大さじ1杯は基本的に何グラム?
調味料を計るとき、基準になるのは水の重さです。
大さじ1杯は基本的に水15グラム。
でも日本の家庭で一般的に使われる上白糖の場合には、大さじ1杯が9グラムなんですよね。
このように液体でも粉でも、材料によって大さじ1杯のグラム数は変わります。
ちなみに砂糖のような顆粒や粉類を大さじ1杯計るには、まず計量スプーンに調味料を山盛りにします。
次にヘラなど平らなものを計量スプーンの持ち手から先へすり切るように動かします。
最後に計量スプーンに残るのが、大さじ1の調味料です。
砂糖の種類別の大さじ1杯の重さは、後ほど表でご紹介しますね。
大さじ1杯は何ミリリットル?何cc?
大さじ1杯は基本的に水15グラムだとお伝えしました。
15グラムは「何ミリリットル」で「何cc」になるのでしょうか?
結論から言うと、水15グラムは「15ミリリットル(ml)」で「15cc」です。
詳しく見ていきましょう。
単位について簡単におさらいします。
g(グラム・Gram)は質量の単位で、1000分の1キログラム。
ml(ミリリットル・Milliliter)は体積の単位で、1000分の1リットル。
1ml=1㎤(立方センチメートル、1辺の長さが1センチのキューブの体積)です。
cc(シーシー・cc)も体積の単位で、ccは英語のCubic centimeter(立方センチメートル)を略したもの。
1cc=1㎤(立方センチメートル)です。
つまり、1ml=1cc=1㎤で、これはどんな状況で何を計っても変わりません。
しかしgは質量を表す単位ですから、mlやccとは違います。
1ml=1cc=1グラムは常に成り立つわけではありません。
計るモノや温度などの状況により変化します。
最初にお伝えした通り、水は大さじ1杯15ml・15cc・15グラム。
しかし上白糖は大さじ1杯15ml・15cc・9グラムになるのです。
砂糖の種類によって大さじ1杯の重さは違う?
一般的に日本の家庭料理に使われるのは上白糖ですね。
その他に三温糖、ざらめ、グラニュー糖、お菓子の飾りつけに使われる粉糖など砂糖には様々な種類があります。
結晶の大きさも、きび砂糖など粒が大きめのものから粉糖のように粉末状のものまでさまざま。
最近では糖質を制限するため上白糖などを避け、液状の甘味料やメイプルシロップなどを用いる人も多いですよね。
粉末と液体で形状が異なることや、ミネラルなど糖分以外の成分により比重も異なるため、重さはそれぞれ違います。
砂糖の種類ごとの大さじ・小さじ1杯のグラム数は?
こちらの表で色々なお砂糖の小さじ1杯・大さじ1杯・カップ1杯のグラム数をご覧いただけます。
砂糖および甘味料 | 小さじ(5ml) | 大さじ(15ml) | カップ(200ml) |
---|---|---|---|
上白糖 | 3g | 9g | 130g |
グラニュー糖・三温糖 | 4 | 12 | 180 |
ざらめ | 5 | 15 | 200 |
水あめ・はちみつ | 7 | 21 | 280 |
出典:独立行政法人国立健康・栄養研究所 栄養疫学プログラム国民健康栄養調査プロジェクト 2008年10月版より
軽量スプーンも計りもない時に大さじ1杯を計る方法
計量スプーンがないけれど大さじ1杯を計りたい、そんな時に使える方法ってあるんでしょうか?
実は身の回りにあるもので簡単に計れるので、知っておくと便利ですよ。
- 簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法①:ペットボトルのキャップを使う
- 簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法②:片手で握ってつかみとり、半分にする
- 簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法③:普段使いのスプーンで計る
以上3つの方法をご紹介します。
具体的なやり方を見ていきましょう。
簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法①:ペットボトルのキャップを使う
日本のペットボトルキャップは規格が統一されており、キャップ1杯に約7.5ccの水が入ります。
大さじ1杯=15ccですから、キャップ2杯 = 7.5cc×2=15ccで計ることができます。
ちなみに小さじ1杯を計りたいときはどうすればいいのでしょうか。
小さじ1杯 = 5ccで、キャップ = 7.5ccです。
キャップ2/3杯が小さじ1杯になります。
キャップ内側のスクリューの一番上の線の部分までを小さじ1杯と考えてよいでしょう。
簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法②:片手で握ってつかみとり、半分にする
塩や上白糖程度の細かな粒状または粉状の調味料に使える方法があります。
大人の片方の手でぎゅっと調味料をつかみ取ると、大体大さじ2杯分が取り出せるのです。
実際に筆者の手で試したところ、ちょうど大さじ2杯分をつかみ取ることができました。
筆者の手は大人の女性としては少し大きめだと思います。
男性なら少し軽めに、女性ならめいっぱい片手でぎゅっと握るだけ。
容器に取り出して半分にすると、大さじ1杯になります。
衛生上の問題があるので、虫のつきやすい粉類で使うのは避けましょう。
砂糖や塩など性質が変わりにくい調味料を計る際におすすめの方法です。
簡単に大さじ1杯の砂糖を計る方法③:普段使いのスプーンで計る
アメリカにも計量スプーンはありますが、日本とは微妙に量が違うのをご存知ですか?
大さじは「テーブルスプーン」と呼ばれ、1杯14.8mlです。
「テーブルスプーン」という名前からわかる通り、私たちが普段カレーを食べるときなどに使う大きめのスプーンがアメリカの計量スプーンのイメージ。
ということは、実は普段使っているスプーンでも大さじ1杯を計れるんです。
筆者が実際に計ってみたところ、我が家のカレー用スプーンの場合だと若干少なめの大さじ1杯を計ることができました。
おすすめの砂糖を使ったレシピ本
コウケンテツさんのレシピは、どれも身近にある材料で気軽に作れるものばかり。
いつも作っているあの料理の味の決め手が実はお砂糖だった!と言われると、ちょっと読んでみたくなりませんか?
最近は糖質制限などで砂糖がある意味悪者扱いされていますね。
ですがほんの少しの砂糖のチカラで素材のうまみを十二分に引き出せるのなら、使わない手はありません。
栄養バランスがとれた美味しい料理が作れれば、毎日の調理が楽しくなること間違いなし。
手軽なのに効果絶大な“コウケンテツさんの裏ワザ"をマスターできる本です。
砂糖を手早く計れるだけで、料理がぐっと楽になる
砂糖の分量を計るとき、一番よく使われる単位が「大さじ」で、その次が「グラム」ですよね。
上白糖の大さじ1杯は15cc、重さが9グラムです。
この知識があるだけで、スマホでもう一度検索する手間がなくなり、調理のストレスが確実に減ります。
もし計量スプーンが見つからなくても大丈夫。
ペットボトルキャップや自分の手、いつものスプーンで分量を計ってパパっとおいしくお菓子や料理を作っちゃいましょう。