お弁当を前日に作る場合の注意点5選
慌ただしい朝の負担を軽減するため、前日にお弁当を作り置きしている人って結構多いですよね。前日にお弁当作り置き、とてもいいアイデアです!
しかし、前日のお弁当の作り置きは一歩間違えると食中毒の原因にもなってしまいますので、注意点は厳守しましょう。
- 前日作ったものは冷蔵庫保存
- 前日の作り置きはおかずだけ
- いたみやすいものは入れない
- 前日冷蔵庫で保存したおかずはレンチン必須
- 持ち運びは保冷剤入りの保冷バッグで
お弁当を前日に作る場合の注意点①:前日作ったものは冷蔵庫保存
当たり前ですが、前日作ったお弁当はいくら室内でも常温保存はNGです。必ず冷蔵庫保存しましょう。
お弁当を前日に作る場合の注意点②:前日の作り置きはおかずだけ
前日にお弁当を丸っと完成させて冷蔵庫保存し、朝そのまま冷蔵庫から持っていく方法はやめましょう。前日作り置きするのはおかずだけ。
朝、お弁当箱にごはんを詰める作業はそんなに負担にはならないので、前日の作り置きはおかずのみにし、ごはんはぜひその日の朝に詰めましょう。
また、ご飯を詰める時は、炊き立てごはんを詰めて、冷ましてからもっていきましょうね。
お弁当を前日に作る場合の注意点③:いたみやすいものは入れない
これは、前日の作り置きに限らず、当日朝のお弁当作りにも言えることです。いたんだものは食中毒になりうる可能性が高いので、注意しましょう。
いたみやすいものとして、生物、マヨネーズ、タルタルソース、汁気の多いものなどがあります。このような食材、ソースの使用は避け、必ず火を完全に通した食材をお弁当に入れるようにしましょう。
お弁当を前日に作る場合の注意点④:前日冷蔵庫で保存したおかずはレンチン必須
前日に作ったおかずを冷蔵保存して、翌朝、冷蔵庫から出してそのまま持っていくのはNGです。食材は温度変化によっていたんでしまいます。
前日、冷蔵庫で冷やした状態のまま常温で持ち出すと、大きな温度変化が生じます。そうすると食材はどうしてもいたみやすくなってしまいます。
急激な温度変化が無いように、前日に冷蔵庫保存したお弁当は、持っていく前に必ずレンジでよく加熱しましょう。また、結露を防ぐ為、お弁当箱の蓋は、必ずお弁当が冷めてから閉じるようにしてくださいね。
お弁当を前日に作る場合の注意点⑤:持ち運びは保冷剤入りの保冷バッグで
食品がいたみやすい温度は20℃~35℃と言われています。そう考えると夏場は特にお弁当の落ち運びに注意が必要ですよね。
そんな時便利なアイテムが保冷剤と保冷バッグです。夏場、お弁当を持ち運ぶ時の必須アイテムと言っても過言ではないでしょう。
食品は温度が10℃以下であればいたみにくいと言われています。保冷剤と保冷バッグの2大アイテムを使って、お弁当をいたみにくくし、さらに細菌の繁殖を予防しましょう!
ご飯やおにぎりだけは当日の朝に詰める
前日のお弁当の作り置きはおかずだけにしましょうと先に述べました。ではなんで、前日にご飯やおにぎりは作り置かないほうがいいのか。
それは、美味しくないからです。安全面、衛生面というより、美味しさの問題です。
ご飯は冷蔵庫で保存するとボロボロボソボソになってしまい、はっきり言って美味しくないです。せっかく作っても美味しくなかったら悲しいですよね。
ごはんは新鮮な状態で詰めて持っていくには、朝炊き立てのご飯を詰めて、よく冷ましてから蓋をしましょう。こうすれば、美味しいままのごはんがお弁当で食べれますよ!
前日に作ってもお弁当がいたまない詰め方3選
お弁当は詰め方一つで食材がいたんでしまう可能性があります。それを避けるため、前日に作ってもいたまないお弁当の詰め方をご紹介します。
- 詰める時は素手厳禁
- 生野菜や果物はよく洗いヘタをとる
- おかずは冷ましてから詰める
お弁当がいたまない詰め方①:詰める時は素手厳禁
お弁当を詰める時の注意点はまず、細菌をお弁当の中に持ち込まないというのが鉄則。お弁当に限らず、料理をする際は皆さんよく手を洗いますよね。
しかしよく洗ったつもりでも洗い残しあがあったり、時間がたつにつれて汚れてしまったりしますよね。素手でお弁当箱におかずを詰めてしまうと、手から移った細菌もお弁当箱へ入ってしまう可能性があります。
お弁当はすぐに食べるものではなので、少しでも細菌や雑菌が入ってしまえば食べるまでにどんどん増えてしまい、結果おかずがいたんでしまう危険性があります。
それを避けるため、お弁当のおかずを詰める時は、お箸や手袋などを使いましょう。素手でおかずを詰めるのは厳禁です!
お弁当がいたまない詰め方②:生野菜や果物はよく洗いヘタをとる
彩りでレタスなどの葉物、トマトなどヘタのある野菜、また、果物をお弁当に入れて持っていくことありますよね。まず、生野菜をいれる時はよく洗いましょう。
葉物はキッチンペーパーなどで水分を取りましょう。そして、トマトやイチゴなど、ヘタのある野菜、果物は必ずヘタを取ります。
ヘタはの付け根などの細かい部分はどうしても十分に洗いきれず、雑菌が残ります。そこからお弁当全体に雑菌が広がってしまうのを避けるため、必ずヘタを取ってからお弁当に入れましょう。
お弁当がいたまない詰め方③:おかずは冷ましてから詰める
細菌が発生しやすい温度は20℃~45℃。冷まし方が不十分だと、細菌は発生し、広がりやすくなってしまいます。
また、暖かいままお弁当箱に詰めて蓋をしてしまうと、結露が発生し、その水分から細菌が発生しやすくなります。お弁当箱に詰める時は、事前に十分に冷ましてから詰めましょう。
前日に作り置きしておく場合は、翌朝レンジえ加熱後、必ず冷ましてかあら蓋をするようにしましょうね。
前日に作り置きできるお弁当のおかずレシピ10選
前日に作り置きできるおかずがあれば、朝の負担は大幅軽減!お弁当のおかずは前日に作ってしまいましょう。
前日に作り置きOKのおかずレシピをご紹介します。
- じゃこと夏野菜のお弁当常備菜
- かぼちゃの皮きんぴら
- アスパラのベーコン巻き
- さつまいもの甘煮
- パプリカのマリネ
- かぼちゃのバター煮
- 甘辛ダレのチリチキン
- 塩レモンちび唐
- うずらのピクルス
- 冷凍玉子焼き
作り置きおかずレシピ①:じゃこと夏野菜のお弁当常備菜
彩りが美しい夏野菜を使った常備菜。お弁当の彩り要員にいかがでしょうか。
《材料》
じゃこ:20g
ズッキーニ:1本
パプリカ(赤、黄):半分
ごま油:大さじ1
柚子胡椒チューブ:3〜5㎝
塩:少々
めんつゆ(3倍濃縮) :大さじ1
水:大さじ2
①ズッキーニは縦に半分に切って1センチくらいに、パプリカは食べやすい大きさに切っておきましょう。ズッキーニ、パプリカを塩少々で炒めます。
②じゃこを加えて、調味料を加えて水気をとばして炒めたら出来上がりです。
作り置きおかずレシピ②:かぼちゃの皮きんぴら
無駄にしがちなかぼちゃの皮をお弁当の作り置きおかずに!甘じょっぱさが癖になりますよ。
《材料》
かぼちゃの皮:1/2分
砂糖:小さじ1
醤油:小さじ2
みりん:小さじ2
しょうがチューブ:1〜2センチ
ごま:適量
ごま油:適量
①皮は細切りにしておきましょう。フライパンにごま油を敷き、かぼちゃの皮を焼いていきます。
②火が通ったら、調味料を全部入れてゴマをかけたら完成です。
作り置きおかずレシピ③:アスパラのベーコン巻き
お弁当のおかずの定番ですね!ベーコンのピンクとアスパラの緑を彩りよく。
《材料》
アスパラガス:3本
ベーコンハーフ:5枚
①アスパラガスの長さを3等分に切り、塩を入れた沸騰した湯で茹でます。2分くらいでザルにあけましょう。
②冷ましたアスパラガスを2本ずつベーコンで巻いて楊枝でとめます。フライパンで少し焼き色がつくまで焼いたら出来上がりです。
作り置きおかずレシピ④:さつまいもの甘煮
甘くほっこり煮たさつまいもはなんだか安心する優しい味です。お弁当の片隅にぜひ。
《材料》
さつまいも:中3本ほど
水:300cc程
醤油:大さじ1〜2
みりん:大さじ2
酒:大さじ2
砂糖:大さじ1〜2程
①さつまいもを輪切りにしてお鍋にたっぷり水を入れて10分ほどさらしてアク抜きしましょう。新しくお水をお鍋に入れて砂糖以外の調味料を全部入れたら沸騰するまで強火にかけていきます。
②沸騰したら弱火にして砂糖を入れ、落し蓋をして柔らかくなるまで煮汁が少なくなるまで煮ていきましょう。煮汁が少なくなって火が通れば完成です。
作り置きおかずレシピ⑤:パプリカのマリネ
簡単に美しい彩りをお弁当に。あると便利な作り置きマリネです。
《材料》
パプリカ(赤黄):各1/2個
◎オリーブオイル:大さじ1杯
◎米酢:小さじ2杯
◎きび糖(砂糖):小さじ1杯
◎にんにく(すりおろし):小さじ1/4杯
塩コショウ:少々
①パプリカを一口大にカットして耐熱容器に入れて、ラップをふんわりかけ、600wのレンジで2分加熱します。◎の調味料を小さなボウルに入れて、よく混ぜ合わせ、塩コショウで味を整えましょう。
②パプリカが熱いうちに◎をかけて混ぜ合わせ、冷めたらフタをして冷蔵庫で保存し完成です。
作り置きおかずレシピ⑥:かぼちゃのバター煮
かぼちゃとバターの相性抜群!冷蔵庫で約5日も保存可能です。
《材料》
カボチャ:200g
バター:20g
塩:ひとつまみ
水:大さじ1
①カボチャは種をとり、皮を所々取ります。カボチャを一口大に切り、耐熱皿へ並べ、水大さじ1をふりふんわりラップをかけてレンジで4~5分加熱しています。
②熱々のカボチャにバター、塩をふり混ぜれば完成です。
作り置きおかずレシピ⑦:甘辛ダレのチリチキン
濃いめの味付けでご飯が進みます。お弁当にちょうどいいメインのおかず。
《材料》
鶏もも肉:400g
塩:ふたつまみ
◎ケチャップ:大さじ2
◎コチュジャン:大さじ2
◎みりん:大さじ1
◎砂糖:大さじ1
◎醤油:大さじ1/2
小ねぎ:適量
炒りごま:適量
①鶏もも肉は一口大に切り、塩・片栗粉をまぶしましょう。多めの油で鶏ももを揚げ焼きにします。
②余分な油を拭き取り、◎の調味料を絡ませてたら完成です。お好みで小ねぎ・炒りごまをまぶしてください。
参考:甘辛ダレのチリチキン
作り置きおかずレシピ⑧:塩レモンちび唐
さっぱり食べられるちび唐揚げです。お弁当に入っていたら嬉しい唐揚げ!
《材料》
鶏もも肉:2枚
マジックソルト:少々
塩レモン:小さじ1
乾燥おから :3
揚げ油:適量
①鶏もも肉をお弁当用に一口サイズに切ります。マジックソルトと塩レモンで下味をつけましょう。
②鶏もも肉と乾燥おからをポリ袋に入れて全体にまぶします。フライパンに少量の油を熱し揚げていきましょう。
③中まで火が通ったら油を切り完成です。
作り置きおかずレシピ⑨:うずらのピクルス
うずらの卵のピクルスは長期保存が可能。小さな卵がお弁当にあると何か可愛いですよね!
《材料》
うずらの卵(水煮):1袋
ジップロック(うずらが入りきる大きさ):1枚
すし酢:適量
①ジップロックにうずらの水煮をいれます。卵が浸るくらいのすし酢を入れ、空気を抜き、封をしっかり留めましょう。
②冷蔵庫で一晩寝かせれば完成です。
作り置きおかずレシピ⑩:冷凍玉子焼き
お弁当の定番の卵焼き。冷凍卵焼きをお弁当にそのまま入れれば食べる時には自然解凍されてます!
《材料》
卵L:3個
水:大さじ1
片栗粉:小さじ1
白だし:小さじ1
マヨネーズ:小さじ1
砂糖:小さじ2
①水にたまご以外の調味料を入れ、よく混ぜてからたまごを割り入れます。白身を切るように軽く混ぜましょう。
②卵焼きを作り、まきすで形を整えます。粗熱が十分に取れたら切り分けて冷凍し完成です。
③解凍は冷蔵庫か、朝お弁当に詰めてお昼までに自然解凍されます。
お弁当に冷凍食品を使う時の注意点3選
前日にお弁当を作り置きするとしても、ちょっとの隙間に1つは入れたい冷凍食品。便利な冷凍食品ですが、注意するところもあるんです!
- 作り置きの冷凍食品は自然解凍NG
- 市販品はパッケージの調理法を厳守
- 自然解凍OK以外は必ず加熱
冷凍食品使用時の注意点①:作り置きの冷凍食品は自然解凍NG
基本自宅で作り置きした食品の自然解凍は避けるというのが正解。解凍する際、どうしても水分が出てしまい、細菌が繁殖する原因になります。
自宅で作った冷凍食品は一度レンジで加熱し、しっかり冷ましたものを詰めましょう。
冷凍食品使用時の注意点②:市販品はパッケージの調理法を厳守
自宅で作った冷凍食品ではなく、市販品であれば自然解凍OKかというと、これもNGなんです。*市販品のパッケージに書いてある調理法を厳守しましょう。
冷凍食品使用時の注意点③:自然解凍OK以外は必ず加熱
市販品のパッケージに自然解凍OKとの文言があれば、そのままお弁当に詰めても問題ありません。しかし、この自然解凍OKの文言が入っていないものは、必ず一度加熱が必要となるので、パッケージをよく確認しましょう。
前日に作ったお弁当がいたまない持ち運び方法3選
前日に作り置きしたお弁当を持ち運ぶ際、心配なのがいたんでしまわないかということ。ここでは前日作ったお弁当でもいたみにくい持ち運び方法を紹介します。
- 保冷剤、保冷バッグは必須
- 抗菌のお弁当シートの活用
- ワサビで殺菌
お弁当がいたまない持ち運び方法①:保冷剤、保冷バッグは必須
前日に作り置きしたお弁当も、当日作ったお弁当も、暖かい季節には保冷剤と保冷バッグでお弁当を守りましょう。
食品は大きな温度変化によって、細菌が繁殖します。それを避けるため、保冷剤と保冷バッグは必須アイテムといえるでしょう。
お弁当がいたまない持ち運び方法②:抗菌のお弁当シートの活用
細菌は100均などでも、お弁当の細菌の繁殖を抑える抗菌のお弁当シートが売っています。お弁当を詰め終わったら上からシートを乗せるだけで菌の繁殖を抑制できます。
抗菌のお弁当シートを利用すれば、前日の作り置きのおかずでも安心して持ち運びができますね。
お弁当がいたまない持ち運び方法③:ワサビで殺菌
ワサビが殺菌効果があるってご存知ですか?実はとても優秀なワサビ。
抗菌お弁当シートを買わずとも、ワサビがあれば即席殺菌シートが作れちゃいます。作り方は簡単。
ラップに薄くワサビを塗り、お弁当にかぶせるだけOK。意外とワサビのにおいもおかずに移らないんです。
ただ、おかずにワサビがつかない様に注意しましょうね。
おすすめのお弁当の本
冷凍の達人ゆーママの自家製・冷凍食品で作る超簡単なお弁当を紹介。忙しい主婦に嬉しい最強のお弁当レシピ本です。
お弁当を前日に作り置きして余裕ある朝を!
一分一秒が勝負の朝。少しでも負担を軽減したいと思っている皆さん。
前日にお弁当のおかずを作り置きしておけば、朝に余裕の時間が生まれます。作り置きレシピもたくさんあるので、ぜひ試してみてください!