ぬいぐるみを手作りするメリット
最近、なぜハンドメイドのぬいぐるみ作りが人気があるのでしょうか?
ここではまず、ぬいぐるみを手作りするメリットを3点ご紹介していきます。
- 自分だけのオリジナルのぬいぐるみを作ることができる
- 好みの生地で作ることができる
- 愛着を持って遊んでくれる
①:自分だけのオリジナルのぬいぐるみを作ることができる
ハンドメイドのぬいぐるみのメリットのひとつとして、自分の好みのデザインのものを作ることができることが挙げられます。
まだグッズ化されていないけど自分やお子さんが好きなキャラクターやお子さんが描いた絵などをぬいぐるみとして作ることもできます。
作り方はできるだけ似たような形のぬいぐるみの型紙を使って、それを応用すると1から全部考えなくても作れますので、ぜひお試しください。
②:好みの生地で作ることができる
自分でぬいぐるみを作ると生地も好きなものが選べます。
作るぬいぐるみが自分用なのかそれとも誰かにプレゼントするためのものなのか、また誰が使って遊ぶのかなど用途によって生地を使い分けると良いですよ。
特に、小さなお子さん用の場合は、オーガニックコットンやガーゼ、パイル生地など肌触りが良く、安全面にも考慮した生地がよく選ばれています。
③:愛着を持って遊んでくれる
ぬいぐるみは買ったものでも愛着を持って遊んでくれますが、家族が自分のために作ってくれたり、もしくは自分で作るとより愛着を感じることができます。
自分で作ればちょっと失敗したり、変な顔のぬいぐるみになってもむしろその方が、ぬいぐるみの個性が出て良いと感じる人も多いんですよ。
ぬいぐるみ作りにおすすめの素材
ぬいぐるみを手作りするメリットとして、好みの生地を使うことができるという点を挙げました。
そこで、実際にどのような生地がぬいぐるみ作りに適しているのか、ここでは以下の5種類のおすすめの生地をご紹介します。
- コスパも扱いやすさもGOODなフェルト
- 肌触りの良いパイル生地
- 高級感のあるベルベット
- 赤ちゃんにも安心なガーゼ
- もこもこで可愛い仕上がりになるボア生地
①:コスパも扱いやすさもGOODなフェルト
フェルトをおすすめする理由は、どこでも手に入り、価格も手軽で、生地も扱いやすいという3拍子揃っているところです。
特に、まだぬいぐるみ作りを初めて間もない方や初めて挑戦するという方には、生地の扱いやすさや材料の揃えやすさが容易なほど挑戦するハードルが下がりますので非常に重要です。
そういった点を考慮して、フェルトはぬいぐるみ作りにとても適していると言えます。
フェルトについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください!
フェルトの縫い方は種類豊富!たてまつりなど基本の縫い方とコツを紹介フェルトの縫い方は種類豊富! p-insta:(https://www.instagram.c...
②:肌触りの良いパイル生地
パイル生地はファッションの中でもよく使用されており、肌触りが良い生地として人気があります。
パイル生地と聞いて多くの方がイメージされるタオルのような生地はループパイルと呼ばれ、タオル生地とも言われています。
このループパイルの生地でぬいぐるみを作ると肌触りが良いのはもちろんですが、洗濯しても乾きやすいという利点があります。
③:高級感のあるベルベット
ベルベット生地は秋冬物のファッションなどでよく見かける、肌触りが滑らかで独特の光沢により高級感がある生地です。
このベルベットは先ほどご紹介したパイル生地のもう1つの種類であるカットパイルの生地の1種です。
同じカットパイルの生地にはベロア生地やコーデュロイ生地などがあります。
ベルベットはそれらの生地の中でも、生地の厚さが薄く、生地の毛足もそこまで長くないのでぬいぐるみ作りに適しているのです。
④:赤ちゃんにも安心なガーゼ
ガーゼがぬいぐるみ作りに適している点は、肌触りの良さと安全性のこの2点が挙げられます。
特に、小さいお子さんは手に取ったものは何でも口に入れて遊ぶので、いろいろと注意しなければならないことが多いですよね。
そんな時でもガーゼであれば、毛足が長い生地や化学繊維などに比べ心配する必要もありません。
また、ガーゼは洗濯してもへたりにくく、汚れた都度洗っていつでも清潔な状態で遊んでもらうことができます。
⑤:もこもこで可愛い仕上がりになるボア生地
ボア生地は冬物ファッションの裏地などでよく見かける、肌触りの良いもこもこした生地のことです。
くまのぬいぐるみなどでも使われることが多く、生地の特徴であるもこもこがなんとも可愛らしい印象のぬいぐるみにしてくれます。
ボア生地には伸縮性のあるものと無いものがあり、どちらでもぬいぐるみを作ることはできますが、初心者の方は伸縮性があると扱いにくく感じることも多いので、購入する際はぜひ確認してみてください。
簡単にぬいぐるみを作るならフェルトがおすすめ
フェルトは手芸店以外に100均でも手軽に購入することができ、1枚当たりの値段もお手頃なので初めてのぬいぐるみ製作や簡単に作りたい場合はおすすめです。
また、手軽さや価格面以外にも、フェルトは比較的固めの生地に分類されるので、縫う際に生地が伸縮し縫い目がずれてしまうという心配も少ないです。
このようにフェルトは扱いやすい生地でもありますので、ちょっとぬいぐるみ作りを始めてみようという方はまずフェルト生地から使ってみてください。
フェルトを使ったぬいぐるみの作り方
では、実際にフェルトを使ったぬいぐるみの作り方を見ていきましょう。
ここでは、フェルトを使ったくまのぬいぐるみの作り方を以下の5つの手順でご紹介します。
- 材料を揃える
- 型紙に沿ってフェルトをカットする
- 頭の部分の作り方
- 胴体と手足の部分の作り方
- 刺繍やリボンなどで仕上げる
①:材料を揃える
作り方の説明に入る前に、まずは、どのような材料と道具が必要になるか確認しましょう。
必要な材料は、くまのぬいぐるみの型紙・お好みの色のフェルト・フェルトと同じ色の刺繍糸と顔部分に使用する黒色の刺繍糸・目や鼻になるさし目とさし鼻もしくはボタン・綿・木工用ボンドです。
必要な道具は、針、マチ針、転写シート、手芸用の布切りはさみ・糸切りばさみがあればOKです。
②:型紙に沿ってフェルトをカットする
フェルトを型紙のサイズにカットする方法は、型紙をマチ針でフェルトに留めてそこをはさみでカットする方法と、転写シートを使ってフェルトに型紙の線を直接転写しカットするという方法があります。
やりやすさは人それぞれですが、転写シートを使ってカットした方が比較的きれいにできますので、ぬいぐるみ作り初心者の方にはおすすめです。
今回のくまのぬいぐるみでは、上半身は頭の中央を1枚、頭の左右の側面をそれぞれ1枚、耳用に丸い形を2枚、胴体の部分を2枚、腕になる部分は4枚、足は蝶々のような形のものを2枚型抜きします。
③:頭の部分の作り方
ぬいぐるみの作り方として、フェルトを縫い合わせる際は基本的にかがり縫いという縫い方で作っていきます。
まずは、頭の側面を合わせ、ちょうど顎から鼻の部分まで縫い合わせるのですが、鼻先は最後にさし鼻を入れたいので、1mm~2mmほど空けておきます。
次に、頭の中央部分を左右の側面部分に縫い付けたら、頭部分に綿を詰め頭の下部分を縫い閉じます。
顔の部分の作り方は、目の部分に針で穴を開け、さし目とそして一緒にさし鼻をボンドをつけて差し込むように付けます。
耳の作り方は、耳用の丸いフェルトをそれぞれ半分に折り半月型にしてかがり縫いします。
その半月型の耳をさっき作った頭の上部に縫い付ければ、くまの頭は完成です。
④:胴体と手足の部分の作り方
胴体と手足の部分の作り方はまず、胴体用の2枚を縫い合わせ、腕は2枚ずつ縫い合わせ、足もそれぞれ縫い合わせていきます。
全てに綿を入れ、縫い閉じたらまずは胴体を縫い目が正面に来るように頭の部分に縫い付けます。
次に、胴体の下部分に足を縫い付けたら、胴体の上部分に腕を左右それぞれ付ければ体部分の完成です。
⑤:刺繍やリボンなどで仕上げる
口の作り方は、フェルトと異なる色の刺繍糸(今回は黒色)でくまの口部分に刺繍します。
お好みで首にリボンやバンダナ、ネクタイなどを飾って可愛く仕上げるのもおすすめです。
初心者でもぬいぐるみを作るならキットがおすすめ
ここでは、初心者でも作ることができる、おすすめのぬいぐるみ手作りキットを4つご紹介します。
簡単な作り方のものから、少し頑張ればできるものまでありますので、ぜひ参考にしてみてください。
①:はじめてのお裁縫キット
このキットには既に型抜きされたフェルトと布、糸、綿、プラスチック製の縫い針がセットになって入っていますので、あとは糸を切るはさみを用意すればすぐにぬいぐるみ作りに取り掛かれます。
おすすめのポイントは布やフェルトの縫う場所に小さい点で穴があけられており、その点を針と糸で線のようにつなぐような作り方で、お子さんでも簡単にぬいぐるみを作ることができます。
②:動物ぬいぐるみ手芸キット:アニマルクラブ
この手芸キットは学校の家庭科教材としても採用されているので、作り方は比較的簡単ですが、細かいパーツを作る作業も多く子供だけだと大変なので、保護者の方と一緒に作るのがおすすめです。
生地は肌触りの良いタオル生地で、すでに裁断されているので型抜きする手間がいりません。
③:KIYOHARA Smiley baby スマイリー にぎにぎドーナッツキット
このキットでは、「にぎにぎ」と呼ばれる赤ちゃんが握って遊べるぬいぐるみを作ることができます。
鈴もセットになっていますので、振ると音が鳴る五感を刺激するおもちゃになります。
このにぎにぎのキットは他にもいろいろと種類があるのですが、パーツが細かく分かれていたり作り方が複雑なものが多く、この星形のスマイリーはその点かなり簡単なので初心者の方にもおすすめです。
④:ハマナカ 木ボタンベア
このキットに入っているのは、型紙と生地、木ボタン、目のパーツ、刺繍糸、テキストなので、綿は自分で別途に揃える必要があります。
このキットのおすすめポイントは2点あり、1つ目は生地にオーガニックコットンを使用しており、肌触りが良く小さなお子さんが遊んでも安心です。
そして、もう1つは腕と足を胴体にくっつけるパーツとして木製のボタンがセットになっている点です。
腕と足の部分にこのボタンが付いているだけで、より可愛らしい作品に仕上がります。
ハンドメイドのぬいぐるみを始めたばかりの方には、作業量も多く作り方はなかなか難しいですが、慣れてきたら挑戦してみる作品としてぜひ手に取ってみてください。
ぬいぐるみの手作りキットを使うメリット
ぬいぐるみの手作りキットをご紹介しましたが、キットを使うことは使わないのに比べどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここでは、ぬいぐるみの手作りキットを使用するメリットを4点ご紹介します。
- 材料を1から揃えずに済む
- 生地を型抜きする手間が省ける
- 作り方が簡単なので初心者やお子さんでも作れる
- 材料の生地が無駄にならない
①:材料を1から揃えずに済む
ぬいぐるみの手作りキットを使うメリットとして一番大きな部分は、材料を1から揃える必要がないということでしょう。
多少の差はありますが、生地や刺繍糸、目などのパーツ、説明書はほとんどのキットに揃っています。
あとは、はさみや針、綿など別途で揃える必要がありますが、これらはぬいぐるみに限らず使用する頻度も高いので自分で揃えておくと何かと便利です。
②:生地を型抜きする手間が省ける
ぬいぐるみ手作りキットには、生地がすでに型抜きしてあり縫って綿を詰めるだけで作ることができる大変便利なものもあります。
生地の型抜きはそこまで大変な作業でもありませんが、小さなお子さんや初めてのぬいぐるみ作りに挑戦される方などには、作るハードルが少し下がるので取り掛かりやすい大きなポイントです。
③:作り方が簡単なので初心者やお子さんでも作れる
材料が揃っていることや作業の手間が1つ省けることだけでも、ぬいぐるみ作り初心者の方やお子さんにとっては、より簡単に作れることにつながります。
しかし、最近のぬいぐるみ手作りキットはさらにその先を行っており、あらかじめ生地に穴が開いており、その穴に針と糸を通し線のようのつないでいくだけの作り方で完成できるものもあります。
生地の型抜きや針の穴を開けることはコストがかかっていると思いますので、なかなか良い生地を使っているものはありませんが、裁縫の本当にスタート地点の練習用としては非常に役立ちます。
④:材料の生地が無駄にならない
最後に挙げるメリットとして、材料の生地が無駄にならないという点が挙げられます。
型抜きされている生地はほぼ生地を切って捨てることはないと思いますし、自分で型抜きする作り方も、キットの生地であれば必要な分だけ用意されていますので、廃棄する生地も大した量ではありません。
しかし、1から生地を準備して型抜きをする作り方の場合、生地を購入する際にぬいぐるみ作りに必要な分だけ買うというのはなかなか難しいですよね。
50cmや1mなどの一定の規格で販売しているところが多いので、ぬいぐるみ作りで使わなかった分は上手く別の物に使用できず、無駄にしてしまう可能性もあります。
ぬいぐるみをきれいに仕上げるポイント
ここでは、ぬいぐるみの作り方の中で仕上がりがきれいに見えるというポイントを3点ご紹介します。
- 使用する糸はできるだけ生地に近い色のものを使う
- 木工用ボンドを活用する
- リボンやバンダナ、ボタンなどで華やかに
①:使用する糸はできるだけ生地に近い色のものを使う
手作りのぬいぐるみで仕上がりがきれいだと感じるのは、縫い目があまり目立たないことです。
縫い目が目立たない条件として、縫い目が揃っていてきれいであることと生地の色と同じなので溶け込んで目立たないということが挙げられます。
縫い目に関しては慣れて上達するしかありませんが、糸と生地の色を合わせるのは誰でもできますので、できるだけ生地に似たような色の糸を探してみてください。
②:木工用ボンドを活用する
木工用ボンドはぬいぐるみの目や鼻、口などの細かいパーツを作るときによく使います。
その他にも、ちょっと縫い目が大きすぎてうまく閉じれていない部分など、ボンドを使えば簡単に修正できますので、縫うには難しいという部分にもぜひボンドを使ってみてください。
③:リボンやバンダナ、ボタンなどで華やかに
仕上がりがきれいに見えるポイント3つ目は、ぬいぐるみの作り方ではなく、作り終わったあとデコレーションを工夫してみようということです。
完成したぬいぐるみにリボンやバンダナなどを首に巻いたり、腕や足の関節部分にボタンを縫い付けるだけでぬいぐるみの完成度がかなり上がります。
他にも人形用の帽子や服などを着せていろいろと遊んでみてください。
リボンについてはこちらの記事で詳しくご紹介しているのでぜひご覧ください!
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おすすめのぬいぐるみの作り方本
ここでは、ぬいぐるみ作り初心者の方にも作り方が簡単な、おすすめのぬいぐるみ作りの本をご紹介します。
この本は、前と後ろの2枚の生地を重ねて縫って、そこに綿を詰めて作るぬいぐるみの作り方を紹介しています。
裁縫が苦手でも作りやすいという声が多く、簡単でもデザインや提案されている表情の作り方を参考に作ればとても可愛い作品になります。
2枚合わせだとぬいぐるみとしてはあまりボリュームがないのですが、赤ちゃん用のにぎにぎや枕、バッグなどにキーホルダーのように使うにはちょうどよいサイズ感のものを作ることができます。
作り方は同じでも、最初は大きめサイズのぬいぐるみの方がおすすめです
初めてぬいぐるみ作りに挑戦する、もしくは作ったことはあるけどまだまだビギナーだという方はちょっと大きめサイズのぬいぐるみを作るのがおすすめです。
大きいサイズだと作業量が増えて大変と思われがちですが、反対に小さいぬいぐるみだと縫う量は少ないですが、細かい作業や細かいパーツをつける必要があるので意外と難しいのです。
徐々に慣れてきたら、複雑な造りのぬいぐるみや小さい作品などいろいろなものにチャレンジしてみてください。