「ネジがなめる・なめた」とは
ネジが「なめる・なめた」という言葉。
聞きなれない言葉だと感じた方が、いらっしゃるのではないでしょうか?
ネジがなめる・なめたとは、ネジ頭が潰れてしまい、ドライバーを使用しても滑って取り外せなくなる状態の事を指します。
言葉にすると、「どういう意味か分からない」となる方も多いでしょう。
しかし、誰もが1度は経験することでもあり、身近な悩みです。
ネジがなめた時の対処方法
では、ネジがなめてしまった時の対処法はあるのでしょうか?
多くの方は「ネジがなめた…もう外せないのかな?」「ネジがなめたときの対処法が知りたい」と思ったことがあるでしょう。
当記事でこのような疑問は、全て解決します!
以下のネジがなめた時の7つの対処法をご紹介します。
- 摩擦増強液を使用する
- ネジザウルスを使用する
- ネジはずしビットを使用する
- ビスブレーカードライバーを使用する
- ゴムを利用する
- 熱膨張を利用する
- 瞬間接着剤を利用する
対処法①:摩擦増強液を使用する
摩擦増強液を利用すれば、専用の工具を使用しなくても、なめたネジを取り外せる可能性があります。
やり方はとてもシンプルで、ネジに摩擦増強液を付けて、ドライバーを垂直に当てながら回すだけです。
なめてしまったネジを取り外すときは、まず最初に摩擦増強液を利用してみてください。
商品名は、摩擦増強液ではなく「ネジすべり止め液」で販売されています。
対処法②:ネジザウルスを使用する
ネジ外し専用のプライヤーですので、なめたネジには持って来いの専用工具になります。
摩擦増強液を利用しても取り外せなかったり、ネジの頭が潰れてしまっている場合は、ネジザウルスを利用してみましょう。
使い方は、ネジ頭を挟んで回すだけです。
そのため、挟む場所がないネジには使用できませんので、注意してください。
対処法③:ネジはずしビットを使用する
なめたネジを外す対処法として「ネジはずしビット」もオススメです。
電動ドライバーが必要になるため、他の商品に比べると少々お値段が高めですが、効果は確かですよ。
「どうしても外したいネジがある」という方は利用してみてはいかがでしょうか?
対処法④:ビスブレーカードライバーを使用する
ネジ外しビットの購入に抵抗がある方は、「ビスブレーカードライバー」もオススメですよ。
このドライバーは、先端が特殊な形状になっており、なめたネジに食い込むみやすいという特徴があります。
なめたネジに使えるのはもちろん、ハンマーで叩いて溝を作ることも可能です。
対処法⑤:輪ゴムを利用する
ネジ頭とドライバーの間に輪ゴムを挟んで使用します。
しかし、「なんの意味があるの?」と疑問に思う方は多いですよね。
これはゴムを挟むことによって摩擦を増やし、ねめてしまったネジを回しやすくしています。
ゴム製品であれば、他の物でも代用できますので、家にあるゴム製品を探してみてください。
輪ゴムをリよする際には、横幅の広い大きなゴムを利用しましょう。
対処法⑥:熱膨張を利用する
少々マイナーな対処法ですが、熱膨張を利用して取り外す方法があります。
熱膨張という言葉を聞くと、危険な方法という印象を受けますが、決して危険な方法ではありません。
誰でも安全・簡単に取り外すことができる方法です。
熱膨張を引き起こすには、アイロンを使用します。
一般家庭のごく普通のアイロンで問題ありません。
やり方は温めたアイロンをネジに当て、冷めたらドライバーで回すだけです。
これは、「熱されてネジが膨張」した後に「冷めて元の大きさに戻る」という一連の流れによって、ネジの周りが緩まり、ドライバーで取り外しやすくなっているんです。
とても簡単ですよね。
ただ、溶けやすいプラスチック製品や精密機器には使用しないでください。
対処法⑦:瞬間接着剤を利用する
少々、強引な方法ですが、瞬間接着剤を付けて取り外すのも1つの手です。
付着した部分がぴったり張り付いたままですので、ネジを強引に取り外すことができますよ。
しかし、当然ながらこれは瞬間接着剤です。
一度付けたら、なかなか取れないというデメリットがありますので、注意してください。
ネジをなめさせないコツ
上記では、ネジがなめてしまった時の対処法を紹介しました。
ネジがなめてしまうと、面倒くさい作業をしなければなりません。
できるだけネジをなめさせないようにしましょう。
ここからは、ネジをなめさせないコツを下記の順でご紹介します。
- ドライバーのサイズを合わせる
- 押し付ける力と回す力を7:3にする
コツ①:ドライバーのサイズを合わせる
ドライバーのサイズとネジのサイズを合わせないと、ドライバーを回す際にネジが削られてしまい、なめる原因になります。
当然のことですが、サイズは合わるようにしましょう。
こういった小さなことをコツコツ継続していくことで、ネジはなめることなく綺麗な状態を保つことができます。
コツ②:押し付ける力と回す力を7:3にする
なめを防止するコツとしては、一番重要な部分です。
ネジを回すときは必ず、押し付ける力と回す力を7:3にしましょう。
よく力いっぱいにネジを回している方がいらっしゃいますが、これはNGです。
力関係は、ネジを回す際にとても重要になりますので、気を付けてましょう。
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かなり本格的な家具が多く、見ているだけでも楽しめます。
DIYが趣味の方にオススメしたい本ですね。
基礎知識はしっかり身に付けよう
今回は、ネジがなめた時の外し方や便利な道具やなめさせないコツなどを紹介しました。
ネジがねめてしまったのであれば仕方ありませんが、ネジとドライバーの使い方次第では、なめることなくネジを扱うことができます。
こういった基礎知識は、今後も役立つこと間違いなしです。