「ぞんざいな扱い」の意味とは?
ぞんざいな扱いという熟語は普段余り使わないのではありませんでしょうか。
そもそもどういった意味があるのでしょう。
ぞんざいな扱い
丁寧でない、いい加減な対応、どうでもよい風の待遇などを意味する表現。
引用元 実用日本語版表現辞典
辞典で調べてみると、適当にあしらわれるという言葉の意味に近い感じな風に感じます。
人や物、事柄に対して使える言葉のようです。
意味がおおまかに解ったところで、例文やどう接していくかなどを見ていきましょう。
「ぞんざいな扱い」の例文
先ずは、ぞんざいな扱いという熟語を使った例文で使い方を見てみます。
- 人に対して
- 物に対して
- 事柄に対して
「ぞんざいな扱い」の例文①:人に対して
飲み会に参加できなかった翌日、私は上司にぞんざいなあつかいをされた。
私がジャージで服を買いに行ったら店員にぞんざいな扱いを受けた。
ぞんざいな扱いとは、テキトーな態度や冷たくあしらわれるといった意味がありました。
上記の二文に照らし合わせてみると、主語の私に対して上司も店員さんがどういった対応をしてるのかが目に浮かびます。
「ぞんざいな扱い」の例文②:物に対して
調べたい事が載っていなかった本を私はそこら辺にぞんざいに投げた。
彼は貸した私のシャープペンをぞんざいに扱う。
上記の二文は、主語の私と彼が、物に対して雑なあつかいをしているのがわかります。
短文ですので、意味がわかったうえで読まないと解りませんが、長文ですと文章の前後でぞんざいの意味を読めますね。
「ぞんざいな扱い」の例文③:事柄に対して
先生はやんちゃな生徒にぞんざいな言い方をした。
普段から苦手だったひとにぞんざいな対応をしてしまった。
この二文の例文では態度が冷淡でありますよね。
では、こういったぞんざいな対応をしてくる方は一体どういった方たちなのでしょうか。
ぞんざいな扱いをしてくる人の特徴
先程の3パターンの例文を踏まえて、ぞんざいな扱いをしてくる人の特徴を見ていきましょう。
主に5つの原因、性格が起因していると思われます。
- いらいらしている
- 面倒くさがり
- 相手に興味がない
- 自己愛が強い
- 打算的
では、これらについて詳しく見ていきます。
ぞんざいな扱いの特徴①:いらいらしている
人は常にプラスの感情だけで生きているわけではありません。
マイナスの感情が取り払われない時、ひとりになりたいと思う時は誰にでもありますよね。
ひとりになりたい、話しかけられたくない時、他の人から話しかけられたとしたらどんな気分になりますか。
また、他の人と話をしていてつい苛立ってしまう場面ってありますよね。
それらのような場面でついつい冷たく、ぞんざいにあつかってしまったという経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。
故に、その時々の感情や気分で他の人をぞんざいに扱う人もいるという事が事実です。
ぞんざいな扱いの特徴②:面倒くさがり
人との付き合いにおいて、気を遣ったり愛想を振り撒くことって日常茶飯事ですよね。
愛想よく接し、相手に優しくいるということが疲れてしまうと思ってしまうひともいます。
特に、自分の時間と心に余裕の無い人たちは他の人にまで気を遣う余裕を持てません。
そういった方たちが、他の人をぞんざいにあつかってしまうのです。
ぞんざいな扱いの特徴③:相手に興味がない
自分が興味を示さない人物に関しては、好かれる必要がないと考えている人が他の人をぞんざいな扱いをします。
妙に冷めていたり、自分の計画の邪魔をされることを毛嫌いし、興味のないひとを受け入れようとする態度がまったくありません。
ぞんざいな扱いの特徴④:自己愛が強い
そもそも自己愛とは、自分を肯定する気持ちのことです。
その自己愛が強すぎると、周りと比べて自分は特別な人間であると考えたり、特別扱いをされて当然だと考えるようになります。
自分の考えや知識をひけらかし、他の人のものは聞き流したり受け流すので、他の人からはぞんざいに扱っていると感じられています。
こういった方は自分の知識や意見を否定されたり、恥ずかしい思いをさせられることには感情的になるという特徴もあるのです。
ぞんざいな扱いの特徴⑤:打算的である
人はみんな、打算的な一面を持っています。
自分に不利益しか被らない人間に自ら近づいていく人はいないですよね。
しかし、近づいた人間に対してはお互いに利益が出るような関係を築こうとするのが人間です。
そういった人こそ周りからの信頼を得ることができます。
ぞんざいな扱いをするひとはどうでしょうか。
そういった対応ができていれば、「ぞんざいな扱い」をしているとはおもわれませんよね。
ぞんざいな扱いをしてくる人は、近づいた人間を利用し、自分に利益が投じられたらそこで親切にする理由がなくなります。
打算的且つ、自己中心的であればあるほどぞんざいな扱いをしてくるといえるでしょう。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴
ぞんざいな扱いをする側の特徴を見てきましたが、では、逆にぞんざいな扱いをされる側の人に特徴はあるか考えていきましょう。
ここでは6点ほど挙げます。
- 格下に見られている
- おどおどしている
- 自分の意見を言えない
- じぶんという個体に自信がない
- 過度に優しい
- 独りでいることがおおい
特徴をひとつひとつ見ていきましょう。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴①:格下にみられている
ぞんざいに人を扱う人物は他の人をマウンティングをして、自分より下だと思う人間に対して行っている。
人は目上の人に対して冷たくあしらったりはしないのと同じで、このタイプの人たちもそうなのです。
ぞんざいな扱いをしてくるひとは、他の人をどこか下に見ているところがあります。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴②:おどおどしている
おどおどしている人は他の人をぞんざいに扱うような人からしたら格好の餌です。
ぞんざいな扱いをしてくる人の特徴として、いらいらしていると言うものがありましたよね。
いらいらしている人から見て、目の前でおどおどしている人を見たら余計いらいらの感情が増してしまいます。
結果、いらいらしてる人の態度が冷たくなり、おどおどしてる人も更に落ち込むという悪循環が始まるのです。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴③:自分の意見を言えない
こちらは、おどおどしてる人に近いかもしれません。
ぞんざいな言動で物を言ってこられた時に言い返すことができない人です。
そのような人は、相手がいらいらしてる時に感情をぶつけられたり、興味をもってもらえなかったりする可能性が高いです。
言い返してこない、自分の考えや意思を言ってこないからこそストレスの捌け口としてそういう態度をとられてしまいます。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴④:じぶんという個体に自信がない
まわりの人からぞんざいな対応を受けたときに「私が悪かったのだ」と自身を必要以上に攻めていたりしませんか。
ぞんざいにあつかわれた時に、それを許してしまっているのは、自身のためではありませんし、ましてや相手のためでもありません。
じぶんに自信をもち、堂々と周りのひとと接していってください。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴⑤:過度に優しい
優しいひとは多少のことでは文句を言いません。
そういったところは良い部分である反面、相手になめられてしまう部分でもあります。
このくらいしても、言っても怒らないであろう、と思われてしまうのです。
優しさは持っていても、言うべきところは言うくらいの気もちでいないと相手から冷たくあたられてしまったり、ぞんざいにあつかわれてしまいます。
ぞんざいな扱いをされる人の特徴⑥:独りでいることがおおい
人は集団のなかにいると「わたしは偉くなった」「わたしは大きな力をもっている」と錯覚する集団心理が働くのです。
よって、大勢の集団のなかに居るわたしは独りで居るあの人よりも強い人間だ、といった感覚が生まれるのです。
それにより、独りでいることがおおい人が話かけても、同等に見てもらいたく無いきもちからぞんざいな扱いをしていってしまう場面もあります。
ほんとうに強い人は、皆に平等に接することができるんですが、このような集団心理が働いてしまうケースは残念ながら少なくありません。
上司にぞんざいな扱いをされた時の対処法
では、実際にぞんざいな扱いを受けたときの対処法を見ていきましょう。
例えば、会社の上司や先輩です。
会社勤めで働いてる方は、仕事のある日、つまり、ほぼ毎日上のひとと顔を合わせますよね。
その上のひとが冷たい言動をしてきたら、どうでしょう。
勿論、ストレスが溜まります。
ですので、そんな上のひとに対する対処法をここでは4つ上げて見ていきます。
- 嫌いな人たちに相談する
- 無視する
- 冷笑する
- どういう意味か聞く
これらの方法は、効果的な反面、やりすぎると周りからの自分自身の評価が下がりかねるので注意が必要です。
では、具体的に説明していきます。
上司にぞんざいな扱いをされた際の対処法①:嫌いな人たちに相談する
職場におけるストレスの原因は直属の上のひとである、という方も多いのではないでしょうか。
他の人にはニコニコあっているのに自分にだけぞんざいな言動をされたりするとストレスですよね。
そういう時はあえてその上のひとの嫌いな人と仲良くしたり、上の人よりも広いネットワークを作りましょう。
そうすることで、ぞんざいな言動をしてくる上のひとは距離をとってくれる事になり関わることが減ります。
そして、上のひとと何か合ったときも、まわりの人が助けてくれたりします。
それだけでとても心強いですよね。
上司にぞんざいな扱いをされた際の対処法②:無視する
ぞんざいな言動をする上のひとに対して、ずっと無視をし続けることである。
嫌がることを面白がって冷たくあしらう上のひとも世間的にはいるのも事実です。
ただし、これは周りの人の印象も良いものではないし、その内、仕事を貰えなくなる可能性があります。
ですので、前々からぞんざいな言動をしてくる上のひと以外のネットワークをつくっておくことが大切になってくるのです。
上司にぞんざいな扱いをされた際の対処法③:冷笑する
あまりに理不尽なあつかいをしてくる上のひともいますよね。
我慢ができないほどで、一刻も早くその上のひとからの呪縛から逃れたい時におすすめなのが冷笑することです。
上のひとになにか言われた、やられた時に下を向いて数秒ニヤニヤ笑ってみましょう。
きっと上司は心底怒りますよね。
それを繰り返していく内に上のひとは関わってこないようになります。
ただし、これは話しが本当に通じないような上のひとにだけにしないと社内の評判が悪くなる可能性もあるので気を付けてください。
上司にぞんざいな扱いをされた際の対処法④:どういう意味か聞く
ぞんざいに扱われたときに、なんとなく嫌みを言われることもあるだろう。
そう言ったときには、この方法が効きます。
「それは、どのような意味でしょうか?」と、あえてまわりに聞こえるように、大きい声で、感情的にならずに言うのです。
そうすることでまわりの人たちに注目してもらえ、ぞんざいな言動をとってくる上のひとはそれ以上なにも言えなくなります。
感情的になっては相手の思うつぼですので、ゆっくりと、はっきりとした発音で聞く事でまわりの人は「本当に分からない」と思ってもらえます。
そうすると、上のひとの立場を窮地に追い込めるのです。
友人にぞんざいな扱いをされた時の対処法
では、会社ではなくプライベートで、特に友人にひどく冷たくあしらわれたりしたらどうでしょうか。
大切な友人を失ってしまわないようにしたいですよね。
では、どういった態度で接していけばよいか考えてみます。
- 疑問をはっきり投げ掛ける
- 本当に必要なとき以外謝ることはしない
- 断るときははっきり断る
- 関わらない
早速、この四点について読んでいきましょう。
友人にぞんざいな扱いをされた際の対処法①:疑問をはっきり投げ掛ける
友人からぞんざいな態度で接しられたとき、素直にどうしてそういった態度をとるのかという原因と、やめてほしいといった気持ちをぶつけましょう。
そのままにしておくと、友人も「これでいいんだ」と思いつけあがってしまう可能性があります。
また、気持ちをぶつけたことで友情関係が破綻してしまったり距離をおかれてしまうような相手でしたら本当の意味での友達ではありません。
そのままそっと距離を起き、他の方との友情を大切にしたほうが良いです。
友人にぞんざいな扱いをされた際の対処法②:本当に必要なとき以外謝ることはしない
冷たくあしらわれる人は優しすぎるといった特徴がありました。
優しすぎる人は、冷たくあしらわれた時に「私が悪かった」と思いすぐ謝ってしまうのです。
日本人は謙虚で控えめですから、こういった態度が美徳と小さいときから教え込まれてきた人もいるでしょう。
しかし、過度なそういった態度は相手を付け上がらせることに直結するのです。
なので、自分が本当に悪いとき以外は謝ることはしないようにしましょう。
友人にぞんざいな扱いをされた際の対処法③:断るときははっきり断る
人は誰かに物を頼むとき、丁寧に、低姿勢で物を頼みますよね。
しかし、何度か頼んでいたり、周りの人に流されていってしまうと頼むときの態度がどんどんぞんざいな物になってしまう人もいます。
この人には何頼んでも了承してくれる、頼んでも断られないと思われてしまうのです。
周りから見ても常に雑用をさせられてるという負のイメージがついてしまいかねません。
ですので、予定があったりして断りたいときははっきりと断っていいですし、毅然とした態度でいることで相手に酷い対応をされずに済むのではないでしょうか。
友人にぞんざいな扱いをされた際の対処法④:関わらない
ぞんざいな対応をしてくる友人に、この先述した3つの方法をとっても変わってくれない場合、関わらなくなるのが1番です。
他の人の優しさに漬け込んで、冷たくあしらわれ、ストレスを溜めてしまうのであれば、その関係をたちきってしまいましょう。
友人が減ってしまって悲しく思うかもしれません。
しかし、自分にとってストレスでしかない、マイナスでしかない人と友情ごっこを続けるのは時間の無駄です。
自分の良さを見てくれる、わかってくれるひとと素敵な友情を築きあげましょう。
人との付き合い方が分かる本
ホステスのお仕事されてる方の為の本じゃないかと思いがちな題名ですが、これは一般人の方にもおすすめの本です。
ぞんざいな扱いをしてくる人たちとの関係は、そもそもコミュニケーション不足といった点もあるでしょう。
どういったコミュニケーションの取り方をしていけば良いのか考えることも大切です。
この本ではどういった会話をすればいいかなどコミュニケーションの取り方を学ぶことができます。
先ずは、コミュニケーションを見直すという点から、このような本を読んでみてはいかがでしょうか。
ぞんざいな扱いについて
ぞんざいな扱いについて解説してきましたが、もしかしたら「私もそういった態度をとってしまっていたかも…」と思う方もいらっしゃったのではないでしょうか。
もしくは「こうやって行動していけばいいのか」と参考になった方もいるでしょうか。
ぞんざいな扱いをされて嬉しいひとは世の中にはいません。
皆が皆、気持ちよく過ごしていけるような時間を過ごせるようにしたいところです。
そのためには、個々に相手の立場にたって気持ちを理解しあうことが大切なのです。
また、相手の性格を変えることははっきり言って、無理です。
先ずは、自分ができることからやってみて、過ごしやすい環境をつくりましょう。