エリンギは気が付くと傷んでいるケースが多い
エリンギが傷んできていると判断するポイントは、色とにおいです。
本来白い軸部分が黄色っぽく色が濃くなってきて、かさの裏部分が茶色くなってきます。
ただこの程度の色の変化のみであればまだ腐っているわけではなく、成熟しているだけなので基本的には食べることはできますよ。
ただし、あまりにも色の変化が激しかったり、食べる人の体調が悪い時など、心配な場合は自己判断で食べない決断をしてくださいね。
腐敗が進むと独特の独特の腐敗臭やアンモニア臭がしてきます。
このようなにおいを感じたら、食べないほうがいいでしょう。
エリンギを買って袋に入っているまま野菜室で保存していると、見た目の変化に気が付きにくく、臭いも感じることができないため、傷んできていることが分かりにくいので注意が必要ですよ。
エリンギの買ってからの保存期間は?
それではエリンギは買ってからどのくらいの期間保存できるのでしょうか。
エリンギには賞味期限、消費期限の記載がないので、腐敗した状態はわかったとしても、買った時点でどのくらいもつのか予測するのは難しいですよね。
直売所などで採れてすぐの新鮮なエリンギを買った場合の冷蔵での保存期間は10日程度ですが、スーパーなどいつ採れたかわからないエリンギを買った場合の冷蔵での保存期間については、明記することができないため早めに消費したほうがいいでしょう。
スーパーなどで買ったエリンギの場合は、採れてからスーパーに並ぶまでどのくらいの時間がたっているのか、どんな保存状態だったのかがわからないため、保存期間を明記することができないのですが、一般的には5日から7日程度といわれています。
エリンギは冷蔵・冷凍・乾燥で保存ができる
前章では冷蔵の場合の保存期間についてお話ししましたが、保存方法は他にもありますよ。
以下のエリンギの3つの保存方法をご紹介します。
- 冷蔵保存
- 冷凍保存
- 乾燥保存
①:冷蔵保存
エリンギの保存方法で一般的なのが冷蔵庫での冷蔵保存です。
買ってきてすぐ使う場合は、一番手間も時間もかからないので冷蔵保存がおすすめですよ。
②:冷凍保存
いつエリンギを使うかわからなかったり、たくさんのエリンギが手に入ったときには、冷凍保存がおすすめです。
上手に冷凍すると約3週間ほど日持ちするので、焦って使う必要がなくなり、使いたいときにもすぐ使うことができるので便利ですよ。
さらに、冷凍保存すると保存期間が長くなるということ以外にも嬉しいことがあります。
これについては後ほどお話しますね。
③:乾燥保存
生鮮食品を乾燥させて保存するというのは、あまりなじみがないかもしれませんが、エリンギを乾燥保存するとメリットがたくさんありますよ。
まずはエリンギを乾燥させてから冷凍保存すると約1年も日持ちし、常温保存でも約3週間日持ちします。
さらに、エリンギを天日干しすることで、骨を強くしたり、免疫機能を整える役割があるビタミンDが増加します。
その他にも、乾燥保存したエリンギを水でもどすことで、おいしい出汁もとることができますよ。
かさもへるので、保存しておくのに場所もとりません。
他の保存方法と比べると少し手間はかかりますが、それ以上にメリットがあるので、おすすめです。
エリンギを冷蔵保存する手順とポイント
では、エリンギを上手く冷蔵保存するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
以下のエリンギを冷蔵保存する手順を3つご紹介します。
- パックからだす
- 水分や汚れをふきとる
- 保存容器に入れる
①: パックからだす
エリンギを買ってきたら、エリンギを切らずにそのまま保存する場合でも、一度パックからだしましょう。
スーパーなどでパックに入って売られている場合、パックに水滴がついていることがあり、そのままにしておくとエリンギの傷みを早める原因になってしまいす。
また、パックから出すことでエリンギの状態を確かめることもできるので、使うときに意外と傷んでいたということにもなりません。
②:水分や汚れをふきとる
エリンギに水滴や汚れがついていたら、キッチンペーパーでやさしく拭きとります。
エリンギは水で洗ってしまうとうまみ成分や栄養成分が水と一緒に流れてしまいます。
人工の培地で管理され栽培されているので、水で洗わなければならいほどの汚れの心配もありませんよ。
③:保存容器に入れる
エリンギをきれいな状態にしたら、キッチンペーパーで包み、エリンギのかさがつぶれてしまわないような深さのある保存容器に入れて冷蔵庫で保管します。
エリンギのかさは割れやすいので、深さのある容器で保存することできれいな状態を保つことができますよ。
エリンギを冷凍保存するときの手順とポイント
次に、エリンギをうまく冷凍保存するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
以下のエリンギを冷蔵保存する手順を3つご紹介します。
- 水分や汚れをふきとる
- 切る
- 保存袋に入れる
①:水分や汚れをふき取る
冷凍保存するときも、冷蔵保存するときと同様、水で洗い流さず、キッチンペーパーで水分や汚れを丁寧にふき取ってください。
②:切る
エリンギを調理しやすいサイズ、形に切ってください。
縦に薄く細長く切ったり、横に輪切りにするのが一般出来です。
この時も包丁やまな板が乾いた状態で切るようにしてくださいね。
③:保存袋に入れる
切ったエリンギをジップロックなどの保存袋に入れます。
エリンギ同士がなるべく重ならないように袋にいれると、凍っている状態でも使いたい分だけ取り出しやすいのでおすすめです。
エリンギをきってそのまま保存袋にいれてもいいですが、味をつけて炒めるなど調理をしてから冷凍保存してもおいしく食べることができますよ。
あらかじめ作りたいエリンギレシピが決まっている場合は、時間の余裕があるときに調理までしておけば、温めるだけで食べられるので便利ですね。
調理をしてから冷凍保存しても、調理をしない場合と同じ3週間程度日持ちします。
エリンギは冷凍保存するとうまみと栄養がアップ!
なんとなく冷凍保存するより生のまま保存するほうが新鮮で美味しく体に良いというイメージがあるかもしれません。
もちろん生のままでも美味しいし、体に良い栄養素はたくさん含まれているのですが、エリンギは冷凍保存して調理すると生のまま調理するときよりも旨み成分や栄養素がアップするのです。
エリンギを冷凍することでエリンギに含まれている水分が膨らみ、旨みや栄養素を閉じ込めている細胞壁を壊します。
これにより、旨みを感じやすく栄養素を体に吸収しやすくなるのです。
ここでいう栄養素とは、キノコキトサンという成分で、脂肪の吸収を防ぎ、脂肪を体の外へと排出する役割があるので、ダイエットにも最適ですよ。
エリンギを乾燥保存するときの手順とポイント
次に、エリンギをうまく乾燥保存するにはどのようにしたらいいのでしょうか。
以下のエリンギを乾燥保存する手順を3つご紹介します。
- 水分や汚れをふきとる
- 切る
- 天日干しする
①:水分や汚れをふきとる
乾燥保存するときも、冷蔵保存するときと同様、水で洗い流さず、キッチンペーパーで水分や汚れを丁寧にふき取ってください。
水で洗ってしまうと旨み成分や栄養成分が逃げてしまうだけでなく、天日干しする時間もかかってしまします。
②:切る
乾燥保存する場合はなるべく乾燥しやすく、水でもどしやすいように薄く切るのがおすすめです。
この時も包丁やまな板が乾いた状態で切るようにしてくださいね。
③:天日干しする
切ったエリンギをネットやザルに入れ、風通しの良い、日の当たる場所に置いておきます。
夏場であれば良く日が当たり、風通しの良い窓際でもいいでしょう。
野菜を干すためのネットは100円ショップでも売っているので、手軽に用意することができますよ。
天日干しにとっての天敵は湿気です。
梅雨の時期のように暖かくてもじめじめと湿度が高い日は避けましょう。
冬は日の出ている時間は短いですが、乾燥しているので冬の日の出ている時間帯はおすすめですよ。
乾燥させている時は、雨の日や湿度が高くなる夜間はいったん部屋に入れてくださいね。
3日から1週間ほど乾燥させてカチカチに固くなれば完成ですが、カチカチになる前の少し柔らかさが残った状態でも美味しく食べることができますよ。
密閉できる袋や容器に入れて、常温または冷凍庫で保管してください。
エリンギを保存するときの注意点
エリンギを保存するとき、注意しなけらばならなこともありますよ。
以下の保存するときの注意点3つをご紹介します。
- 冷蔵保存の注意点
- 冷凍保存の注意点
- 乾燥保存の注意点
①:冷蔵保存の注意点
エリンギを冷蔵保存する場合の保管期限は5日から7日程度ですがすぐ使わない場合は、保存しているエリンギの状態を時々確認するようにしてください。
特に先ほど紹介したキッチンペーパーで包み保存容器に入れるという保存方法の場合、取り出さなければ、エリンギの状態を見ることができません。
水分が出ていてキッチンペーパーが濡れてしまっていることもあるので、その場合は新しいキッチンペーパーに変えるようにしましょう。
②:冷凍保存の注意点
冷凍保存したエリンギを使う場合は、必ず凍ったまま調理するようにしてください。
電子レンジや常温で自然解凍すると水分が出てきてしまい、食感も味も落ちてしまいます。
凍ったまま鍋に入れて火をかけたり、プライパンで焼くことで、味も栄養素も逃げずに食べることができますよ。
時短にもなりとっても便利なので、間違えないように気を付けましょう。
③:乾燥保存の注意点
乾燥保存する場合、乾燥具合は好みによって変えることができ、乾燥具合によってさまざまな味わいを楽しむことができるのも乾燥保存の良いところですが、乾燥具合によっても保存期間が変わってくるので注意が必要です。
乾燥保存の保存方法のところで説明した、「冷凍保存すると約1年、常温保存でも約3週間」というのは完全に水分をとばした、カチカチの状態での保存期間です。
水分が残るほど保存期間は短くなりますので、あやしいなと思う時は食べないという選択をしてくださいね。
エリンギの保存食レシピも紹介!
たくさん保存していても、いつも同じような調理ばかりだと飽きてしまいますよね。
そこで、今回は以下のエリンギの保存食5つをご紹介します。
- 塩きのこ
- きのこのピクルス
- なめ茸
- 佃煮
- 浅漬け
①:塩きのこ
材料
- エリンギやえのきなど好きなきのこ500g
- 塩大さじ1
手順
- きのこを食べやすい大きさに切る
- 切ったきのこを耐熱皿に入れ、塩を振りかける
- ラップをして電子レンジで600wで約5分、全体的にしんなりするまでチンする
- 密閉できる瓶などの保存容器にいれる
そのまま食べても美味しくご飯が進みますが、パスタなどの料理に使うこともできますよ。
程よい塩気ときのこの旨みでよりおいしく出来上がります。
冷蔵保管で約1週間日持ちするので、たくさん作りおきしておくのもいいですね。
アレンジの利くレシピなので、たくさん作ってもあっという間になくなってしまいますよ。
②:きのこのピクルス
材料
- エリンギ1袋
- えのき1袋
- しめじ1袋
(調味液)
- 酢200cc
- 水100cc
- 塩小さじ2
- 蜂蜜大さじ4
- ローリエ(無くても可) 1枚
- 粒黒胡椒(お好み野量)5〜10粒
- 鷹の爪(お好みの量) 1〜3本
手順
- エリンギ、えのき、しめじは石づきを取り、適当な大きさに切る
- 沸騰したお湯に、塩少々(分量外)を入れ、1を約1分半茹でる
- 保存容器に調味液の材料をすべて入れる、とけない場合は電子レンジで温めるか火にかけて溶かす
- 2の水を切り、3に1時間ほど漬ける
きのこは上記の種類以外のものを使ってもおいしくできますよ。
冷蔵保存で約1週間、冷凍保存で約1カ月日持ちするので、すぐに食べきらなくても大丈夫です。
さっぽりとした味わいが暑い季節にもぴったりで、箸が止まらなくなりますよ。
好みで調味液の濃さも変えることができるので、お好みの味をみつけてみてくださいね。
③:なめ茸
材料
- エリンギ2本
- 大きい梅干し1個
- みりん小さじ1
- しょうゆ小さじ1
- サラダ油小さじ1
手順
- エリンギを食べやすい大きさに切る
- 梅干しは種をとり、手で細かくちぎる
- 小鍋にエリンギと梅干、そのほかの材料をすべて入れ煮汁がなくなるまで弱火でじっくり煮る
- 密閉できる保存容器に入れる
エリンギさえあれば家にある材料で簡単に作ることができますよ。
エリンギを大きめに切るとエリンギ特有のザクザクとした食感も楽しむことができるのでおすすめです。
そのままご飯と一緒に食べるだけではなく、うどんにトッピングしたりお弁当にいれてもおいしく食べることができますよ。
冷蔵保存で5日程日持ちするので、あと1品ほしいときのおかずにもぴったりです。
④:佃煮
材料
- エリンギ200g
- 醤油大さじ2
- みりん大さじ2
- 酒各大さじ2
- 砂糖大さじ1
- 白炒りゴマ大さじ1
手順
- エリンギを縦に食べやすい厚さに切る
- 鍋にエリンギと白炒りゴマ以外の材料を全て入れ中火から強火で炒める
- エリンギからでる水分がなくなるまで煮詰め、白炒りゴマをかける
ゴマの香ばしい香りが食欲をそそる佃煮です。
ご飯のおともにぴったりですが、大根おろしと和えたり、お豆腐にのせてあっさりと食べてもおいしそうですね。
エリンギからでる水分のみで調理しているので、日持ちもします。
エリンギだけでつくることができるので、エリンギが大量に手に入ったら是非つくってみてほしい一品です。
⑤:浅漬け
材料
- エリンギ1パック
- みりん 大さじ2
- 昆布茶小さじ4
- お酢小さじ4
- 塩小さじ1/2
手順
- 密閉できる保存袋にエリンギ以外の材料を入れてよく混ぜる
- エリンギを縦に5㎜ほどの厚さに切り、耐熱容器に入れて、電子レンジで500wで2分チンする
- 1に2を入れて軽くもみ、冷蔵庫で30分ねかせる
市販の調味液を使わない本格的な浅漬けのレシピです。
エリンギの他にきゅうりなどの野菜を一緒につけてもおいしいですよ。
噛むほどエリンギの旨みがでて、ごはんのお供にもビールのおつまみにもお弁当のあと一品にもぴったりです。
応用の利くレシピなのでぜひ一度つくってみてください。
おすすめのきのこレシピ本
きのこのレシピはインターネットでも探すことができますが、ここではおすすめのきのこのレシピ本「毎日食べて糖尿病・高血圧・ガン・肥満を予防&改善! きのこレシピ」をご紹介します。
このレシピはきのこを美味しく食べるためのレシピだけではなく、きのこの栄養についても注目しており、特に栄養価の高いきのこをピックアップした保存食のレシピやダイエットに効果的なスープも紹介されているのが特徴です。
また、きのこの種類によって違うベストな調理法や調理のコツも詳しく載っていますので、きのこの良さを最大限引き出す、ワンランク上のきのこ料理を作ることができますよ。
きのこ料理がマンネリ化してきている、いまいち味が決まらないという方に、ぜひ手にとっていただきたいレシピ本です。
エリンギを上手く保存して健康に食べよう
いつでもお手頃価格で、美味しくて、栄養満点なエリンギ 。
長期保存もできるので、うまく使わないともったいないですね。
エリンギは癖のないシンプルな味のきのこなのでどんな料理にも合います。
今回は保存食レシピを5つ紹介しましたが、まだまだ活用する方法はたくさんありますよ。
安く売られていたら大量買いのチャンスです。
この記事を読んでいただいた皆さんはもう食べきれないかもという心配の必要はありません。
美味しいエリンギをたくさん食べてみんなで健康になりましょう。