ボタニカルキャンドルとは?
ボタニカルキャンドルはロウにドライフラワーを閉じ込めて作る見た目も楽しいロウソクのことです。
アロマオイルを使って楽しむサシェというボタニカルキャンドルもあります。
100均で材料が揃って作るのも簡単です。
見た目が楽しく美しいボタニカルキャンドルに挑戦してみませんか。
3Dボタニカルキャンドル
3Dボタニカルキャンドルはフラワーキャンドルとも言われます。
ボタニカルキャンドルとの違いは、ロウソクの周りに立体的に草花を飾ってあるためです。
つまり内側に入れ物内でロウでドライフラワーを閉じ込めたらボタニカルキャンドルで、外部に立体的に飾ったドライフラワーがあったら3Dボタニカルキャンドルです。
キャンドルは一般的に白が使われていて透け感が綺麗なため、様々な色の草花を飾ると素敵なインテリアになります。
ボタニカルキャンドルホルダー
キャンドルホルダーは中心にキャンドルを入れて使うカップ状で周囲にドライフラワーが飾られているまさしく入れ物(ホルダー)のことをいいます。
グラスの内側にロウソクを入れるホルダーグラスを立てて、周りにドライフラワーなどの植物を飾ってジェルで固めます。
中にロウソクを立てて火を灯した時に透明なジェルとドライフラワーが見えて幻想的な空間を演出します。
100均で揃うボタニカルキャンドルを作るときに必要な道具や材料
100均で材料はあらかた揃います。
作り方を交えながら紹介いたします。
ボタニカルキャンドルに必要な道具①:キャンドル用のワックス
ワックスが溶かしやすいようにペレット状になっているものです。
不純物が入っていないなど評判も良く、キャンドル作りにオススメします。
具体的な作り方は、100均で作れるアロマのボタニカルキャンドルをご覧ください。
用意する物:アロマキャンドル、形を作るモールド、ドライフラワー、ポプリ、湯せん用容器、湯せんのお湯を入れる鍋。
作り方:キャンドルを作るモールド(型)に合わせて、あらかじめドライフラワーやポプリの配置を決めておきます。
キャンドルを砕いて湯せんで溶かします。
溶けたらモールドに注ぎます。
表面が薄く固まってきたらピンセットでロウの表面を破って飾ります。
完全に固まったら型から取り出して出来上がりです。
ボタニカルキャンドルに必要な道具②:ドライフラワーやハーブ
100均では小さな花もドライフラワーで扱っているそうなので、100均店を廻って探しても楽しいのではないでしょうか。
または気に入った花があったらドライフラワーを自作してもいいでしょう。
小さな花ならシリカゲルを使って5分くらいでできるそうです。
ボタニカルキャンドルに必要な道具③:キャンドル用の芯
キャンドルの芯はアロマキャンドル(火を灯して香りを楽しむもの)を作る時にロウを砕いて湯せんをする、その砕いた時に出るキャンドルの芯をとっておいて、ロウを固める時に使うこともあるようです。
それで長さなど間に合わない方のために、100均では3本パックで売られています。
足りなかったりそれでは心細かったりする方は買い置きをしておくことをおすすめします。
ボタニカルキャンドルに必要な道具④:アロマオイル
写真はキャンドゥのアロマオイルです。
お店によりますが100均のアロマオイルは充実しているようですね。
無香のロウを買って、好きなアロマオイルを足しオリジナルなアロマキャンドルを作るのも楽しそうですね。
ボタニカルキャンドルに必要な道具⑤:モールド
モールドはロウを固める時に使うシリコン製の型です。
アロマキャンドル用のモールドは100均にはないと思いますので、レジン細工用の物を使ったり、グラスを流用したりするといいでしょう。
流用できるかわかりませんが、大抵の100均ショップにレジン用のモールドはおいてあります。
こちらは中心が空洞になっていてキャンドルを置くスペースになっているボタニカルキャンドルホルダーの入れ物です。
周りにドライフラワーなどを飾り透明なジェルワックスを溶かした液で固めて使います。
キャンドルの中心からの火で、ゆらゆらして雰囲気がいいですよ。
ボタニカルキャンドルに必要な道具⑥:ピンセット
ピンセットでつまむところがちょっと曲がっている方が細かい作業に向いているそうです。
ボタニカルキャンドルに必要な道具⑦:ワックスを溶かすための鍋やボウル
ロウを溶かすのに使ったボウルを食事の準備に使うのは結構勇気がいることだと思うので、100均で買ってロウ専用ボウルにしてしまった方がいいのではないかと思います。
また、ロウが少量なら電子レンジを使って作れるようです。
火傷には気をつけて作ってください。
ボタニカルキャンドルに必要な道具⑧:ベースキャンドル
セリアにあったキャンドルですが白いロウなので着色したり、アロマオイルを垂らして使うのに向いています。
溶かす時には刻んで湯せんにかけます。サシェを作ったりボタニカルキャンドルにしたり色をつけたり、素敵なアレンジを考えてください。
ロウを溶かす前に飾り付けるドライフラワーや飾りを用意しておいた方がいいですね。
色付きのロウを使いたい時にはパステルやクレヨンを使うといいそうです。
アロマオイルを入れるタイミングは、ロウが溶けてパステルなどで色をつける時に2〜3滴たらすと良いようです。
初心者でも作れる簡単なボタニカルキャンドルの作り方
ボタニカルキャンドル初心者でも作れる作り方の動画を用意いたしました。
ロウを入れる型にあらかじめドライフラワーを入れておきます。
中心にベースキャンドルを入れてバランスを取って設置します。
ロウの芯は型の上部に棒を渡してロウソクの芯が中心になって取れないようにクリップで固定します。
ベースキャンドルの周りにさらにバランスを取りながらドライフラワーを入れていきます。
溶けたロウに香料を少し垂らし、ドライフラワーを動かさないように気をつけながら注いでいきます。
固まったらベースキャンドルを引き上げて型から取り出します。
ロウソクの芯を適当な長さで切ったら出来上がりです。
ボタニカルキャンドルに向いているドライフラワーや素材
ボタニカルキャンドルを作っても花に虫がついたり花びらが欠けてしまうようではせっかく作ったキャンドルが台無しです。
そこで、ボタニカルキャンドル向きのドライフラワーをご紹介いたします。
ボタニカルキャンドル用のドライフラワー①:ドライフルーツオレンジ
オレンジだけでなくレモンの輪切りもドライフルーツとして使えます。
ドライフルーツにするためのオレンジやレモンを手に入れるのは季節を問わず売っているので、問題ないでしょう。
それで、ドライフルーツをいつ作るかですが、自然乾燥で作る時には空気が乾燥している時期がいいので、秋から冬がちょうどいい季節です。
ボタニカルキャンドル用のドライフラワー②:ラベンダー
ラベンダーの花が咲くのは種類の違うラベンダーがリレーして咲いて行く5月から8月です。
そしてドライフラワー用の花を摘むのは乾燥した晴れた日の朝、ラベンダーが開花しそうな時に摘み取るのが一番です。
ラベンダーに限らず花は咲く直前が一番香りも見た目もいいのでドライフラワーやポプリを作るのにも適しています。
ボタニカルキャンドル用のドライフラワー③:バラ
バラをドライフラワーにするにあたって気をつけなければいけないのは、乾燥させると生花と色が変わってしまうということです。
例えば薄いオレンジのスプレー花はドライフラワーにすると濃いピンク色になってしまいます。
赤いバラはドライフラワーにすると黒っぽくなります。
もし、赤いバラのドライフラワーが入り用な時はピンクのバラの花をドライフラワーにするといいでしょう。
バラは花の開き具合だけでなく蕾のままや花びらの乾いたものでも使いますので、どの状態のもストックがある方がいいでしょう。
ボタニカルキャンドル用のドライフラワー④:千日紅
千日紅は生花のままでもドライフラワーのように乾燥した触り心地がします。
花は夏から秋にかけて咲きます。
色は白、ピンク、赤の3種類です。
生命力の強い花なので切っても切ってもどんどん花芽が出てきて咲いてくれるので、ドライフラワーにするなら1年分の作り置きだってできちゃいますね。
ボタニカルキャンドル用のドライフラワー⑤:ミモザ
ミモザが手に入るようになるのは2月中旬頃から3月までです。
とても乾燥しやすい花ですのでドライフラワーにするのに向いています。
ドライフラワーを始めたい初心者にはうってつけの花です。
ドライフラワーにするには逆さまに吊るしておくのは1週間程で出来上がります。
シリカゲルでちょっとドライフラワーにすることもできます。
ミモザをたっぷりと使ったボタニカルキャンドルも素敵ですね。
花をドライフラワーにするには蕾があまり開いていない時の方が花びらが縮まないのでオススメです。
自然乾燥させてドライフラワーにするなら時期は秋から冬にかけてがいいでしょう。
陰干しにして乾燥させるので、空気が乾燥している時期がいいということです。
生乾きですとカビが生えたり虫が付いてしまう可能性があります。
ボタニカルキャンドル用の素材⑥:キャンドル
キャンドルは100均で手に入ります。
色と香りの付いていない白い物や、カラフルなアロマキャンドルが売っています。
棒状の白いロウソクも削って湯せんで溶かしてしまいますから、アロマキャンドルの材料になります。
白い物ですと色をつけたり、好きな香りをつけたりして楽しめます。
ボタニカルキャンドル用の素材⑦:アロマオイル
白のロウソクで香りをつけたい時に使います。
ロウが煮溶けたら香油をたらすのですが、あまりロウが熱いと香り成分が飛んでしまうので、その点に気をつけてください。
また、香油はそんなに沢山量が必要なわけではありません。
しかし、サシェ(香りを楽しむためのボタニカルキャンドル)を作る時には少々強めに匂いをつけてもいいかもしれません。
ボタニカルキャンドル用の素材⑧:キャンドルゼリー
透明の樹脂のようなものでできているジェルロウソクに必要な素材です。
色付きのものも売っているようです。
キャンドゥのものはチューブに入っている状態で売っています。
透明なので水中の中をのぞいているように見えます。
カニや魚のオブジェを飾ったり、水中でドライフラワーが揺れている景色にしたりと白いロウとまた一味違ったボタニカルキャンドルが楽しめます。
ボタニカルキャンドル用の素材⑨:ロウソクの芯
ロウソクの芯も大切な素材です。
3本セットでキャンドゥにあったそうです。
長さは後で調節するにしても、とりあえず売っててよかったグッズですね。
ボタニカルキャンドル用の素材⑩:パステルやクレヨン
白いロウソクに色をつけるのに使います。
最後に色の付いたロウを小分けにしないで混ぜてしまったのは勿体無いと思いますが、パステルやクレヨンでの色のつけ方はお分かりいただけたと思います。
3Dボタニカルキャンドルの作り方
ラベンダーのボタニカルキャンドルの作り方です。
燃え移ってしまうと危ないので、火が移らないようにハサミで切っていますが、眺めているだけでしたら立体的なボタニカルキャンドルとして可愛く飾れます。
ボタニカルキャンドルホルダーの作り方
ボタニカルキャンドルホルダーの方に入れるゼリー状のロウも100均で売っています。
ジェルロウソクは気泡ができやすいので煮溶かしたらあまりかき混ぜないでそっと扱ってください。
混ぜるだけでも気泡ができてしまいます。
ボタニカルキャンドルホルダーの作るときに注意すること
- キャンドルジェルを作品に入れる時に、気泡が入らないようにゆっくりと注いでください。 注いだ後はいじらないでください。 気泡を取ろうとしてあまり掻き回すと、かえって気泡ができてしまいます。
- あまりギュウギュウにドライフラワーを詰め込まないでください。 花と花の間に隙間ができてジェルが行き渡らなくなり、気泡ができてしまいます。
ボタニカルキャンドルの花が燃える
ボタニカルキャンドルの花が燃えるのは火を灯すロウの芯と花との距離が上手くとれていないからです。
燃えないようにするには火を灯す場所を花から離してロウが溶けるとできるロウの水たまりの中に花が入らないよう配置するのがコツです。
キャンドルを作るときに気泡が入ってしまう
気泡が出てしまっているのを見てわかりやすいのがジェル状のロウですのでそれでご説明いたします。
結論から言うと、気泡を取ろうとしてロウをいじりすぎて逆に気泡ができてしまったのです。
かき回しても気泡はできてしまいます。
写真Aがかき回したもの、Bがいじらなかったものです。
温めるのもゆっくり、ロウを注ぐ時もゆっくりとすれば気泡ができるのをギリギリまで食い止めることができるでしょう。
ボタニカルキャンドルの材料がそろう通販サイト
通販でドライフラワーからペレットのロウまで販売しているショップをご紹介いたします。
ボタニカルキャンドルならこのサイト①:キャンドルショップKinari
キャンドル材料卸販売店でハーバリウム、ハーバリウムオイルも扱っています。
キャンドルの材料と容器(ガラス製)多種、もちろんドライフラワーなども扱っています。
ボタニカルキャンドルならこのサイト②:ベッキーキャンドル
横浜にあるボタニカルキャンドル店で、TVの体験教室の取材が来たりする有名店です。
キャンドルの製作教室も開いています。
ボタニカルキャンドルならこのサイト③:西山蝋燭店
西山蝋燭店は信州にあります。
フレグランスオイルやロウにこだわりを持つお店です。
アロマのロウは注文受注後製作するこだわりようです。
ボタニカルキャンドルならこのサイト④:はなどんや
あちらこちらのキャンドルショップの商品も扱っているキャンドル店です。
物によっては即日発送してくれる親切なお店です。
ボタニカルキャンドルならこのサイト⑤:アンシャンテ工房
手芸品を扱っているお店ですがキャンドル類も扱っていて、ロウからドライフラワーまで、品揃えは豊富です。
ボタニカルキャンドルを習いたい!教室や資格は
資格はJCA(日本キャンドル協会)のカリキュラムを受講することで認定されることになっています。
基本は教室に通った方がいいのですが、通信教育講座もありますので、誰にでも資格を取れる可能性があります。
資格を取ると、「JCA認定キャンドルインストラクター」となって教室(キャンドルスクールインストラクター)を開き講師を務めることができるようになります。
カリキュラムは以下の通りです。
JCAキャンドルアーティスト
JCA認定キャンドルクラフトコース(初級・中級・上級)↓
JCA認定キャンドルクラフトコース終了認定
↓
JCA認定キャンドルアーティストコース(座学講座・自由製作・アーティスト検定試験)
↓合格
JCAキャンドルアーティスト資格認定
アーティスト資格認定特典として、
- 日本キャンドル協会主催展示会への出展
- ワークショップ、派遣講師などの斡旋依頼(※1)
- 協会運営のJCA公式キャンドルショップにおける、会員価格の適用
- ECサイト「IROZA」における作品の出品権利および優遇手数料率の適用
などの権利がもらえるようになっています。
JCA認定キャンドルインストラクター
JCA認定キャンドルクラフトコース(初級・中級・上級)↓
JCA認定キャンドルクラフトコース終了認定
↓
JCA認定キャンドルアーティストコース(座学講座・自由製作・アーティスト検定試験)
↓合格
JCAキャンドルアーティスト資格認定
JCA認定キャンドルインストラクター資格認定特典として、
- JCA認定ディプロマの取得
- 日本キャンドル協会主催展示会への出展
- 協会運営のJCA公式キャンドルショップにおける、会員価格の適用
- ワークショップ、派遣講師などの斡旋依頼(※1)
- 日本キャンドル協会認定校の講師応募(※2)
- 認定校および推奨校の開校申請権利(※3)
- ECサイト「IROZA」における作品の出品権利および優遇手数料率の適用
(※1)必ずしもお仕事をお約束するわけではありません。
(※2)募集があった場合に限ります。
(※3)認定校開校は申請後に審査があります。
教室は東京本校と大阪校があります。
通うのが難しいと通信教育になりますね。
インストラクターになると独立開業もできるようになります。
ボタニカルキャンドルの材料
ボタニカルキャンドルは体験してみた方がいいので材料がセットになっているものをお勧めします。
ボタニカルキャンドルの材料おすすめ①:自分で作る手作りキャンドル
簡単な学校の夏休みの宿題に向いているような小さなアクアリウム風ジェルキャンドルセットです。
ホットプレートやアルミ計量カップは付いていないので用意してください。
ボタニカルキャンドルの材料おすすめ②:オリジナルなロウソクを作ってみよう
ロウとカラーサンド・ビー玉がいくつかついているキットです。
溶けたロウの温度(140度)に耐えられるような大事なものを閉じ込めてオリジナルなロウソクを作りましょう。
癒しのボタニカルキャンドル
ボタニカルキャンドルは多種多様ですね。
カップの中心に置く小さめなキャンドルを作って、カップに固定したら周囲にドライフラワーやドライフルーツを飾り、動かないように溶けたロウを流し込む。
それだけのことなのに同じものは作れない。
その奥深さが素晴らしいです。