高温期11日目に陰性と出ても結果は正確ではない!
基礎体温の高温期は通常、排卵が起こったと思われる日あたりから14日前後続き、17日以上体温が高い場合は妊娠している可能性が高くなります。
高温期11日目というと、生理2〜3日前頃の人が多いですね。
生理が開始する日が来ると基礎体温がグッと下がるので、それが生理が来るという目安になります。
通常、妊娠検査薬では生理予定日から1週間後、高温期21日目前後で使用すると正確な検査結果が出るようになっています。
よって、高温期11日目の使用は「フライング検査」と言い、正確な結果が出ない可能性が高いのです。
早く結果が知りたいという気持ちは妊活中の人にとってはよくあることですが、結果が陰性だったとしても落ち込む必要はありません。
むしろ、「まだ検査時期が早かったな」と思って次の機会に再検査をすることをオススメします。
また、早期に検査結果が薄っすらと陽性反応が出ても、後に陰性に変わることも。
それは、着床はしたもののすぐに受精卵が体外へ流れてしまう「化学流産」を発見してしまう悲しいリスクもあります。
妊娠検査薬測定キットによる尿中hCG の測定感度の上昇や、不妊治療の普及に伴う妊娠早期のhCG 検出機会の増加により、従来は認識されていなかったごく初期の妊娠が生化学的妊娠として確認されることも多くなった
高温期11日目に陰性と出たのちに陽性となるケースがある!
フライング検査のため、妊娠していたとしても検査結果が陰性と出る可能性が高く、現在の検査結果を信用するのはまだ早いです。
しかし、実際に妊娠している場合、フライング検査で陰性だった場合も時間が経つにつれて結果が変わってきます。
もし、生理予定日から数日経っても基礎体温が下がることなく、高温のままであれば検査をしてみてもいいでしょう。
生理予定日以降も基礎体温が下がることがなくても、生理周期の遅れなどで検査結果が出ることが遅くなることもあります。
また、妊娠初期症状である胸の張り、胃の不快感、疲れやだるさなどを訴えて検査をしてみたら陽性だったという話もよくあります。
高温期11日目を超えてしばらくした後にそのような体の変化が出たら検査をしてみるのも良いのではないでしょうか。
高温期11日目に陰性と出たのちに陽性となる原因
では、実際に妊娠していても高温期11日目に検査結果が陰性となる他の理由を4つ見ていきましょう。
- 尿の濃度が低い・尿がかかっていない
- hCGホルモンが基準以上に高い
- 子宮外妊娠の可能性
- 生理周期の遅れ
高温期11日目に陰性と出たのに陽性となる原因①:尿の濃度が低い・尿がかかっていない
本来であれば陽性になるはずが陰性となる場合、はず始めに尿の濃度の低さが原因のひとつです。
体調や水分を多く摂っている場合など、尿の濃度が低いと妊娠検査薬のホルモン濃度の検査基準を下回ることもあります。
尿の濃度が一番濃く検査結果がきちんと現れやすいのが朝一番に出す尿です。
水分過多の時に妊娠検査薬を使った記憶があれば、日にちを置いて朝一番に検査し直してみましょう。
また、検査薬に尿が十分にかかっていないと陰性と出ることも。
検査薬の説明書に、尿をどれだけの時間をかけたらいいかが書かれていますので、確認してみてくださいね。
高温期11日目に陰性と出たのに陽性となる原因②:hCGホルモンが基準以上に高い
妊娠検査薬が検知するホルモン濃度の基準が低すぎたら陰性となりますが、基準より高い濃度であっても陰性となることがあります。
考えられる原因のひとつが、多胎妊娠(双子、三つ子など)の時です。
多胎妊娠の場合はホルモン濃度が単胎妊娠の時より濃度がとても高く、妊娠検査薬で検知してくれない可能性があります。
また、単胎妊娠の場合も、生理予定日から大幅に過ぎてからの検査だとホルモン濃度が高くなりすぎて陰性となる場合もあります。
正確な検査結果はやはり生理1週間後が目安となります。
高温期11日目に陰性と出たのに陽性となる原因③:子宮外妊娠の可能性
子宮外妊娠とは、受精卵が着床するはずでない場所に着床することを言います。
その場合、通常の妊娠よりホルモン濃度が出るのが遅かったり低かったします。
よって、高温期11日目の検査では陰性となる場合があります。
時間が経っても基礎体温が下がることがなく、再度検査しても陰性の場合は子宮外妊娠の可能性もあることを頭に入れといてくださいね。
その場合は病院へ早く受診することをオススメします。
高温期11日目に陰性と出たのに陽性となる原因④:生理周期の遅れ
上記で説明したように、高温期11日目は生理予定日より前であることが多いですが、生理周期の遅れにより生理予定日が遅れている可能性があります。
また、生理周期が数日前後する人は、生理周期を読み違っていて通常より早めにカウントされていることも。
その場合はホルモン濃度が非常に低く、妊娠していたとしても結果が陰性となることがあります。
高温期11日目で結果が陰性だったとしても、1週間経ってみて基礎体温が下がることなく、高温であれば再度検査してみましょう。
高温期11日目に体温が下がるのは陰性?詳しく解説しているブログをご紹介
基礎体温が下がると生理が来るとお伝えしましたが、高温期11日に体温が下がると妊娠の可能性は薄いのでしょうか。
こちらのブログでは、高温期11日目に基礎体温が下がった後に後日再検査したら陽性反応があり、妊娠が分かったことが書かれています。
高温期11日目に基礎体温が下がると、今回もダメだったと思ってガッカリしまいますよね。
しかし、基礎体温はコツコツと毎日測ってみましょう。
一度基礎体温が下がることがあっても、冬の寒い日や体調などで一時的に下がる可能性も考えられます。
妊娠した可能性が高いと分かるのは高温期が17日以上続く場合なので、諦めずに基礎体温はチェックしていってくださいね。
高温期11日目にチェックワンファストで陰性・その後陽性に変わった例をご紹介
ここからは、妊娠検査薬別に結果が陰性から陽性に変わった様々な経験を3つご紹介しましょう。
高温期11日目にチェックワンファストで陰性・その後陽性に変わった例①:不妊治療で注射をした
黄体機能不全と言い、基礎体温が短かったり、基礎体温が低い場合、受精できたとしても受精卵がうまく着床しない症状があります。
その場合、hCG注射をすることによって、ホルモン分泌を促すことで着床しやすくするという治療法があります。
hCG注射をすると、その後数日はhCGホルモン濃度が高くなるので、結果が陽性と出る場合があります。
この時の陽性は妊娠によって出たものか注射の影響かを判別することができません。
チェックワンファストは生理予定日から検査が可能な検査薬なので、早くて生理予定日に検査し直してみましょう。
高温期11日目にチェックワンファストで陰性・その後陽性に変わった例②:生理周期の遅れて着床前である
受精卵が着床するとホルモン濃度が急激に上がり、妊娠検査薬で陽性が出ます。
現段階で検査結果が陰性でも、生理周期の遅れにより受精卵が着床していない可能性もあります。
強いストレスがあると、生理周期が10日も前後してしまうということも考えられます。
もし基礎体温が下がることがなければ、再度生理予定日に試してみてくださいね。
高温期11日目にチェックワンファストで陰性・その後陽性に変わった例③:検査する時期が早過ぎた
通常の妊娠検査薬は生理予定日から1週間後に検査結果が正確に出ますが、チェックワンファストは生理予定日から検査ができます。
しかし、高温期11日目はまだ生理予定日でないことが多いです。
まだ検査結果が正しく出る時期ではないので、妊娠していたとしても陰性と出ることも。
基礎体温をチェックして、再度検査してみてくださいね。
チェックワンファストは、早期妊娠検査薬と呼ばれるもので、hCGホルモン量が25mlU/mL以上で反応し、この量が出るのがおよそ生理予定日頃とされています。
チェックワンファストはドラッグストアで陳列されておらず、調剤薬局の窓口で購入するものになっています。
通常の妊娠検査薬より少し割高ですが、早く結果が知りたい人にはオススメの検査薬です。
高温期11日目にドゥーテストを使い陰性だったその後の様々な体験談をご紹介
続いて、ドゥーテストを使って結果が陰性から陽性に変わった様々な経験談を4つ見ていきましょう。
高温期11日目にドゥーテストを使い陰性だったその後の様々な体験談をご紹介①:時間をおいて検査したら陽性だった
ドゥーテストは比較的感度が良いという口コミがありますが、やはり高温期11日では正しい結果が出ず陰性となることがあります。
しかし、3日後、1週間後に検査をしなおすと陽性になり無事妊娠していたということも。
感度がいいからと高温期11日目の陰性で諦めるのはまだ早いですね。
高温期11日目にドゥーテストを使い陰性だったその後の様々な体験談をご紹介②:別の検査薬で陽性が出た
ドゥーテストで陰性が出ても、他の検査薬で陽性が出たという口コミもあります。
上記でご紹介したチェックワンファストは生理予定日から使用できるので、それで陽性が出たという報告も。
あまりフライング検査を習慣にするのは控えた方が良いですが、どうしても気になるようであれば別の検査薬を試してみてくださいね。
ネットで販売されている海外製の妊娠検査薬は、かなり早い段階から検査が可能なものもあるようです。
本数がたくさんあり安く購入できるとのことで使用する人が多いですよ。
しかし、海外製の検査薬はハズレもあるそうで、うまく検査できなかったものもあるようです。
高温期11日目にドゥーテストを使い陰性だったその後の様々な体験談をご紹介③:そのまま陰性で生理がきた
高温期が11日目まで続いて検査結果が陰性でも、そのまま生理が来たという報告も多いです。
生理が来たら落ち込んでしまいますが、諦めず基礎体温を続け、また次回と前向きに捉えてくださいね。
基礎体温は自身の体調や生理周期を知るためにはとても大事なこと。
高温期が短かったり、高温期と低温期が定まらずガタガタなグラフになっている場合は治療が必要な場合もあるので、病院に相談してみましょう。
高温期11日目にドゥーテストを使い陰性だったその後の様々な体験談をご紹介④:陰性の検査薬が時間を置いたら陽性になった
高温期11日目に検査した陰性の検査薬が時間を置いたら薄っすらと線が出ていたという報告も見受けられます。
これは「蒸発線」と良い、尿が蒸発し、検査薬の中の薬剤が色づいて見え、陽性反応の線のようなものが出ることがあります。
しかし、妊娠検査薬の検査結果には時間制限があり、ある一定の時間が経過してから線が出たものは判定しないという記述もあります。
陽性反応が出る場合は、1分以内に線が出ることがほとんどなので、長い時間待つ必要はありません。
10分を過ぎての判定は避けてください。しかし今後も月経が始まらないようなら、数日後に再検査するか医師にご相談ください。
高温期11日目に体温が下がり陰性・その後妊娠した例をご紹介
高温期11日目ごろに基礎体温が下がり、少しガッカリするでしょう。
しかし、基礎体温が下がった翌日、下がることなくまた高温期のような体温になり、そのまま高温が続くこともあります。
これは、着床した時に一時的に基礎体温が下がる「インプランテーションディップ」という現象の可能性があります。
一旦下がってまた上がる2段階で高温期が来ることがあり、その場合に妊娠していたという口コミもあります。
しかし、インプラテーションディップは現在では医学的にも使用されていない概念なので、素直に信じるのはやめた方がいいですね。
一時的に基礎体温が下がる要因として、寒い日や体調、解熱剤などの影響で基礎体温が下がったように見えることもあるので、確定できるようなものはありません。
妊娠を待っている時はとてももどかしく感じますが、焦らず気長に続けてくださいね。
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高温期11日目で陰性でも落ち込まないで
女性のからだはとてもデリケートで、ストレスなどの外的刺激で生理周期が変わってしまうのです。
たとえ陰性と出ても、生理周期の読み違いなどでまだ妊娠判定ができないことも。
高温期11日目のフライング検査では正確な検査結果が出ないことが多いです。
この時期に陰性が出ても、まだ落ち込まずに気長に待ってみてください。
妊活でストレスを溜めないように、穏やかな気持ちで妊娠に向けて進んでいってくださいね。