フローリングのへこみは自分で補修できる!
冒頭でお伝えしたような、フローリングのへこみをどうにかしたいというお悩みはかなり多くの方が抱いているのではないでしょうか。
どんなに気を付けていても、家具を引きずってしまったり、物を落としてしまうことはあります。
小さなお子さんやペットがいるご家庭ではなおさらで、「もはや諦めました」、なんて声も聞こえてきそうなもの。
でもプロに依頼して直してもらうのは高くつきそうだし、これからも新しくへこみができるたびにお願いしていたらキリがないし・・・。
そう思っているあなた、実はそのへこみ、自分で意外とカンタンに直せちゃうんです!
最近はホームセンターなどでフローリングの補修材やキットが売られていて、自分で修復する場合でも慣れ次第ではかなりのクオリティが期待できますよ。
また、自分で直せばなんといってもコスパ抜群です!
この後の項目では、その具体的な方法や手順をご説明していきますね。
フローリングのへこみをドライヤーを使って補修する方法
まずは、ドライヤーを使ってフローリングの凹みを補修する方法のご紹介です。
この方法には、ホームセンターなどに売っている補修材というものが必要になります。
補修材にはクレヨン状のものや粘土のスティックのようなものなどがあり、今回はクレヨンタイプを使用していきます。
用意するもの
- クレヨン状の補修材(「かくれん棒フローリング用」など)
- ドライヤー
- 仕上げ用の雑巾など
フローリングのへこみをドライヤーを使って補修する手順
- へこみを修復したいフローリングに合った色の補修材を選ぶ。
- ドライヤーの温風でクレヨン状の補修材の先端を温め、やわらかくする。
- 補修材に付属のヘラやカッターで補修材の先端を切り取り、フローリングのへこみ部分に置く。
- ドライヤーの温風で補修材を溶かし、へこみ部分を満たす。
- へこみからはみ出した補修材を付属のヘラで削る。
- 仕上げに、修復した部分をドライヤーで温めながら雑巾などで擦り、周囲となじませる。
- より自然な仕上がりを求める場合は、表面に濃い色の補修材などで木目を再現するように描き込み、から拭きしてなじませる。
ちょうど良い色の補修材がない場合は、何色かの補修材を金属スプーンに取り、ライターであぶりながら混ぜるなどして調色しましょう。
また、浅い傷はクレヨンタイプの補修材で直接なぞるように描けばそれだけで補修ができます。
逆に、かなり深くえぐれてしまっている場合には、パテと呼ばれる粘土状の補修材で穴埋めをしなければなりません。
フローリングのへこみをアイロンを使って補修する方法
次に、アイロンなどを使ってフローリングのへこみを補修する方法をご紹介しますね。
こちらは大工さんなどもよく使う方法なんだとか。
手順はとってもカンタンです。
用意するもの
- 画鋲または針
- 少量の水
- アイロン
- あて布用の布
フローリングのへこみをアイロンを使って補修する手順
- フローリングのへこみ部分に少量の水をたらす。
- 水の上から針や画鋲などで数か所刺し、穴をあける。
- 布をあて、アイロンを5~10秒押し付ける。
- 様子をみながら、アイロンを当てるのを繰り返す。
これはフローリングに使われている木材が熱で膨張したり、呼吸をして湿度を調節するしくみを利用して、へこみ部分を自然にふくらませて直す方法なんですね。
フローリングのへこみ部分に濡れタオルをかぶせ、その上からアイロンを押し当てるというやり方もあります。
ひとつ注意点なのですが、フローリングの種類は無垢材(むくざい)フローリングと合板フローリングの大きく分けて2種類があり、ここでご紹介している方法はフローリングの種類が無垢材フローリングである場合に限って有効です。
無垢材フローリングとは、素材となる木材をそのまま使用しているもので、単一の材料からできています。
素材がそのまま使われているので、木材本来の、温度や湿度で変化しやすい性質をもっています。
これに対して合板フローリングは、複数の薄い板を貼り合わせたり、表面加工をして作られています。
もともと温度や湿度で変化が起きにくく、安定していて低コストの建材を求めて作られた経緯があるので、ここでご紹介しているフローリングのへこみの修復方法は通用しないんですね。
さらにいうと、アイロンの熱でフローリング表面の加工が溶けたり変色してしまう恐れもあるので、合板フローリングには絶対に試さないでください!
ご自宅のフローリングが無垢材と合板どちらのタイプなのか、確認してから作業しましょう。
フローリングのへこみを依頼するおすすめ業者
もちろんプロの修理業者にお願いしたい、という方も多いでしょう。
ここではフローリングのへこみをプロに依頼して直す場合のおすすめ業者をご紹介します。
- ダスキン ホームリペアサービス
- 株式会社アートブレーンズ
- リペア110番
- イエコマ
フローリングのへこみを依頼するおすすめ業者①:ダスキン ホームリペアサービス
お掃除グッズやサービスの大手、ご存知「ダスキン」が手掛けるリペアサービスです。
知名度の高い業者はそれだけでも安心感がありますね。
フローリングの修復をリフォーム業者に依頼すると、床の張り替えなど大掛かりになってしまうこともありますが、こちらはリペア専門の業者なので低コスト・短時間が期待できますよ。
キズの長さや個数、面積などで料金が増減する料金システムを採用しています。
ダスキン ホームリペアサービスへのリンクはこちら。
ダスキン ホームリペア サービス - 低コスト、短時間でお家を部分修復。
フローリングのへこみを依頼するおすすめ業者②:株式会社アートブレーンズ
埼玉・東京・千葉・神奈川でリペア依頼を請け負っている業者です。
リペア一筋18年の経験と技術が自慢で、「他業者で断られた補修も対応します」とのこと!
料金は(キズのランク × 修理箇所)+ 基本料金 + 出張費 となっています。
株式会社アートブレーンズへのリンクはこちら。
フローリング・リペア・補修・壁・家具傷直し・埼玉・東京・千葉・神奈川|アートブレーンズ
フローリングのへこみを依頼するおすすめ業者③:リペア110番
フローリングのキズ、へこみ、穴などは基本 ¥ 28,000 ~ ¥ 35,000での対応とのことです。(施工内容により超過する場合もあり)
東京23区内に限り半日特別料金プランの用意もあるそうですので、気になる方はホームページで詳しい情報を確認してみてください!
リペア110番へのリンクはこちら。
【リペア110番】フローリングの修理 補修
フローリングのへこみを依頼するおすすめ業者④:イエコマ
「最低価格挑戦」を掲げているイエコマ。
フローリングのキズ補修がなんと1ヵ所6,500円、2ヵ所目以降+950円/ヵ所+出張料3,000円です。
初回割引などもあるようですので、チェックしてみてください。
イエコマへのリンクはこちら。
【最低価格挑戦】フローリングのキズ補修が料金5,200円~ | 傷や凹みを家の施工プロが解決 - イエコマ
フローリングのへこみを防止するおすすめの方法
フローリングのへこみを直す方法についてご紹介してきましたが、やはりもともとへこみを作らないに越したことはありません。
どれも基本的な内容になりますが、へこみを未然に防止するための方法について、ご紹介していきますね。
- 家具を設置する時にクッション材やパネル式のカーペットを活用する
- 時々家具の配置換えを行う。
- 賃貸物件の場合は入居開始時に現状をしっかりチェックする
フローリングのへこみを防止するおすすめの方法①:家具を設置する時にクッション材やパネル式のカーペットを活用する
家具は必ず置くものですし、絶対に重たい物や硬い物を落とさないようにするということもできませんよね。
そもそも落とそうと思って落とすわけではないですから。
でもせめて、家具を最初に設置するときにはその下にマットやパネル式のカーペットを敷くことで、家具の重みによるフローリングのへこみや、引きずって動かしてしまったときのキズ防止に役立ちます。
テレビの下にゲル状の転倒防止クッション材を使用する、椅子の脚にはフェルトシートを張り付けたり靴下のようなカバーをつけるなども立派なフローリングのへこみ対策といえるでしょう。
フローリングのへこみを防止するおすすめの方法②:時々家具の配置換えを行う。
重たいものを落としてしまうなどの他にフローリングがへこむ原因として、家具の重みが長期間同じ場所にかかり続けることが挙げられます。
フローリングはその種類や使用されている木材などによって硬さもさまざまで、柔らかいものであるほど、設置した家具などの重さによってへこみができやすいもの。
少し面倒ではありますが、家具の重さが長期間同じ場所にかかり続けるのを回避するために、定期的に家具の配置換えを行うのも、フローリングのへこみを防止するひとつの手段です。
ただその際、家具を引きずったり倒してしまったりしてフローリングにへこみ・傷を作ってしまっては元も子もないので、その点にはご注意を。
フローリングのへこみを防止するおすすめの方法③:賃貸物件の場合は入居開始時に現状をしっかりチェックする
これは直接的にフローリングのへこみを防止する方法ではありませんが、へこみによる不利益を回避するという意味で番外編的にご紹介します。
フローリングのへこみによる不利益というと、見た目が悪くなることなどの他に、補修費用の問題がありますね。
賃貸物件の場合は、入居開始時と退去時の物件の状態を比べ、通常の生活の範囲を超える損傷については入居者が補修費用を請求されるのが基本です。
自分の不注意でつけてしまった傷やへこみについては請求されても仕方がないといえますが、入居開始時の現状チェックが甘かったせいで、身に覚えのない傷・へこみの補修費用まで請求されるのは絶対に避けたいですよね。
なので、賃貸物件の入居開始時には、たとえどんなに小さな損傷でも徹底的にチェックして、その情報を不動産業者にも共有しておくことが大切なのです!
ちなみに、家具の重みでフローリングがへこむのは通常の生活の範囲内の損傷というとらえ方が一般的ですが、不動産業者によってはこれも入居者への請求の対象と考える場合もあるようで、賃貸物件の退去時の補修費用の負担をめぐっては、たびたびトラブルが発生しています。
そのあたりについては本記事の主旨とずれてきますので割愛しますが、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。
フローリングのへこみを防止するおすすめグッズ本
ここでは、フローリングのへこみを防止するグッズや、様々な知識が掲載されている本をご紹介しましょう。
DIYシリーズ 徹底ガイド わが家の壁・床DIYリフォーム
こちらの商品「DIYシリーズ 徹底ガイド わが家の壁・床DIYリフォーム」では、初心者でも気軽に挑戦できるDIYリフォームの作業工程や豊富な施工事例を解説・紹介しています。
特に「壁・床」に的を絞った内容になっているので、本記事でご説明している内容が気になった方にとっては必読の一冊です!
フローリングのへこみはドライヤーやアイロンを使って自分で直せる!費用をかけてでもしっかりした仕上がりを求めるなら業者への依頼も検討
本記事では、フローリングにできてしまったへこみや傷を、ドライヤーやアイロン、ホームセンターなどで手軽に手に入る補修材を使ってカンタンに自分で補修する方法をご紹介してきました。
傷・へこみの程度があまりにひどい場合や、費用をかけてでもとにかく仕上がりを求めたい、という場合には専門の業者に依頼するのもひとつの手段として、あなたに一番ピッタリな直し方を見つけていただければ幸いです。
また、そもそもフローリングにへこみが発生しなければ、どうやって修繕しようか頭を悩ませることもないので、フローリングのへこみを防止することにも力を入れてみてはいかがでしょうか。