大根の皮を食べるメリット
「野菜は皮の方がより栄養がある」と、なんとなく耳にしたこともあるかもしれませんが、大根の皮の場合にはどうなのでしょうか。
大根の皮を食べるとこんなメリットがあります。
- お肌に良い「ビタミンC」が摂れる
- ガンを抑制する成分イソチオシアネートを作る「ミロシナーゼ」が摂れる
- 捨ててしまっていた部分でもう一品作れる
メリット①:お肌に良い「ビタミンC」が摂れる
大根の皮には、中心部分に比べて約2倍のビタミンCが含まれると言われています。
ビタミンCは、メラニンの沈着を防ぐので、シミ・そばかすを予防し、透明感のある肌を維持します。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成を助けますので、お肌のハリを保ち、シワの予防にも役立ちます。
その他にも、風邪の予防や、骨粗しょう症の予防、自律神経の安定、アレルギーの改善など、ビタミンCには様々な効果が期待されています。
メリット②:ガンを抑制する成分イソチオシアネートを生成する「ミロシナーゼ」が摂れる
大根の皮には、「ミロシナーゼ」という酵素が含まれています。
「ミロシナーゼ」は、大根をおろした時に感じる特有の辛みを引き起こす成分であるイソチオシアネートを生成する成分であり、イソチオシアネートには、抗酸化作用や解毒作用などがあり、免疫力のアップやガンを抑制すると研究されています。
「ミロシナーゼ」は大根の皮と先端部分に多く含まれていますので、捨ててしまうのは、はやりもったいないですね。
メリット③:捨ててしまっていた部分でもう一品作れる
そして何より、捨ててしまっていた部分でもう一品つくれますので、家計にも環境にも優しいと言えます。
上手に調理すれば、十分にごはんの進む一品になりますよ。
多くの人が大根の皮を剥くようになったのは、戦後になってからです。
その昔から伝わる大根のお漬物や切り干し大根などは、皮を剥いていません。
「一物全体」(いちぶつぜんたい)という言葉があり、ひとつのものは丸ごと食べる方がバランス良く、より身体に良いという考え方があります。
食材を余すことなく使って、ありがたく全ていただきましょう。
大根の皮に付いている土などは、流水でよく洗い流し、ぜひ調理してみてくださいね。
大根の皮を調理するときのポイント
大根の皮は硬く、筋も多いので、煮物などにはあまり向いていません。
皮を利用して調理する場合は、炒め物やお漬物などで、シャキシャキ感パリパリ感を生かしたお料理にすると、より美味しくいただけます。
また、皮付近には辛みを引き起こす酵素であるイソチオシアネートを生成するミロシナーゼが多く含まれていますので、辛い大根おろしにしたい時はぜひ皮付きのままおろすことをおすすめしますが、あまり辛すぎるのは苦手という方はご注意してください。
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ
大根の皮を使ったおつまみにぴったりなレシピをご紹介します。
- 大根の葉と皮のピリ辛炒め
- 大根の皮の梅マヨサラダ
- 大根の皮とメンマの炒めもの
- 大根の皮のにんにく酢漬け
- 大根の皮と春菊の天ぷら
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ①:大根の葉と皮のピリ辛炒め
大根の皮を千切り、葉を細かく切り、輪切りにした鷹の爪と一緒にごま油を熱したフライパンで炒めます。
醤油・酒・砂糖・ほんだしで味付け。
水分がなくなるまで炒めたら、最後にいりごまを散らします。
大根の皮の調理の基本とも言えるきんぴらです。
おつまみや副菜として、まずは作ってみたい一品です。
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ②:大根の皮の梅マヨサラダ
大根の皮を千切りにして、塩もみしてしばらく置きます。
叩いた梅と少量の牛乳(又は豆乳)で伸ばしたマヨネーズを混ぜて、大根の皮と和えます。
最後にいりごまを振ったら完成です。
梅の酸味とマヨネーズのまろやかさが相まって、クセになる美味しさです。
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ③:大根の皮とメンマの炒めもの
メンマと一緒に炒めることで、中華風のきんぴらになります。
こちらの方は出汁を取った後の昆布も入れて、さらに上手に活用されていますね。
メンマにも味があるので、味付けは塩やめんつゆなどを少々で十分です。
ついついビールが進んでしまう美味しさですよ。
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ④:大根の皮のにんにく酢漬け
千切りにした大根の皮を、にんにくとお酢、醤油、みりん、酒などと一緒に漬けておきます。
にんにくの風味が効いておつまみにピッタリです。
おつまみにぴったりな大根の皮レシピ⑤:大根の皮と春菊の天ぷら
大根の皮を油で揚げて天ぷらにすると、ごぼうの様な食感でとてもよく合います。
春菊などと一緒に揚げると、食べ応え十分なおつまみに。
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ
大根の皮を使ったお手軽で美味しいお漬け物のレシピをご紹介します。
大根の皮のポリポリとした歯触りが美味しいですよ。
- 大根の皮と塩昆布の漬け物
- 大根の皮の浅漬け
- 大根の皮と葉の昆布漬け
- 大根の皮のポン酢漬け
- 大根の皮と柚子のピクルス
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ①:大根の皮と塩昆布の漬け物
千切りにした大根の皮を塩昆布と和えて冷蔵庫でしばらく寝かせます。
お好みで、お酢や砂糖などを足しても。
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ②:大根の皮の浅漬け
大根の皮を食べやすい大きさに切って、大葉などと一緒にジップロックなどの袋に入れて、塩もみします。
お酢を少し入れるとよりさっぱりとした浅漬けになります。
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ③:大根の皮と葉の昆布漬け
細かく切った大根の皮と葉を、出汁を取った後の昆布や、または昆布茶と塩などで揉み込み浅漬けにします。
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ④:大根の皮のポン酢漬け
食べやすい大きさに切った大根の皮をジップロックなどの袋に入れて、ポン酢で漬けておきます。
1~2時間冷蔵庫に入れたら食べられます。
とっても簡単ですが、ビックリの美味しさです。
ポリポリおいしい大根の皮の漬物レシピ⑤:大根の皮と柚子のピクルス
大根の皮をお好みの大きさに切り、柚子とお酢、お好みのオイルと共に漬けておきます。
柚子の香りが効いた和風のピクルスです。
少し時間を置いても、お酢とオイルが馴染んで、より美味しくいただけます。
子供が喜ぶ大根の皮レシピ
大根の皮でも、アイデア次第でお子様が喜ぶメニューになります。
大根の皮をお醤油味のきんぴらにするのが少々マンネリというご家庭にもおすすめのレシピをご紹介します。
- 大根の皮とじゃがいものカレー炒め
- 大根の皮とのたらこ炒め
- 大根の皮のふりかけ
- 大根の皮とちくわのオイスターソース炒め
- 大根の皮のお味噌汁
子供が喜ぶ大根の皮レシピ①:大根の皮とじゃがいものカレー炒め
細切りにした大根の皮とじゃがいもをオリーブオイルで炒めます。
カレー粉とケチャップ、マヨネーズ、醤油などで味付け。
子どもに人気のカレー味で、大根の皮も立派なおかずに。
子供が喜ぶ大根の皮レシピ②:大根の皮のたらこ炒め
大根の皮をごま油で炒めて、皮に火が通ったら、たらこを加え、塩コショウなどで味付けます。
お弁当のおかずにも良いですよ。
子供が喜ぶ大根の皮レシピ③:大根の皮のふりかけ
大根の皮や葉を細かく切り、にんにくと一緒にごま油で炒めます。
全体にしんなりしてきたら、醤油・みりん・かつお節を入れて、水気が無くなるまで炒めます。
他に、ちりめんジャコや冷蔵庫にある余った野菜を細かく刻んで、何でも一緒に炒めてしまいましょう。
栄養満点な上に、ご飯の上に乗せても、混ぜ込んでも美味しいです。
子供が喜ぶ大根の皮レシピ④:大根の皮とちくわのオイスターソース炒め
大根の皮と人参などを千切りにします。
お好みの大きさに切ったちくわと一緒にごま油で炒めます。
中華だしの素とオイスターソースなどで味付け。
仕上げにいりごまを振り掛けて完成です。
子供が喜ぶ大根の皮レシピ⑤:大根の皮のお味噌汁
大根の皮を千切りにしてお味噌汁の具材として。
油揚げなどと一緒に合わせるのがおすすめです。
きんぴらが苦手なお子様の場合でも、いつも食べるお味噌汁としてなら食べやすいかもしれませんね。
おすすめの大根レシピ本
大根を丸々一本、白菜を1/2、一気に使えるレシピ集です。
食材を無駄なく調理して、美味しくいただきましょう!
日持ちするレシピばかりなので、沢山作って作り置きにもピッタリ。
大根と白菜を使った、煮物・漬物・サラダなどの、誰もがしみじみと美味しいと思えるレシピが多数紹介されています。
大根の皮や葉のレシピも載っていますので、本当に無駄なく、美味しく、大根を使いきれます。
メイン料理にもサブにも、色々なお料理に変身できる大根。
一本丸ごと買ってしまった方が、お買い得ですし、食べ応えがありますね。
大根のお料理にレパートリーが欲しい方必見のレシピが満載です。
大根の皮も捨てずに美味しくいただきましょう
大根の皮も、アイデア次第で十分に美味しいお料理になります。
硬かったり、筋っぽいと思っていた大根の皮でも、パリパリ感を生かしたお漬物や、炒め物など、特徴を生かして調理すれば様々なお料理に使えます。
ビタミンCなどの栄養もありますので、捨ててしまうなんてもったいないですね。
ぜひ、アイデアレシピを参考にして、美味しい大根の皮料理を作ってみてくださいね。