新生児がうつ伏せになっていた時に確認すべきこと
病院から無事退院し家で新生児を寝かしつけふと目を離したすきに、なんとうつ伏せに!
病院では教えてくれない事態にパニックになってしまいますね。
新生児がうつ伏せに寝てしまっていたらどのような対処をしたらよいのでしょうか。
新生児がうつ伏せで寝ていたら
まずすぐに新生児を仰向けに寝かしてから、呼吸をしているか確認をしてください。
まだ月齢の低い赤ちゃんは苦しくても泣いてしまうことなく呼吸を止めてしまうことがあります。
もし息が止まっていた場合新生児をすぐに病院に連れて行く、救急車を呼ぶなど医療機関をすぐに受診してください。
この時、就寝時間、息を止めていると気が付いた時間を医師に的確に伝えてください。
うつ伏せ寝が好きな新生児
あおむけに寝るのではなく、うつ伏せ寝が好きな赤ちゃんは多くいます。
例えば、気道が細い赤ちゃんは、気道を広げるため、うつ伏せ寝をする可能性が高いと言われています。
癖や、うつ伏せ寝の方が安心するという赤ちゃんもいるそうです。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム8選
新生児は1日に何時間も寝ているので、うつ伏せで寝る新生児が寝ている時にはいつもドキドキしてしまいますね。
そんなママの少しでも手助けになるかもしれないグッズが様々販売されています。
- ドーナツ型まくら
- バンビノ ベビーまくら
- スリープピロー
- 大きな人形
- ベビーマットレス
- ベルト一体型マットレス
- ベビーベルト スヌーズ
- 寝返りセンサー
1つずつご紹介します。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム①:ドーナツ型まくら
寝相があまり悪くなく、たまに寝返りをうつようなおとなしめの新生児には、真ん中にくぼみや穴が空いているドーナツ型のまくらがおすすめです。
ドーナツ型のまくらを使うことで、頭が少し固定されるので、首が座っていないおとなしい赤ちゃんであれば、このようなまくらでも寝返りを防ぐことができます。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム②:バンビノ ベビーまくら
ドーナツ型まくらからは頭がすぐにはずれ、簡単にうつ伏せになってしまう新生児におすすめです。
この枕はかなり大きく高さもあるので、足を使ってうつ伏せになる赤ちゃんでなければ効果的なまくらです。
また、このまくらは窒息防止の空気穴がついているので、まくらの上でうつ伏せになっても窒息を防止することができます。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム③:スリープピロー
体を左右から固定するクッションタイプのサポーターです。
寝ているときに頻繁に向きを変えてしまうタイプの赤ちゃんにおすすめです。
体をソフトに支えるため、新生児も普段の寝心地と大きく変わることなく眠ることができます。
ただし、このピローは新生児を横向きにして寝かせるタイプなので、体制を嫌がる赤ちゃんもいるかもしれません。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム④:大きな人形
新生児くらいある大きなお人形を背中側に置いてみるのもおすすめです。
ただし、寝返りが打てなかったりまだ首が座っていなかったりする新生児は、寝ている間に人形に顔を埋めてしまうと窒息してしまう可能性があります。
一人で寝かせる時などはなるべく使わず、リビングなどで常に目が届く範囲に赤ちゃんを寝かせる時に使用するよう気をつけてください。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム⑤:ベビーマットレス
足を使って体の向きを変えようとするタイプの新生児におすすめなのがベビーマットレスです。
頭だけではなく、足の太ももの裏にも段差があるので、足を床ついて寝返りを打つことが難しくなります。
また太ももの裏の段差は抱っこしている時の腕の部分にも感じられるので、安心して眠りにつきやすい効果もあります。
ただし、数ヶ月たつとすぐに赤ちゃんが大きくなり、段差を簡単に乗り越えられるようになるので、活発なお子様の場合は、使用期間が限られてしまうかもしれません。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム⑥:ベルト一体型マットレス
ベルト一体型になっているマットレスなので、先ほどのベビーベルト同様、足を使った寝返りをしてしまう赤ちゃんにおすすめです。
また、このマットレスは、お座りを始めた赤ちゃんのサポートや、大きくなってからもお食事時の補助シートとして使えるため、新生児の時だけではなく長い期間使用できるのも魅力です。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム⑦:ベビーベルト スヌーズ
新生児の時から足を大きくバタバタ動かしてうつ伏せになってしまう赤ちゃんにおすすめです。
しっかりと下半身を固定するので、足を使った寝返りができなくなります。
どんなに活発な赤ちゃんでも寝返りをさせないで寝かしつけ可能です。
ただし、新生児からすでに固定されることを嫌がるも多いので、実際に使ってみて、嫌がらない場合のみ使用をおすすめします。
うつ伏せでしか寝ない新生児の悩みを解決!おすすめアイテム⑧:寝返りセンサー
いつも見守ることができれば良いのですが、ふと目を離した隙に寝返りをうってしまっていたら大変ですね。
離れた部屋で寝かせる家庭では、何度も様子を見に行く必要がでて、家事などが滞ってしまい大変です。
このセンサーは、うつ伏せ寝だけではなく呼吸が無呼吸になっていないか、また部屋が熱いなどで今度は呼吸が早くなっていないかなどを感じる事ができるセンサーです。
温度や湿度も管理できるので、設定温度・湿度と大きくずれる場合もお知らせしてくれます。
取り付けもお洋服簡単に取り付けるだけですし、ベルトなどではないので、サイズ感も気になりません。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説6選
それでは、うつ伏せに寝てしまう事で新生児が実際に死亡してしまった事故の例を元に、事故を防止する方法を検討してみましょう。
- 保育園で午睡中に起きた事故−パターン1
- 保育園で午睡中に起きた事故−パターン2
- 保育園で午睡中に起きた事故−パターン3
- 家庭で起きた事故
- 病院で起きた事故
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)による事故
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説①:保育園で午睡中に起きた事故−パターン1
認可外保育所で、午睡中のうつ伏せ寝により生後6ヶ月の乳児が死亡する事故が起きました。
普段は15分に1回呼吸や寝姿の確認をしているところ、この日は来客があったため30分呼吸の確認を怠ってしまい、結果的に乳児を死亡をさせてしまいました。
多くの保育園では、0歳児は5〜10分、1歳児以降は15分ごとにうつ伏せ寝をしていないか、呼吸が止まっていないかを確認する睡眠チェックを行っています。
これは、すでに寝返りがうて自分で容易に仰向けになれる乳児も対象となります。
睡眠チェックは午睡時の事故を起こさないために非常に大切な行為です。
感覚的に行うのではなく、キッチンタイマーなどを使ってしっかりと時間を計測して行う必要があります。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説②:保育園で午睡中に起きた事故−パターン2
認可外保育所で、午睡中のうつ伏せ寝により1歳2ヶ月の男の子が死亡する事故が起きました。
寝つきが悪くぐずることもあるので、別室で寝かされていた男の子。
見回りをして目視のみで睡眠の状態を確認していましたが、その間隔は30~40分とかなり空いており、その間に窒息をして亡くなってしまったと見られています。
まず、目の届く範囲で子供を見守る体制をとるべきだったことや、仕方なく別室で見守る必要があった場合は、頻度を高く確認するべきでした。
また、この園では、保育者の数が十分でなかったことや、園児が少ないためクラス分けがなく、全員でなんとなく園児を保育していたことなども指摘されています。
体制を整え責任を持って赤ちゃんの見守りを行い、うつ伏せ寝になってしまわないように常に目を配る必要がありますね。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説③:保育園で午睡中に起きた事故−パターン3
認可外保育園で、午睡をしていた1歳の女の子ががうつぶせ寝で窒息死する事故が起きました。
女の子には毛布、タオルケット、バスタオルがかけられ、計約2.8キロになっていました。
うつ伏せ寝になっていた女の子の様子に気が付かなかったのにもちろん問題がありありますが、苦しいので布団から抜け出そうとした女の子が容易に動けなかった可能性があります。
部屋を暖かくする等して新生児にかける寝具は軽いものを最小限にし、寝かせるように心がけましょう。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説④:家庭で起きた事故
保育園だけでなく、家庭でもうつ伏せ寝による事故は発生しています。
寝ている間にうつ伏せ寝になってしまい、柔らかいベットや毛布などに顔を埋めてしまい窒息死をしてしまうケースです。
2016年の消費者庁の調査では、睡眠中に死亡した乳幼児の160名のうち、数十名はうつ伏せ寝により死亡したと発表しています。
睡眠中に見守りうつ伏せに寝ていたら、仰向けになおして寝かしつけるよう徹底しましょう。
また、ベビーベッドのマットは硬いものを選び、1人にする時は柔らかい人形などを周りに置かないいようにしましょう。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説⑤:病院で起きた事故
産まれたばかりの新生児が、病院でなくなるケースもあります。
担当の助産師が、添い寝をしながら母乳を与えるよう指導し、母親の胸の上にうつ伏せ寝の体制で新生児をのせ、タオルで固定。
その後、新生児は鼻と口を塞がれてしまい窒息ししてしまいました。
添い寝をしながらの授乳は、夜間の授乳時など楽な姿勢ではあるのですが、母親がそのまま眠りについてしまう可能性が高いため、危険です。
できるだけタイマーをかけるなどして、そのまま寝てしまわないように気をつけ、授乳が終わったら仰向けにしてベビーベッドに寝かしつけるように心がけましょう。
うつ伏せ寝による新生児の死亡事故と防止方法を解説⑥:乳幼児突然死症候群(SIDS)
また、うつ伏せになり窒息をしていたわけではないのに、死亡をしてしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)という症状があります。
これは、とても健康で元気だった乳幼児がある日突然死亡をしてしまう症状で、毎年年間100名以上の赤ちゃんが命を落としています。
SIDSは、1歳未満の乳幼児突然死をしたケースのうち、病歴、健康状態、死亡時の状況、精密な解剖を行っても死亡の原因を特定できないものを指します。
ただし近年、うつ伏せに寝かした乳幼児の方がこの病気の発症率が高いことがわかっています。
原因不明の病気で突然亡くなってしまわないよう、仰向けに寝かせるように気をつけましょう。
うつ伏せ抱っこにおける注意すべし時間を詳しく解説
うつ伏せに寝ているママの上に新生児を乗せ、ママの胸やお腹に密着した状態でうつ伏せ抱っこをしながら寝ることは、月齢の小さいうちはよくありますね。
ママの心臓の音が聞こえるので、子供にとってはとても心地よい体制です。
ただしこれも、うつ伏せで寝ているのと同じ体制になることを忘れないでください。
ママも寝ている状態なのでそのまま寝てしまう可能性が高く、危険です。
寝るまでの間はこの体制で寝かしつけをし、寝たら仰向けにベビーベッドへ寝かせるように気をつけましょう。
寝るまでの間もしっかり呼吸をしているか顔を新生児に近づけて、確認するよう心がけるのが良いでしょう。
確認時間の間隔も5分くらいの頻度で確認するのが望ましいです。
寝てしまうのが怖いママは、目覚ましタイマーを掛けるなどして、確実に目を冷ますように心がけましょう。
おすすめの育児本
うつ伏せ寝以外にも育児は気になることがたくさんあります。
そんな育児の悩みを解決するのにおすすめな本をご紹介します。
マンガで読む育児のお悩み解決BOOK フクチマミ(著)
育児は毎日、悩みや疑問の連続。
そんな悩める育児生活をマンガで紹介しているこちらの本は、わかりやすいと評判でママの間で大人気になっています。
すでに育児を開始していて疑問や不安だらけの方も、これから出産予定で何が起こるかわからない育児の内容が気になる方にも、とてもおすすめの一冊です。
新生児のうつ伏せ対策集!うつ伏せでしか寝ない子に防止アイテムも紹介!のまとめ
新生児が長時間うつ伏せになることは単なる事故にとどまらず、最悪の場合死につながる恐れがあります。
大切な大切な我が子がふとした拍子に大事に至っては大変ですね。
家事もあるし上の子の育児もあるし等、いつもいつも新生児の側にいて見ているわけには行きません。
便利なグッズを使って負担を少なくうつ伏せ寝をできるだけ防止して、危険を回避していきましょう。