スナップボタンとは?
スナップボタンはでっぱりのある凸、へこみのある凹で一対のボタンになっており、これまでは金属製が主流でした。
近年では扱いやすいプラスチック製の「プラスナップ」というものも人気で、カラーが多種あって可愛い、縫わなくて良いことから好んで使う人が増えています。
プラスナップは針も糸も使わずワンタッチで付けられるなど手軽に使え、これまでの金属の縫い留めるスナップボタンに代わってさらに需要がありそうです。
そんなプラスティック素材のスナップボタンはユニバーサルデザインとしても周知されるようになり、赤ちゃんの服や子供服、介護が必要な人の服に使われることも多くなり様々な分野で使われることも多くなりました。
スナップボタンを付ける時に必要なもの
スナップボタンを付ける時に必要なものを見ていきましょう。
縫って付けるスナップボタン
一般的なスナップボタンは針と糸、はさみ、マチ針があれば取り付けることができます。
できれば縫い糸はボタン付け用のだるま糸など太目のしっかりとしたものが望ましいです。
マルチプライヤーを使ったスナップボタンの付け方
デニムシャツやバッグの留め金など身近なアイテムに多用されているのがこちらの金属製のスナップボタン。
専用のゴム枠にスナップをはめて、マルチプライヤーと呼ばれる専用の工具で軽く押すだけで付けられます。
プラスナップに便利なハンディプレス
赤ちゃんの衣服や大人用の小物などにも多く使われているプラスチック製のスナップボタンは100均でも手に入ることからここ数年大人気となってます。
プラスナップを用意したら目打ちとはさみがあれば全て手動で取り付けることがきますが、押し付けるときに力加減が難しいなどコツを要することから、専用のプレス機を使った取り付け方が楽ちんです。
基本的なスナップボタンの付け方
こちらでは糸で縫い留めていく方法の基本的なスナップボタンの付け方をご紹介していきます。
普通のボタンを縫い付けるときは糸を2本どりにするのですが、スナップボタンは1本どりで縫う付け方になります。
わかりやすいようにこちらではまず出っ張りがある凸の方から縫い付けていきます、この時、凸が上側になるように確認してから初めてください。
縫い始めはこれまでと同じように表に糸玉を出すように1針布をすくい、スナップの脇穴の1つに針を通し、針を抜ききる前に糸の輪の奥側から手前に向かって針をくぐらせます。
続いて同じように針を刺して穴から出し輪をくぐらせる工程を3~4回繰り返し、布をすくいながらとなりの穴に移ります。
次の穴に移動する際、縫い目の糸束の近くに針を通して次の穴の近くから針を出し、一つめの穴と同じ工程を繰り返します。
凸側が付け終わったら下側になる生地に、真ん中がへこんでいる凹のスナップを同じ要領で縫い付けていきます。
縫わないスナップボタンの付け方
針と糸を使わず縫わないで付けるスナップボタンを使った洋服や小物類などは意外と多く、バッグの留め口に使われていたり、ブルゾンやジーンズ、シャツのボタンに使われていて「ドットボタン」や「バネボタン」とも呼ばれます。
このようなボタンも100均や手芸用品店などで手に入る工具で付けられてしまうので意外と簡単なんです。
スナップボタンとポンチと呼ばれる穴を開ける打ち具と台座がセットになっていて、100均でも手に入るサイズもあるのでジーンズやバッグのボタンを自分で直してみるのもいいですね。
SUMICAの中でもスナップボタンに使える打ち具やハトメグッズについて詳しい記事があるので参考になさってください。
100均のハトメグッズがDIYに便利!使える素材や付け方・DIYアイデアまで解説ハトメを打つのに適した素材 ハトメとは、紙や布、レザーなどに開けた孔を補強する金具です。
実...
打ち具を使わないスナップボタンの付け方
前述では縫わないスナップボタンの付け方として、打ち具を使ったスナップボタンの付け方を見てきました。
こちらでは打ち具を使わないスナップボタンの付け方を見ていきます。
ワンタッチプラスナップ
ワンタッチプラスナップは100均でも手に入るアイテムで、子供の通園や通学バッグなどハンドメイドによく使われます。
部品はヘッド2個、バネ1個、ゲンコ1個で1セットになっていて、キルトなどの厚手の生地にも対応します。
ボタンを付けたい位置に目打ちなどで2~3mmm穴を開け、そこにヘッドを付け、上からゲンコという部品をはめます。
これでスナップボタンで言う上側の凸部分ができました。
受ける側になるバネを取り付けていくのですが、先に付けたヘッドとゲンコときちんと合わさるようにチャコペンシルなどで印を付けておきましょう。
印のところにバネとヘッドを同じように取り付ければ完成です。
リングスナップ(アメリカンホック)
ギザギザの爪を生地に刺して裏側からフタの金具を合わせてペンチやプライヤーなどで押さえるだけなのでこちらも簡単に取り付けができます。
プラスチックのスナップボタンの付け方
スナップボタンと言えば金属製が主流でしたが、最近はプラスチック製でカラーも豊富な「プラスナップ」が人気です。
金属アレルギーにならないこともあり、カラフルなカラーがあるので赤ちゃんの洋服などに多く使われているのも特徴です。
こちらではこのプラスチックのスナップボタンの付け方を見ていきます。
- 専用のプラスナッププレス機がおすすめ
- 目打ちで穴を開ける
- ゲンコ(出っ張った方・凸部品)を乗せる
- プライヤーの上に乗せる
- ゲンコとバネが間違えてないか確認
- バネ(へこんでいる方・凹部品)を乗せる
- 上下がキチンと合うか確認
スナップボタンの付け方手順①:専用のプラスナッププレス機がおすすめ
プラスナップは目打ちで生地に穴を少し開けてそこに部品をはめてカシメる付け方をしますが、力を入れて部品の出っ張りなどを潰す工程は手が痛くなるので、できれば専用のプレス機をおすすめします。
この他にも市販されているので自分で使いやすいものを購入すると良いでしょう。
スナップボタンの付け方手順②:目打ちで穴を開けてはめ込む
目打ちを使って生地に穴を開けそこに凸の方の部品を入れ凹の部品をはめて出っ張りを潰します。
スナップボタンの付け方手順③:ゲンコ(出っ張った方・凸部品)を載せる
プラスナップはトップとスタッド、ボトムとソケット(凸凹の形)の2つで1セットとして使いますが、凸の芯が長いようでしたら爪切りでカットすると潰しやすくなります。
スナップボタンの付け方手順④:プライヤーの上に載せる
ヘッド部分が下になるようプライヤーなどのプレス機に載せて均一になるよう潰します。
スナップボタンの付け方手順⑤:ゲンコとバネが間違えてないか確認
上下間違える分には使えないことはないですが、バネとバネ、もしくはゲンコとゲンコなど同じ部品を付けてしまうとスナップがはまらないのでそれぞれの取り付方には注意しましょう。
スナップボタンの付け方手順⑥:バネ(へこんでいる方・凹部品)を乗せる
スナップボタンの凹んでる方の部品をセットしてプレス機で押さえます。
スナップボタンの付け方手順⑦:上下がキチンと合うか確認
スナップボタンがきちんとかみ合うか、取り付け方が甘いところがないか確認します。
スナップボタンをつける前に用意するもの
スナップボタンをつける前にどのようなモノを用意したら良いのか改めて見ていきましょう。
①:スナップボタン
衣服や帽子など裁縫に欠かせない、縫い留める付け方で糸を強く締めても糸切れの心配がなく布地に密着します。
ニッケルフリー素材、センターホールが付いているので凸と凹が合わせやすくなってます。
②:カシメ・スナップボタン・バネホック打ち具セット
かばんやアクセサリーなどハンドメイド・ハンドクラフトが好きな方にうってつけの、ばねホックボタン、スタッズ、これらの取付けに必要な工具など一式が収納ケースにセットになっています。
③:プラスナップ
プラスナップ専用のプレス機を使えば取り付け方法も簡単で、育児用品・手芸用品・介護用品・寝具などいろいろなハンドメイドに使えます。
④:プラスナップ専用ハンディプレス
付属台座を替えるだけでプラスナップ9mm・13mmの2サイズに対応、これまで手が痛くなっていた人も取り付けが簡単にできるようになります。
スナップボタンの付け替えポイント
衣服やポーチなどに付いているスナップボタンの修理や付け替えを自分で行うときにどのうようなことに気をつけたら良いのかポイントを見ていきましょう。
糸で縫った付け方の場合は丁寧に全て糸を取り、再度縫い付け、スナップが曲がってしまってたり欠けたりしてしまったら、新しいスナップボタンと交換して付け直します。
ハトメボタンやスタッズのように生地などにはめ込んだ付け方がされている場合は、ペンチや目打ちなどで丁寧にはずして新しい物と交換しましょう。
カバンや財布などは修理に出してプロに直してもらう方が安心です。
おすすめのスナップボタン
縫わない付け方、打ち具不要で付けられるワンタッチプラスナップは1セット持っておくと、いざというとき自分で簡単に替えられるので便利です。
スナップボタンの付け方をマスターして修理も自分でやってみよう
スナップボタンの付け方は簡単にできるようになり、素材やサイズも多種類あるので、修理が必要な場合はこちらを参考にして自分でやってみてくださいね。