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2019/04/04

フェルトの縫い方は種類豊富!たてまつりなど基本の縫い方とコツを紹介

フェルトは手軽に購入できて扱いやすいので、ちょっと手芸作品を作りたいときには大変便利ですよね。
しかし、綿を詰めたり洗ったりするとすぐに糸がほつれてしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
今回はたくさんある縫い方の中から「たてまつり」と「ブランケットステッチ」というフェルトに適した縫い方と「バックステッチ」を使ってフェルトに文字を刺繍するコツをご紹介します。

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フェルトの縫い方は種類豊富!

フェルトは手軽に購入でき、素材自体も切れ端の糸のほつれなどなく大変扱いやすいので、ちょっと手芸作品にチャレンジしたい場合には大変便利です。

フェルトに限らず生地の縫い方の種類は豊富ですが、よく耳にするものに「なみ縫い」や「かがり縫い」、「たてまつり」などがあります。

他にも「ブランケットステッチ」と呼ばれる縫い方はおしゃれなイメージにしたいときにおすすめです。

生地の縫い方がたくさんある中で「たてまつり」「ブランケットステッチ」の強度は高く、初心者でも簡単にきれいな見た目に仕上げることができますので、気軽にできるフェルト手芸に向いています。

今回はこの2種類のフェルトの縫い方とフェルトに文字を縫う方法について詳しく紹介します。

<下に続く>

基本の縫い方はたてまつりとブランケットステッチの2つ

生地の縫い方の種類がたくさんある中で、フェルト手芸でよく使われる縫い方は「たてまつり」と「ブランケットステッチ」の2つです。

ここでは、以下のように2つの縫い方について簡単に解説します

  1. たてまつりは縫い目が目立ちにくく、ワッペンやアップリケなどの作品に最適
  2. ブランケットステッチは見た目が可愛く、強度もあるのでぬいぐるみや洗うものにもOK

続いて、それぞれのフェルトの縫い方の特徴について簡単に紹介します。

基本の縫い方①:たてまつりとは

たてまつりとは一般的に大きなフェルトや布の上に小さなサイズのフェルトを縫い付けていく方法を指します。

縫い目が目立ちにくいということが特徴で、ワッペンやアップリケなどのデザインをしっかり見せる作品のときに使われる縫い方です。

縫い目のずれがそこまで目立たないので、フェルト手芸が初めてという方でもきれいに作品を仕上げられます。

基本の縫い方②:ブランケットステッチとは

ブランケットステッチとはブランケットの外周をぐるっと囲むときによく使われている縫い方のひとつです。

見た目が可愛く、ブランケットステッチを使って縫うだけで作品の良いアクセントになりますし、あえてフェルトと違う色の刺繍糸を使うとよりおしゃな作品にも仕上がります。

また、縫い目の強度もあるので、ぬいぐるみなどの綿を詰めたいものや洗濯して使いたいものを作るときに最適です。

<下に続く>

たてまつりの縫い方

では、たてまつりは縫い方を実際に見ていきましょう。
ここでは、以下のようにたてまつりの基本の縫い方とコツを詳しく紹介します。

  1. 縫い始めは玉結びを裏側に隠すのを忘れずに
  2. きれいな仕上がりのコツは縫い目が垂直、間隔が一定であること
  3. 最後の仕上げで玉結びを間に隠せば裏側もきれい
  4. 糸が途中で切れたら、仕上げ→縫い始めで解決

縫い方の手順①:縫い付け始め

まずは、大小サイズが異なるフェルトをそれぞれ1枚ずつ用意し、だいだい6本どりの刺繍糸を2本どりにし、針に通して玉結びを作ります。

次に、小さいサイズのフェルトの裏面から針を通し、表から玉結びが見えないようにします。
この状態で小さいフェルトの裏面を大きいフェルトの表面に重ねて、縫い始めの準備は完了です。

縫い方の手順②:縫い付ける

サイズが小さい方のフェルトの表側にある針を大きいフェルトの表面に刺し、そこからもう一方のフェルトの裏面に針先を出し、最初に表面に出ている縫い目から2~3mm先のところに針を通します。

縫い目がフェルトの切り端と90度の状態になるようにしてください。
この要領でフェルトを1周縫っていきます。

縫い方の手順③:縫い付け終わり

下側にあるフェルトに針を通して、最後の縫い目ができたら縫い付け終わりです。
そして、フェルトの表から見えないように裏で玉結びをし、糸の端を処理したらたてまつり縫いの完成です。

しかし、裏面もきれいに見せたい場合は、大きいフェルトの裏面で玉結びを作った後に、針を再度大きいフェルトの表面に出します。

その際、玉結びもそのまま力を入れて引っ張り重ねたフェルトの間に来るようにすれば裏面もきれいにみえるたてまつり縫いの完成です。

縫い方の手順④:途中で糸が終わった場合

まだ1周縫い終わっていないのに糸が終わりそうという場合は、先に針を大きいフェルトの裏まで通して糸を引き出します。

そのまま玉結びをして、大きなフェルトの表面に針を通して、力業で同様に玉結びも引っ張り出します
この玉結びが2枚重なっているフェルトの間に収まっていれば大丈夫です。

玉結びをした糸の端を処理し、新しい目を最初の縫い始めと同じ要領で小さなフェルトに作り、再度縫い付けていけば問題ありません。

<下に続く>

ブランケットステッチの縫い方

続いてはブランケットステッチの縫い方について詳しく見ていきます。
ブランケットステッチの縫い方も以下のように4段階に分けて紹介します。

  1. 玉結びは重ねたフェルトの間に収めて見えないように
  2. ブランケットステッチは針に糸を掛けて引き抜くの繰り返し
  3. 最後の1目は表と裏でそれぞれ整える
  4. 縫い付け終わりも玉結びを隠すことを忘れずに

縫い方の手順①:縫い付け始め

2枚の同じサイズのフェルトを用意し、刺繍糸を針に通して糸の終わりは玉結びをします。
針を2枚のフェルト1枚にのみ通し、玉結びを重ねた2枚のフェルトの間に収めてください。

玉結びをフェルトの間に隠すと、裏表のどちらの縫い目もきれいに見せることができます。

縫い方の手順②:縫い付ける

早速最初の1目を縫い付けていくのですが、まずは針が通っている場所からお好みでいいのですが、だいたい2mm~5mmぐらいのところにフェルトに90度になるように針を刺します。

このときは重ねている2枚のフェルトともに貫通させた状態で、まだ針は引き抜かないでください。
この状態でフェルトの端側にある糸を針をまたいで、フェルトの中心側に来るように掛けます。

そして、針を抜けばブランケットステッチの1目が完成です。
最後の1目を残すようにして、1周します。

縫い方の手順③:最後の1目

最後の1目が残っている状態で、針を一番最初の1目の糸の裏側に通し、その糸をすくい上げると同時に針も完全に通します。

これをすることで他の目と角度が異なりがちな1針目を他の目と合わせることができ、仕上がりをきれいにすることができるのです。

そして、フェルトを裏返すと、1か所だけ縫い目がまだ無いところがあります。

そこは、ちょうど両隣の目の間にその他の縫い目と同じ長さで、フェルトの上から針を刺し、フェルト1枚だけに針を通して2枚のフェルトの間から針先を出せば最後の1目の縫い終わりです。

縫い方の手順④:縫い付け終わり

縫い付け終わりは、重ねているフェルトの間から針が出ている状態を確認し、その状態で玉結びをします。

そして、針先を2枚のフェルトの間から表側に通して、玉結びの箇所で止まるまで糸を引きます。
最後は余分な糸を切って完成です。

<下に続く>

フェルトに文字を刺繍するときの縫い方は?

フェルトに限らず生地に文字を刺繍する方法はいくつかありますが、その中でも「チェーンステッチ」「バックステッチ」と呼ばれるものは刺繍の基本の1つであり、刺繍初心者でも比較的簡単にできます。

そして、今回はフェルトに文字を刺繍していく方法をご紹介するのですが、刺繍をする際にフェルトを使うという点も実は刺繍初心者に優しいポイントのひとつでもあるのです。

フェルトは生地が厚いので、通常刺繍で必要な刺繍枠などの道具を持ち合わせていなくても生地がそこまでよれず、手で持ちながら刺繍してもきれいに仕上がります。

もちろん道具が揃っていれば使用した方がより安定した状態で刺繍できますので、お手持ちの場合はぜひご使用ください。

<下に続く>

フェルトに文字を縫うときの縫い方

今回は刺繍の基本の1つである「バックステッチ」使って、フェルトに文字を刺繍する方法を紹介します。
以下のように4つの段階に分けて、分かりやすくバックステッチの方法を解説します。

  1. フェルトにチャコペンでざっくり文字を下書き
  2. 横向きの直線の場合は右側から書くように最初の1目を調整
  3. バックステッチは3mm戻って3mm前に出すの繰り返し
  4. フェルトの裏側で玉結びをしたら完成

縫い方の手順①:チャコペンを使ってフェルトに文字を下書き

フェルトに関わらず刺繍をする準備段階として、まず生地に文字を下書きします。
絶対にする必要があるわけではないですが、下書きをした方が文字のバランスをとりやすいです。

文字の下書きをする際は手芸専用の「チャコペン」というものを使います。

もし、チャコペンが無ければ鉛筆でもいいですが、チャコペンは時間が経つと消える性質がありますし、刺繍に関わらず手芸ではよく使いますので1本あると便利です。

フェルトは文字が書きにくいのでそこまではっきり書く必要はなく、なんとなく形が分かる程度に下書きできれば問題ありません。

縫い方の手順②:縫い付け始め

まず、刺繍糸を3本どりして、針に通したら糸の端を玉結びします。

文字の縫い始めを決めて、フェルトの裏側から最初の目のところに針を通し、糸を引き抜きます。
これで縫い付ける準備は完了です。

縫い方の手順③:縫い付ける

バックステッチは1目ずつ戻りながら縫い目を付けていく刺繍です。

すでに針を通した縫い始めのところから後ろに3mmほど戻り表から針を通し、まだ完全に針を貫通させていない状態で、縫い始めから前3mmのところに針先を刺し、そのまま針を通して糸を引っ張ります。

これでバックステッチの1目が縫い終わりました。
この動作を刺繍する文字の分だけ繰り返していきます。

縫い方の手順④:縫い付け終わり

文字を刺繍し終えたら、フェルトの裏側で玉結びを作り、糸先を処理したらフェルトにバックステッチの文字の刺繍の完成です。

フェルトでネームプレートを作ってバッグなどに縫い付ける場合は裏面は気にしなくても大丈夫ですが、裏面も見える作品の場合は裏側もきれに仕上げたいですよね。

その方法として、1枚のフェルトに文字を刺繍して、2枚目のフェルトを刺繍したフェルトの裏側に重ねて、ブランケットステッチで縫い付けて完成させるという方法がおすすめです。

<下に続く>

おすすめのフェルトの本

フェルトの縫い方が分かったら実際に何か作品を作りたくなりますよね。
ここでは、初心者でも簡単に素敵なフェルト作品が作れるおすすめの本を紹介します。

増補改訂版かわいい野菜とフルーツがいっぱい

増補改定版 かわいい野菜とフルーツがいっぱい
1350円

この本はフェルト手芸初心者でも作りやすいよう、カラーの写真コメントが掲載されています。

簡単なものでは30分ぐらいで完成するものもあり、どれも本物に近いリアルな仕上がりになると人気が高い1冊です。

完成した作品は、小さいお子さんのままごと遊びに使ってもいいですし、ハロウィンなどの季節ごとの行事の際のお部屋の飾りにしてもいいですね。

<下に続く>

フェルトの縫い方は間隔を揃えるだけできれいな仕上がりに!

今回紹介した「たてまつり」も「ブランケットステッチ」も直線でつなぐ縫い方ではないので、斜めにずれて縫い目が目立つということもありません。

しかし、きれいに仕上げるためにひとつポイントを挙げるとしたら縫い目の間隔を揃えることです。

これだけでかなりきれいなフェルト作品を作ることができますので、ぜひ作られる際はその点に注意してみてください。

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