですね。
文字入りポップアップカードの超簡単作り方ステップ③:デコと文字入れ
ケーキの土台が出来上がったら、あとはデコレーションしていくだけです!
お好きなケーキをイメージしながら、ケーキの層になる部分の色を付けたり、ろうそくやイチゴ等のシールを貼ってください。
また「HAPPY BIRTHDAY!」や伝えたいメッセージを書き入れてくださいね。
これで、ポップアップカードの完成です!
詳しい作り方はこちらのサイトをご覧ください。
おすすめの文房具
絵本を作る際に、画用紙や折り紙等を使って色を付ける部分もあります。
しかし、自分で色を塗って、作り上げていく場合もありますよね。
サインペンや普通の色鉛筆だと、1度書いてしまうと消すことはできなくなります。
そんなとき便利なのが、フリクションの色鉛筆です!
「フリクション」はこすることで消えるペンで、何度も書き直しができることが特徴です。
そんな特徴をそのままに色鉛筆になっているのが、フリクションの色鉛筆になります。
絵本作りが、このフリクション色鉛筆で更に素敵な物に仕上がりますよ。
飛び出す仕掛け絵本を作って楽しむ
飛び出す仕掛けの絵本やカードは、見ているだけでもとても楽しいものです。
でも自分で、仕掛けを考えて作り上げていけば、より楽しくなるはず!
作り方も色々なパターンがあり、簡単な作り方が多くあります。
また道具が揃えやすいものばかりなのも嬉しいですね。
ぜひ、自分で作った飛び出す絵本で、お子さまと楽しい時間を過ごしてくださいね。