洗濯機のドライコースとは?
最近の家庭用洗濯機は洗い方によってコース選択ができるようになっているものが増えています。
節水で洗濯しながら洗浄力が高いというのが最近の洗濯機の売りで、各メーカーの技術が上がってきています。
最近は水流の勢いを強くしたり、水の動かし方を工夫しながら少ない水でもしっかり洗って汚れが落とせるように工夫してある洗濯機が多く販売されています。
他に頑固汚れに対応したコース、それほど汚れていないものを時短で洗濯するコースなど用途に合わせたコースが用意されている洗濯機が増えています。
洗濯機のコースの中で便利に使えるものの1つにドライコースというのがあります。
シャープはおしゃれ着、パナソニックはおうちクリーニングコースなど洗濯機のメーカーによって言い方は違いますが、デリケートな衣類を優しく洗うときに使うのがドライコースです。
ドライコースに向いている衣類を徹底調査!ドライコースで取れる汚れも解説
ドライコースに向いているのは、通常のコースでは傷めてしまいそうな衣類です。
縮みやすく型崩れしやすいセーターなどのニット類はドライコースを使って洗濯するのに向いています。
カットソーやブラウスなどのおしゃれ着もデザインによって型崩れしやすかったり、レースなどの飾りなどが傷みやすかったりするので優しく洗うことをおすすめします。
服の裏に付いているタグには家庭での取り扱いについて書かれています。
タライのような絵にバツが描かれている表示の場合、洗濯機での洗濯はできません。
それ以外の取り扱い表示であればドライコースでの洗濯が可能です。
スカートやワンピース、ドレスのようなものでも洗える場合がありますので確認してみましょう。
洗濯機のドライコースは、洗濯物を優しく丁寧に洗うコースです。
水流が弱く洗濯物を傷めにくい洗い方なのが特徴です。
ドライコースの洗い方解説!柔軟剤の使用方法についても紹介
通常のコースと比べると水流の勢いを弱くして洗います。
水流の勢いで洗濯物をしっかり動かして洗うと衣類を傷めてしまう場合があるので、弱く優しく丁寧にという洗い方です。
洗剤を衣類に染みこませて優しい水流で汚れを落とします。
洗濯機の中で衣類同士が絡み合わないように遠心力を使った動きで洗濯物を流れるように動かしながら汚れを落としていきます。
洗濯機のドライコースを使うときはエマールなどのおしゃれ着洗い用の洗剤を使用した方がいいでしょう。
通常の洗剤よりダメージが少なく型崩れや毛玉などを防ぐ効果も期待できます。
汚れがひどい場合は少しつけ置きしてから洗濯機のドライコースで洗うと汚れが落ちやすいです。
シミが付いている場合は、おしゃれ着用洗剤をシミに直接かけて洗いましょう。
型崩れしやすそうな衣類は洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うと傷んだり型崩れの心配を防げます。
洗濯ネットには汚れのある部分を外に向けてたたんで入れるといいです。
おしゃれ着用洗剤で洗うことで洗濯物がふわっと柔らかく洗い上がりますが、静電気を防ぎたい場合や好みの香りがある場合などは、柔軟剤を使用するといいでしょう。
クリーニング屋さんのドライコースと比較
家庭用洗濯機とクリーニング屋さんのドライクリーニングは洗い方も使っている洗剤も全く違います。
クリーニンク店のドライクリーニングとは、水を使わない洗浄方法でデリケートな素材の衣類を洗うために開発されたもので、水洗いできない素材やデリケートな衣類などに使用します。
クリーニング店の場合は水を使わず有機溶剤を使用しています。
有機溶剤とは、石油や塩素が原料になっている衣料用のクリーニング溶剤のことを言います。
汚れには水溶性と油溶性の汚れがあります。
水溶性の汚れは水に溶け、油溶性の汚れは油に溶けます。
汗、アルコール、ジュースやしょうゆ、コーヒーなどの食品などが水溶性の汚れです。
皮脂汚れ、メイクの汚れ、バター、ドレッシングなど油を含んだ汚れが油溶性です。
クリーニング店は、油溶性の汚れに向いており、家庭用洗濯機は水溶性の汚れに向いています。
家庭用洗濯機のドライコースは、おしゃれ着洗い用の洗剤を使って型崩れなどのダメージを最小に抑えるために設定されたもので、基本水で洗いますのでクリーニング店とは別物と言えます。
洗濯機でのドライコースの注意点
では、 洗濯機でドライ機能を使う際の注意点をみていきましょう。
- 洗濯表示で洗えることを確認
- 熱いお湯は使わない
- 衣類や汚れに合わせて対応
洗濯機のドライコースの注意点①:洗濯表示で洗えることを確認
衣類には洗濯表示が付いていますので、必ず確認してから洗濯するようにしましょう。
家庭用洗濯機は水を使いますので、無理に洗ってしまうと生地のダメージや型崩れなどトラブルの原因になってしまいます。
洗濯表示にバツ印がついているものは洗濯機は使わずクリーニング屋さんに頼むことをおすすめします。
洗濯機のドライコースの注意点②:熱いお湯は使わない
熱いお湯を使って洗うと衣類が縮みやすくなりますので気を付けましょう。
水の温度は高くても30℃までがベターです。
また、お風呂の残り湯には油や汚れなどが混じっていますのでドライコースの場合は残り湯を使って洗うことはやめましょう。
洗濯機のドライコースの注意点③:衣類や汚れに合わせて対応
通常のコースより水流の勢いも少なく優しく丁寧に洗いますが、型崩れが心配な衣類は洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
その際汚れが気になるところを外側になるようにたたんで洗濯ネットに入れると汚れが落ちやすくなるでしょう。
汚れがひどい場合やシミなどが付いている場合は洗剤をシミの部分に直接つけて少しおいてから洗うと落ちやすくなります。
こすったり揉んだりすると衣類が傷んでしまうのでやめましょう。
おすすめの洗濯本
婦人之友社から出版されている上手に洗濯するコツについて書かれている本です。
堀志津さんという方が今から50年近く前に婦人之友社から洗濯についての本を出版し、その後も何冊か出版されています。
堀志津さんは洗濯の神様と言われた方だそうで、この「洗濯上手のこつのコツ」という本にも堀志津さんのノウハウが詰まっています。
普段の洗濯で気を付けること、おしゃれ着の洗い方、コートやウール、和服、ぬいぐるみなどの洗い方などが紹介されています。
しみ抜きやのりづけ、アイロンのかけ方など衣類を大事に長く使う方法も紹介されています。
ドライコースでおしゃれ着も自分で洗う
最近の洗濯機には色々なコースが付いていて便利になってきています。ドライコースというのも活用することをおすすめする便利なコースです。
家庭用洗濯機でデリケートな衣類を優しく丁寧に洗うコースです。
クリーニングのドライコースと家庭用洗濯機のドライコースは違います。
洗濯表示にバツ印が付いていないものは専用洗剤を使って、30℃以下のお湯で洗えます。
型崩れが心配な衣類は洗濯ネットに入れて洗うといいでしょう。
通常のコースで洗うには心配なデリケートはおしゃれ着なども、ドライコースを活用して洗濯機で洗ってみましょう。