目礼とは
日常で人と会い、会話したり挨拶する場面はたくさんあります。
知り合いや友達と出会ったりすれ違ったら挨拶を交わし会話をします。
しかし状況によって会話できないとか声が出せないときがあります。
普段なら挨拶し会話して終わるのですがそうできないときもあります。
日常の中で静かにしなければいけないとか相手が忙しいというときは多々あり使う場面はたくさんあります。
周りの人達の状況に応じてどういう対応をするかは変わってきます。
目礼は、目で礼します。
会話をしないで伝え合います。
挨拶でありお辞儀です。
日常の様々なところで日々自然に行なわれています。
声を出して挨拶ができないような状況の時や相手が何かしていて会話できないような状況のときにします。
通常同僚や後輩など近しい関係の人同士でします。
日頃交わしている会話や状況を把握しているとお互いにわかることもあるはずです。
声に出さなくても、目で気持ちで伝えましょう。
目礼の正しいやり方
目礼の違うやり方をすると伝わらなかったり、勘違いされることもあるかもしれません。
正しいやり方を知って色々な場面で活用しましょう。
- 相手と目を合わせる
- 気持ちを伝える方法は目と表情
目礼のやり方①:相手と目を合わせる
声を出せない場面や挨拶しようと思った相手が声をかけられる状況ではないときなどにする挨拶が目礼です。
挨拶しようとする相手が誰かと会話していると声はかけられません。
まずはまっすぐに相手を見て目を合わせましょう。
相手の目をみて自分が相手に挨拶しようとしていることを伝えます。
また出かけた先などで偶然知り合いと目が合ったりした場合などはすぐに目をそらすと失礼に当たってしまいます。
無視したと思われたり避けられた印象を持たれかねません。
街で偶然知り合いと目が合った経験のある方もいるでしょう。
合ったら「こんにちは」、「偶然ですね」という気持ちで目を合わせるときっと伝わります。
目礼のやり方②:気持ちを伝える方法は目と表情
「こんにちは」という気持ちで目をみて、軽く会釈したり微笑むと相手からの印象が良くなるでしょう。
心の中で思うことは顔の表情にも表れ相手にストレートに伝わります。
上司とか目上の人とはあまり使わないということは近しい関係、お互いにわかり合いやすい関係ということですから、目で伝え合うことも可能です。
表情豊かに気持ちを伝えましょう。
相手が遠くにいたり電話中などで会話ができない時の目礼は、穏やかな表情で会釈したり微笑むようにするといいでしょう。
目礼が適した状況5選
実際に目礼するような場面とはどんな状況なのかを見ていきましょう。
目礼が適した状況ややり方を具体的な例でご紹介します。
- 挨拶する相手が他の人と会話や電話をしている場合
- 自分が電話中や誰かと会話している場合
- 会議中の部屋に途中で入る場合
- エレベーターなどが満員の場合
- 挨拶する相手が遠くにいる場合
目礼が適した状況①:挨拶する相手が他の人と会話している場合
朝出社して挨拶を交わすとき、同僚が他の人と会話をしている最中だったというような状況の場合、目礼で挨拶しましょう。
相手の目を見て笑顔で軽く頭を下げる事で相手に伝わります。
また自分が誰かと会話中に同僚に目礼されたらやはり笑顔で返しましょう。
言葉は交わさなくてもちゃんと挨拶することができます。
目礼が適した状況②:挨拶する相手が電話中の場合
挨拶しようと思う相手が会話中だった場合、その電話の相手にはこちら側の状況は見えませんしわかりません。
なので、会話を中断したり途切れたりさせることはできません。
目を合わせて微笑んで軽く頭を下げる行為で挨拶が伝わります。
相手の電話の邪魔にならないよう軽くサッと行ないましょう。
自分が電話中の場合で、相手とある程度親しい関係の場合は、軽く手を上げて「おはよう」を伝えたりもいいでしょう。
挨拶はちゃんと目を合わせてにこやなに行ないましょう。
目礼が適した状況③:会議中の部屋に途中で入る場合
会議中や何かが行なわれている席に入る場合は会話はできません。
その席に同席している同僚と目が合ったら目礼をしましょう。
また遅れて出席する場合など、同席の同僚がそのことを事前に知っているときなどは、「遅れてごめんね」「席を外してた間ありがとう」など、会話しなくても伝わるはずです。
目礼が適した状況④:エレベーターなどが満員の場合
エレベーターに乗ったら満員の中に知り合いがいたということもあるでしょう。
人がいっぱいの中で声を出して挨拶するのは気が引ける場面の1つでしょう。
相手と目が合ったら目礼するのが良いでしょう。
目をみて「こんにちは」という気持ちで少し頭を下げるようにします。
目礼が適した状況⑤:挨拶する相手が遠くにいる場合
挨拶しようとする相手が遠くにいるような状況も目礼がいいでしょう。
駅前などで待ち合わせをして友達が遠くから来たのが見えたなんて場合は大声で手を振って挨拶してもいいかもしれませんが、社内などではそういうことはできません。
また友達や親しい人ではなく、同僚が相手の場合はある程度の節度をもって接する必要があります。
目礼は遠くにいる同僚に挨拶をする場合などに適した挨拶です。
目礼以外のお辞儀3選
目礼も含めると種類は5通りあります。
それぞれに使う場面は違いやり方も違うのでこの機会に知っておきましょう。
- 会釈
- 敬礼
- 最敬礼
目礼以外のお辞儀①:会釈
目礼した場合でも相手に向かって軽く頭を下げますが、会釈はこの軽く頭を下げるお辞儀です。
日常生活の中で多く使っているお辞儀です。
上司や同僚とすれちがったときや朝や帰りなどの挨拶の時、人を出迎えるときや軽くお礼を言うときなど様々な場面で会釈をします。
お辞儀の仕方は、姿勢を正して約15度くらい頭を下げます。
「おはようございます」「失礼します」など挨拶するときは先に相手の顔を見て挨拶をしてから会釈をします。
目礼以外のお辞儀②:敬礼
通常お辞儀というとこの敬礼のことをいう場合が多いでしょう。
上司への挨拶をするときや取引先など大切なお客様をお迎えするときなどは会釈よりも深く頭を下げる敬礼をします。
敬礼をするときは、挨拶を先にします。
姿勢を正し、挨拶の言葉ははっきりと、笑顔で挨拶すると好印象を持ってもらえるでしょう。
それから姿勢良く頭を下げます。
下げる角度は30度位が良いと言われています。
目礼以外のお辞儀③:最敬礼
最敬礼はお辞儀の中で最も丁寧なお辞儀です。
上司や目上の方に使うことが多いです。
謝罪や感謝の気持ちを伝えるときにも使うお辞儀です。
どんなお辞儀の場合も、語先後礼の言葉の通り先に挨拶をします。
謝罪や感謝の場合は特にしっかりと気持ちを伝えた後、長めにお辞儀します。
相手を思い気持ちを込めてお辞儀をすることが大切です。
頭を下げる角度は45~60度くらいです。
ゆっくりと丁寧に行なうことも大切です。
あと1つのお辞儀は神様に拝するときのお辞儀です。
頭を下げる角度は90度です。
通常のお辞儀で深々と下げすぎるお辞儀をするのはあまりよくありません。
状況と相手に合わせた正しいお辞儀を心がけましょう。
目礼と会釈の違い
目礼は本来頭は下げず0度のお辞儀とも言われますが、やはり状況的には軽く頭を下げて会釈はした方が印象はいいでしょう。
会釈ほど姿勢を正してきっちりとしたお辞儀でなくても軽く相手に伝わるように頭を下げるという感じです。
目礼と会釈の違いは、目で挨拶をするかしないかということです。
目礼の際に大切なことは、相手とちゃんと目と目を合わせてアイコンタクトを取るということです。
会話をしなくても目と目を合わせてお互いにお互いの気持ちを読み取って挨拶をするというのが目礼です。
会釈は会話できる環境下で行なう挨拶・お辞儀です。
「こんにちは」「失礼します」など相手の顔を見て元気に明るく挨拶した後に軽く15度くらい頭を下げるのが会釈です。
目礼と黙礼の違い
目礼と黙礼はどちらも読み方は同じです
言葉を発せずにするお辞儀という意味でもお辞儀の仕方は一緒です。
しかし状況にはかなり大きく違います。
目礼は軽い会釈ですが、黙礼は敬礼です。
黙礼は葬儀場や被災地など亡くなったり被害を受けた方、その関係者の方に言葉を発せずに敬礼することです。
敬礼は会釈より深く頭を下げます。
葬儀の席で亡くなった方に対して敬意を表してするお辞儀です。
また被災地では災害が起きて多くの方がなくなったところに死者を弔う記念碑などが作られることも多いです。
そのような場所で亡くなった方を想い弔うときは言葉は発せず、心の中で静かに敬意を払って敬礼します。
つまり黙礼するのです。
おすすめのビジネスマナー本
ビジネスマンだけにとどまらず、アルバイト、専門職など働く人達みんなに向けたマナーの本です。
メールや電話での対応など具体的な例もたくさん掲載されていてすぐに実践できるマナーばかりです。
イラストが多く、堅苦しくなくサラッと読めます。
社会人1年生もベテラン社員もなるほどと思える内容もあり役に立つ本です。
ビジネスマナーは仕事以外の色々な人とのコミュニケーションでも役に立つことが多いのでプライベートでも実践するといいでしょう。
目礼をスマートに使いこなす
目と目が合ったとき相手が好印象か悪印象か瞬時に判断することも多いでしょう。
あまり話したことのない同僚とも合うたびにすれ違うたびに目礼しているとお互いに好印象になること間違いなしです。
また一緒に仕事することの多い仲間との間で相手が電話中であっても目礼で「おはよう」「お疲れ様」など笑顔で挨拶ができたらいい関係を築けそうです。
日常の様々な場面で目礼でさりげなく周りと円滑なコミュニケーションを取り合いましょう。