バイ貝の旬
縦長の巻貝でなるバイ貝は、大きいものだと刺身で小さいものは殻ごと煮つけにされたレシピを居酒屋で食べることが多いですよね。
市販されているのはあまり見ることが少ないという人もいると思いますが、地域によってはスーパーでもおいてあります。
ネットでも買うことができるので手軽に手に入れることができますが、おいしいく、旬と言われているのは3月~夏頃です。
しかし、地域によって良く獲れる時期にも差があり、比較的1年中獲れるのでずっと食べることができる貝と言えるでしょう。
バイ貝には、あずき色や白、波模様や斑点模様など個体や取れる地域によっていろいろあります。
バイ貝には毒があるので必ず下処理する
バイ貝やツブ貝などはの肉食性の貝には毒があります。
バイ貝のような肉食性の貝には唾液腺があり、そこからテトラミンという毒が出ます。
人間が摂取すると、30分~1時間後に頭痛やめまいなどの症状が現れます。
この症状は一時的なもので、バイ貝のテトラミンの毒を摂取したことでの死亡例はまだありませんが、だからといって食べても大丈夫ということにはならないのできちんとした処理をして取り除きましょう。
バイ貝の身を縦半分に切ると、頭の方に白か黄色の唾液腺が2か所あるので、それをキレイに包丁で切って取り除くだけで大丈夫です。
加熱しても、テトラミンの毒性がなくなることはないので、刺身で食べるときだけでなく、殻ごと煮つけにしたり、アレンジレシピを作る場合も必ずこの下処理を忘れすにするようにしてくださいね。
バイ貝の煮つけのレシピ
殻ごと煮つける、バイ貝の煮付けの材料とレシピを詳しくご紹介します。
材料は以下の通りです。
- バイ貝(15個)
- 醤油(大さじ3)
- みりん(大さじ3)
- 酒(100㎖)
- 水(200㎖)
続いて作り方を解説します。
- バイ貝の下処理をする
- バイ貝を煮込む
詳しくみていきましょう。
手順①:バイ貝の下処理をする
殻ごと煮付けのレシピに使う場合は、殻が汚れている場合があるのでまずはたわしでしっかりこすりながら汚れを取ります。
キレイに洗えたら殻ごと沸騰した湯に入れて塩一つまみと一緒に10分ほど煮て煮汁を捨てて冷水で冷まします。
そのあと、中の唾液腺を取り除きましょう。
手順②:
下処理したバイ貝を鍋に入れ、材料も全て入れてフタをして15分程度弱火で煮込みます。
ご紹介したのは基本的なシンプルレシピですが、生姜やにんにくなどを入れてもおいしいです。
濃さはお好みで調節してくださいね。
バイ貝を柔らかく仕上げるポイント
おいしいバイ貝レシピを作るためには、柔らかく仕上げるポイントを知っておきましょう。
- 必ず水から茹でる
- 一度洗って1時間30分以上茹でる
- 味付けしてからは煮込み過ぎない
ポイント①:必ず水から茹でる
バイ貝だけでなく、貝類を茹でるときは必ず水から茹でます。
その方が柔らかく仕上がるので急いでいても必ず水から茹でてください。
10分ほど弱火で茹でたら火を止めて、流水で貝をしっかりこすり洗いするように揉みます。
こうすることで、バイ貝のフタもとれます。
殻付きのレシピを作る時は、必ず殻の汚れを取るためにもしっかりこすり洗いしてくださいね。
ポイント②:一度洗って1時間30分以上茹でる
洗ってフタが取れたバイ貝をもう一度水から茹でます。
煮こみなどのレシピを作るために柔らかく仕上げたいときは、茹で時間は1時間30分以上がおすすめです。
長時間茹でることでバイ貝が柔らかく仕上がります。
ポイント③:味付けしてからは煮込み過ぎない
調味料を鍋に入れて、ザルにあげたバイ貝を一緒に煮込みます。
ひと煮立ちすれば火を止めます。
レシピ通りの調味料を入れてから長時間煮込むと固くなってしまいます。
一度煮立てて火を止めて冷ましている間に味が染み込むので煮込み過ぎないように注意してください。
バイ貝をおいしく食べるアレンジレシピ
バイ貝のレシピは刺身と煮こみだけしか食べたことがないという人もいると思いますが、実はバイ貝をおいしく食べるレシピはいろいろあります。
- バイ貝の炊き込みご飯
- バイ貝のおでん
- バイ貝のエスカルゴ風
- バイ貝のガーリックバター炒め
- バイ貝の酢味噌和え
①:バイ貝の炊き込みご飯
バイ貝を炊き込みご飯に入れると、アサリやホタテのようにバイ貝の旨味がしっかり出るのでとてもおすすめのレシピです。
醤油や酒、他の野菜などの具材と一緒に炊飯器に入れるだけなので他のレシピに比べて簡単にできます。
生姜を入れてもおいしいです。
仕上げにネギや大葉などの薬味も合うのでぜひ作ってみてください。
②:バイ貝のおでん
バイ貝が良くとれる地域では、おでんにバイ貝を入れるレシピもあるようです。
醤油やみりんで味付けをした煮つけレシピと似ているようですが、じっくり出汁を染み込ませるおでんはバイ貝本来の味をしっかり楽しめます。
殻をしっかり洗って殻ごと入れてもいいですし、身だけを串に刺して入れるのでもOKです。
いつもと違うおでんの具が入っていると嬉しくなりますよね。
バイ貝は意外とお手頃に手に入れることができますし、ネットでも簡単に取り寄せることができるのでおでんの季節にぜひご家庭で試してみてください。
③:バイ貝のエスカルゴ風
バイ貝は煮つけでもおいしいですが、洋風の味付けレシピも良く合います。
下処理をしたバイ貝の殻に、バジルやパクチーなどお好みのハーブと混ぜたバターを入れてから身を殻に戻します。
上からもハーブバターをのせて、オーブンで焼けばあっという間にバイ貝のエスカルゴ風が出来上がります。
見た目も豪華なのでパーティーレシピとしてもおすすめです。
④:バイ貝のガーリックバター炒め
殻ごと使うのは下処理が大変という人は、身を取り出して食べやすい大きさに切って炒めましょう。
どんな味でも合いますが、にんにくをきかせたガーリックバター炒めはバイ貝にとても良く合う味付けです。
シンプルに塩コショウとレモンやバター醤油なども合います。
大人はお酒のつまみに、バイ貝の煮つけがあると嬉しいですが、子供はあまり喜びませんよね。
バイ貝がお手頃に手に入ったときは、家族みんなで楽しめるレシピがおすすめです。
⑤:バイ貝の酢味噌和え
バイ貝の酢味噌和えはコリコリした食感が楽しめるレシピです。
新鮮なバイ貝なら生のままで、白みそ・からし・酢・砂糖を混ぜた酢味噌と和えるだけです。
わかめや長ネギなどを一緒に和えるのも食感の違いがあっておすすめですよ。
冷凍のバイ貝を使うこともできるので手軽に作れるレシピですね。
冷凍のバイ貝の場合は、サッと湯通ししてからがおすすめです。
おすすめの貝のレシピ本
貝は他の食材と違って下処理や火入れ、保存方法を間違えると一気に味が落ちてしまい、ごまかしがきかない食材です。
貝にはいろいろな種類があり、それによって味や香り、合うレシピも全く違うので、和・洋・中・ベトナムとジャンルごとにプロがおすすめするおいしい貝レシピが載っています。
貝のさばき方から買いの種類ごとにおすすめの調理法が載っています。
貝好きの人必見の、おいしい貝料理が味わえるお店も紹介されています。
バイ貝のおいしいレシピを知っておけば家でも食べれます
バイ貝は刺身や煮つけを居酒屋さんで食べるというイメージが強く、家庭料理として使う食材としては珍しいですよね。
しかし、バイ貝は他の貝類に比べてお手軽に手に入れることができるので、家庭でもぜひ使ってほしい食材です。
刺身や煮つけでは、お父さんのビールのアテにしかならなさそうですが、他にもたくさんのレシピがあるので家族みんなで楽しめますよ。
貝料理は難しそうと思っている方も多いかもしれませんが、下処理方法さえ知っておけば柔らかくおいしくできるレシピがたくさんあるのでチャレンジしてみてくださいね。