寝る前にコーヒーを飲むメリット
就寝前のコーヒーは、身体に良い効果をもたらします。
寝る前にコーヒーを飲むことで体感できるメリットは次の4点です。
- リラックス効果
- 血行が良くなる
- むくみ解消
- 疲労回復
個人差はありますが、これらのメリットを効果として期待できます。
では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
リラックス効果
コーヒーの香りって、なんだかホッとしませんか?
コーヒーには「ヒラジン」という成分が含まれています。
このヒラジンこそが、コーヒーがコーヒーたる所以。
コーヒーの香りは、このヒラジンという香り成分によって生み出されているものです。
ヒラジンには「リラックス効果」があるとされています。
コーヒーの香りを嗅いでホッとするのは、あなたの脳がリラックスしている証。寝る前にコーヒーを飲み、一日頑張って働いてくれた脳を労うことで「安眠」を促すことができます。
血行が良くなる
コーヒーに含まれるカフェインには「血行促進」の効果があります。
寝る前にコーヒーを飲むことで、寝ている間も体内で活発に代謝が行われるようになり身体がポカポカと温まっていくので、冬場や冷え性の方にもおすすめです。
代謝による循環機能の向上は、全身におよびます。
健康的な体型維持や、ダイエットにもおすすめです。
むくみ解消
むくみという現象を引き起こす主な要因は、体内に蓄積された過剰な水分です。
コーヒーには「利尿」作用があります。
カフェインの成分で活性化された交感神経による、体内循環の向上。
体内にある余分な水分が尿として処理・排出されるため、翌朝(翌日)のむくみ改善を期待できます。
疲労回復
コーヒーに含まれるカフェインには、代謝を促進する効果があります。
代謝が高まれば、その分「回復」も早まります。
必要なものと不要なものを手早く分けて効率よく代謝してくれるその作用は、体内の「断捨離」
寝る前にコーヒーを飲めば、全身の疲労が回復していくことでしょう。
心身を休めて回復させる「睡眠の質」そのものを向上させる効果といえます。
寝る前のコーヒーの効果的な飲み方
寝る前にコーヒーを飲むメリットについてお話しました。
次に、効果的な飲み方をご紹介します。
1. 就寝の30分~1時間前に飲む
コーヒーを飲むことで得られるメリットは、多くがカフェイン摂取による作用ですが、カフェインの効果があらわれはじめるのは、およそ「30分~1時間後」といわれています。
即効性はないですし、飲めばいいというわけでもありません。
ゆったりとした気持ちで布団に入る、そのゆとりが大切です。
ひととおりの寝支度を整えた後、就寝の1時間ほど前に飲みましょう。
2. ホットで飲む
寝る前のコーヒーは「ホット」がおすすめです。
アイスコーヒーだと身体が冷えてしまい、寝つきが悪くなります。
また、冷えた状態だと、カフェインの吸収率も高いです。
利尿作用も高まってしまうため、夜中に何度もトイレに行く羽目になり、落ちつきません。
3. ミルクをたっぷり入れて飲む
寝る前のコーヒーにはミルクをたっぷり入れましょう。
ミルク(牛乳)には、睡眠を促してくれる脳内物質「セロトニン」を分泌させる成分「トリプトファン」がたくさん含まれています
コーヒーを飲むと目が冴えると多くの人が認識しているとおり、カフェインには覚醒作用があります。
ですが、ミルク(牛乳)が加わることで、その性質が緩和されるのです。
ホットミルクも、寝る前に飲むとぐっすり眠れるといいます。
ギンギンギラギラ鋭いカフェインを、優しいミルクでコーティングしましょう。
4. ノンカフェインコーヒーを飲む
寝る前には「ノンカフェイン」という選択肢もあります。
ノンカフェインコーヒーは、カフェインがごくわずかにしか入っていません。
カフェインがごく少量なので、妊娠中のかたでも安心。
スーパーやコーヒーショップでも販売されているので、気軽に入手できます。
味や香りも普通のコーヒーと変わりないので、カフェインの効果を受けやすく、コーヒーを飲むと目が冴えて眠れなくなってしまうような体質の人におすすめです。
ノンカフェインコーヒーについては、おすすめのものを後述しますので、参考にどうぞ。
寝る前にコーヒーを飲む時の注意点
寝る前にコーヒーを飲む際、注意点があります。
気をつけていただきたいポイントは、以下の3点です。
- 多量に飲まない
- ブラックで飲まない
- 急いで飲まない
それぞれの注意点についてご説明します。
寝る前にコーヒーを飲む時の注意点①:多量に飲まない
寝る前に大量のコーヒーを摂取してはいけません。
多量のカフェインは胃腸に負担をかけます。胃がキリキリと傷んだり腹痛に襲われて眠れなくなり、寝不足に落ちってしまっては元も子もありませんので、過剰な摂取は控えましょう。
量より質。
ガブ飲みするのではなく「美味しい一杯」を楽しむよう、心がけてくださいね。
寝る前にコーヒーを飲む時の注意点②:ブラックで飲まない
寝る前のコーヒーには、ミルクを入れてください。
ブラックで飲むと体内に吸収されるカフェインが多すぎて、目が冴えてしまいます。
眠れなくなってしまうケースの大半は「ブラックで飲んだ場合」です。
ミルクを入れてカフェインを緩和しましょう。
寝る前のコーヒーには「カフェオレ」がおすすめです。
スティックタイプのものが市販されているので、手軽に飲めます。ただ、市販のカフェオレは糖質が高めなので、カロリーオフのものを選ぶか、糖分を調節しながら自分で淹れたほうがよいかもしれません。
寝る前にコーヒーを飲む時の注意点③:急いで飲まない
寝る前のコーヒーはホットで飲むことをおすすめしました。
そのため、急いで飲むと「やけど」をしてしまうおそれがあります。
寝る前のコーヒーに「速さ」は必要ありません。
ふわりと漂う香りやコーヒーを淹れている時間、その雰囲気も楽しんでみてください。
急がずに焦らずに、「コーヒーそのもの」を味わいながら、ゆっくりと堪能してくださいね。
寝る前にコーヒーを飲むデメリット
コーヒーにはデメリットもあります。
寝る前にコーヒーを飲むことで生じてしまう可能性のあるデメリットは以下の3つ。
- 貧血
- 歯の着色
- トイレに行く回数が増える
それぞれのデメリットについて説明していきます。
寝る前にコーヒーを飲むデメリット①:貧血
コーヒーに含まれる「タンニン」は、鉄イオンと結合する性質を持っています。
そのため、鉄分の吸収が悪くなり、貧血になる可能性があります。
せっかくコーヒーを飲んでぐっすり眠っても、貧血に陥ってしまっては意味がありません。
貧血による体調不良で朝からボーッとしてしまうので、仕事や作業の効率も下がってしまいます。
寝る前にコーヒーを飲むなら、量は控えめに。
普段から貧血気味のかたは、控えるようにしましょう。
寝る前にコーヒーを飲むデメリット②:歯の着色
コーヒーを飲むと歯が黄ばむと認識している人は多いでしょう。
コーヒーにはカフェインだけでなく「ポリフェノール」も多く含まれています。歯を着色させる原因はカフェインではなく、このポリフェノールです。
歯の表面を覆っているエナメル質は、酸に弱い性質を持ちます。
酸性の飲料であるコーヒーを飲むことでエナメル質が溶け、エナメル質という保護膜を失った歯の表面にポリフェノールが付着し、歯を着色させてしまうのです。
歯の着色には、適切な歯みがきによるブラッシングが効果的です。
着色を防ぐタイプの歯磨き粉も販売されているので、きちんとケアしましょう。
面倒だからといって、ケアを怠っていると、どんどん歯が汚れてしまいます。
寝る前にコーヒーを飲むときは、歯のケアも忘れずに。
寝る前にコーヒーを飲むデメリット③:トイレに行く回数が増える
コーヒーには利尿作用があるため、自然とトイレの回数が増えます。
たくさん飲めば飲むほどトイレに行く回数も増えるので、寝る前にコーヒーを飲むときは、量を控えめにしましょう。
適度な摂取なら、ぐっすりと朝まで眠ることができます。
昼寝の前にもコーヒーがおすすめ
コーヒーを飲んでから昼寝をすると脳がリフレッシュされ、その後の集中力が高まって、仕事や勉強がはかどるそうです。
この現象は「コーヒーナップ」あるいは「カフェインナップ」と呼ばれており、積極的に導入している会社や企業もあります。
濃い目のコーヒーを飲み「15分間」目を閉じてリラックス。
短時間の昼寝にとどめることで、脳を活性化させることができるとのことです。
仕事や勉強の合間に取り入れると良いかもしれませんね。
寝る前のコーヒーにおすすめのノンカフェインコーヒー
寝る前にコーヒーを飲む際の効果的な飲み方でも触れた「ノンカフェインコーヒー」
ノンカフェインコーヒーは「デカフェ」とも呼ばれています。
カフェインが入っていないので、妊娠中のかたでも安心して飲めます。
おすすめのものを紹介しますので、参考にしてみてください。
コロンビア50杯分・モカ25杯分・アラビカ25杯分
3種類のノンカフェインコーヒーを味わえるお得なセットです。
100杯分あるので、家族やお友達と一緒に味わうのも良いですね。
話題のノンカフェインコーヒー「眠れる珈琲」
カフェインが効きやすい体質のかたにおすすめです。
就寝前のコーヒーで快適な眠りと目覚めを
就寝前のコーヒーを習慣にしている人もいます。
効果には個人差がありますが、適切な飲み方をすれば、寝る前のコーヒーは害悪なものではありません。
あたたかいコーヒーで、心と体にご褒美を。
寝不足になっている人・寝つきが悪くて困っている人も、試してみてくださいね。