ラブリコで壁掛けテレビ台を作ってみよう！
最近では薄型テレビが一般化し、テレビを置くためのテレビ台はスペースを取ってしまい、テレビの薄型の良さが失われてしまっています。
また薄型になったことで、地震などの際に倒れてしまうリスクも高まり、その点でも壁掛けテレビのメリットが謳われるようになりました。
でも壁掛けテレビというと、工事が必要だったり簡単には設置できないイメージがありませんか？
とくに賃貸住まいの方にはハードルが高く感じられやすいです。
ですがラブリコを使えば、簡単に壁面収納や収納アイテムを作成できるんです！
壁に穴をあけることなく、壁掛けテレビを設置できるので、賃貸でも利用が可能。
テレビを壁掛けにすることで省スペースでスタイリッシュな空間を演出でき、インテリア性能も抜群です！
また床と天井につっぱって使用するため、耐震性にも優れ機能面でもメリットは大きいと言えます。
そんなラブリコで作るテレビ台に必要なものや、作成方法、DIYのアイデア集などまとめました。
ラブリコで壁掛けテレビ台を作るために必要なもの
ラブリコで壁掛けテレビ台を作成するために必要な基本的アイテムは、以下のものです。
- ラブリコ（LABRICO）
- 2×4材（ツーバイフォー材）
- 下地材とL型金具
- テレビ壁掛け用金具
- 電動ドリル
材料も木材で棚を作る場合と比べても少なく、工具もドリルがあれば作成できます。
ではそれぞれどういったものか、見ていきましょう。
壁掛けテレビ台の必需品①：ラブリコ（LABRICO）
ラブリコ（LABRICO）は平安伸銅工業株式会社が発売するDIY商品で、2×4材を簡単に固定できるブラケットです。
ジャッキを回すだけで固定できるお手軽さから、DIY愛好家のみならず、初心者からも高い支持を得ています。
ラブリコはホワイト、ブラック、グリーンの3色が展開され、価格は1つ1000円弱で、ホームセンターやAmazonでも購入可能です。
ちなみにラブリコによく似た「ディアウォール」という商品も存在します。
ディアウォールはバネの力で柱を突っ張らせるのに対し、ラブリコはバネの力だけでなくネジの力も加わるため、よりしっかり突っ張ることができます。
ただしディアウォールはアジャスターをしめる必要がないため、簡単につっぱることが可能であるため、手軽さで言えばディアウォールだと言えます。
つまり、簡単さではディアウォール、強度を考えたらラブリコと用途に合わせてチョイスするほうがいいですね。
今回はテレビという重さのあるものを設置するため、強度のあるラブリコを利用した方法をご紹介します。
壁掛けテレビ台の必需品②：2×4材（ツーバイフォー材）
2×4材とはツーバイフォーと言われる規格の統一された木材のことで、大量生産できるため低コストなうえに、取扱いも多いため全国どこのホームセンターでも入手が可能です。
2×4材のサイズは、2インチ×4インチで1インチは25.4㎜なので、5.08ｃｍ×10.16ｃｍという計算になりますが、乾燥させる段階でサイズが変化するため実寸では約3.8ｃｍ×8.9ｃｍとなっています。
材質は「SPF（エスピーエフ）」と呼ばれる成長が早く加工がしやすい常緑針葉樹のスプルース、パインやファーなどの木からできています。
ちなみにホームセンターでは、木材のカットサービスも行っています。
あらかじめサイズを測っていき、購入先のホームセンターでカットを済ませて持ち帰るようにすると、組み立てだけで済むのでより簡単に作成が可能です。
壁掛けテレビ台の必需品③：下地材とL型金具
壁掛けテレビを設置する金具を取り付けるための下地材を、ラブリコをつけた2×4材の柱にとりつけるときに使用します。
この部分はテレビを設置する要の部分となるため、強度を持たせるためにL型金具で補強するようにしておきましょう。
壁掛けテレビ台の必需品④：テレビ壁掛け用金具
ラブリコを使った壁掛けテレビ台を作成するうえで重要なパーツとなるのが、テレビ壁掛け用金具です。これをラブリコを使用した2×4材に設置しテレビを壁掛けにします。
購入の際は、自宅のテレビのメーカーやインチ数を確認し対応した金具を購入する必要があります。
壁掛けテレビ用の金具もさまざまなものがあり、アームで向きを変えられるものや、壁にプッシュピンで固定できるものまであります。
ラブリコを利用した2×4材の柱に設置するタイプのテレビ壁掛け用金具は、耐震性に優れ安全性を備えているため、安心して利用できることが人気の秘訣となっています。
最近ではテレビ壁掛け用金具とラブリコと2×4材がセットになったものも販売されています。
そういったものを利用すると、より手軽にDIYできるので便利ですね。
壁掛けテレビ台の必需品⑤：電動ドリル
電動ドリルは、家具の組み立てなどでも使用できる便利なアイテムです。
値段は2000円前後のお手軽なものから、プロが使用する高額なものまでさまざまです。
ラブリコで壁掛けテレビ台を作成する際には、プロが使用するの高額なドライバーである必要はありません。自分にあった使いやすいドライバーを準備してください。
ラブリコを使った壁掛けテレビ台の作成手順
実際に壁掛けテレビ台を作成するのは、器用でDIYが得意な人なのでは？と思う人も多いと思います。でも実は、ラブリコを使ったDIYはDIY初心者がチャレンジしている例も多くあり、DIY入門編としてもおすすめです。
ではさっそく、ラブリコを使った壁掛けテレビ台の作成手順をご紹介します。
- 天井の高さから95mm短く2×4材を切る
- ラブリコに2×4材をつけて突っ張る
- 金掛けテレビ用金具を取り付ける下地材を付ける
- 壁掛けテレビ用金具をつける
- テレビを設置する
- 完成
壁掛けテレビ台の作成手順①：天井の高さから95mm短く2×4材を切る
壁掛けテレビ台の設置場所の床から壁までの長さよりラブリコの分95mm短くカットするようにします。
カットはホームセンターでお願いできるので、カットをお願いして持ち帰るようにすると簡単です。
またネットではカットした木材とラブリコのセット販売もあるので、ホームセンターで購入し持ち帰りに苦労する･･･という場合はネット販売を利用するほうが便利かもしれません。
もしも好みに合わせて2×4材をペイントしておきたい場合は、この段階でペイントしておきましょう。
壁掛けテレビ台の作成手順②：ラブリコに2×4材をつけて突っ張る
ラブリコを2×4材につけて、天井と床を突っ張りアジャスターで調整し固定します。
同じ要領で、2か所設置します。
このときには、後から配線をラブリコを付けた2×4材の後ろに隠せるように、少し壁との隙間をあけておくようにしましょう。
壁掛けテレビ台の作成手順③：壁掛けテレビ用金具を取り付ける下地材を付ける
壁掛け用金具を取り付けるための下地材となる木材を取り付けます。
この下地材の幅は、次にとりつける金具の幅やテレビの幅にあわせるものが多く、使用する壁掛けテレビ用金具の使用方法に合わせて幅を調整してください。
テレビは重さがあるため、この下地材とラブリコを利用した2×4材の柱をしっかりL型金具でしっかり固定するようにします。
壁掛けテレビ台の作成手順④：壁掛けテレビ用金具を取り付ける
壁掛けテレビ用の金具を取り付けます。
商品によっては手順③の下地材を必要としないタイプの商品もあるため、購入した壁掛けテレビ用金具のとりつけ方法に準じてください。
テレビの背面にブラケットを設置し、下地材部分に金具を設置するものが多いようにです。
下地材に金具を設置する際は、テレビを設置した際のイメージをして目印をつけてから金具を設置するようにしましょう。
壁掛けテレビ台の作成手順⑤：テレビを設置し配線を隠す
取り付けた金具にブラケットを取り付けたテレビを設置します。
テレビが大きき場合取り付け部分が見えづらいため難しい場合があります。
そんな時のために、取り付け前に一度取り付け方を確認してから作業を始めると、取り付けやすいですよ。
テレビからぶら下がった配線は、ラブリコを取り付けた2×4材の柱の後ろに隠すとスッキリします。
配線を結束バンドなどでまとめてから入れる方が簡単に収まります。
壁掛けテレビ台の作成手順⑥：完成
これてラブリコの壁掛けてテレビが完成です。
作り方はとてもシンプルなので、工夫次第でとてもオシャレになるのがこのテレビ台のポイントとも言えます。
次に実際のラブリコのテレビ台DIYの事例を見て、オシャレな活用術を見ていきましょう。
ラブリコを使った壁掛けテレビ台のDIYアイデア集
ラブリコを利用した壁掛けテレビ台は、作り方次第でとってもオシャレなものを作ることができます。
お部屋のテイストに合わせて、好みのラブリコの壁掛けテレビ台を見つけてぜひ参考にしてみてください。
- すっきりシンプルな壁掛けテレビ台
- 男前インテリアにマッチするテレビ台
- ウッドタイルがオシャレなテレビ台
- 遊び心あるデザインがオシャレなテレビ台
- 窓枠を利用した壁掛けテレビ
- オシャレな壁紙を利用した機能性も備えたテレビ台
壁掛けテレビ台のDIYアイデア①：すっきりシンプルな壁掛けテレビ台
基本のラブリコのテレビ台に棚を取り付けた、シンプルな壁掛けテレビ台です。
シンプルなお部屋の雰囲気にとてもマッチしています。
基本的なものと大きく変わらないのに、どこか洗練されたオシャレさ光る壁掛けテレビ台です。
壁掛けテレビ台のDIYアイデア②：男前インテリアにマッチするテレビ台
板を貼り男前風に仕上げたオシャレな壁掛けテレビです。
テレビやDVDデッキなどの配線もスッキリ隠せて、インテリア性と機能性も兼ね備えたオシャレな仕上がりです。
ランダムに貼られた板がオシャレなだけでなく、背面の間接照明も際立たせより空間がオシャレに演出されています。
壁掛けテレビ台のDIYアイデア③：ウッドタイルがオシャレなテレビ台
こちらは2本のラブリコの全面にウッドタイルを貼ったテレビ台です。
木目が綺麗で温かみのある雰囲気が、どんなお部屋にもマッチしそうですね。
家具と同じような木材を使うことで、一体感も生まれDIY感がなく元から配置された家具のようですね。
壁掛けテレビ台のDIYアイデア④：遊び心あるデザインがオシャレなテレビ台
基本のラブリコのテレビ台に、ランダムに貼られた板がオシャレな壁掛けテレビ台です。
存在感のある一見難しそうなデザインですが、よく見ると初心者にもチャレンじしやすいシンプルな造りとなっています。
上部の板の部分には時計やイラストパネルなどを飾ってもオシャレです。
壁掛けテレビ台のDIYアイデア⑤：窓枠を利用した壁掛けテレビ
こちらは使用しない窓枠にラブリコで設置し、全面にベニヤ板を貼り壁紙が貼られたテレビ台です。
原状回復も出来るうえにスペースも有効活用されています。
何より窓枠がテレビをおくためのスペースだったかのように埋まっているのがすごいところ！
もともとの備付の壁掛けテレビのようです。
壁掛けテレビ台のDIYアイデア⑥：オシャレな壁紙を利用した機能性も備えたテレビ台
こちらも同じようにラブリコの全面にベニヤ板を貼り、そこにクッション材の壁紙を貼り作られた壁掛けテレビ台です。壁もアクセントとして生かされ、圧迫感もなくオシャレに仕上がっています。
このように壁紙を使用した例は数多くあります。
このタイプのいいことは、配線をうまく隠すこともでき一石二鳥な点にあります。
好みの壁紙を利用することで、お部屋の雰囲気に合わせたテレビ台をDIY出来ます。
ラブリコ壁掛けテレビ台が倒れた！地震対策はどうする？
ラブリコは天井を突っ張る仕組みのため、もともと地震への強度は高いと言われています。
実際地震による家具の転倒防止対策としてつっぱり棒が使われています。
実際の地震でも本棚が倒れなかったという例もあるように、背の高い家具にはつっぱり棒を利用し地震対策しておくと安心です。ラブリコは同じつっぱりの原理を利用したアイテムのため、耐震性は高いと言えます。
この方は震度5弱でも転倒しなかったようです。
ただし設置2ヶ月ということなので、設置年数によってはアジャスターの緩みなどが発生してくる可能性もあります。
ラブリコの発売元である平安伸銅工業が、地震発生後などは天井や柱にゆがみが発生するため点検を促しています。
地震発生時に関わらず、定期的にアジャスターが緩んでいないかなど点検をしておくと安心だと言えます。
おすすめのラブリコ商品本
ラブリコは壁掛けテレビ台だけでなく、壁面収納や棚など活用方法はたくさんあります。
上手なラブリコの活用法を知って、お部屋をオシャレにDIYしてみたくありませんか？
今すぐマネしたくなるようなラブリコを利用したDIY方法が紹介されている本を3冊ご紹介します。
賃貸でも問題ない原状回復可能な壁の作り方を紹介してくれています。
元の壁と変わらないクオリティの高い壁を2×4材とラブリコで実現しています。
賃貸では難しい部屋の間仕切りの壁や、こどもにはラクガキOKの壁など、使い勝手のいいラブリコを利用した壁の作成方法がわかる本になっています。
人気情報番組『おはよう朝日です』(朝日放送テレビ)で、“つっぱり棒博士”と呼ばれる竹内 香予子さんによる最新インテリア収納テクニックが紹介されています。
ラブリコを使った壁面収納など見どころ満載です！
簡単にカッコよく壁にキズを付けずに壁面収納を作った実例のアイデアがたくさん詰まった一冊です。
賃貸や新築戸建てなど、使用例はさまざま。
本格的に見えるDIYを簡単にできるよう簡潔にまとめられています。
DIY初心者にもオススメ！ラブリコで壁掛けテレビ台をつくってみよう！
ラブリコでつくる壁掛けテレビ台は、耐震性が高く薄型のテレビをスマート配置でき、お部屋のスペースも確保することができます。
さらにデザインによっては、インテリア性も高くオシャレな空間を演出することも可能です。
機能性やデザイン性も兼ね備え、何より簡単にできるとなれば試してみない手はありません。
ぜひ一度ラブリコで壁掛けテレビ台にチャレンジしてみてはどうでしょう。
