野菜ソムリエおすすめの春野菜とは
野菜ソムリエのいがらしあかりさんにおすすめの春野菜について教えていただきました。
それがこちらです。
今回はこれらに加えて春野菜と言えばどのようなものがあるのかと、それらを用いたおすすめのレシピも紹介してきますのでぜひ参考にしてください。
春野菜一覧
春野菜にはどんなものがあるのでしょうか。
おいしい野菜はたくさんありますが代表的な春の野菜をご紹介します。
春野菜①:アスパラガス
いがらしあかりさんもおすすめする3月から夏にかけて旬のアスパラガスは春野菜の代表ですね。
一般的に良く食べられているのは、グリーンアスパラガスといって緑色ですが、日光に当てずに育てることで光合成をさせずに白いまま成長させるホワイトアスパラガスも人気です。
身近なスーパーではなかなか見ることがないかもしれませんが、レストランなどでは良く使われています。
グリーンアスパラガスに比べて甘みが強く柔らかいのが特徴です。
また最近では、紫色のアスパラガスも見かけるようになりました。
紫色のアスパラガスにはアントシアニンが含まれているので美容にも良いと言われています。
パスタや炒め物など春になると家庭でもレストランでも春野菜としてアスパラガスを使ったメニューが増えますよね。
春野菜②:たけのこ
3月から5月という、まさに春だけの特別な野菜といえばたけのこです。こちらもいがらしさんのおすすめ春野菜です。
一般的に、たけのこといえば孟宗竹(もうそうちく)のことを言いますが、他にもはちく・根曲がり竹など食べることができる筍の種類は10種類ほどあります。
たけのこを選ぶときは、ずんぐりと丸く重みがあるもので、根元のイボが変色しておらず、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
春の訪れを感じさせる春野菜の定番ともいえるたけのこですが、実は食べているのは日本・中国・韓国などの東アジアだけのようです。
アク抜きなどが手間でなかなか丸ごと買って食べることがないという人もいるかもしれませんが、一度下処理をすれば冷蔵庫で5日ほど日持ちします。
水煮なども売られていますが、やはり春野菜として店頭に出た初物のたけのこは香りも良いのでたけのこご飯やお吸い物などにして春になると食べたくなる野菜ですよね。
春野菜③:キャベツ
キャベツは一年中食べることができる野菜ですが、春だけの特別なキャベツといえば春キャベツです。
一般的なキャベツは冬キャベツで、巻きがしっかりしていてずっしり重たいものがおいしいとされていますが、春キャベツは柔らかく巻きがゆるいものがおいしいです。
冬キャベツに比べて柔らかく、サラダなどで甘みと柔らかさを楽しめるのが春キャベツの特徴です。
ただ、冬キャベツよりも日持ちしずらいというのが難点なので、日持ちする定番野菜として冷蔵庫に常備するよりは、春限定で楽しむ野菜として食べる方が良さそうです。
春野菜④:そらまめ
空を仰ぐようにさやが伸びることから名付けられたそらまめは春においしい野菜のひとつです。
大きなさやの中には2~4個の豆が入っています。
さや付きのまま、グリルで焼きそら豆にしてもいいですし、さやから外して塩茹でするだけでもパクパク食べれちゃいます。
他の豆類に比べて大きいので、パスタや炒め物などに入れても存在感がしっかりあります。
色も鮮やかで形も美しいので料理のアクセントに飾られることもある、春だけのおいしい野菜です。
春野菜⑤:じゃがいも
冬の野菜というイメージが強いじゃがいもですが、春だけに食べることができる新じゃがは春野菜ですね。
冬のじゃがいもに比べて少し小さいものが多いですが、皮が柔らかく皮つきのまま食べることができます。
また、新じゃがの小さいサイズを活かしてカットせずにそのまま料理に使うこともあります。
じゃがいもは太ると思っている人もいますが、ビタミンCやカリウムなどが含まれていて、じゃがいものビタミンCは他の野菜と比べて水や火に強いので加熱してもなくなりにくいと言われていて、美容にも良い野菜なんです。
春だけの野菜として、いつも食べているじゃがいもと一味違う、新じゃがはぜひ食べてください。
春野菜の特徴
春野菜の特徴は、他の季節の野菜と比べて香り・甘み・旨味などが強いと言われています。
また、山菜も春においしい野菜ですが、この山菜の苦みも春野菜の特徴の一つです。
季節の野菜を食べることで、身体の調子を整える働きがあると昔から言われていますが、春野菜は冬の間、土の中で寒さに耐えて温かくなってきたら地上に出てきます。
この、春野菜を食べることで冬に溜め込んだ身体の毒素(老廃物)を排出する効果があるんです。
また、夏に向けての準備としてビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
反対に、夏野菜と言われるキュウリやトマトは、身体を冷やす効果があり、暑い夏に熱が身体に蓄積されないようにする働きをしています。
食欲の秋と言われる秋の野菜は冬を乗り越えるための体内環境を整えるための身体が温まる根菜類が旬の野菜として出回ります。
最近では、1年中どの野菜も食べることができますが、やはり旬の野菜にはたっぷりの栄養とおいしさがつまっています。
春には春の野菜を食べるのが素材のおいしさを感じることができ、健康にも美容にもいいですね。
春野菜の人気レシピ
春野菜を使ったおいしい人気レシピをご紹介します。
いがらしさんにはおすすめの春野菜、たけのこ・新玉ねぎ・アスパラガスを使ったレシピも紹介していただいておりますのでぜひ参考にしてください。
- 春野菜のコンソメスープ
- そら豆と春キャベツのパスタ
- たけのこの煮物
- 新じゃがの照り煮
- アスパラガスのソテー
- 山菜の天ぷら
春野菜の人気レシピ①:春野菜のコンソメスープ
春野菜をたっぷり味わいたいときはスープがおすすめです。
春キャベツ・スナップエンドウ・新じゃが・新たまねぎなどお好きな春野菜を好きな大きさにカットしてコンソメスープで煮込むだけです。
春野菜の旨味がスープに全部溶け込むので、無駄なく食べることができます。
大きくカットしてベーコンやウインナーど合わせて食べごたえのあるポトフにしてもおいしいです。
小さく角切りしてコーンやにんじんなども入れると見た目も色とりどりで可愛いスープでなりますね。
味付けを薄くすれば離乳食としても使えるので、旬の旨味を家族全員で楽しむことができますよ。
春野菜の人気レシピ②:そらまめと春キャベツのパスタ
春になるとレストランなどでもよく見る春野菜のパスタは、自宅で好きな野菜を入れて簡単に作れます。
そらまめやキャベツは和風・クリーム・ペペロンチーノなどどんな味付けのパスタにも合い、入れるだけで色鮮やかに仕上がるのでおすすめですよ。
菜の花やたけのこなど他の春野菜もパスタに良く合います。
春野菜レシピとして煮物や和え物ばかりになっているようならたまには一気に雰囲気が変わるパスタにして食べるのもおすすめです。
春野菜の人気レシピ③:たけのこの煮物
春野菜のレシピといえば、たけのこの煮物を思い浮かべる人も多いですよね。
水煮なども売られていますが、生のたけのこを下処理して煮物にすると香りも良く春にしか味わえない旨味があります。
わかめや豚バラなど他の食材と合わせて煮てもおいしいですよ。
春野菜の人気レシピ④:新じゃがの照り煮
新じゃがは大きさを活かしてそのまま素揚げにしてポテトフライにするのもおすすめですが、照り煮にすると、春にしか食べれない新じゃがの甘さとホクホクさがより感じられます。
良く洗って皮付きのままバターを入れたフライパンでしっかり火を通して醤油や砂糖などで味付けをします。
コロコロとした可愛い新じゃがの照り煮は春にしか食べれない一品です。
春野菜の人気レシピ⑤:アスパラガスのソテー
春の野菜をそのまま味わうにはシンプルなソテーが一番です。
春のアスパラガスは柔らかくてスジを気にせず食べることができるので丸ごとソテーするのがおすすめです。
オリーブオイルを引いたフライパンで塩を振って焼くだけで甘さが引き立ち、シャキシャキとみずみずしいアスパラガスの旨味がダイレクトに分かります。
そのままでもおいしいですが、温泉卵やポーチドエッグを添えるとおしゃれな一品にもなります。
春野菜のアスパラガスは甘くてやわらかいので、ぜひシンプルなレシピでレストランのような一品を楽しんでください。
春野菜の人気レシピ⑥:山菜の天ぷら
今の時代は、ほとんどの野菜が1年中食べることができますが、春しか食べれない野菜として山菜があります。
苦みが特徴で、この苦みが好きという人も多くいます。
ただ、山菜の苦みを活かしておいしく調理するのはなかなか難しいので、簡単に春の旨味を味わうには天ぷらがおすすめです。
タラの芽・ふきのとう・こごみなどの山菜や、たけのこ・菜の花などの春野菜もおいしいです。
市販のてんぷら粉をつけて揚げるだけなので簡単で、和え物などよりも苦みが和らぐので食べやすくもなります。
お塩を少しつけて、春のおいしさを味わってみてください。
野菜ソムリエのおすすめレシピ
いがらしあかりさんにたけのこ・新玉ねぎ・アスパラガスを用いたおすすめのレシピを教えていただきました。
たけのこを使ったレシピがこちら!
水煮たけのこ 70
新じゃが 130
ケッパー 10
オリーブオイル 12.8.適量
グリンピース 20
牛乳 10
塩 適量
ホワイトペッパー 適量
①グリンピースを下茹でする。
②オリーブオイル(12g)、牛乳、①を
ミキサーで粉砕する。つぶつぶ残るぐらい。
↑ソース完成
③たけのこ水気をとり、オリーブオイル(適量)、塩、ホワイトペッパーを絡め180°のオーブンで5分〜10分(ほんのり焼き目つくぐらい)
④新じゃがは1.5㎝角ぐらいにカットし塩茹で。
⑤ケッパー、オリーブオイル(8g)
②、③、④を全て合わせたら完成。
ポテトサラダにするというのはあまり試されたことがないのではないでしょうか。
実際のいがらしさんの投稿がこちらです!
新玉ねぎはこちらです。
新玉ねぎ 1個(うち40gはドレッシング用)
卵黄 1個
醤油 20
オリーブオイル 12
酢 9
砂糖 5
塩 1
みりん(煮きり) 9
レモン汁 3
かつお節 2.適量
胡椒粗挽き 適量
①新玉ねぎ40gをミキサーで粉砕(細かめ)
②みりんを煮きる(上がり9gを使用)
③醤油、オリーブオイル、酢、砂糖、塩、②
を小鍋で弱火にかけ混ざったら火を止める
④粗熱がとれたらレモン汁、かつお節、胡椒、①を加える。
↑ドレッシング完成
⑤残った新玉ねぎは繊維に沿ってスライス
(なるべく薄め)流水にかけ水気をとる。
⑥皿に⑤を盛り中央に卵黄をおとし
ドレッシングをかけかつお節をかけたら完成
家にある調味料で普段とは違う雰囲気の料理が楽しめます。
こちらも完成したものがこちらです!
アスパラガスがこちら。
アスパラガス 3本
温泉卵 1個
塩 適量
オリーブオイル 適量
粉チーズ 適量
胡椒 適量
①アスパラガス下から1㎝ぐらい
(固いところ)を切り落とし
5㎝ぐらい(筋張っているところ)は
ピューラーでむく。3㎝ぐらいにカット。
②塩茹でする
③皿に盛り温泉卵、オリーブオイル
粉チーズ、胡椒をお好みでかけ完成。
以上です。ぜひ参考にしてください。
おすすめの野菜レシピ本
野菜を丸ごと使ったダイナミックな料理は、食卓に出すと盛り上がること間違いなしです。
特に春野菜は素材そのものに旨味がしっかり詰まっているので、丸ごと味わうのがおすすめですよ。
栄養もおいしさも抜群の春野菜をたっぷり食べてキレイになりましょう
春野菜はその季節だけの旨味・甘み・栄養がたっぷりです。
時には苦みがある野菜もありますが、それも春だけの特別なおいしさです。
野菜を使うレシピはたくさんありますが、柔らかくて甘い春野菜はぜひ素材そのものの味をしっかり楽しんでくださいね。
日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエ
『食に関心をもち自らで食生活改善をする人々を増やす』
ため啓蒙活動をさせて頂いております。
私の思い描く未来は
『100歳のおじいちゃんおばあちゃんが元気に走り回る世界』です。
日々の食事は大切に。健康寿命は100歳に。
今後の取り組みにぜひご注目ください。