キャベツは常温と冷凍保存のどちらが良い?
野菜はすべて野菜室へ入れておけば良い、と思っていませんか?
寒い冬場や切り方で常温でも冷凍でも保存が可能な場合もあります。
キャベツの場合の保存の適温は0〜5℃。
寒い低温の場所で育つ高原野菜のキャベツにはこの温度が良いのです。
ということは冬場は暖房器具で暖かくしていない部屋などであれば常温保存も大丈夫。
しかし、近年の暖冬傾向を考えると暖房器具ありなしに関わらず、あまり常温保存はおすすめではないかもしれません。
地域や建物の構造によっても部屋の温度は全く違うので、0〜5℃という温度を念頭に保存すると良いでしょう。
冬以外の季節は冷蔵保存、または切って冷凍保存もできます。
それぞれのだいたいの保存可能期間は、常温は冬以外は数日でシナシナに、冷蔵は約2〜3週間、冷凍は約2週間となります。
冷蔵保存は野菜室ではなく冷蔵庫の冷蔵室がベターです。
冷凍保存にする場合はキャベツを千切りやざく切りにしてカットしてからにしてください。
冷凍すると解凍したときに食感が悪くなる傾向があるので、サラダなどのフレッシュ感を楽しむものよりも、炒め物など加熱する料理に向いています。
千切りをし過ぎて余ってしまった!といった時には冷凍しましょう。
冷凍する際は生のままか15秒ほど茹でてから水気を拭き取り、ジプロックなどの保存袋に入れてしっかりと中の空気を抜いてください。
金属製のトレーにのせてキャベツが金属に触れる面積を広くしてから冷凍庫に入れると、速く冷凍することが出来ます。
使うときは凍ったままの状態で調理可能です。
凍らせたキャベツはお弁当などのおかずやスープの具材など、柔らかいキャベツを楽しめる料理にうってつけ。
クセのない優しい味の野菜なのでどんな料理にも合いますし、保存の仕方を工夫しながら無駄なくキャベツを食べきりたいですね。
キャベツの保存方法は新聞紙で大丈夫?
キャベツは乾燥させないことが大事で、最適湿度は95〜98%。
そのため冷蔵庫で保存する場合には新聞紙に包むことをおすすめします。
キッチンペーパーでも良いですが、新聞紙だと1/2枚で丁度よくキャベツを丸ごと包めるので便利です。
まず新聞紙を広げ、キャベツの切り口を上にしてのせます。
次に新聞紙をキャベツの中心に向けて包んでいきます。
セロテープなどで新聞紙が開かないようにとめれば、しっかり包めます。
最後に切り口側を下にしてポリ袋に入れ、口を軽く締めて冷蔵庫へ入れてください。
読んだ後の新聞紙はキャベツのために少しとっておくと良いですね。
キャベツのおすすめの長期保存方法
物野菜は長く保存出来ないから早く使い切らないと、と焦ることありますよね。
そこで少しでも長く保存が出来る方法をご紹介します。
いつもキャベツを買うときやキッチンで、外側にある濃い緑色の外葉を捨ててしまっていませんか?
これをとっておいて使いかけキャベツを包んでポリ袋に入れて冷蔵保存すると、湿度が保たれて長持ちします。
ポリ袋の口はゆるく締めておくと適度な湿度を保ちますので、固く縛らないでください。
また、芯に切り込みを入れたり切り抜いてしまうことで、長期保存が可能です。
芯を切り抜いた場合は、切り抜いたところに水を含ませた脱脂綿やキッチンタオルを詰めます。
通常美味しく食べられる期間が1週間として更に一週間伸びますよ。
脱脂綿やキッチンタオルは乾かないように時々水分を補給しましょう。
ざく切りに切ったキャベツは塩をふってしばらく置き、しんなりしたら軽く揉んで保存袋に密閉して入れて冷蔵庫で保管すると、1週間ほど保存可能になります。
スープや炒め物、サラダなどに使用出来ます。
キャベツを使った日持ちする保存食レシピ10選
キャベツを使った日持ちするレシピにはどのようなものがあるでしょうか。
こちらではおすすめのキャベツの保存食レシピをご紹介します。
- ザワークラウト
- コールスロー
- コンソメ煮
- 塩昆布あえ
- 胡麻和え
- 長芋キャベツのオーブン焼き
- キャベツとベーコンのオーブン焼き
- 塩だれキャベツ
- ツナサラダ
- 紫キャベツのマリネ
キャベツの日持ちレシピ①:ザワークラウト
ドイツの有名な保存食であるザワークラウド。
ソーセージやベーコンなどとお皿に盛れば朝食にもぴったり。
冷蔵庫に常備しておくと色々な食事のサイドメニューに使えて便利です。
作り方はキャベツと玉ねぎを千切りにし混ぜ合わせ、塩を振りかけて数分置きます。
水分を絞ったら一度炒めて保存用の瓶に入れ、酢、水、砂糖、塩、を混ぜて沸騰させたものをかけて、クミンシードとローリエ1枚を入れましょう。
爽やかな味なので料理のお口直しにも一役買います。
冷蔵庫に一晩置いたら出来上がりです。
キャベツの日持ちレシピ②:コールスロー
キャベツたっぷりのコーン入りコールスローは大人も子供も喜ぶ一品。
食べる直前でマヨネーズと牛乳、塩コショウで味付けするようにすれば日持ちします。
キャベツ、玉ねぎ、人参、きゅうりを千切りにし塩をかけてよく混ぜてしばらく置きます。
水分をしぼってボールに入れコーンを投入。
すし酢を入れてよくなじませて冷蔵庫で保管しましょう。
ちょっと野菜が足りないなと思ったときなどに便利ですし朝食にもおすすめです。
キャベツの日持ちレシピ③:コンソメ煮
キャベツのコンソメ煮はキャベツの優しい味がコンソメとの相性バッチリの日持ちレシピ。
冷めても美味しいのでお弁当のおかずにも最適です。
キャベツをざく切りにしフライパンでコンソメを入れて炒めるだけ!
しんなりしてきたら黒胡椒をいれてください。
ベーコンやウインナーなどを一緒に炒めると更に美味しくなります。
コンソメ味にキャベツの甘みが染み込んで、美味しく長期保存出来ます。
キャベツの日持ちレシピ④:塩昆布あえ
美味しくて簡単なキャベツの塩昆布あえは、昆布の風味が効いたさっぱりとした一品。
すぐに出来るので忙しいときやキャベツを消費したいときにパパっと作って冷蔵保存しておくと便利です。
キャベツをざく切りにしたら塩をふってさっと混ぜ、ふんわりとラップをかけてレンジで約5分加熱します。
塩昆布、ごま油を加えて15分ほどなじませれば完成です。
塩昆布が入っているのでごはんのお供にもなりますし、お酒のおつまみにもなります。
キャベツの日持ちレシピ⑤:胡麻和え
胡麻好きにはうれしい胡麻がたっぷりのキャベツレシピをご紹介します。
簡単なのにやみつきになります。
キャベツを千切りにしたら塩をふって混ぜしばらく置き、しんなりしたら水分を絞ります。
酢、醤油、砂糖、白すり胡麻、マヨネーズを入れてよく混ぜましょう。
お皿に盛ったらさらに白胡麻をトッピングして完成です。
ダブルで胡麻を投入して胡麻の健康パワーを美味しいキャベツと一緒に味わいましょう。
さっぱりと酸味のある味にたっぷりとした胡麻風味が美味しい常備菜としておすすめです。
キャベツの日持ちレシピ⑥:長芋キャベツのオーブン焼き
お好み焼きにような味でキャベツをたっぷり食べられるオーブン焼きです。
あっさりとした味付けなので食べる際にソースをつけるのがおすすめです。
まずオーブンを200℃に予熱しておきます。
長芋は皮をむいてすりおろし、キャベツは千切りにしましょう。
ボウルに長芋とキャベツ、卵を入れ、白だしと醤油でよく混ぜあわせたら耐熱容器に流し入れます。
予熱された200℃のオーブンで15〜20分程焼いたら出来上がりです。
表面に焼き色がつくくらい焼くと美味しそうに仕上がります。
長芋とキャベツで豊富な栄養素を含んだオーブン焼きです。
キャベツの日持ちレシピ⑦:キャベツとベーコンのオーブン焼き
こちらはベーコンを入れた簡単で豪快な洋風のオーブン焼きです。
キャベツ本来の甘みを感じられてベーコンの香ばしさが美味しい一品です。
オーブンを200℃に余熱し、キャベツは芯を除いて4等分のくし切りにしましょう。
ベーコンは適当な大きさにカットして、キャベツの葉っぱの間に挟むような感じにします。
これらをクッキングシートを敷いた天板に並べ、オリーブオイル、塩、ブラックペッパー、ローズマリーをかけて全体に絡ませます。
オーブンに入れて200℃で20分程焼いたら完成です。
キャベツの日持ちレシピ⑧:塩だれキャベツ
やみつきの味でもりもり食べられる塩だれキャベツはお酒のおつまみにもぴったり。
火を使わず電子レンジで作ることが出来ます。
キャベツは千切りかざぐ切りにし耐熱ボールに入れ塩をよく揉み込みます。
ふわりとラップをしたら500Wのレンジで4分程度加熱しましょう。
次にゴマ油、中華スープの素、ブラックペッパーをボウルでよくかき混ぜておきます。
加熱したキャベツの水気をしっかりとって、上記のたれと和えれば完成です。
キャベツの日持ちレシピ⑨:ツナサラダ
ねかせておいしいコールスローのような味わいのツナサラダのご紹介です。
ツナがキャベツに絡んで小さい子供も喜んで食べてくれます。
キャベツは千切りにし耐熱容器に入れ塩をふりかけたら、ふわりとラップをかけ600Wのレンジで2分半程度加熱します。
加熱後はよくかき混ぜて水分を取り除きます。
ボウルに、ツナ缶、酢、マヨネーズ、砂糖、麺つゆ、塩を入れ混ぜ、水切りしたキャベツを入れて混ぜ合わせれば出来上がりです。
ツナ缶の汁も美味しいので一緒に混ぜてくださいね。
キャベツの日持ちレシピ⑩:紫キャベツのマリネ
最後に、見た目も味もちょっとおしゃれな紫キャベツのマリネをご紹介します。
お弁当やサンドイッチなどに入れると彩りとしてとても綺麗です。
紫キャベツを千切りにしボウルに入れ、塩をふりしばらく置きます。
酢、白ワイン、砂糖を小鍋で煮立たせ水気をとった紫キャベツに熱いマリネ液を注ぎましょう。
混ぜ合わせて液を絡めたらオリーブオイルを加え粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やします。
冷蔵庫で約1週間保存可能です。
普通のキャベツより買う頻度は少ないかもしれませんが、彩り野菜として重宝するのでおすすめですよ。
季節限定の春キャベツを夏でも食べたい!長持ちする保存方法
キャベツは一年中食べられますが、季節によって呼び名が変わり特に春に売られているものを「春キャベツ」と呼びます。
一般的なキャベツより柔らかく甘みがありとても美味しいですよね。
そんな春キャベツを春だけでなくできるだけ長持ちさせて食べたい!と思う人も多いはず。
春キャベツは春先だけでいつもの間にか売り場からなくなっているというイメージです。
そんな春キャベツを長持ちする方法ですが、通常のキャベツと同様で丸ごとの場合は芯をくり抜き水分を含ませたキッチンペーパーを詰めて新聞紙に包み冷蔵庫保管するというのがあります。
また、適当な大きさにカットして急速冷凍をすると解凍後も炒めて食べると食感が良く、春キャベツ本来の味を楽しむことが出来ます。
爪楊枝を使う方法はとても簡単で、三角になるように芯の部分に刺すだけ。
かなり硬く力がいるので怪我をしないように注意が必要です。
半分にカットされたキャベツなら2本、ひと玉なら3本程度を使用します。
爪楊枝を刺したキャベツはそのまま冷蔵庫へ入れて保存するとなんと2週間たってもフレッシュな状態を保てます。
割り箸でも代用可能でキャベツの他にレタスや白菜なども同じ方法で保存が可能です。
適切な方法で保存をすると冷蔵で2週間から1ヶ月、常温なら1〜2週間程長持ちし、カットしたものだと1週間程度、千切りは2〜3日程度長持ちします。
キャベツの長期保存はなるべくカットせず丸ごと保存することが望ましいと言えます。
おすすめのキャベツ料理レシピ本
キャベツ料理で健康的な食生活を送ってみませんか?
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レシピも優しい味で美味しい!と評判のおすすめの本です。
キャベツや発酵食品に興味ある方は是非のぞいてみてくださいね。
キャベツを上手に保存して無駄なく食べましょう
キャベツは大好きだけれどどうしても食べきれずに途中で捨てることになってしまう、という方は少なくないはず。
でもここまでご紹介した保存方法や日持ちレシピでその悩みも解決できるはずです。
一年中食べられるキャベツは数種類のビタミンとカルシウムが含まれる健康野菜。
毎日食べて適切に保存をしながら、健康で美味しく楽しい毎日を過ごしたいですね。