ベビーパウダーを顔に塗るのが危険と言われる理由
赤ちゃんの肌に使える優しい成分で作られているベビーパウダーですが、顔に塗るのは危険とする記事がインターネットには複数掲載されています。
実はベビーパウダーは30年ほど前に、原料であるタルクにアスベストが混ざっていたという報道がありました。
アスベストは吸引し続けると肺がんになる可能性があるとして、口に近い顔に塗布することで吸引をするリスクが高くなり、危険であると当時はされていましたが、現在使用しているタルクは、安全性が確保されているのでアスベストが混入していることはありませんのでその点は安心です。
ただし、現在の成分であっても塗布した粉を吸引すると気道の粘膜に付着してしまい炎症を起こしたり、さらに肺まで粉が行くことで肺炎を起こしてしまう可能性があったりするようです。
大量に吸引をしないように気を付けて塗布をするようにしましょう。
また、ベビーパウダーは肌に優しい成分を使用しているとはいえ、他の化粧品と同様、肌に合うか合わないかは個人差があります。
初めて使用する場合は、腕の内側等目立たない場所でパッチテストを行い、肌がかゆい、かぶれたなど何か異常が起きた時にはすぐに使用を中止するようにしてください。
ベビーパウダーを顔に塗る際の注意点
ベビーパウダーは粉状なので、便利に使える一方でつけすぎると顔等肌が真っ白になってしまいます。
粉をつけすぎると、落とすのが大変になるだけではなく、説明をしているように吸引すると呼吸器系の障害を起こす可能性があります。
また、大量の粉を肌にすり込むことで毛穴詰まりを起こしてしまい、毛穴が上手に皮脂を分泌できないことでかゆみや肌荒れを引き起こしてしまう場合もあります。
顔に粉タイプのベビーパウダーを使用する際は、付属のパフはできれば使わずブラシや手で少しずつ適量を肌に塗布するように気を付けて使用をするようにしましょう。
つけすぎてしまったベビーパウダーの落とし方については、少ない量であれば払えばおちますが、うまく落ちない場合は、ベビーパウダーのみの塗布であれば水で、その他コンシーラー等メイクアップ品を使用しているときはクレンジングを使って一度落としてからもう一度使用するようにしましょう。
また、ベビーパウダーを乾燥肌の方が使用すると、肌を保護するために分泌されている皮脂を吸着してしまうので、より乾燥がすすんでしまう可能性があります。
どのような肌質でもメイクでベビーパウダーを使用する際は、化粧水や乳液で肌をしっかりと保護してから使用するように心がけるようにしましょう。
ベビーパウダーを上手な活用方法8選
ベビーパウダーは、顔に使用する危険性を理解し、注意しながら使用をすれば、顔の化粧崩れ防止やお直し、下地などメイクアップに使用するたくさんの活用方法があります。
おすすめの上手な活用方法を8つご紹介します。
- フィニッシングパウダーとして
- ファンデーションの代わりとして
- マスカラ下地
- 前髪の崩れ防止
- リップメイクに
- 昼のメイク崩れのお直しに
- すっぴん風お泊りメイクに
- 毛穴の汚れとり
ひとつずつご紹介します。
フィニッシングパウダーとして使う
まず1つ目は、フィニッシングパウダーとしてメイクの最後にベビーパウダーを塗布する方法です。
ベビーパウダーは崩れの原因となる皮脂を吸着する効果があるので、テカリを抑えるだけではなく化粧の崩れやヨレを抑える効果があります。
使い方は簡単。
粉状のものであればブラシを使って、固形タイプのものであれば付属のパフを使って、化粧の最後に顔に塗布するだけ。
脂性肌で皮脂汚れが原因のニキビになりやすい方は、お肌をサラサラに保つことができるので、肌荒れ防止になる可能性もありますよ。
ファンデーションの代わりとして使う
2つ目はベビーパウダーをファンデーションの代わりとして使用する方法です。
毎日メイクする肌ですが、下地からコンシーラー、ファンデーション、フィニッシングパウダーまでフルでメイクを毎日重ねていると、肌が呼吸できず肌荒れの原因になる可能性があります。
おすすめなのは、日焼け止めや化粧下地を塗った後ベビーパウダーを塗布するだけのすっぴんに近いメイクです。
ベビーパウダーの粉がくすみなどをおさえ透明感のある肌に導いてくれますよ。
また、日焼け止めや下地の油分もしっかりと抑え崩れを防止するので、サラサラの肌をキープできます。
夜の暗い照明では少し物足りなく見えてしまうかもしれないので、お昼のデスクワークや子供の送り迎えの際におすすめのメイク方法です。
マスカラ下地として使う
3つ目におすすめするのがマスカラ下地としてベビーパウダーを活用する方法です。
マスカラの重ね塗りの間に使うことで、いつもより伸びの良い長いまつげを実現できますよ。
使い方は簡単で、マスカラをひと塗りした後、乾く前に綿棒でベビーパウダーをまつげの先に塗布。
その後、またマスカラを重ね塗りするだけです。
専用の下地を使わずとも自然できれいに長いまつげを作ることができますよ。
前髪の崩れ防止
4つめにおすすめすのがおでこの皮脂や汗を抑えて前髪の崩れを防止する方法です。
夏の暑い時期などに時間が経つと皮脂が出てくることで前髪がぺしゃんこになりうまく決まらないことがありますよね。
そんな時はベビーパウダーをブラシに着けておでこ等髪の生え際に塗布し、過剰な皮脂や汗を抑えるのがおすすめです。
頭皮の油分や湿気を抑えることで、せっかくセットした髪を崩さず、夕方までサラサラ快適に過ごすことができますよ。
リップメイクとして使う
5つ目におすすめするのが、リップメイクの最後にベビーパウダーを使用することで落ちにくいリップメイクを実現する方法です。
口紅やティントでリップメイクをしたのち、ベビーパウダーを手でトントンと唇にオンするだけ。
リップをベビーパウダーがコーティングするのでコーヒーカップなどに口紅が付くのを少し抑えることができますよ。
また、マットな質感になるので、いつもとは違ったリップメイクを楽しむことができます。
様々な口紅にベビーパウダーをプラスしてみて、自己流のオリジナルメイクを楽しんでみましょう。
昼のメイク崩れのお直しに
6つ目におすすめするのがお昼のメイク崩れのお直しにベビーパウダーを活用する方法です。
朝しっかりメイクをしていても忙しく仕事をしたり、食事をしたりしている間にメイクはいつのまにかよれてしまいますよね。
そんな時は、ベビーパウダーで肌をプレスすることで透明感のあるサラサラな素肌に元通り。
簡単にティッシュオフしてからプレスすると過剰な皮脂をとってから塗布できるので、その後のメイクの持ちがよくなりますよ。
すっぴん風お泊りメイクに
7つめにご紹介するのが、すっぴん風お泊りメイクに活用する方法です。
旅行に行ったとき、温泉に入った後もお食事をしたり館内をまわったりいろいろなことをしたいですよね。
そんな時におすすめなのが、ベビーパウダーをファンデーション替わりに使う方法です。
簡単にくすみやクマをカバーしてくれるだけではなく、肌に優しい成分をしようしているのでそのままメイク落としなしで寝ても安心。
肌をサラサラに保つ効果があるので、朝起きた時の肌のテカリを抑える事もできます。
毛穴の汚れとり
最後にご紹介するのが、ベビーパウダーをスキンケアに活用する方法です。
どんなにメイクを上手にしても、毛穴に汚れがつまっているとうまくメイクが乗らなかったり、上手に隠すことができなかったりしますよね。
ベビーオイルにベビーパウダーをまぜ、小鼻など毛穴の黒ずみが気になるところに塗布。
くるくると汚れを浮かします。
その後ティッシュオフをすることで、毛穴汚れがすっきり。
くるくるスキンケアをしたところは肌のざらつきもとれて、メイクののりが良い肌を実現できますよ。
おすすめのベビーパウダー
たくさんの種類が発売されているベビーパウダーですが、顔に使うのにおすすめのベビーパウダーにはどのような種類があるでしょうか。
まず、ご紹介したいのがジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーです。
ジョンソン&ジョンソンのベビーパウダーは、世界的にロングセラーとなっている、ベビーパウダーを代表する商品です。
付属のパフは大判でボディにはたくのはよいのですが、顔に使用すると粉がつきすぎる場合があるので、顔への使用時は市販のフェイスブラシなどを使うか手を使って少量ずつ使用するのがおすすめです。
資生堂のベビーパウダーは固形タイプのベビーパウダーです。
固形タイプで薄い形状のため持ち運ぶのが簡単で、外出時のメイク直しにおすすめです。
顔に塗るのも資生堂製の柔らかい付属のパフで簡単に薄付きで塗布できるため、顔に使用する際の使い勝手はとても良いです。
ピジョンの弱酸性タイプのベビーパウダーは肌が荒れやすく弱い方におすすめのベビーパウダーです。
主成分にタルクではなく、ミネラルファンデーション等に使われることの多いマイカを使っているため、肌に優しいナチュラルな成分が使われています。
スクワラン・ホホバオイル等保湿成分も配合されているので、肌を優しく保護してくれます。
イエローとピンクから選べるパフのかわいさも魅力的です。
ベビーパウダーを顔に使用して快適にメイクの幅を広げよう
ベビーパウダーは危険性を理解した上で上手に使用すれば活用の幅は広く、便利なパウダーです。
ほとんどの方にとって肌荒れを起こしにくいので、肌負担を軽くしてメイクを楽しむことができるのも魅力的。
使用用途に応じて使いやすいベビーパウダーを選んで、気持ちよく日中を過ごしたり、普段と違ったメイクを楽しんだりしてみましょう。