タオルキャップとは
タオルキャップとは簡単に言うと、タオルで出来ている帽子のことです。
濡れた髪を帽子の中に入れて、そのまま頭にかぶって使うのが基本的な使い方ですが、それ以外にも使い道があります。
- お風呂や水泳の後の濡れた髪に
- 赤ちゃんの頭を保温、保護するために
- 抗がん剤治療などで髪を失ってしまった人に
病気などで髪を失った人のためのタオルキャップは医療用タオルキャップやケアキャップという呼び方をされていますね。
タオルキャップを使うメリットも紹介しましょうね。
- かぶるだけで髪をタオルドライ出来る
- 濡れた髪で衣服が濡れないので風邪を引かない
- スイミングスクールの後、早く帰れる
医療用のメリットも紹介しましょう。
- 抜けた髪が散らばりにくい
- 頭が適度に温かい
いずれにしても、洗濯が楽なのがいいですよね。
タオルキャップ作りに必要な材料・道具
タオルキャップも簡単に手作り出来ます。
まずは、必要な材料と道具を紹介しましょう。
- フェイスタオル
- 折ゴム
- 縫い糸
- 縫い針
いずれも、手軽に手に入り、また、家庭にも常備してあるものです。また、100均で買ってもいいですね。
では、それぞれの材料や道具はどんなものがいいのか、紹介しましょう。
材料・道具①:フェイスタオル
フェイスタオルは、どちらのご家庭にもたくさんありますね。
しかし、タオルキャップを作る時には、新品のタオルを使いましょう。
濡れた髪に使うなら、吸水性の良い素材のが良いですね。
赤ちゃん用や医療用に作るなら通気性、肌触りの良い素材のものを選びましょう。
ガーゼ素材のタオルがおススメですよ。
材料・道具②:織ゴム
洋裁の定番グッズですから、手芸用品店に必ず置いていますね。
作り方や、作るタオルキャップの大きさに合わせて、20mm幅か5mm幅のもので、適切な太さのものを用意して下さい。
材料・道具③:縫い糸
タオルは分厚いので、縫い糸は少し太めのものがよいです。
20番か30番の縫い糸を選びましょう。
手縫い糸でも、ミシン糸でも良いですよ。
糸の色は、タオルの色柄に合わせて選びましょう。
材料・道具④:縫い針
ミシンを使ってもいいですが、タオルキャップは手縫いで充分です。
厚地を縫うのに適したものを選びましょう。
タオルキャップの作り方の手順
タオルキャップの作り方は本当に簡単です。
- フェイスタオルのタグを取る 2.(子供用のみ)フェイスタオルを半分に切る
- フェイスタオルを中表で2つ折りにする
- (医療用のみ)中表に折ったタオルの端を縫う
- (一般、子供用のみ)フェイスタオルに縫い線を書く
- (一般、子供用のみ)縫い線に沿って、タオルを縫う
- フェイスタオルの短辺を少し折り返して縫う
- 縫い終わったフェイスタオルを裏返す
- 織ゴムを通す
- (医療用の場合)スナップやマジックテープをつける
一般的な作り方に沿って手順を紹介します。
子供用、医療用はちょっと工程が増えますので、作るタオルキャップに応じて、必要な手順を踏んで行ってください。
手順①:フェイスタオルのタグを取る
まず、フェイスタオルをよく見て、タグやループ紐がついていたら、取っておきましょう。
余計なものがついていない、タオルだけの状態にするのです。
手順②:(子供用の場合)フェイスタオルを半分に切る
子供用には、普通のフェイスタオルだと大きすぎるので、半分の大きさに切りましょう。
フェイスタオルを長辺で半分に折って、裁ちばさみで切ればOKです。
切った部分は、少し折り返して縫うなどして、生地がほつけるのを防ぎましょう。
手順③:フェイスタオルを中表で2つ折りにする
フェイスタオルを中表になるように長辺真ん中で半分に折ります。
中表とは、柄のある方など、表の面を内側にすることです。
手順④:(医療用の場合)中表に折ったタオルの端を縫う
医療用に作る場合は、縫い線を引かず、フェイスタオルを中表に折ったらそのまま、フェイスタオルの短辺の部分を1辺、まっすぐ縫いましょう。
フェイスタオルを縫うことで、天井と底が開いた筒状になるようにするのです。
手順⑤:(一般、子供用のみ)フェイスタオルに縫い線を書く
2つに折ったフェイスタオルに、縫い線を書きましょう。
フェイスタオルの短辺が下底に、わの部分が上底となるように台形を書くのです。
下辺となる短辺の両端から、上底となるわに向かって、出来るだけきれいな等脚台形(並行しない両辺の長さが等しい台形のこと)になるように書きましょう。
手順⑥:(一般、子供用のみ)縫い線に沿って、タオルを縫う
縫い線が書けたら、それに沿って縫い針やミシンで縫って行きましょう。
まっすぐ縫うだけですから、とても簡単です。
手順⑦:フェイスタオルの短辺を少し折り返して縫う
フェイスタオルの短辺の部分に織ゴムを通すところを作ります。
タオルの短辺を数cm折り返して、まっすぐ縫うのです。
タオルを折り返す部分の長さは、通す織ゴムの太さに合わせて決めましょう。
手順⑧:縫い終わったフェイスタオルを裏返す
縫い終わったら、ここまで中表になっていたタオルをひっくり返して、外表(表の生地が外に出る)にします。
手順⑨:織ゴムを通す
ゴム通しの部分に、織ゴムを通します。
織ゴム通し方は、普通のゴム通しの仕方と同じです。
通し終わったら、織ゴムの端を合わせて縫い停めしましょう。
一般用、子供用はこれで完成です。
手順⑩:(医療用のみ)スナップやマジックテープをつける
医療用に作る場合は、もう一つ、作業があります。
ゴムを通した部分の少し上の部分と、上のミシン掛けしていない部分の内側に、スナップやマジックテープをつけるのです。
ボタンを使ってもいいですよ。
頭の後ろに来るタオルを前にもってきて止められるようにしましょう。
これで、医療用のタオルキャップの完成です。
巻くタイプのタオルキャップの巻き方【女性】
本格的なタオルキャップがなくても、とりあえず、そこにあるタオルを頭に巻いて、タオルキャップみたいに使う方法があります。
- スタンダードな巻き方
- 羊巻き
- アンモナイト巻き
では、女性向けの巻き方について紹介しましょう。
タオルキャップの巻き方【女性】①:スタンダードな巻き方
美容室で一般的にされている巻き方ですね。
まず、タオルを肩にかけ、タオルの上に髪を出します。
手前にあるタオルの両端を持ち上げ、タオルを少し折って生え際に押し込みます。
続いて、背中に来ているタオルを持ち上げて前に持ってきましょう。
前のタオルと同じく、背中側のタオルも端を少し折って前のタオルに押し込めば完成です。
この方法は、髪の長い人でも短い人でも大丈夫です。
タオルキャップの巻き方【女性】②:羊巻き
とてもかわいくて、簡単な方法で出来ます。
タオルを3つ折りにし、タオルがほどけないよう、両端を頭のサイズに合わせて巻き込み、筒状にします。
タオルの長い方の折り口をかぶりやすいように開いて、頭にかぶせる、これだけです。
巻くと言うよりは、かぶると言った方が正しい感じですね。
髪の短い人に向いていますから、男性にも良いですよ。
赤ちゃんの頭が寒そうな時、臨時の帽子として作って、かぶらせてあげるのにも良いですね。
タオルキャップの巻き方【女性】③:アンモナイト巻き
こちらは、大変ゴージャスな感じの巻き方になります。
フェイスタオルでは長さも大きさも足りないので、バスタオルを使いましょう。
まず、お辞儀の姿勢になって頭を低くし、髪を全部前に降ろしてきましょう。
続いて、髪の上にバスタオルをかぶせ、髪をすっかり包んでしまいます。
最後にタオルごと、くるくると巻いて持ち上げていき、頭の上に乗せたら完成です。
この方法は、髪の長い人に向いていますね。
髪の水分をしっかり吸い取ってくれますよ。
巻くタイプのタオルキャップの巻き方【男性】
男性はタオルを頭に巻いて使う人が多いですね。
特に暑い季節は、汗や熱中症対策にしている人が多いです。
男性向けのタオルキャップの巻き方を紹介しましょう。
- ベーシック巻き
- 喧嘩かぶり
- ヘアバンド巻き
男性は髪の短い人が多いですから、フェイスタオルか手拭いで大丈夫ですが、巻き方や頭の大きさに応じて、ロングタオルを使っても良いですよ。
タオルキャップの巻き方【男性】①:ベーシック巻き
夏の汗対策として最も定番の巻き方ですね。
頭の上にタオルを広げて乗せ、タオルが眉毛の上あたりに来るようにし、後ろで両端を結ぶだけです。
表情がよく見えるので、優しい雰囲気になります。
タオルキャップの巻き方【男性】②:喧嘩かぶり
こちらは、お祭りなんかでよく使われる、かっこよく見える巻き方です。
手拭いの中心がおでこの真ん中に来るように、タオルを乗せ、タオルの両端を引っ張りながら、クルクルとねじります。
頭がちょっときついぐらいにタオルをねじれたら、ねじった部分をそのまま頭の後ろに持っていってクロスさせ、引っ掛けます。
こちらは、手拭いでするとかっこいいですね。
女性にも似合いますよ。
タオルキャップの巻き方【男性】③:ヘアバンド巻き
ヘアバンドや鉢巻のように巻く巻き方です。
タオルを適度な長さになるように折って、タオルの中央を眉毛より上の位置にタオルを当て、両端を後頭部にもっていき、くくる、あるいは、互いにねじ込みます。
おでこが広い人に似合う巻き方ですね。
タオルの幅は、自分の好みや、似合う長さになるように折りましょう。
自作タオルキャップのアイデア実例
タオルキャップを手作りする場合も、アイデア次第でいろんなものが作れます。
- 猫耳のタオルキャップ
- ウサギ耳のタオルキャップ
- とんがり帽子のタオルキャップ
- タオル頭巾
- 四角いタオルキャップ
では、それぞれの作り方を紹介しましょう。
アイデア実例①:猫耳のタオルキャップ
一般の帽子でも、猫耳の帽子は人気がありますね。
タオルキャップも猫耳のものを作れるのです。
作り方は、一般的なタオルキャップより簡単、まず、タオルを長辺で中表にして半分に折りましょう。
半分の長さになった両方の長辺の端をまっすぐ縫います。
短辺の部分にゴム通しを作って織ゴムを通したら外表にし、タオルキャップの上部の両角をシュシュでくくり、耳に見えるようにします。
位置が決まったら、シュシュをタオル本体に縫い付けて、完成です。
アイデア実例②:ウサギ耳のタオルキャップ
ウサギ耳も子供に大人気ですね。
ウサギ耳は猫耳と違って耳が長いですから、作るのも手間がかかります。
型紙を使った作り方が一番やりやすいですよ。
アイデア実例③:とんがり帽子のタオルキャップ
とんがり帽子は後ろから見た時、かわいいですね。
作り方はとても簡単、フェイスタオルを2つ折りにした状態で三角形に切って縫い、あとは、一般のタオルキャップと同じようにゴム通しを作って織ゴムを通すだけです。
長いタオルを使うと、長い帽子が出来ますね。
帽子の先にポンポンなどをつけると、更にかわいいですよ。
アイデア実例④:タオル頭巾
頭巾型のタオルキャップです。
材料はフェイスタオルと、顎の下でくくるのに適した紐かリボン、これだけです。
作り方は、タオルを長辺で半分に折り、首に当たる場所(だいたい、タオルの短辺からから内側に3分の1の所)に、くくれるように残す長さを考えて、リボンや紐を一周巻きつけ、縫い付けるだけです。
このタイプのタオルキャップは防災用にも使えます。
その場合は、タオルを3枚程度重ねた状態で両方の長辺をまっすぐ縫い、1枚の生地にしてから作って下さい。
いくつか作って、常備しておくのも良いですね。
アイデア実例⑤:四角いタオルキャップ
これはもう、一番簡単な手作りタオルキャップです。
作り方は、猫耳タオルキャップと全く同じで、最後の猫耳を作る作業がないだけです。
洋裁が苦手な人、始めてタオルキャップを作る人でも作りやすいですから、おススメですよ。
タオルキャップ作りにおすすめのタオル
タオルキャップには、吸水性の良い、速乾性のタオルが適しています。
手作りする際におススメのタオルを紹介しましょう。
フェイスタオルなら、こちらがおススメです。
高い吸水性、速乾性、どちらも備えているタオルです。
手作りには、無地のものを使うと作りやすいですね。
また、色を違えてセットにされていますから、複数作りたい時におススメですよ。
ロングタオルなら、こちらがおススメです。
短辺はフェイスタオルとほぼ同じ長さで、長辺が100cm程あるタイプのものです。
大き目のタオルキャップを作る場合、頭が大きい人、髪が長い、あるいは多い人にはロングタオルが良いですよ。
タオルキャップで社会貢献も
手作りも簡単で、とてもありがたいグッズ、タオルキャップ。
お風呂上りなど、普段の生活に役立つだけでなく、病に苦しむ人たちの力にもなっているのですね。
この頃、ガン患者さんのためにタオルキャップを作ったり、寄付したりするボランティア活動があります。
タオルの寄付だけでも受け付けている所もありますよ。
家に眠っている新品のタオルが、誰かの役に立ってくれたら素敵ですね。