ベッドにすのこを使っている人が増えているって本当?
現在、すのこベッドを使っている人は増えています。
実際に通販サイトなどでは検索すると上位にランクインされていますし、レビューの件数も多く見かけます。
すのこは日本に昔からある湿気対策用の道具です。構造は、太い角材に一定間隔の隙間をつくって打ち付けられた薄い板となっています。
古くから押し入れや風呂場の脱衣所の床など、湿気がこもると困る場所に使われてきました。
すのこをベッドにするとカビ予防のため健康にもいいですし、夏はエコに過ごすことができるなどメリットも多いため、使っている人が増えているのです。
すのこベッドにするメリット
では、具体的にすのこベッドにはどういう利点があるんでしょうか?
ここでは、すのこをベッドにするメリットについて紹介していきます。
- 通気性があるため湿気がこもらない
- 夏は涼しく過ごせる
- すのこのいい香りが楽しめる
- ベッドの下を綺麗に保てる
- 折り畳み式のすのこベッドは省スペースになる
すのこベッドにするメリット①:通気性があるため湿気がこもらない
すのこは隙間があるため湿気がこもりません。
そのため、ベッドの下の空気が動いて湿気を逃してくれます。
人は就寝時にコップ1杯以上の汗をかきますが、汗が湿気となってカビの原因になることがあります。
すのこベッドはその通気性からカビ予防になるメリットがあります。
すのこベッドにするメリット②:夏は涼しく過ごせる
すのこベッドはマットの下に心地よい風を通してくれます。
そのため、夏などの気温が高くて湿気の多い時期は涼しく過ごせます。
季節に合わせてマットレスも通気性のいいものに変えると更に効果があります。
すのこベッドにするメリット③:すのこのいい香りが楽しめる
檜やパイン材が使われているすのこベッドに関しては、素材の木のいい香りに包まれて眠ることができます。
すのこベッドにするメリット④:ベッドの下を綺麗に保てる
すのこベッドは湿気を逃すために、脚付きのタイプのものが販売されています。
また、機能を活かすためにはベッドの下に物を置かないことが適しています。
適切な使い方をされている場合、掃除機で掃除がしやすいという利点があります。
すのこベッドにするメリット⑤:折り畳み式のすのこベッドは省スペースになる
折り畳み式やロールタイプのすのこは使わない場合は畳んで収納することができます。
また、すのこですので軽く、簡単に動かすことができます。
商品によってはマットをすのこと一緒に干すことのできる形状のものもあります。
すのこベッドにデメリットはないの?
メリットに関してはもちろんありますが、デメリットもあります。
実際にすのこベッドを使用する前に、以下のデメリットも含めて導入を検討してくださいね。
- 定期的な手入れをしないとカビが生える
- 冬は寒く感じる
- きしむ音がする
- 収納スペースとしての活用はできない
- 寝心地が固い
すのこベッドのデメリット①:定期的な手入れをしないとカビが生える
いくら通気性がいいからといっても、すのこは木製のため、定期的に乾燥させないとカビが生える可能性があります。
すのこベッドの上にマットレスや掛布団、衣類を敷いたままだと通気性が損なわれるため、定期的にマットなどを外して陰干ししましょう。
すのこベッドのデメリット②:冬は寒く感じる
通気性が良いことが冬ではデメリットになることがあります。
どうしても構造上、床からの隙間があるため、寒い空気がマットレスに通じてしまいます。
床にラグマットを敷くことで、床から登ってくる冷気を軽減させることができます。
すのこベッドのデメリット③:きしむ音がする
すのこ形状のため、体重をかけると木のきしむ音がするので気になる人は気になるでしょう。
荷重が大きければ大きいほどきしみ音は大きくなり、すのこも曲がりやすくなります。
敷布団だけではきしみ音が強くなる傾向があるため、ベッドマットなど厚めのマットレスを使うと音が軽減されます。
すのこベッドのデメリット④:収納スペースとしての活用はできない
すのこベッドの特徴を活かすためには、床板の下に隙間が必要であるため、ベッド下収納としては向いてません。
そのため、収納スペースとしてベッド下を使うことができないため、どうしても収納範囲が限られてしまいます。
すのこベッドのデメリット⑤:寝心地が固い
すのこベッドの構造上、どうしても寝心地が固く感じます。
基本的にはベッド用マットレスを使用することで改善されます。
敷布団を使う場合は厚めのものを使用しましょう。
すのこベッドをDIYする人も急増中!
すのこは太い角材に薄い板を打ち付けているだけの簡単な構造をしているため
簡単に作ることができます。
もっと簡単に手に入れようと思えば、市販のすのこを使うことでベッドにすることもできます。
一人暮らしや低コストでベッドを揃えたい場合など、事情によってはDIYする方がメリットも多いため、自分で作るという人が増えています。
具体的なDIYに使える情報やアイデアを紹介していきますね。
すのこベッドの作り方
ここでは、簡単なすのこベッドの作り方を紹介します。
本格的にすのこ作りやベッドの骨組み作りから始める方もいますが、よほど普段からDIYしていないと難易度が高いため、初めて作る人は今から紹介する方法をお勧めします。
材料も必要最低限ですので、1万円以内で作ることができます。
- まずは材料をそろえましょう
- 強度を上げよう
- 床傷防止シートを貼ります
- すのこ同士を固定します
- マットレスを敷いて完成
すのこベッドの作り方①:まずは材料をそろえましょう
揃える道具は次の通り
- すのこ(必要な大きさの枚数)
- 補強用角材
- 連結用工具(木工ボンドや結束バンド、または釘やボルト)
- 床傷防止シート
初心者向けに簡単に作る場合、ホームセンターに売っているすのこを揃えましょう。ただし、同じすのこでも強度を気にする必要があります。
100円均一で売っているような強度の低いすのこは、荷重をかけると板が破損してしまって怪我をする可能性があります。
素材としては桐、檜、杉が強度のある材木になります。
補強用の角材はすのこを強化するために使うため、すのこの裏の角材と同じ高さに合わせましょう。
ホームセンターでカットしてくれるところが多いため、カットはお願いしたほうが簡単に作れます。
角材を打ち付けたりする場合は釘やボルトを使いましょう。
釘よりボルトの方が全方向に対して強度が強いです。
もっと簡単に作りたい場合は木工ボンドで接着して結束バンドで連結させることもできますが、その場合は使う人の体重などの生活スタイルを考慮しましょう。
また、床に傷がつかないように床傷防止シートも用意しておきましょう。
すのこベッドの作り方②:強度を上げよう
買ってきたすのこのままでは寝たときに体重に耐え切れない可能性があります。
すのこの強度を上げるには、横板に対して裏に角材を足すと改善されます。
追加の骨組みの高さは元のすのこの高さと揃えるようにしましょう。
すのこに角材を足す場合、上から釘で打ち付けるかボルトで固定してください。
木工用ボンドでつけることもできますが、その場合は強度が少し低下します。
すのこベッドの作り方③:床傷防止シートを貼ります
このままでは板と床同士が擦れて傷ついてしまいます。
床が傷つかないようにシートを裏板に張り付けましょう。
シートはホームセンターでも100円均一でもそろいますが、なるべく滑りにくい素材を選びましょう。
すのこベッドの作り方④:すのこ同士を固定します
補強したすのこ同士を好みのベッドの大きさに繋げていきます。
釘などでしっかりと固定した場合は、横になった時にずれなど感じず安定感があります。
結束バンドなどで簡単に連結した場合、持ち運びや折り畳みが簡単になります。
折り畳みを考えるのであれば、蝶番などを利用するのも良いでしょう。
自分の希望のスタイルに合わせて固定しましょう。
すのこベッドの作り方⑤:マットレスを敷いて完成
そのまま布団を敷くと硬くて寝心地が良くないためマットレスを敷きましょう。
これで完成です。
好みでベッドの高さが欲しい人は角材で高さを割り増しするなどしましょう。
厚みのあるマットレスを使えば、床からの高さをそこそこ確保できますよ。
みんなが作ったすのこベッドアイデア5選
すのこベッドは普通のベッドよりもDIYしやすいため、自分の好みに合わせてアレンジすることができます。
ここでは、みんなが作ったすのこベッドのアイデアを5つピックアップします。
- 収納力も兼ね備えたすのこベッド
- スペースに合わせて大きさを揃えたすのこベッド
- しっかりとした骨組みのあるすのこベッド
- 使わなくなったら他に活用
- 色を塗るだけでお洒落になるすのこベッド
すのこベッドアイデア①:収納力も兼ね備えたすのこベッド
すのこベッドの通気性に収納性も追加したアイデアがこちら。
なんとカラーボックスと連結させてしまっています。
カラーボックスをすのこベッドの脚にすることで下に空間ができて通気性が良くなる上に、収納としての機能にも優れています。
また、カラーボックス自体が強度がそこそこありますので、ベッドの脚として使っても安心ですね。
すのこベッドアイデア②:スペースに合わせて大きさを揃えたすのこベッド
部屋に置くだけがすのこベッドの使い道ではありません。
車中泊できるように車の中に置くことだってできます。
車の中は凹凸があるため、加工が簡単なすのこを使うとジャストフィットさせることができます。
車の中だけにこだわらなくても、部屋のベッドが置けるスペースが限られていたり、長方形で確保できない場合などにも使えますね。
すのこベッドアイデア③:しっかりとした骨組みのあるすのこベッド
角材を使えばしっかりとしたベッドの骨組みを作ることが可能です。
骨組みにすのこをはめるだけで立派なすのこベッドの完成。
ベッドを繋げてキングサイズにできるよう、左右の凹凸をなくしたりと今後の生活スタイルの変化の多様性に合わせて作られてますね。
すのこベッドアイデア④:使わなくなったら他に活用
すのこの形状は隙間がある木製の板のため、下に敷くだけでなくパーテンションやちょっとした棚へとお洒落に作り変えることができます。
買い替えや作り変えで使わなくなったすのこベッドは、他にリメイクしてしまうのも素敵ですね。
すのこベッドアイデア⑤:色を変えるだけでお洒落になるすのこベッド
DIYは初めてで難しいことはできない、けど自分だけのアレンジをしたい。
そういう場合はニスを使うことで木の風合いを変えることができます。
そのままのすのこでは少し明るい色なので、濃い色のニスを好みの色になるまで塗ることで落ち着いた色合いにすることができます。
ニスを塗る場合は軽くやすりをかけると表面が整って綺麗に塗ることができますよ。
ベッドをすのこにしてもカビがはえてしまったら?
対策していてもカビが生えてしまうことがあります。
その場合は以下の方法で除去することができます。
- アルコールで除菌
- 漂白剤
- やすりがけ
- 陰干し
①アルコール除菌
ドラッグストアなどで売っている除菌用のアルコールスプレーをティッシュやキッチンペーパーに噴き付け、カビの生えた場所を拭きとります。
見えない場所にもカビの胞子がついていることもあるので、広範囲をふきとりましょう。
カビを広げないよう、ティッシュなどは何度も取り替えて、直接カビの部分に噴射しないようにしましょう。
②漂白剤
除菌で表面のカビは除去できますが、黒カビなどが根付いて取れないことがあります。
その場合はハイターなどの漂白剤を希釈したものをタオルなどに染み込ませ、カビの部分を拭きます。
カビが薄くなったら水に濡らしたタオルで水拭きし、そのあとに乾拭きして水分を取り除きます。
そのあとはよく乾燥させましょう。
漂白剤を使用すると、すのこの色合いが変わることがあります。
まずは目立たない場所で色落ちの程度を確認しましょう。
③やすりがけ
カビが表面だけの場合、やすりがけすることでカビの部分を取り除くことができます。
ただし、やりすぎると強度が落ちることがあるため表面を削るだけにとどめましょう。
④陰干し
カビを繁殖させないためには、しっかりと乾燥させることが大切です。
季節にもよりますが、すのこを2~3時間陰干しするだけでカビを死滅させることができます。
なるべく、風通しのいい場所で乾燥させましょう。
これらを実行したあと、また予防として定期的な換気を行ってカビを予防していくようにしましょう。
おすすめのすのこベッド
一人暮らしなどにおススメしたいのがこのすのこベッド。折り畳みも可能なので使用しないときはスペースを取りませんし、畳んだ状態でマットや布団をかけて立てておけば敷布団も一緒に換気できてしまいます。
引越しが多くなる場合など、廃棄するにも簡単ですし、値段も手ごろなのが魅力的ですね。
お洒落なすのこベッドが欲しい人はこういう商品もあります。自分で組み立てが必要になるので少し組み立てが大変になりますが、しっかりした構造のわりに値段は安いのが魅力的ですね。
防カビ効果だけでないすのこベッド
ご紹介した通り、すのこベッドは通気性が良いためカビないという利点だけでなく、快適さや節約など多くの効果が望めます。
日本は外国と比較すると高温多湿であり、カビが繁殖しやすい環境です。特に最近の夏は高温になることも多く、空調を使っていても寝苦しい熱帯夜が続くことが珍しくなくなってます。
逆に、現在では高断熱・高気密の住宅が増えているため冬のデメリットは感じにくいかもしれません。
今年の夏はすのこベッドに替えて、快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。