トルクスドライバーとは
最初にトルクスドライバーの語源から説明しますね。
トルクとは、軸などの棒状の物体をねじる方向の力のことで、ねじりモーメントともいいます。
そしてアメリカのCamcar社が開発したネジの規格をトルクスといいます。
ネジタイプは凹みT型、凸っぱりE型があります。
ネジ穴は6角星型でボルト頭と工具の接触面が曲線で構成されているのが大きな特徴です。
従来のボルト・ナットと比べると磨耗や割れの原因になる力のかかり具合が分散できる形で作られています。
そのため擦り減りが少なく、ネジ自体の耐久性は高くなっています。
そのネジ締めに使われる工具をトルクスドライバーといいます。
星型のトルクスネジは一般的なプラス・マイナスドライバーが使えず簡単に外せないようになっています。
トルクス型のネジはスマホやパソコンなどの精密機械によく使われ、いたずら防止に役立ちます。
トルクスという名称はアキュメント社の登録商標であるため一般商品には使えません。
そのため、ヘクスローブ(6つの耳たぶの意)という名称がついたトルクス型が世の中に出回っています。
日本ではメーカーKTC (京都機械工具) がアキュメント社から技術とライセンスを受けトルクスの名称で販売しています。
トルクス規格は精密機械で使われる用途がたいへん多いです。
私たちはスマホやアイパットなどの使用頻度が高く、そのためトルクスドライバーを活用する機会も増えています。
ダイソーのトルクスドライバーでできること
実際にはダイソーでヘクスローブドライバーという名前で売られているのがダイソーのトルクスタイプのドライバーです。
トルクスドライバーを使ってできることって何でしょう。
- スマホの電池交換
- 家庭用調理器具ネジ締め
- 自転車のブレーキ周り点検
①:スマホの電池交換
iPhoneやandroidなどのスマホには六角形の星型をしたトルクスネジが使われています。
ダイソーのトルクスドライバーを持っていると電池交換がセルフで出来ます。
バッテリーの減りが気になる場合は、たいていの場合電池交換で解消できるようで、スマホ自体も長持ちするそうですよ。
セルフでの電池交換は2千円ぐらいで出来るので随分安上がりですね。
ダイソーで電池交換キットが購入できるのでぜひトライしてはいかがでしょう。
まずは動画を見て、セルフで出来るかどうか確認してください。
細かい作業が苦手な方には無理な場合があります。
②:家庭の調理器具ネジ締め
海外製のフライパンや調理器具はトルクスネジが使われていることが多いです。
ダイソーのトルクスドライバーはフライパンのネジを締めるのに役立ちます。
また、両手鍋の持ち手が緩んでいる場合はサビが原因かもしれません。
トルクスネジはダイソーで買えるので、この機会にしっかり修理しておきましょう。
愛着のある調理器具は簡単に捨てることを考えず、DIYで直せることもあり節約につながりますよ!
いくらでも物が手に入るからといって古いものを修理せず簡単に捨てる時代は終わりました!
DIYできることは何でも自分で試し、無駄づかいしないで生活するのが基本です。
③:自転車のブレーキ周り
ママチャリや本格的なサイクリング用など自転車のブレーキ廻りにはトルクスネジがよく使われます。
近所の自転車屋に持っていくとちょっとしたネジの緩みを見るだけで点検料が数千円取られてしまいます。
ダイソーのトルクスドライバーを使えば簡単なネジ緩みならDIYで修理できますよ。
日頃から家族の自転車の点検をして安全に心がけましょう!
ダイソーのトルクスドライバーの種類と使い方
ダイソーのトルクスドライバーで人気のあるものを3っつご紹介します。
どういうシーンで使うのかも説明しますので見てくださいね。
- L字型ヘクスローブ8本組
- 精密ヘクスローブドライバー
- 6本差替ドライバー
①:L字型ヘクスローブ8本組(トルクスネジ用)
- T8、10、15、20、25、27、30、40のサイズに対応
- 穴付ボルト、穴付止ネジの両方に対応
ダイソーのトルクスドライバー1つ目は、L字型ヘクスローブ8本組です。
ヘクスローブはトルクスタイプのことでトルクスネジに使用可能です。
ホームセンターで1000円以上しますがダイソーでは多様なサイズに使える8本組が400円で購入できます。
L字はそれほど力も必要なく簡単にグルグル回してネジを外せます。
L字型ヘクスローブ8本組は自転車の修理などに最適ですよ。
コンパクトで力も入れやすく使いやすいので人気のある商品です。
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②:精密ヘクスローブドライバー
- T5、6、7、8、9、10、15、20のサイズに対応
ダイソーの精密ヘクスローブドライバーは1本200円で購入できます。
必用サイズだけ購入するとよいでしょう。
これらの用途はパソコンなど精密機器にあるトルクスネジの頭をなめないように力を分散して外すことです。
たとえばMacBook Air、MacBook Pro Retinaなどの裏ぶたを外すにはT5が必要になります。
精密ヘクスローブドライバーがあるとセルフでHDD、SSDの交換、メモリの増設、バッテリーの交換ができます。
そしてパソコンを処分したいときに自分でディスクを物理的に破壊して個人データ消去が出来ます。
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③: 6本差替ドライバー
- プラス2本
- マイナス2本
- T-15、T-20のヘクスローブ2本
ダイソーで購入できる6本差替ドライバーはプラス2本、マイナス2本、そしてT-15、T-20のヘクスローブ2本のビット(先端)がセットになっています。
ビットは磁石でしっかり固定して使うことができますよ。
T-15、T-20のヘクスローブ=トルクスで出来ることは調理器具の修理です。
ティファールのフライパンや圧力鍋はT20 がよく使われていますから、緩んでいたら簡単に締めなおすことができます。
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ダイソーで買えるトルクスドライバー関連工具
先ほど代表的なダイソーのトルクスドライバーをご紹介しましたが、他にも持っていると便利な関連工具があるので見て詳しく見ていきましょう。
- ペン式精密ドライバー
- 折込み六角棒レンチ
- 六角棒レンチリング付き
①:ペン式精密ドライバー
- プラス00番、マイナス1.3㎜
- プラス0番、マイナス3㎜
1本のペンケースに2本のドライバーがセットされています。
大概のネジに使える4種類のサイズがコンパクトなペンに収まっています。
トルクスドライバーを使う作業中に、プラス・マイナスのネジ頭が周辺にある場合にはサッと取り出して便利に使える普通のドライバーです。
ダイソーのペン式精密ドライバーは形がペン型で携行性がバツグンです!
いかにも工具という形でないにもかかわらずプロの業者が腰袋に入れて携行している程で、いい仕事をしてくれますよ。
②:折込み六角棒レンチ
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- 1.5、2.0、2.5、3.0、4.0、5.0、6.0mmのサイズに対応
ダイソーの折込み六角棒レンチは7種類のトルクスネジに使用可能サイズのセットです。
折り畳み式で7本が収まっているコンパクトな見た目でデザイン性があります。
作業するときに工具がバラバラと広がらずに効率よく動けます。
購入前にホールドする部分のサイズを計ってから買うことをおススメします。
③:六角棒レンチリング付き
- 1.3、1.5、2.0、2.5、3.0、4.0、5.0、6.0mm のサイズに対応
ダイソーのHEX KEY WRENCH六角棒レンチリング付きは8種類のトルクスネジに使用可能サイズのセットです。
リングに8本下がっていて使い勝手もよく、大概のトルクスネジに使用可能サイズです。
ちなみに10本セットもあり、インスタの画像で確認できます。
カラーバリエはシルバーと黒メッキの2種類ありますが、黒メッキは塗装が剥がれてくるのでシルバーをおススメします。
レンチは購入前にホールドする部分のサイズを計ってから購入する必要があります。
おすすめのDIY本
ダイソーのトルクスドライバーを購入したら実際に活用したいですよね。
精密機械を趣味で分解する方がいるそうですが、興味がある方はぜひDIYの本を覗いてみてください。
まずはどんな種類の工具やネジがあるのかを知ることがDIYの基本です。
DIY女子が増えているそうですが、ちょっとした家電や調理器具をセルフでなおせたら達成感があるでしょうね。
まずは身近なダイソーの工具売り場を見て回るのも勉強になるはずです。
ダイソーのトルクスドライバーを使いこなそう!
少し前までトルクスドライバーは特殊な工具として専門店で高額で売られており、普通の家庭にトルクスドライバーはありませんでした。
そのため、トルクスネジが付いている物が壊れた場合は業者に修理に出すしかなかったのです。
今では100均のダイソーでも簡単にトルクスドライバーが買えるようになりYouTubeの動画を見ながら精密機械の修理をしたり、スマホの電池交換をする方が増えているようです。
腕時計やパソコン関連に必要な工具ですから、やはりダイソーでリーズナブルに購入できるトルクスドライバーを揃えておきましょう。
DIY精神でスマホの電池交換や、自転車のブレーキ廻りの修理にもぜひ挑戦してください!