白ワインに合う“つまみ”のポイント
白ワインと言っても、甘口・辛口とあり、香りや酸味などそれぞれに個性があり、合うつまみも全く違います。
まずは、白ワインに合うつまみのポイントを知っておくとつまみを食べながらおいしく飲むことができます。
- 塩気のあるつまみ
- つまみの色を合わせる
- つまみの調理法にこだわる
白ワインに合う“つまみ”のポイント①:塩気のあるつまみ
白ワインは比較的サッパリ・アッサリした口当たりのものが多いので、つまみにするなら塩気のあるものの方が向いています。
コッテリしたソース系の味ではなく、塩コショウなどの味付けのほうがつまみの味もワインの味も引き立てておいしくいただけます。
白ワインに合う“つまみ”のポイント②:つまみの色を合わせる
基本的にワインのは赤には肉料理、白には魚料理と言われているワインですが、どんな肉・どんな魚でも合うわけではありません。
相性の良いつまみを選ぶポイントは、つまみとワインの"色"に注目してみましょう。
デミグラスソースやトマトソース、ステーキなど赤みの肉料理など茶色っぽく、コクのある料理には赤が合いますが、白にはサッパリしたマリネや塩でソテーされた鶏肉、チーズやホワイトソースを使ったグラタンやクリーム煮など白っぽい料理に合います。
調理法・味付け・ソースの色に注目して見てから赤白どちらに合うかチョイスしてくださいね。
白ワインに合う“つまみ”のポイント③:つまみの調理法にこだわる
肉料理に合うワインは赤と言われますが、それは牛肉のステーキのことを指しています。
実際に、豚肉や鶏肉などを塩コショウであっさりソテーした肉料理をつまみにするなら、白の方が合います。
反対に、魚料理に合うワインは白と言われていても、マグロなど赤身の魚の刺身には白を合わせると生臭さが目立ってしまうので赤の方がつまみとして合うんです。
白ワインなら、赤みの魚はソテーすることがおすすめです。
火を通して白っぽくなる、豚肉・鶏肉・魚などの食材は赤よりも白のワインに合うのでつまみを選ぶときのポイントとして覚えておいてくださいね。
白ワインのつまみ3選〈王道〉
合わせるつまみのポイントを知っておくと白ワインのつまみを選びやすくなります。
ポイントをしっかりおさえた、どんな白ワインにも相性抜群のおすすめ王道つまみを3品ご紹介します。
おすすめの白ワインのつまみ〈王道〉①:チーズ
チーズにも、ワイン同様たくさんの種類があって、それぞれ味も香りもクセも違うので、白ワインの中でも相性の良さが分かれます。
モッツァレラチーズのような淡白な味わいのチーズをつまみのするなら、フルーティーな白ワイン。
カマンベールチーズのような白カビタイプの濃厚なチーズには、辛口の白ワイン。
ゴルゴンゾーラのような青カビで塩気もクセも強めのチーズには、甘口の白ワイン。
チーズの旨味もワインの風味も味わえる組み合わせでつまみを選んでくださいね。
おすすめの白ワインのつまみ〈王道〉②:生ハム
最近ではコンビニなどでも生ハムを手に入れることができる身近な食べ物になりましたよね。
生ハムの適度な塩気がサッパリした白ワインにとても合います。
オリーブオイルとブラックペッパーをかけたり、野菜や果物を巻いたりするだけで立派なつまみになるので、手間もかからず簡単に食べることができる生ハムはいいですね。
おすすめの白ワインのつまみ〈王道〉③:魚料理
白ワインのつまみとして一番に思い浮かべるのはやはり魚料理ですよね。
つまみとして相性が良いのは、白身魚です。
鯛やヒラメなどのカルパッチョだけでなく、天ぷら・フリッターなどの揚げ物もサクサクとした食感と軽い口当たりが良く合います。
白ワインのつまみ2選〈辛口〉
ガツンとパンチがあって塩気の強いつまみが辛口白ワインに良く合います。
おすすめの白ワインのつまみ〈辛口〉①:ポテト
ポテトフライのシンプルな塩味と辛口のワインがおすすめです。
チーズやアボカドような濃厚なソースにディップして食べるのもおいしいです。
ポテトは切り方や揚げ方でホクホク感を味わったり、カリカリ感を楽しんだりできるのでお好みの切り方、揚げ方にしてくださいね。
手軽に手に入るつまみとしては、ポテトチップスも塩気がちょうどよくておいしいですよ。
おすすめの白ワインのつまみ〈辛口〉②:揚げ物
揚げ物のつまみの油を白ワインがサッパリ洗い流してくれます。
唐揚げ・トンカツ・天ぷら・フリッターなどどれもつまみとして相性が良いですが、一番のおすすめは牡蠣フライです。
牡蠣の持つミネラルと濃厚でクリーミーな味が辛口白ワインとの相性最高です。
牡蠣はフライでなく、生牡蠣でも良く合います。
白ワインのつまみ3選〈スッキリ系辛口〉
白ワインの中でもスッキリ系辛口のつまみには、オイル・塩・レモンなどアッサリと爽やかな味わいのものが良く合います。
おすすめの白ワインのつまみ〈スッキリ系辛口〉①:刺身
刺身といっても様々な種類がありますが、白ワインに合うのは白身魚・イカ・タコ・貝など白っぽい食材です。
醤油で食べるのもおいしいですが、スッキリ系の白ワイン合わせるときは、上質な塩を醤油代わりに付けると素材の味が引き立ち甘みを感じるのでよりおいしく食べることができます。
もちろん、洋風つまみとしてオリーブオイルと酢やレモン・ブラックペッパーなどで味付けしたカルパッチョにすると酸味もプラスされて更に相性良くなります。
おすすめの白ワインのつまみ〈スッキリ系辛口〉②:豚しゃぶ
豚肉は肉の中でも白ワインに合います。
特に豚しゃぶは、脂を落としてアッサリとした味わいなのでスッキリ系の白ワインと相性が良く、ポン酢やレモンを絞って野菜と一緒に食べるとおいしいです。
おすすめの白ワインのつまみ〈スッキリ系辛口〉③:アクアパッツァ
アクアパッツァは、白身魚・アサリなどの貝類・トマト・ハーブやニンニクなどの香辛料を煮込んだ魚介の旨味がたっぷりで、スッキリ系の白ワインと良く合うイタリア料理です。
煮込むときに白ワインを使うこともあります。
魚を丸ごと1匹使っていることもありますが、切り身でも作ることができて、難しそうですが意外と簡単に作れるつまみです。
白ワインのつまみ3選〈コク旨系辛口〉
コク旨系の辛口白ワインには濃厚なホワイトソースやバター、チーズなどのつまみが良く合います。
おすすめの白ワインのつまみ〈コク旨系辛口〉①:ムニエル
酸味が少ないコク旨系辛口白ワインには、バターをたっぷり使って焼き上げる濃厚な旨味と香りのムニエルがつまみとしておすすめです。
マヨネーズやハーブを使ったタルタルソースなどをつけるのも良く合いますよ。
おすすめの白ワインのつまみ〈コク旨系辛口〉②:クリーム煮
優しく濃厚でクリーミーな味わいのクリーム煮はコク旨系の白ワインに良く合います。
クリーム煮の食材として使うことが多い鶏肉は白ワインと相性の良い食材です。
バターの香りや生クリーム・チーズの濃厚さがコク旨系の白ワインと相性が良いので、グラタン・カルボナーラなども良いでしょう。
おすすめの白ワインのつまみ〈コク旨系辛口〉③:サンドイッチ
野菜と一緒にハムやチーズ、マヨネーズをサンドしたおかず系サンドイッチはコク旨系の白ワインにおすすめのつまみです。
ハムサンドなら塩気がしっかりあるものにしたりチーズやマスタードをプラスしましょう。
卵サンドならマヨネーズをたっぷりきかせて、チキンサンドならブラックペッパーやタルタルソースなどで味がぼやけないようにしたもののほうが白ワインと一緒においしく食べれます。
白ワインのつまみ4選〈甘口〉
デザートワインとも呼ばれている甘口の白ワインのつまみには、デザート系を合わせることができます。
おすすめの白ワインのつまみ〈甘口〉①:フルーツ
どんなフルーツでも白ワインには合いますが、甘口の白ワインのつまみとして合わせるのであればモモ・マンゴー・イチジク・メロンのような香りが強くまろやかなフルーツがおすすめです。
イチゴ・オレンジなど酸味があるフルーツをつまみにするのであれば、白ワインも酸味のあるフルーティーなものを選びましょう。
ドライフルーツは酸味が少なく濃厚なフルーツの旨味が凝縮されているので甘口白ワインのつまみとして相性が良く、マンゴーやイチジクなど旬の時期でないと手に入りにくいフルーツでもを気にせず食べることができますよ。
おすすめの白ワインのつまみ〈甘口〉②:ケーキ
チーズはワインのつまみとして相性の良い食材なのでチーズケーキが白ワインに合うのも当然という感じなのですが、ケーキにすることで、チーズの塩気だけでなく甘みやコク、酸味などもプラスされるのでよりおいしく合わせることができます。
タルトも良く合うので、甘口白ワインに合うフルーツと一緒にフルーツタルトにするのもおすすめです。
おすすめの白ワインのつまみ〈甘口〉③:チョコレート
チョコレートをつまみとして合わせるお酒といえば、ウイスキーやブランデーを思い浮かべるかもしれませんが、白ワインにも合います。
ワインのつまみの常識として、同じ風味のものは相性が良い、といわれています。
また、同じ色合いのものが相性が良いというのもあるため、濃い色で濃厚な味のチョコレートをつまみにするなら赤ワインの方が合うのでは、と思う方も多いかもしれませんが、濃厚なチョコレートと濃厚な赤ワインを合わせると少し重たく感じることがあるようです。
白ワインと合わせたほうが、チョコレートの濃厚さを残しつつ、甘みと苦みが白ワインの爽やかな酸味をより引き立ててくれてどちらもおいしくいただくことができます。
おすすめの白ワインのつまみ〈甘口〉④:クリームチーズ
濃厚なクリームチーズは、甘口の白ワインとの相性が良いです。
つまみとして食べるときは、バケットやクラッカーに乗せるのがおすすめです。
はちみつをかけて甘めのデザート感覚で楽しんでも良いですし、醤油やブラックペッパーをかけておかず系のつまみとしても楽しめます。
いろいろなつまみアレンジができるのもチーズの良いところですよね。
白ワインにぴったりな簡単レシピもご紹介
白ワインに合う簡単レシピ①:カルパッチョ
白身魚・タコ・イカ・貝類と相性の良い白ワインのつまみにおすすめなのは、カルパッチョです。
オリーブオイル・レモン汁・ブラックペッパーを合わせれば刺身の甘みを引き立ててくれる白ワインにピッタリです。
にんにくや粉チーズを一緒に合わせれば、サッパリした中にコクのあるおいしさに仕上がります。
ホタテのカルパッチョ
白ワインに合う簡単レシピ②:カプレーゼ
チーズやフルーツと相性の良い白ワインのつまみに簡単に作れるカプレーゼは良く合います。
モッツァレラチーズとトマトのシンプルな組み合わせでも良いですが、モモ・イチジク・オレンジなどフルーツと組み合わせるとより白ワインとの相性が良いつまみになります。
切って合わせるだけなので簡単に作れますよね。
白ワインに合う簡単レシピ③:牡蠣のソテー
牡蠣は海鮮の中でも白ワインのつまみとして特に相性の良い食材です。
生牡蠣にレモンを絞って食べるだけでもおいしいですが、より牡蠣のプリプリさと濃厚な旨味を味わうにはソテーするのをおすすめします。
新鮮な生食用の牡蠣なら表面を軽く焼くだけで香ばしさとレア感の両方が味わえます。
白ワインに合う簡単レシピ④:チーズフライ
チーズと白ワイン、揚げ物と白ワインどちらも相性抜群なので組み合わせたら最高のつまみです。
カマンベールチーズなら衣付けも簡単にできます。
ソースではなくて、はちみつやジャム、ハニーマスタードを合わせるのがおすすめです。
もちろん、肉や野菜と一緒に巻いてフライにするのもおいしいですよ。
トロトロチーズフライ
白ワインに合う簡単レシピ⑤:クリーム煮
濃厚なクリーム煮は白ワインに良く合います。
春はそらまめやアスパラを入れて見た目も色鮮やかに、寒くなってきたらキノコやかぼちゃなどを入れてコックリ濃厚にするのがおすすめです。
生クリームやチーズでおもいっきり濃厚にするのもおいしいですが、マスタードをきかせるとピリッと刺激があって白ワインに合いますよ。
白ワインにお寿司や刺し身は合うの?
一般的に白ワインに良く合うつまみとされているのが、白身魚と塩や酢を使ったアッサリ系の料理といわれています。
刺身は白身魚なら基本的にどれでも白ワインのつまみとして相性が良いです。
お寿司は、白ワインに合うとされている白身魚と酢のどちらも含んだものなので、合わないはずがありません。
酢をきかせた酢飯とアッサリして甘みのある白身魚を使ったお寿司白ワインに合う最高のつまみと言えるでしょう。
日本食の代表、お寿司や刺身をつまみにするなら日本酒や焼酎などを合わせるのが一番だと思っている人も多いですが、白ワインも相性が良いので試してみてください。
白ワインに合うおつまみについてはこちらの記事もぜひご覧ください。
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白ワインに合うつまみはたくさんあるのでいろいろな組み合わせを楽しみましょう
肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインと漠然と思っている人は多いですが、白ワインといっても、辛口・甘口・酸味の強さ・香りなど種類は様々で一つとして同味わいのものはありません。
それがワインの楽しさでもありますよね。
そんな味わいの違いによって合うつまみの全然違ってきます。
一気に飲み干してのど越しを味わうビールなどと違って、つまみとの相性で食事のおいしさもワインの良さも変わるのがワインの楽しくて難しいところですが、好みのワインに合うピッタリのつまみを見つけて楽しんでくださいね。