知っておきたい子供の喪服マナー特集！乳児から学生まで年代別に紹介

子供の喪服には格式はない

喪服には、格式により3つの種類があります。
まず一つ目は、正喪服という主に遺族が着る最も格式の高い喪服です。

二つ目は、参列者や遺族側が着るブラックスーツやブラックワンピースなどの準喪服です。
最後に三つ目は、三回忌以降の法事で着る暗めのスーツや暗めのワンピースなどの簡単な喪服である略喪服です。

このように大人は葬式に参列する立場を考慮した喪服を着ることが常識となっていますが、子供の場合、特にその格式に定めはありません。

赤ちゃんの喪服

赤ちゃんの喪服は、大人と同じように黒い洋服を着せましょう。
黒い洋服を持っていない場合は、ネイビーやダークグレイなど暗めな色合いの洋服であれば構いません。

女の子なら、暗めのシンプルなワンピースか白いシャツに暗めのスカートやジャンバースカートを着せるのがよいでしょう。
一方、男の子なら白や暗めのシャツに暗めのズボンを着せるのが好ましいです。

また、葬式の場での肌の露出は好ましくないので、必ず靴下をはかせるようにしましょう。
その際、靴下のカラーも暗めのものか白にしてください。

幼稚園児や小学生の喪服のポイント【男の子】

格式のない子供服の喪服。
では、幼稚園児や小学生の子供の喪服はどのようなものを着せたらよいのでしょう。

ここからは、幼稚園児や小学生の男の子向けの喪服のマナーをご紹介していきます。

1. 大人と同じブラックスーツ
2. 白いシャツにベストとショートパンツ
3. ブラックニットとズボン
4. 白いシャツにサスペンダー付きのブラックパンツ
5. 幼稚園や小学校の制服

男の子の喪服のポイント①：大人と同じブラックスーツ

一番無難な幼稚園児や小学生向けの喪服は、大人の男性と同様のブラックスーツです。
子供用のスーツだと、チェックやストライプなどフォーマル向けの華やかなものが多く販売されていますが、必ず無地のブラックスーツにしましょう。

子供なので、ネクタイはしてもしないでも構いません。
もしネクタイを装着するようでしたら、光沢のない無地の黒いネクタイにしましょう。

また、インナーは無地の白いワイシャツが好ましいです。
一着あれば、結婚式やパーティーでも使えるので便利です。

男の子の喪服のポイント②：白いシャツにベストとショートパンツ

幼稚園児や小学校低学年の子供の場合は、ブラックスーツよりも少しラフな白いシャツにベストとショートパンツでも構いません。

ショートパンツだと、夏は涼しく、冬は暖かい素材の靴下を履かせれば寒くないので、一着でオールシーズン対応することができます。

シャツは、白無地のワイシャツかポロシャツにしましょう。
ベストは、寒い時期でも使用できるようにニット素材の黒か黒に近いカラーのものが好ましいです。

男の子の喪服のポイント③：ブラックニットとパンツ

冬などの寒い時期、ブレザーなどのジャケット類を持っていない場合は、ニット素材のカーディガンやセーターを着せても大丈夫です。
その際は、ブラックやネイビーなどの暗めのカラーを選びましょう。

パンツは、子供なのでショート丈でもロング丈でも問題ありません。
こちらのカラーも暗めの色合いにしてください。

インナーは、白い無地のワイシャツが好ましいです。
ネクタイはあってもなくても大丈夫です。

男の子の喪服のポイント④：白いシャツにサスペンダー付きのブラックパンツ

長く着れるようにしたい場合、今着るサイズよりも少し大きめのパンツを購入してしまうことがありますよね。
そんなときは、子供用のサスペンダーを使用すれば問題ありません。

葬式でのサスペンダーの着用は、マナー違反ではないので安心してください。
ただし、カラーはブラックにしてください。

もちろんパンツもブラックが好ましいです。
丈は、子供なのでショートでもロングでも構いません。

トップスのシャツは、ポロシャツかワイシャツにしてください。
カラーはホワイトで、柄のない無地のものを選びましょう。

男の子の喪服のポイント⑤：幼稚園や小学校の制服

私立の幼稚園や小学校に通っている子供は、制服があるところが多いですよね。
葬式の場合、喪服として制服を着ても問題ありません。

ただし、子供らしい明るいカラーの制服の場合は、葬式での着用を控えましょう。
このようなときは、インナーだけ制服を利用するなど制服の一部だけを着用して、他はこれまでにお伝えしたポイントを抑えた服装にしてください。

幼稚園児や小学生の喪服のポイント【女の子】

幼稚園児や小学生の子供向けの喪服、女の子はどんなものが好ましいのでしょうか？
ここからは、女の子の喪服のマナーをご紹介します。

1. 大人と同じジャケット付きブラックワンピース
2. シンプルなブラックワンピース
3. 黒いレースのブラックワンピース
4. ワンポイントアクセントのあるブラックワンピース
5. 幼稚園や小学校の制服

女の子の喪服のポイント①：大人と同じジャケット付きブラックワンピース

男の子のところでも紹介しましたが、女の子の場合も大人と同様の喪服が一番好ましい服装です。
女の子の場合は、大人の女性と同じ様な喪服であるジャケットが付いたブラックワンピースが好ましいです。

この服装は、葬式以外ではあまり使用しない組み合わせです。
また、幼稚園児や小学校生の子供だとまだ成長途中なので、すぐにサイズが合わなくなってしまいます。

そのため、女の子の喪服はレンタルをおすすめします。
最近は、インターネットで簡単に子供用の喪服をレンタルすることができるので、急に必要になったときでもすぐに用意できますよ。

女の子の喪服のポイント②：シンプルなブラックワンピース

まだ喪服をもっていない方におすすめしたいのが、シンプルなブラックワンピースです。
何も飾りを身につけず、ワンピースだけの地味なコーディネートであれば葬式に適しています。

また、髪飾りや華やかなカーディガン、コサージュを付けるだけで、結婚式やパーティーなどのお祝いの場にも相応しい服装になります。
一着持っていれば、アレンジ次第で冠婚葬祭全般に使える万能ワンピースです。

女の子の喪服のポイント③：黒いレースのブラックワンピース

喪服だけれど可愛いものを子供に着せたいという場合は、黒いレースをあしらったブラックワンピースを選びましょう。
葬式の場では、華やかな飾りがある洋服を着ることはご法度ですが、黒いレースであれば問題ありません。

ただし、肩や腕部分がレースになっており素肌が透けて見えるようなデザインのものは葬式に相応しくないので着せてはいけません。
あくまでも、肌が透けないように生地の上にレースがあしらってあるものを選ぶとよいでしょう。

女の子の喪服のポイント④：ワンポイントアクセントのあるブラックワンピース

シンプルなブラックワンピース以外で冠婚葬祭全般に対応できるワンピースは、ワンポイントアクセントのあるブラックワンピースです。
ワンポイントアクセントは、子供らしいリボンやレース刺繍にしましょう。

葬式でも使用できるように、ワンポイントのカラーもブラックにしてください。
ワンポイントなので、華美なデザインのものや光沢のあるものは葬式の場に相応しくないので避けましょう。

子供用でも、全体的に地味に見えるようなデザインの洋服を選んでください。
お祝いの場で使用する際は、髪飾りやネックレスなどのアクセサリーや髪型を工夫することで華やかに見せることができます。

女の子の喪服のポイント⑤：幼稚園や小学校の制服

女の子の場合でも、男の子と同じように葬式で幼稚園や小学校の制服を着用することはまったく問題ありません。
しかし、男の子のところでも説明しましたが、カラフルな制服の場合は葬式での着用は控えましょう。

その場合は、これまで説明したマナーを踏まえて喪服を用意してください。

中学生以上の子供の喪服は制服が基本

中学生以上のほとんどの学校には学校指定の制服があります。
中学生以上の子供が葬式に参列する場合、この制服を着用するのが基本になります。

学校では、季節によって身につける制服が指定されていることがあります。
その際は、葬式が行われる季節に応じて学校が指定する制服を着用してください。

制服を喪服にする時の注意点

私立の中学校や高校は、制服の着⋆ルールが厳しく学生手帳に記載されているところもあります。
しかし、あまり細かく指定されていない学校に通っている子供の場合は、葬式で制服を着用する際に注意しなえればなりません。

では、どんなことに注意すれば葬式の場で問題がないのでしょうか。
ここからは、制服を喪服にする際の注意について説明します。

1. 学校で指定されている制服の着方を守る
2. スニーカーではなくローファーを着用する
3. 靴下に指定がない場合は無地の白か黒の靴下にする
4. スカートを切ってしまった場合は未処理のものを用意しておく
5. 夏場は下着の色にも注意する

注意点①：学校で指定されている制服の着方を守る

パンツを腰履きしたり、ワイシャツのボタンを留めなかったりとルーズな格好で登校している子供が多いと思います。
しかし、葬式は故人を偲ぶ場のため、そのような格好は好ましくありません。

学校から制服の着用に関する校則がある場合は、きちんとそのルールに従いましょう。
もし、制服のルールがない場合は、学校のパンフレットに載っている生徒の服装を参考にきちんとして見えるように制服を着用してください。

注意点②：スニーカーではなくローファーを着用する

学校によっては、通学靴の指定がない場合があり、スニーカーで登校いている子供もいることでしょう。
学生であれば、葬式の場でスニーカーを着用することは問題ありません。

ですが、ローファーの方が好ましいです。
葬式以外の冠婚葬祭の場に相応しい学生靴なので、今後の事を考えて一足ご購入することをおすすめします。

注意点③：靴下に指定がない場合は無地の白か黒の靴下にする

学校の校則に靴下の指定がない場合は、無地の白か黒の靴下が好ましいです。
無地でも、くるぶし丈のように短すぎる靴下やニーハイのような長い靴下は、着用してはいけません。

靴下の丈は、膝下のものを選びましょう。
また、女の子の場合は、冬に黒いタイツを履いても問題ありません。

注意点④：スカートを切ってしまった場合は未処理のものを用意しておく

スカートを短く切ってしまった子供の場合、それを葬式に履いていくことはおすすめしません。
葬式では、肌の露出を控えなければならないというルールがあります。

そのため、短いスカートは葬式の場に相応しくありません。
スカートを短くしてしまった場合は、できれば新しいものを購入するか他の喪服を用意することをおすすめします。

注意点⑤：夏場は下着の色にも注意する

夏用の制服は、薄い生地で出来ており、下着の色によっては透けて見えてしまうことがあります。
そのようなだらしない服装は、故人や遺族に大変失礼です。

そのため、下着の色にも気を付けなければなりません。
特に女の子は注意が必要です。

ブラジャーだけでトップスを着用するのではなく、キャミソールなどのインナーをプラスすることで透けるのを防いでください。

制服がない場合の子供喪服

制服がない学校に子供が通われている場合は、大人と同じ喪服を着用してください。
購入するよりはレンタルの方がサイズやデザインが豊富なのでおすすめです。

男の子は、喪服用のスーツが基本です。
ワイシャツは無地の白、ネクタイは光沢のない真っ黒のものを着用しますしょう。

女の子は、一般的な女性用の喪服であるジャケットとワンピースのセットが好ましいです。

髪型や靴・コートは大人と同じルール

子供の喪服のマナーはご理解いただけたと思いますが、それ以外の髪型や靴、コートはどうなのでしょう。
ここからは、髪型・靴・コートの喪服のマナーをご紹介します。

1. 髪型
2. 靴
3. コート

子供の喪服身だしなみルール①：髪型

一番理想的な髪型は、就活生の髪型です。
子供だからといって可愛らしさやオシャレな髪型にするのではなく、清潔感があることを重視しましょう。

髪の毛が長い女の子の場合、髪の毛を結ぶことをおすすめします。
その際は、飾りのない黒か茶色の地味なヘアゴムで結んでください。

子供の喪服身だしなみルール②：靴

幼稚園や小学校の子供・赤ちゃんの場合は、飾りのない黒い靴にしましょう。
スニーカーなどのカジュアルなものではなく、お祝い事に履いて行けるようなきちんとしたデザインのものが好ましいです。

制服がある学生の場合は、さきほど説明しましたがローファーをおすすめします。
制服がない学生の場合は、大人と同様の靴にしましょう。

子供の喪服身だしなみルール③：コート

喪服の上に着るコートは、大人も子供も同じルールです。
カジュアルに見えないデザインのトレンチコートやウールのコートにしましょう。

カラーは、子供でもブラックが好ましいです。
光沢のない地味な生地かつファーのような飾りのないコートを選びましょう。

子供でも喪服で身に着けない方がいいアイテム

幼い女の子の場合、葬式場でおもちゃのアクセサリーやカラフルな髪飾りを身につけているのよく見かけますが、これはやってはいけません。
たとえ子供でも、葬式の場にこのような格好をして行くのは故人や遺族に対してとても失礼なことです。

葬式は、着飾っていくような場所ではありません。
子供が付けたいとぐずったとしても、身につけさせないようにしましょう。

手頃な価格で子供の喪服が揃う店

どのお店で子供用の喪服が売られているか気になりますよね。
ここからは、手頃な価格で子供向けの喪服が購入できるお店をご紹介していきます。

1. ChuckleBABY
2. キッズフォーマルCHOPIN
3. キャサリンコーテージ
4. 洋服の青山

手頃な価格で子供の喪服が揃う店①：ChuckleBABY

赤ちゃんの喪服を購入するのにおすすめなのが、「ChuckleBABY」です。
喪服だけではなく、冠婚葬祭に適したフォーマルな子供服を手頃な価格で購入することができます。

路面店もありますが、ネット通販もあるので必要な時にすぐに用意できるのでおすすめのお店です。

手頃な価格で子供の喪服が揃う店②：キッズフォーマルCHOPIN

「キッズフォーマルCHOPIN」は、子供服ブランドCHOPINのフォーマル服専門店です。
キッズフォーマルの専門店なので、こちらで冠婚葬祭に必要な子供服や小物がすべて揃います。

子供向けの喪服を取り扱っているのもキッズフォーマル専門店ならではです。
上品なデザインなのにも関わらず、購入しやすい価格設定になっています。

手頃な価格で子供の喪服が揃う店③：キャサリンコーテージ

「キャサリンコーテージ」は、幼稚園児や小学生の子供の喪服購入におすすめのお店です。
こちらのお店もキッズフォーマル専門店です。

先ほど紹介した「キッズフォーマルCHOPIN」よりも女の子向けの喪服のラインナップが多いです。
女の子らしい可愛いデザインの喪服を数千円で購入することができますよ。

手頃な価格で子供の喪服が揃う店④：洋服の青山

中学生以上の子供の喪服購入におすすめなのが、大人の喪服を扱う「洋服の青山」です。
スーツ専門店なのでサイズ展開が幅広く、ぽっちゃりな子供でも着れるスーツを見つけることができます。

ただ、通常価格で購入するととても高いので、ネット通販割引やアウトレット品を狙って購入することをおすすめします。

通販で買えるおすすめの子供喪服

お店で購入する時間がない場合は、ネット通販を活用しましょう。
ここからは、アマゾンで購入できるおすすめの子供向け喪服をご紹介します。

1. ショパンの子供の喪服
2. アンシャンテ プティの子供の喪服
3. マーガレットの子供の喪服
4. MARUTOMI の子供の喪服

通販子供喪服①：ショパンの子供の喪服

ショパンの喪服は、幼稚園児や小学生の男の子にピッタリです。
ネクタイ・ワイシャツ・ハーフパンツの3点がセットになっていています。

このセットが1つあれば、冠婚葬祭の様々な場面で大活躍です。
カラーはネイビーですが、暗い色合いなので子供の喪服として問題ありません。

通販子供喪服②：アンシャンテ プティの子供の喪服

こちらの喪服は、幼稚園児や小学生の女の子におすすめです。
サイズが90～140㎝の展開になっており、赤ちゃんから小柄な子供まで着用することができます。

また、カラーもブラックとネイビーから選ぶことができるのも嬉しいですね。

通販子供喪服③：マーガレットの子供の喪服

中学生以上の女の子の喪服なら、マーガレットの喪服がおすすめです。
こちらの喪服は、ジャケットとワンピースがセットになっています。

価格は、なんと10,800円。
セットでこの価格かつ子供でも似合う上品なデザインは、とてもお買い得です。

通販子供喪服④：MARUTOMI の子供の喪服

中学生以上の男の子におすすめしたい喪服は、MARUTOMI の喪服です。
ジャケットとパンツがセットになっています。

1万円以下のかなりお得な商品です。
ワイシャツとネクタイを変えるだけで、冠婚葬祭全般に対応することができます。

おすすめの冠婚葬祭マナーに関する本

冠婚葬祭のマナーって知っているようで知らないことがたくさんあります。
実際、正式なマナーってどうなのでしょうか？

そんなときは、こちらの冠婚葬祭マナー本を参考にしてみてください。
葬式だけではなく結婚式や暑中お見舞いなどの年中行事のマナーにも対応しています。

このマナー本があれば、急な出来事に備えることができます。
恥をかかないためにも備えておきたい一冊です。

子供の喪服をかんがえよう

今回は、子供の喪服マナーについて紹介してきました。
お葬式で着る子供の服装の参考になりましたか？

葬式は、故人とお別れする大切な場です。
ここで得た情報を踏まえて、故人や遺族の方に失礼がないように子供にもきちんとした服装をさせましょう。