干し柿に生えるカビの特徴3選
ではどんな状態にしているとカビが生えてしまうのでしょうか。
分かりやすく特徴が載っている写真をご紹介していきます。
しっかり見極めて危険を回避しましょう。
- 干し柿にみどり色や青っぽい色が付く
- ふわふわした白いカビ
- 黒いカビ
干し柿に生えるカビの特徴①:干し柿にみどり色や青っぽい色が付く
干し柿の表面の部分にみどり色や青っぽい色の物が付いている場合はカビです。
少しのカビでしたら、その部分を切り落として残りを食べる事も可能ですが、カビが生えている部分が多い場合は深く根っこが生えてしまっている可能性が高いです。
勿体ないと無理せずに破棄した方が良いでしょう。
干し柿に生えるカビの特徴②:ふわふわした白いカビ
わたのような白いカビが生えます。
白い粉っぽい物とは異なります。
分かりにくい場合は、太陽に当てて見てみるとわたのように見えてわかりやすいです。
白い粉と見間違える場合もあるので注意して観察して下さい。
干し柿に生えるカビの特徴③:黒いカビ
黒い点々のカビが生える事があります。
雨などに当たってしまうと出来やすいようです。
同じ黒でも干して乾燥し過ぎてしまうと全体的に黒くなってしまう事もあります。
これはカビではありません。
干し柿のカビを見分けるコツ4選
干し柿は白い粉が表面に付いているので、カビと見分けるのは難しいです。
ここではカビとの見分け方とコツをご紹介していきます。
せっかく作った干し柿を無駄に捨てたくはないですよね。
しっかり見極めて美味しく食べましょう。
- カビくさい
- 干している途中に出る白っぽい粉
- しっかりと乾いているか
- 緑色のカビ
干し柿のカビを見分けるコツ①:カビくさい
どのカビが生えている場合もですが、カビ独特の臭いがします。
見た目で分かりづらい時などは臭いで確認してみて下さい。
特に表面の部分だけ色が付いていてくさい物はカビの可能性があります。
カビ臭いというものはカビです。
干し柿のカビを見分けるコツ②:干している途中に出る白っぽい粉
干し柿を乾燥させている途中で白っぽい粉のようなカビが付いてしまっていたらカビの可能性が高いです。
ですが干し柿として出来上がった物についていた場合は美味しく出来ている証の白い粉なので大丈夫でしょう。
干し柿のカビを見分けるコツ③:しっかりと乾いているか
干し柿が乾いていないのに何かが付いている時はカビかもしれないですね。
しっかり乾燥しているかどうかもカビを見分ける際のポイントになります。
干し柿のカビを見分けるコツ④:緑色のカビ
干し柿に出来るカビで緑カビや青カビと呼ばれる事もあります。
カビが少しの場合ですが、アルコールで消毒するなどすれば食べる事も可能です。
ですがカビですので気になる方は破棄した方が良いでしょう。
干し柿のカビ防止策6選
カビを生やさない為にはどうしたら良いのでしょうか。
防止策が分かれば成功率も格段に上がりますね。
是非対策をしっかりして美味しい干し柿を完成させてください。
- 熱湯で消毒
- アルコールを吹きかける
- 湿気や水分を防ぐ
- 間隔をあけて干す
- 出来上がっても油断しない
- ビニール紐を使う
干し柿のカビ防止策①:熱湯で消毒
吊るして干す前に行います。
事前に熱湯消毒しておく事でカビを予防できる効果が期待できます。
干し柿のカビ防止策②:アルコールを吹きかける
食用のアルコールなどをスプレーで吹きかける方法があります。
お店などにも販売しているので、手に入れやすいです。
柿を干す時にスプレーしてから干しましょう。
その後干して乾燥させていきます。
干し柿のカビ防止策③:湿気や水分を防ぐ
雨の日などは湿気が多くなり湿度が上がってしまうので、必ず干し柿は雨の当たらない場所などに移動させて下さい。
扇風機や除湿器などの機器を使用すると更に予防になります。
干し柿のカビ防止策④:間隔をあけて干す
柿同士がぶつかってしまっていると乾くのが遅くなります。
そうすると乾燥するのに時間が掛かってしまいカビが生えやすくなってしまいます。
干す際には干し柿がぶつからないよう注意して干しましょう。
干し柿のカビ防止策⑤:出来上がっても油断しない
せっかく苦労して作った干し柿ですが、常温でそのまま置いておいてしまうと3日程でカビが生えてきてしまいます。
冷蔵庫で保存した場合一週間程、冷凍庫で冷凍保存した場合には半年間程保存する事が出来ます。
ただ冷蔵保存の場合ベチャっとなりやすく、他の食品に臭いが移ったりする可能性があります。
冷蔵庫で保存した場合乾燥して固くなってしまうので早めに食べた方が良いでしょう。
冷凍庫で冷凍保存する場合は一つづつラップでくるみ、しっかり密閉させると固くなりづらく柔らかい状態で解凍後も食べられます。
干し柿のカビ防止策⑥:ビニール紐を使う
普通の紐よりもカビづらいようですね。
手ごろなお値段で購入出来ますし、試してみてはいかがでしょうか。
カビが生えてしまった干し柿の対処法
実際カビが生えてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。
対処法が分かれば無駄に捨てなくて済みますよね。
今回は3つの方法をご紹介したいと思います。
当てはまる方法を試してみて下さい。
ですがカビの酷いものは無理せず処分するようにしましょう。
熱湯で消毒する方法
少しカビが付着してしまっている場合は、カビの部分は処分してしまい、お湯を沸騰させてからで1分加熱して消毒しましょう。
消毒が完了したらまた天日干しして乾燥させます。
またカビが生えてくることが無ければ大丈夫でしょう。
乾燥させる時に飲むことの出来るタイプのアルコールを吹きかけて消毒もしておきましょう。
アルコールでふき取る
アルコール度数の高い飲酒可能なタイプのお酒を使います。
布などにアルコールを含ませて、カビの部分をこすって落とします。
カビを擦って落とした後はアルコールをスプレー出来るボトルなどに移して、吹きかけて下さい。
アルコールの殺菌作用でカビを予防してくれます。
再度吊るして乾燥させている間にカビが生えてしまう時は危険ですので処分しましょう。
切り落とす方法
アルコールで擦ってもカビが取れない場合や拭くだけでは心配という方は、食べれる部分は減ってしまいますが切り落としてしまうのが良いでしょう。
切り落とした後はアルコールで消毒をしてから再度干して下さい。
一番安全で確実な方法でしょう。
カビが生えた干し柿は食中毒の危険がある
もしカビが生えてしまった干し柿を食べてしまっても、カビの部分が少量だった場合はさほど健康被害はありません。
ですが体調不良の時や免疫が下がっている時などに食べてしまうと危険です。
腹痛や下痢、食中毒などを引き起こす可能性があります。
小さいお子さんやご高齢の方がいるご家庭は用心してカビの可能性があるものは食べさせないように心がけて下さい。
食中毒の場合は嘔吐や下痢の症状が見られるので、早めに病院に受診して下さい。
せっかく頑張って作った干し柿ですが、勿体ないからと食べたりせずにきちんと見極めて処分するようにしてください。
干し柿の黒い斑点や白いふわふわの正体
干し柿を作った歳に見られる黒い斑点や白いふわふわは何なのでしょうか。
一つづつご紹介していきます。
黒い斑点
黒い斑点には二種類のものがあります。
一つ目はタンニンという成分が干し柿の表面に出てきている物です。
見た目は悪いですがタンニンという苦味の成分が出ている分甘くて美味しい干し柿になっている証拠になります。
干し柿が完成して白い粉の部分に黒い斑点がある場合はタンニンの可能性が高いでしょう。
二つ目は黒カビです。
干し柿を干している際に雨に当たるなどして生えてしまう事があります。
カビの生え始めの場合はアルコール消毒で対応する事も可能です。
気になる方は処分するようにしましょう。
白いふわふわの綿
白カビです。
白カビの場合白いふわふわとした綿のような塊がくっついている事があります。
分かりづらい場合は日に当てて見てみると透けて見えます。
完成している干し柿と見比べると分かりやすいです。
干し柿として完成している物に付いている白い粉は砂糖のようにきめ細かい結晶になっています。
白カビが生えてしまった干し柿は風味が落ちてしまいふき取ったとしても美味しくないので処分しましょう。
干し柿のレシピが紹介された本
干し柿のレシピを紹介している本をご紹介させて頂きます。
紅白なますに干し柿を使うレシピがご紹介されています。
変わり種で美味しそうですね。
柿の基礎が分かる本です。
一冊あると便利ですね。
まとめ 干し柿作りはカビと闘い手間がかかる
干し柿についていろいろまとめてみましたが、干し柿一つ作るのに様々な手間や予防が必要なのがよく分かりました。
食品を作るのは愛情が無いと美味しくは作れませんね。
手間暇かけて作ってあげれば美味しく素晴らしい干し柿が完成するでしょう。
苦労したからといって無理にカビが生えてしまった干し柿を食べるのだけはご注意ください。
美味しく楽しく干し柿を楽しんでください。